駄文
「へぇ、狐に会ったんだ。感じ悪いでしょ?あいつ」
「鼬の事をめちゃくちゃDISってたな」
「ディス………?まぁ、狐に敵わないのは事実だし」
「それにしても、何で昨日のパーティに来れなかったんだ?」
「あーそれはね」
場所は早朝の教室。
鼬と一夏以外生徒の殆ど居ない。
「何か転入生が居たみたいでさ。迷ってたから事務所まで送りに行ったら、終わってた」
「それは残念だな。ご飯美味しかったのに」
「………………ご飯」
残念そうな表情を浮かべる鼬。
「………てか三枝さんってそんなに強いのか?」
「強いよ。俺なんて片手でKO」
「………………やばそうだな。俺、大概の相手なら強さ分かるけどお前と三枝さんはよく分からない」
「一夏って何か武道やってたの?」
「剣道だな。あと、喧嘩は良くした」
「喧嘩?」
「ああ、悪い事する奴が許せなくてな。やっつけまくったら他県の不良にも目を付けられてさ、中3とかヤバかったな」
「………何が?」
「喧嘩週6」
(………………週6で喧嘩。その割りには生活に支障をきたす程の怪我を負ってる様子は無い。やはり…)
「なぁ一夏に師匠とかいるのか?」
少し前に気になった疑問を口にする。
「………あぁ、いるぜ」
「やっぱり………」
「習ったのは7年程前に一ヶ月間だけだけどな」
「………七年前」
記憶は無い。
それは心無き人形だった時に過ぎた時間だ。
「………お前の師匠と、同一人物だぜ。鼬」
「………」
「俺は師匠に剣術を学んだ。人を守る前に自分を護れる様になれって言われてな」
「………剣術」
「結局、七年経っても自分しか護れないんだけどな。
鼬は何を学んだんだ?」
「俺?俺は………」
何を学んだ?
何を習った?
それは決まっている。
「………生き残る術」
「え?」
「………たとえ世界を敵に回しても、百万人を犠牲にしても、確実に生き残る術」
「………なんだよそれ」
「だから、俺は生きなきゃいけないんだ。何があっても、生きなきゃ。だって師匠は………」
それを望んでいる。
言葉が突き刺さる。
後悔した。
聞くんじゃなかった。
あぁ………………………………この質問は、もっとこいつを知ってから聞くべきだったんだ。
「………何だよそれ」
「一夏?」
「鼬、お前はもし自分が生きる事で他人に迷惑がかかるとしたらどうする」
「そうだな。他人に迷惑をかけるのは嫌だけど、仕方ないな。だって………………」
俺は生きなきゃいけないから。
「鼬、お前が道を間違えたらその時は………」
「………?」
その時は俺が、お前を殺す。
「………………やはり、こうなりますか」
狐は一夏と鼬の会話を一通り聞いていた。
間近で聞いている訳ではない。
現在彼女は、食堂で喰奈と一緒に朝食をとっている。
「まぁ、決心してくれたのならありがたいですね」
狐の身体は特殊な治療を受けている。
その結果、視力や聴力、嗅覚といった五感の感度が抜群に良くなっている。
師匠が狐に教えたのは体術。主に空手と八極拳。
強化された体を最大限活かす事の出来る技を。
「………家族を手にかけるのは、悲しいですから」
狐は、その手を家族の血で怪我したくなかった。
だから、好都合だ。
一夏が殺る気になった。
収穫は大きい。
その後、一組では一波乱あったが原作とほぼ同じなのでとばす。
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