IS 鼬   作:クロノ9696

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遅れました、すみません。



慈悲

あれは、何時のことだろうか。

 

あの日起きた悲劇は、何だったのだろうか。

 

地響きとともに、瓦礫の山は○○達を飲み込んだ。

 

いや、おかしい。

 

よく考えると、これはおかしい筈。

 

あの時、○○達が住んでいた場所に、瓦礫になりそうな大きな建物はなかった筈。

 

思い出せ、思い出せ、思い出せ思い出せ思い出せ思い出せ思い出せ思い出せ思い出せ思い出せ思い出せ思い出せ思い出せ思い出せ思い出せ思い出せ思い出せ思い出せ思い出せ

 

あの日に何が起きた。

 

なぜ、瓦礫の山は降り注いだんだ。

なぜ、○○達の日常が壊されなければいけなかったんだ。

 

○○は、空虚な人間ではあった。

 

いや、空虚なのは○○だけ、その周りの人たちは、幸福な人たちだったんだ。

 

あの日何が起きたんだ、なぜ地響きの後、瓦礫の山が降ってきたんだ。

 

何もない平坦な土地であったあの街に、なぜ降り注いだんだ。

 

 

そもそも、あれは本当に地震だったのか?

 

 

 

 

 

なぜ、データはどこにも無いんだ。

 

 

 

私たちの死体の上に成り立っているのは何故○○なんだ。

 

彼が一番空虚だったのに、彼だけが空虚だったのに。

 

理解できない、理解できる頭がない、理解する場所はない、保存できない。

 

私たちが消えていく、この狭い世界から消えていく、欠損したこの体で、どこに行けばいいというんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理解させない。

 

消えたくない。

 

残り僅かな思考回路を全て動員させろ。

 

○○の幸福を○してやれ。

 

私たちが受け取るはずだった幸福を取り戻すために。

 

 

○○を○す。

 

 

 

 

 

 

ミツケタ。

 

ミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタ

ミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタ

 

 

 

 

神が慈悲を与えてくれた。

 

彼があれを動かしたお蔭で、彼の体を構築するコアが見つかった。

 

 

起動させるだけ、それだけで彼の体は死ぬ、彼の意思は死ぬ、彼の存在が消える。

 

 

ああ、神よ。

 

感謝します。

 

これで、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼を道連れにできる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガバッ、と顔を上げる。

 

どうやら寝ていたらしい。

 

今日一日は、ラウラにいろいろなところを案内させられて疲れていたから、眠っていたみたいだ。

 

 

夢を見たはずだ、思い出せないが、とんでもない悪夢を。

 

 

だって背中だけでなく、全身汗でビッショリ。

 

気持ち悪いったらありゃしない。

 

 

隣のベッドでは簪ちゃんが寝息を立てている。

 

 

 

「頭が・・・・・・痛いな」

 

視界がぼやける、まるで視力が一気に悪くなったみたいだ。

音が遠くに聞こえる、まるで鼓膜がいかれたみたいだ。

匂いが良くわからない、まるで鼻が潰れたみたいだ。

 

右手の感覚が無い。

両足の感覚もだ。

 

 

まるで・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

まる・・・・・・で・・・・・

 

 

「まるで・・・・何だ?」

 

 

思い・・出せない

 

 

何時の事かは分からないが、この感覚を身をもって知っている筈だ。

 

だが、分からない。

 

 

私は、僕は、俺は、アタシは、

 

 

 

 

 

「何なんだ?」

 

 

意識が吹っ飛ぶ。

再び眠りにつくために、いらないことを忘れるために、大事な何かのために。

 

 

 

 

 

四道鼬の為に、○○は眠りにつく。

 

 

 

 

 

明らかに、緩やかに、四道鼬は壊れていく。

誰にも気付かれない間に壊れていく。

 

 

足場が、徐々に壊れていく。

 

 

元のあるべき姿に戻るために、四道鼬の足場を壊していく。

 

 

 

 

 

ここで、○○は気付く。

 

 

師匠の言葉の意味を、死んではいけない理由を、

 

 

 

四道鼬が死んではいけない理由を、○○は気付く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ存在が、この世に二人いてはならないからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝が来る、また今日も、朝が来る。

 

今日の朝は、妙に体が重かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「中国の『甲龍』、イギリスの『ブルー・ティアーズ』だな。貴様らの戦闘力を測らせてもらうぞ」

「どうする?挑戦状を叩き付けられているみたいだけど」

「なら、後悔させましょう。私たちに喧嘩を売ったことを」




遅れたけど駄文です。すみません

さて、今回は鼬の話です。

真相が、いくつかのっています。


また明日にでも、次話を投稿したいです。

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