IS 鼬   作:クロノ9696

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駄文




「………簪ちゃん、何を読んでるの?」

「………王様に裏切られて魔王についた勇者の物語」

(王道なのか邪道なのかよく分からない)

 

時間は夜。

自室に戻った鼬は簪と会話していた。

最も、簪は鼬と目を合わそうとしないが。

 

「で、必要なデータは全部揃ったんでしょ?完成まで後どれくらいなの?」

「………………時間が掛かっても良いから、最高の仕事をしてもらってる。今は15%ぐらいしか出来てない」

「15%………ね。じゃあ、タッグトーナメントには間に合いそうだね」

「………うん」

「で、完成したらどうするの?」

「えっ?」

 

帰って来たのは想像を遥かに超えた質問。

簪は思わずキョトンとしてしまう。

 

「私には………私の目的があるから」

「それが達成された後はどうするの?」

「えっ………えっ⁉︎」

 

簪の目的は、姉である楯無を倒す事によって自分を馬鹿にした姉と、比較し続けてきた日本政府を見返す事だ。

 

少し前までは倉持技研も含まれていたが、先日の鼬と一夏の戦闘を見て考え方が変わった。

 

倉持技研は良い仕事をしている。

作る立場になってみて、それが良くわかった。

 

織斑一夏の専用機を国内最大手である倉持技研に作らせる判断は間違いではなかった。

 

 

 

話がずれた、目的が達成した後どうするか。

そんな事一度も考えた事無かった。

 

「ちゃんと考えていないと、後々辛くなるよ」

「………………うん」

 

見つけなくちゃいけない。

自分に、こんなにも親身になってくれる人がいる間に。

 

そう心に決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………鼬は、目的とかあるの?」

「生きる事、かな」

「………?」

「世界を敵に回しても、生きる事」

 

その言葉を理解するのに時間が掛かった。

 

「………………」

 

言葉が返せない。

 

 

「簪ちゃん」

「………何?」

「もし俺が死んだとしても、俺の事忘れないでね」

「………」

 

更に頭の中がこんがらがってしまう。

言葉の真意が分からない。

理解出来ない。

疑問詞が頭の中を駆け巡る。

 

読んでいた本の内容も忘れ、思案に没頭する。

 

 

 

 

気が付いた時には朝を迎えていた。

知らぬ間に寝ていたらしい。

 

 

☆★★☆★★☆

 

 

 

俺は生きる為なら何でもするつもりだ。

 

それが大切な人を悲しませる結果になろうとも。

 

 

_______お前が道を間違えたら、その時は俺がお前を殺す。

 

 

あの時の一夏には、その言葉が嘘では無いと思わせる凄みがあった。

 

 

まぁ、今の状態で一夏に襲われたら一溜まりもないのは事実。

 

俺が借りているラファールでは、一夏の白式に正攻法では勝てないからだ。

 

 

いや、もっと怖いのは狐が敵に回る事だろう。

 

多分IS乗っててもワンパンされる。

 

怖い怖い。

 

 

まぁ、未来は見えないし分からないからどうしようもないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何事もなく、時間だけがただただ過ぎる。

 

 






次はいきなりゴーレム戦。

鼬と鈴は顔合わせたら軽く挨拶する程度です。
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