IS 鼬   作:クロノ9696

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あの人に久しぶりの出番が‼︎


病室

「……………」

 

意識がハッキリとしない。

ここは何処なんだ?

 

左手を握られている。

でも、握っているのが誰なのかは分からなくて、その温もりが、今にも消えてしまいそうで…

 

よく分からないけど、涙が流れた。

 

 

 

 

 

 

 

最後のパーツがまるで自分の物じゃ無くなった感覚。

 

 

 

 

 

 

 

病室の外にて

白と黒の女性が話していた。

 

 

「応急処置は済ませた。この弟子は無茶を良くする」

「……………貴女は分かっているのですか、今後どうなるかを」

「想定外であった訳では無い。ただ、鼬は男だからISは動かさないと思っていた。動かした結果がこれだ」

「………………」

「千冬、最悪の場合はお前でも止められない。そうなる前に、お前が殺るんだ」

「私に……………生徒を殺せと?」

「…狐と狗には既に指示してある。鼬がISを動かした時から、こうなる可能性はあったからな」

「教えてください鞘さん。奴の、鼬の身体の中で何が起きているのかを…」

 

千冬の問いかけに、師匠は少し表情を曇らせる。

 

「その名は、捨てた筈なんだがな。鼬に始めて会った時、奴は顔と身体と左手以外失っていた。

それを、無茶して繋げただけさ」

「………………そんな事可能なんですか?」

「可能だ。その時使った物のせいで、このザマだ」

「…何を使ったんですか」

「お前もよく知っている物。そのプロトタイプさ」

「……………まさか」

「お前なら分かるだろう千冬。最初期のあれは、全て搭乗者を治癒する機能がついていた」

「ISの…プロトコア」

「白騎士開発以前の物だ。なぜ持っているのか、それは聞かなくても分かるだろう」

 

千冬は思い出す。

最初に出会った時のことを。

束に紹介された日の事を。

 

「……………束に資金提供したのは貴女ですからね。持っていてもおかしくない」

「純粋に宇宙開発に期待していたんだが、どうしてこんな世の中になってしまったのだろうな」

 

師匠……………鞘は遠くを見つめる。

それがとても儚げだった。

 

「人の死、それも大切な人のものなら尚更だ。

馴れないな」

「馴れたくもありません」

「間違いなく、このままいけば鼬は死ぬ。鼬の事だ、何を言っても聞かないだろう」

「……………」

「私はそろそろ帰る。不審者扱いされても困るからな」

「会っていかないんですか?」

「その必要は無い。記憶に刷り込んできたからな」

「相変わらず人を辞めていらっしゃる」

「褒めても何も出ないぞ」

 

何処からか桜吹雪が舞い、姿は消える。

 

 

「……………掃除しないといけないな」

 

千冬は箒をとりに行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めた時、頭の中には疑問が渦巻いていた。

 

自分のやっていることは正しいのか。

本当に師匠はそれを望んでいるのか。

そして、俺の本当にしたい事は何なのか。

 

まあいいか。

今は休む時だ、微睡めばいい。

 






いや、そりゃね資金提供者ぐらいいるでしょ。
てかいないとおかしいでしょ。

あっ最近忘れてましたが
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