文才の無さにイライラしてくるね‼︎
店内
「……………(キョロキョロ)」
「……………」(一夏です)
「……………」(弾です)
「……………」(蘭です)
(おい一夏、本当に男なのか?未だに信じられねぇよ)
(男……………だよ。うん、男だ)
(その微妙な間は何なんですか⁉︎)
(流石に自信無くしてきた。本当に男か心配になってきた)
(やめろよ……………)
「…………………………(キョロキョロ)」
(てか落ち着きなさ過ぎだろ!何で10分以上周りを見渡しているんだよ!)
(本人曰く、外食するのは始めてらしい)
(どんな環境で生活してたんですかあの人は…)
(だから飯食う時あんなに興奮してたのか?)
既に時間は14時を回っている。
昼飯時を過ぎ、客の少なくなった店内の一角に一夏達はいた。
鼬は少し離れた場所で辺りを見回している。
恐らく一夏達に気を遣っているのだろう。
昼食を食べていた時はひどく興奮していたが、今は借りてきた猫状態とも言おうか、とても静かだ。
落ち着いてはいないが。
(そういやこっちに来る時も辺り見回してたな。住んでる所めちゃくちゃ田舎って言ってたから、新鮮なのかもな)
(……………まじかよ)
(…私、話し掛けてみます)
(えっ?おい蘭!早まるな!)
(弾、人の友達を化け物みたいに言うなよ)
蘭はその場から立ち上がり、鼬の方へと歩いて行く。
(おい一夏、大丈夫だよな。何かあったら許さないからな)
(何もないと思う。うん、多分)
「鼬さん」
「……………何か用ですか?」
「あの…えっとですね」
「……………?」
「その……あの…」
「???」
(蘭のやつ何も考えずに行ったのか)
(緊張してるんじゃないか?)
「あっ、そういえばお菓子を作ってきたので良かったら食べて下さい」
そう言って、鼬はバスケットを取り出す。
「えっ?バスケット持ってましたっけ?」
「持ってきてたよ」
「でも、鞄以外は日傘しか持ってなかったですよね」
「持ってました」
「えっ?」
「俺は、バスケットを、持ってきてました。do you understand?」
「い……………yes…」
蘭はバスケットを受け取り、一夏の元へと帰ってくる。
(蘭、鼬に常識は通じないから気にしたら負けだぞ)
(本当にどっから出してきたんだろうな)
(とりあえず、バスケットの中身を確認して、他のお皿とかに乗せて、バスケットを返してきます)
(……………中身が気になるからここで開けようぜ)
弾は蘭からバスケットを取り、机の真ん中に置く。
(鼬の事だから変な物は入ってないと思うけど、心配だな)
(覚悟は出来たか?俺は出来てない)
(出来てないの⁉︎)
(それじゃ、開けるぜ!)
弾がバスケットの蓋を開ける。
そこにあったのは……………
ケーキ。
一つ一つ種類の違うケーキが、隙間無く敷き詰められていた。
しかも、ドライアイスは何処にも無いのにバスケットの中は寒いぐらい冷えていた。
(((……………女子力高過ぎ)))
三人の思考は同じ言葉を出したようだ。
絶品でした。
駅前にて
「今日は楽しかったよ。ありがとね、一夏」
「でも鼬は二時間ぐらいキョロキョロしてただけだろ?本当に良かったのか?」
「うん、あの人達に変な気遣いさせたくなかったし…」
(めちゃくちゃ気を遣ってたけどな)
「色々な物が見れたから俺は満足だよ」
「そうか。俺も鼬の意外な特技を知れて良かったよ」
「デザート担当だったからね。料理は苦手だけど、スイーツは得意なんだ」
「…鼬、どんどん口調が女っぽくなって来てるぞ」
「えっ…」
既に駅前についている。
あとは切符を買って、乗るだけだ。
「…………………………」
「ん?どうしたんだ鼬」
「ごめん一夏、先に帰ってて」
「……………?別にいいけど」
「ごめんね。ちょっと用事が出来た」
そう言って、鼬は歩き出した。
「……………駅前を散策でもするのか?」
一夏は疑問に思ったが、直ぐに駅へと歩き出す。
さて、鼬は何処へ向かったのかと言うと…
鼬は一夏と話している時、視界の端に気になる物を見た。
それは明らかに日本人ではない小さい子が、一人で周りを見渡している光景。
それを見て、迷子になっているかもと思い、お節介かもしれないと感じながらも、いてもたってもいられなくなり、行動したのだ。
因みに、何故日本人ではないと分かったのか。
その理由は、軍服だからだ。
「あのー、何かお困りではありませんか?」
「…………貴様、中々良い根性をしているな。軍人相手に無防備で話しかけるなど常人には出来ない」
「……………褒められてるのかな?」
「褒めているつもりだが。まぁ良い、確かに少し困っていたのだ。助けて貰えると有難い」
「うん。で、何に困っているの?」
「……………和菓子を食べてみたいのだが、生憎私は店の場所も、漢字の意味も分からないのだ」
「じゃあ、一緒に探そうか。困っている人がいたら、助けないとね」
鼬も変わろうとしている、そういう感じの話です。
あっ、ラウラはヒロインじゃありません。
あくまでヒロインは更識姉妹です。
といっても、簪だけになりそうですが。
てかこんなにヒロインがでないのも珍しいな。
ではでは誤字脱字報告及びに感想お待ちしています。
駄文ですみません。