IS 鼬   作:クロノ9696

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まあ簡単にいえば第一部完てやつですね。


駄文すまん。


眩しすぎる世界

四道鼬がいなくなった、その言葉を聞いて駆け出したのは一夏と簪の二人。

 

何人かはその二人を追おうとしたが、更識鞘が止めた。

 

「追わなくていい、二人で十分だ」

「ですが・・・・」

「別れの言葉を聞くのはあの二人だけでいい。それに、お前たちにはいくつか話したいことがあるからな」

 

そう言って、再び話し始める。

 

「一応、一通りは話したが細かい単語の意味とかは理解できていないと思う。今からは詳しい説明をしようと思う」

 

その表情は、先ほどの真剣な表情から一変し、悲しげだった。

 

「また弟子を失うのか・・・・・本当にダメなやつだ、私は」

 

 

 

更識とは対暗部用の暗部。

割と昔から存在して、歴史も古い。

 

簡単に言ってしまえば、現代版忍者みたいなものだ。

 

そして、更識家の頭領は楯無の名を継ぐ。

そこにいるのが今の頭領で私の姪だ。

 

もっとも、私はそいつが生まれる前に更識を出たから初対面だがな。

 

私が更識を出たのは、力を求めすぎたからだ。

更識の禁忌を犯し、更識を出た。

 

 

その後、その日暮らしをしながらナットサーフィンをしている時に見つけたのがISについての論文だった。

 

素晴らしいと思ったよ。

これが完成すれば、世の中の技術はより発展する。

そう思い篠ノ之束に接触し、彼女のスポンサーとなった。

 

まさか、女尊男卑の世界になるとは思わなかったがな。

 

そのころに一人目の弟子をとった。

名は「兎」という。

世界中を回っていた時に出会った少女だ。

もっとも、彼女が一方的に慕っていただけだがな。

 

 

結局、軍人だった彼女は戦地に行ったきり帰ってこなかった。

 

後悔したよ。ちゃんと教えていれば、今も生きていたかもしれない。

 

 

失意のうちに日本に帰ってきた私が出会ったのが、そこにいる狐だ。

 

因みに、狐にもプロトISコアが埋め込まれている。

 

「お蔭でステータスは上昇しかしませんね、低下しませんから無敵です」

 

 

 

 

 

そんな話をしている頃・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「鼬の奴、どこにいるんだ。もう10分は探してるぞ」

 

IS学園は割とでかいので、誰か一人を探そうとすれば結構きつかったりする。

 

「あれ?織斑一夏だー」

「え?」

 

言葉の聞こえた方を向くと、長い赤髪の少女が立っていた。

 

「・・・・誰?」

「んーとね、空狐ちゃんと簪ちゃんの友達だよ。そんなに急いでどーしたの?」

「今鼬を探しているんだ、知らないか?」

「あ、私見たよー。ガッコーの屋上にいたよー」

「本当か⁉ありがとな!」

 

その情報を聞き、一夏は再び駆け出す。

勿論簪に連絡を入れるのは忘れない。

 

 

「急ぎなよ、間に合わなくなるからねー。

・・・・・・彼が死んで、本来の物語に戻ったら、私も楽なんだけどね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「鼬っ‼‼」

 

屋上の扉を勢いよく開け、屋上を見渡す。

 

「・・・・・・いた」

 

鼬は屋上の隅に立ち、夕焼けに染まる世界を眺めていた。

 

「鼬・・・?」

「来たのですか、織斑一夏」

「鼬・・・そこで何してるの」

「何って、世界を眺めているのですよ。簪お嬢様」

 

鼬は似合わない敬語を使い、こちらの問いに答える。

 

「なんせ、このきれいな世界を見れるのは今日が最初で最後ですから」

「・・・・鼬じゃない、皇煌か」

「あら?私の名前、知ってるんですか?」

「・・あなたの師匠が、全部教えてくれた」

「そっか、なら自己紹介する必要はないですね」

 

「私はつい最近までこの体の深部で眠っていました。しかし、鼬がISに乗るたびに鼬の人格はISとしての役割に傾いていきました」

「まあ、それが彼本来の役割ですからね。仕方のないことなんです。お蔭で私が目覚めたわけですが」

 

煌は一人で語り始める。

 

「つい最近まで表に出ることは無かったし、出ようとも思わなかったのですが」

「最近は鼬自身の人格が崩壊していきまして、仕方なく出ることにしたんです」

「ですが、先ほどの出来事で私は理解しました」

「やはり、私には遺伝子に刻まれた殺しの才能があるみたいです」

「主人格が私になってしまえば、在学中に何人殺すか分かりません」

 

 

「殺人衝動が抑えられないんですよ」

 

煌が振り返る。

 

「だから、摘むことにしました。いずれ起きるであろう惨劇の芽を」

 

その胸からお腹にかけて、夥しい数の刃物が刺さっていた。

 

「お前・・・・・⁉」

 

簪は目を背ける。

一夏も、見ることしか出来なかった。

 

「凄いでしょう?死ねないんです。これだけ刺しても、直ぐに傷が治ってしまうんです」

「私だって鼬として生きていたんです。私みたいな人間が生きているべきではありません」

「つい先ほどまで鼬と対話していました。出した答えは、私を殺せば万事解決です」

「ささっと死のうかな、なんて考えましたが少し我儘を言って、ここに来ました」

 

 

「ええ、最後くらい我儘言ったって、文句は言われないはずです」

「二人には感謝しています、あなた達のお蔭で、鼬は幸せでしたから」

「特に簪お嬢様、鼬はあなたを好いていたみたいだから、案外私も辛かったりします」

「織斑一夏、あなたの手は汚させません。あなたの手は、綺麗なままでいてください」

「他にもやり残したこともありますが・・・・」

 

 

 

「さて、そろそろ終わりにしましょうか。半死人がでしゃばる必要はありませんから」

 

 

煌は、その手に髪飾りを持っていた。

髪飾りは案外鋭利だったりする。

 

「さて、グロいですから見ない方が良いですよ」

 

体に刺さっている刃物は、全てラファールの武器庫から取り出したものだ。

つまり、武器の展開を解除すれば・・・・・

 

 

「ぐっ・・・・がぁ・・・ぁっ‼‼」

 

展開を解除すれば、体に大きな穴が開く。 穴の奥に、極彩色の結晶が見える。

 

大量の血が流れ出す。それと同時に、コアが体の再生を開始する。

 

だが、再生しきるより早く、髪飾りでコアを貫く。

 

ドサリ、と崩れ落ちる煌。

 

駆け寄る二人。

 

「ふ・・ふふ、これだけ・・・しても・・・・なおるのか」

「おい!しっかりしろ!」

「私は・・・・死んで、身体・・だけ生きるのか・・・・だけど、計画・・どおり・か」

「どういう意味?」

「いずれ・・・わかるさ」

 

「綺麗ですね、この世界は」

「妬けちゃうくらい綺麗」

「眩しすぎます」

 

 

 

 

 

目を閉じる。

何度呼び開けても、返事はない。

二人は、どうすることも出来なかった。

 

彼を、みんなのところへ連れていくことしか出来なかった。

 

 

 

 

 

こうして、四道鼬の物語は一度幕を閉じることになる。

 

 

 

しかし、物語は終わらない。

 

それどころか、誰も予想できない方へ、より加速していく・・・・・





次に一度説明回みたいなのを挟みます。

話は臨海学校終了までとびます。


それでは、誤字脱字報告及びに感想待ってます。
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