IS 鼬   作:クロノ9696

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時間をかけすぎた。
何を書いているのか、自分でも分からない。


意志の勝負

 

アンリの攻撃は今までとは打って変わり、非常に直情的なものへと変わっていた。

しかし、溢れる殺意は留まる所を知らず、確実に鼬を追いつめている。

 

無理もない。

いくら強いとはいえ、先ほど目が覚めるまでずっと眠っていたのだ。

むしろ動ける方が凄いと言っていいだろう。

普通であれば衰えた筋肉をリハビリで鍛えなくてはいけないのだ。

 

やはり、人ではないからこそ出来る技なのかもしれない。

 

 

二人ともISと融合した人間。

共にISとのシンクロ率は100%を優に超える。

 

最早性能差など意味をなさない。

どちらの意思がより強いか。

 

それこそが、勝敗を分けるといっても過言ではない。

 

 

だから、普通に考えればアンリの方が優勢なのだ。

何故なら今まで抑えてきた思いが溢れ出ているから。

 

全てを抑えてきた彼は、誰も恨んでなどいなかった。

 

ただ、自分と同じ境遇なのに、幸せそうに生活している一夏と鼬だけは明確な殺意を抱いていた。

 

 

羨ましかった。

 

 

最初はそれだけだった。

 

自分が送ることのできなかった日々を送る二人が、心底羨ましかった。

 

そんな思いは徐々に歪み、殺意へと変貌した。

 

 

不平等だ。

 

この世界が平等な事は一度でもあったか?

 

妬ましい。

 

それは彼らが幸せそうだからか?

 

 

解の無い問答を心の中でループさせる。

 

表面上には一切出さない。

 

だが、奥底には確実に殺意が渦巻いていた。

 

 

 

今まで抱えてきた物の重さが違うのだ。

 

それに対し鼬は、軽い。

 

 

思いなんてなかった。

ただ、哀れだと思っていた。

 

鼬は人形だった。

自分の意思で動こうとしない人形だった。

 

変わったのは、最近の事だ。

 

何か辛い思いをしたわけでもない。

鼬という人間は、全てにおいて未熟なのだ。

 

 

 

 

だが、皇煌ならどうだろうか。

殺戮の機械として生きるはずだった彼は、死にかけたがISと融合し、身体は生きながらえていた。

死に瀕した際に芽生えた感情は、機械を人へと変えた。

 

人としての鼬は未熟だ。

ISとしても落第点だろう。

 

人としての皇煌は落第点だ。

ISとしても未熟だろう。

 

だから、二人は考えた。

どうすればいいのかを。

 

出した答えは、皇煌を殺し、彼が持つ経験を鼬が吸収する。

一人で足りないのなら、足してやればいい。

 

正解ではなかったが、不正解でもない。

 

 

結果吸収に時間が掛かり、今頃になって目を覚ますことになった。

 

そして今、アンリの記憶を吸収し、やっと人として動き出した。

 

とても甘美な果実を喰らった。

アンリの持つ奥底に秘めた殺意が、鼬を完成させたのだ。

 

結果抱いたのは、哀れだな、という感情。

 

理解者だっていたのに、打ち明けず、抑え込んだことを哀れだと思った。

彼女なら助けられたはずなのに、そう思うと哀れで仕方がない。

 

 

 

確かに鼬が抱く意思は軽い。

 

だが、直情的な殺意に対し、どこまでも冷めたその意思は、最高に効果的だった。

 

 

まあ簡単に言うと、

 

 

決着は近い。

 

ただ、それだけなのだ。




矛盾ししすぎだろ
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