どうしてこうなった。
「………出揃ったか?なら数的に織斑で決まりだな。
二人くらい四道がいたが、まぁ多数決する必要が無いぐらい圧勝だったからな」
織斑先生がバンっ、と教卓を叩く。
流石に言い逃れとか出来ないだろう。
俺で決まりだ。
「まぁ、仕方ないk「納得がいきませんわ‼︎」………」
いきなり声を荒らげたのはイギリスの代表候補生のセシリア・オルコット。
もう見ただけで怒っているのが分かる。
青筋たってるもん。
「普通に考えれば、代表候補生であるこのワ・タ・ク・シが‼︎クラス代表に相応しい筈です‼︎」
「皆さんの意見は、確かに話題性には優れますが結果を伴るとは思いません‼︎」
「1時間もISを動かした事の無い人を代表するより、一応数百時間ISを動かしている私を代表にした方が結果を出せる筈ですわ‼︎」
(怒っているけど、根は悪いやつじゃないんだろうな。
話題性に優れるとか、一応とか、筈とか、所々本音が漏れてる)
しかし、彼女のプライドがそれを許さないのだろう。
「全く、日本まで来るのにどれだけ時間とお金が掛かっているんだと思っているのですか。
一応イギリスの代表候補生としてこの学園に来ていますのに、クラス代表にもなれないなんて色んな意味で恥晒しにも程がありますわ」
「いやお前、本音が漏れてるぞ。お前の言い分は分かるけど、色々と混ざり過ぎてる」
「………なんですか織斑一夏。言い分が分かっているのなら、貴方がすることはただ一つ、それは」
「それは?」
「私に 代表 ゆずれ」
「「「結構上から目線⁉︎」」」
これにはクラスメイトもびっくり。
「いやいやいやいや、一応俺は皆から推薦されたからやる訳であって、その権利をそんな簡単に譲る事は出来ないと言うか」
「あら?まだ貴方はクラス代表の候補というだけでしょう。
それに皆さんから推薦された貴方が、自分より適任がいると言ったのなら、それで全部解決すると思いますが」
「いや、でもなぁ………何となくあんたはクラス代表に向いてないと思うんだけど」
「………何故向いてないと思うのですか」
セシリアは腕を組み、一夏を睨んでいる。
「………何か、残念そうだし」
「………………………………………………………………は?」
「だから、発言の中に本音が漏れてたり、プライド捨てきれてなかったりさ、そんな所が残念だな、って」
「………………………………………え?」
「結構上から目線で言ってるけど、もし結果を出せなかったらどうするつもりなんだ?」
「えっと………それはですね………………」
形勢逆転、流れは一気に一夏に傾いた。
「負けてプライドが傷つくぐらいなら、初心者の奴が戦って負ける方がお前からすれば楽だと思うんだが」
「〜〜〜〜〜〜っ!」
どんどん顔の赤くなるセシリア。
セシリアから目を離さない一夏。
今頃になって教卓を叩いた手が痛くなってきた織斑千冬とその心配をする山田教諭。
「織斑一夏、貴方まさか私を侮辱するつもりですか」
「いや、侮辱してるつもりなんてないけど」
「いいえ!人の事を残念と言った時点で、貴方は私を侮辱しています‼︎」
「………………チッ、逆ギレかよ(ボソッ)」
「何ですって⁉︎」
雰囲気はどんどん険悪ムードへと変わっていく。
そんな時…………「二人とも、少し落ち着いたらどうだ」
鼬こと四道鼬が二人の間に割って入る。
「………私は常に落ち着いていますわ」
「俺も落ち着いているぞ」
「嘘つけ、今の二人が落ち着いている様には見えない」
「いいかオルコットさん。人にものを頼むのなら、其れ相応の対応をしないといけない。
終始上から目線で言っても織斑は納得しないと思う」
「………」
「織斑も織斑だ。断るのならキッパリと断らないと、いつまで経っても解決しない。譲らないのなら譲らないとちゃんと言わないと」
「………」
鼬の声を二人は聞いている。
それによって少しは冷静さを取り戻したのだろう。
そして、二人揃って一言。
「「うるさいぞ(ですわ)女男」」
「………っ⁉︎」
訂正、冷静さを取り戻すどころか怒りの矛先を二人は鼬へと変えていた。
「いきなり私達の話に入ってくるんじゃありませんわ。それともなんですか?一応自分にも票が入っているのに、自分に話を振ってこないから構って欲しかったのですか?」
「………⁉︎」
「四道、邪魔だから黙っててくれ。お節介なんか必要ない」
「………⁉︎」
「それに何ですかその容姿は、そんな女みたいな容姿で恥ずかしくありませんの?」
「容姿否定⁉︎」
「………………………」
「無言⁉︎」
まさに踏んだり蹴ったり。
その後もセシリアは鼬の声やら容姿を指摘し続け、一夏は無言で睨み続けた。
これは俺の喧嘩だ、とも言いたげだ。
因みに今の鼬はのほほんさんに弄られたせいで髪とかが乱れて………いや、三つ編みを三本程編まれていて、どうやったかは知らないが頭頂部は猫耳のようになっていた。
散々言われた鼬は半泣き状態、セシリアは指摘をやめないし、一夏はまだ睨んでいる。
「………いつになれば話が纏まるんだ」
「さぁ?いつでしょうね?」
「なら仕方ないな。お前達、話はそこまでだ」
三人が振り返る。
「いい加減面倒くさくなってきた。そんなに喧嘩したいのなら提案がある。
お前達三人で模擬戦をし、勝利数が一番多かった者をクラス代表とする。異論は無いな」
(鼬を除く)二人は頷いた後。
「上等だ。最初からそうすれば手っ取り早く済んだんだ」
「確かに。何故そこに辿り着かなかったのかわかりませんわ」
「………………え?俺も?」
「「当たり前だ(ですわ)」」
「なら決まりだ。一週間後に模擬戦を行う」
こうして模擬戦によってクラス代表を決める事に決まった。
他のクラスメイトに初日から悪いイメージを植え付けて。
「話は変わるが、四道。
今までそんな髪型で学校に通っていたのか?
………………その、恥ずかしくないのか?」
「織斑先生、あんた分かってて言ってるでしょ」
因みにイメージは
セシリア、容赦ない
一夏、怖い
鼬、可哀想
て感じです。
四道鼬は鼬の戸籍上の名前です。
たった10分で三つ編みを3つ編み、猫耳?を作るのほほんさんの技術ぱねぇ