まだまだプロローグ。
展開早いかもしれない。
長い廊下を一定の距離を保ちながら進む。
いや、歩くのが久しぶりすぎて上手く歩けない俺に彼女が合わせてくれているだけなのだが。
正直な話、かなりありがたい。
廊下を歩く、歩く、歩く。
案外時間をかけてしまったが、廊下の終着点に辿り着いた。
彼女はコンコンとノックをし、
「師匠。彼をお連れしました」
「………………」
返事は無い。
「入ってください」
「えっ⁉︎まだ何も返事が返されてない………」
「こんな言葉を知りませんか?無言とは即ち肯定を意味する」
「見たことも聞いたこともない」
まぁ、入るけど。
部屋に入ると、目の前には大きなステンドグラス。
カラフルな色合いでとても美しいのだが、
「………とっても場違いです」
少なくとも山奥に設置するようなものでは無いはずだ。
ステンドグラスの他には沢山の本棚が並んでいる。
どうやら書庫みたいだ。
なるべく音を立てずに奥へと進む。
書庫の最奥、無造作に積まれた本の山の中心にその人はいた。
雪のように白い髪が、日光に当たり光り輝いている。
一目見て、言葉を無くす。
ただ一つ分かることがあるとすれば、自分を助けたのはこの人なのだと分かった。
根拠はない。
だが、間違ってはいない。
地獄のような瓦礫の中で、苦しみながら耐えていたあの時に、
見惚れたのだ。
その白い髪に、その姿に。
「………体調に問題はなさそうだな少年」
「えっ?」
「赤の他人の身体をくっ付けているのは狐に聞いたはずだ。私からしても賭だったのだが、上手くいって良かった」
「………あの、狐って誰ですか?」
その言葉を聞いた師匠?は驚いた様な顔をしたあと、少し微笑み
「少年の世話を任せていた少女の事だ。彼女には、弟子としての名前として【狐】と名付けている。まぁ、戸籍上の名前は別だけど」
「………はぁ」
「少年、君にも弟子としての名前を名付ける訳だが、その前に」
「その前に何ですか?」
「少年は約束を覚えているか?」
「約………そ…く」
そういえばそれらしきものを言われた様な気がする。
それは確か「ギブアンドテイク………でしたっけ?」
「ああ、間違ってはいない。私は少年の願いを聞いた。だから少年にも、私の願いを聞いてもらいたい」
確かにそうだ。
俺には返しきれない程の恩がある。
「私の願いは簡単だ。私が助けたその命を灯火を、どうか消さないでほしい」
それってつまり………
「生きろって事………ですよね」
「当たりだ。せっかく助けたんだ、君には寿命以外での死は迎えないで欲しい」
シンプルな願いだが、とても難しい願いだ。
だって人は、不確定要素が溢れる世界で生きている。
明日死んでいてもおかしくないからだ。
「無論、寿命以外で死なないように心身共に鍛える。
異論は無いな」
「………」
あるはずがない。
あるわけが無い。
断る理由が無い。
それに俺は、師匠の願いを叶えなくちゃいけない。
「寧ろこっちから言わせてください。お願いします。俺を、鍛えてください」
声が書庫に響く。
師匠はまた微笑み、言葉を返す。
「勿論。今この瞬間より、少年は4人目の弟子とする。
少年の名前は今から………【鼬】だ」
さて、僕の書く二次創作ならよくあることなんですが、
未だにヒロインが決まっていません。
いや、マジで。
てなわけでヒロイン募集です。
ヒロイン組でも狐でも、貴方の考えたオリキャラでも大丈夫!
でも、師匠と束と蘭とクロエは無理っす。
色んな意味で。