IS 鼬   作:クロノ9696

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長いだけの駄文。


放課後

放課後

 

「………お前、あの会話によく入ってこれたな」

「ん?ああ、あの時か」

 

夕焼け差し込む教室の中には織斑一夏と四道鼬の二人が残っていた。

 

「普通ならさ、巻き込まれたく無いから見て見ぬ振りすると思うんだけどな」

「………普通はそれなんだ。でも俺、ちょっと普通とは言いづらいし、ただ単に喧嘩して欲しくなかったから言ったんだけど」

「?………まぁ過ぎたことだし、一週間後には模擬戦だからな。お互い怪我のないよう頑張ろうぜ」

「う〜ん、ISの戦闘は今までやった事無いから怪我無く終われるかすら心配だけど」

「………よく考えたら、相手は代表候補生だよな。勝てる気しねぇよ」

「………さっさと譲るべきだったんじゃない?」

「千冬姉がそんな事許すわけないだろ?セシリアが言ってきた時点で俺は詰んでたんだ」

「もしかして俺は…」

「地雷原に裸足で突っ込んできたな」

 

因みに二人が教室にいるのは、部屋の鍵を渡すと言われたから待っているのと、単に教室の外が女生徒だらけで出れないの二つの理由がある。

 

「それにしても、髪型凄いことになってるな」

「休み時間になる度に弄られたからな」

 

三つ編みは大増量、猫耳は再現率がUPしている。

 

「しかし、本当に女みたいな容姿してるな。………長髪だから間違われるんじゃないのか?」

「長髪とかは多分関係ない。それに髪を切るつもりはないんだ」

「何か理由でもあるのか?」

「………助けてくれた人の真似」

「成る程、それなら変えられないな。でもそういうの、俺結構好きだ」

「ありがと」

 

二人の間に静寂が流れる。

言葉を交わすこと無く、ただただ時間だけが流れる。

 

「なあ織斑」

「何だ」

 

静寂を破ったのは四道。

 

「もしさ、昔の事全部忘れたとしたらどうする?」

「………どうしようもないだろ。全部忘れたなら、そのまま野垂れ死ぬか、知らない人に助けられるかのどっちかだろ」

「………」

「助けた人が良い人なら良い人生が過ごせるだろうし、悪い人なら悪い人生を送るだろうな」

「まぁ、そうなるだろうな」

 

無言の時間が過ぎる。

一夏も鼬も、何も話そうとしない。

 

いや、鼬は話せない。

さっきの発言は正しく事実、4年前師匠に助けられる以前の事を覚えていない鼬には自分について語れる事が無い。

いや、全く覚えていない訳ではない。

言えるような体験を、心が覚えていないだけ。

 

言うなれば、精神は未だに小学生レベルなのだ。

 

 

「………静か過ぎるぞお前達」

「あっ千冬n(バシッ‼︎)〜〜〜っ⁉︎」

「織斑先生だ」

 

いきなり現れたのは織斑先生、手には鍵が握られている。

 

「鍵を渡しにきた。さっさと受け取って、部屋の確認に行け」

「了解です」

 

鼬が鍵を受け取り、一夏に渡す。

 

「同室じゃないんですね」

「上から圧力がかかったんだ」

「それって言っていいんですか?」

「止められていないからな」

 

「千f…織斑先生、来週の模擬戦の事なんだけど」

「何だ織斑、今になって怖気付いたか?」

「いや、そういう訳じゃないけど………はっきり言って俺が勝てる確率ってどれくらい何だ?」

「0だと思うが」

「………………嘘でもいいから1%ぐらいあると言ってくれよ」

「何、所詮は代表候補生だ。勝ち目が無い訳ではない」

「そんな事言えるの織斑先生だけだって………」

 

織斑千冬相手にタメ口で話している織斑一夏。

彼らの関係を知っている人からすれば違和感は無いが、何も知らない鼬からしてみれば教師相手にタメ口で話している一夏がちょっと理解出来ない。

 

「やってみなければ分からないだろう?相手は人間なんだ、隙さえ付ければ勝てるさ」

「そうかなぁ………」

「勝負は時の運だ。圧倒的実力差が無い限りはな」

「………織斑先生でも勝てるか分からない相手っているんですか?」

 

鼬が素朴な疑問を口にする。

鼬自身はISにさほど興味はなかったが、狐がIS学園に行こうとしていたのである程度の知識は持っている。

例えば、織斑千冬が世界最強だと言う事だ。

 

「いるぞ。一人とある機体の二つだな」

「えっ、千冬姉でも勝てない相手g(バシィ‼︎)〜っ⁉︎」

「織斑先生だ。機体の方は言っても分からないだろうから、勝てるか分からない相手の方を言うぞ。

カナダの国家代表だ」

「………………確かもう一人の世界最強ですよね?」

「ああ、第2回目のモンド・グロッソ優勝以降一度も負けることなく世界最強に立ち続けている化物だ」

 

モンド・グロッソとは、戦闘部門と機動力部門、その他数種類に部門わけされていて、各部門の優勝者にヴァルキリー、総合優勝者にブリュンヒルデの称号が与えられる大会。

 

第1回は7年前に開催。それ以降毎年行われている。

 

第1回大会は全部門を織斑千冬が優勝し、ブリュンヒルデとなった。

 

第2回大会から参加したカナダの国家代表は最後まで織斑千冬と互角に争い、戦闘部門まで勝負はもつれ込んだが、最後の最後で織斑千冬が棄権したことによりカナダ代表の勝利に終わった。

 

それ以降のモンド・グロッソはカナダ代表が連覇しているため、ブリュンヒルデは世界に2人しかいない。

しかも機動力部門は毎年記録を更新している。

 

名実ともに化物、それがカナダの国家代表。

 

因みに初出場から今まで本名と素顔を晒していない。

国家代表はモデルをしていることも多い為、結構異質な存在ともいえる。

 

なお、モンド・グロッソは国同士が一年でどれだけ技術力が向上したかを競う場である為、どんな相手でも瞬殺するカナダ代表の存在はめちゃくちゃ邪魔。

いやマジで。

 

 

 

「今現在存在するISの中で唯一三次移行しているISだからな。二次移行もしていないISでは勝利にならないだろう」

 

簡単そうに言っているが、二次移行しているISはとても少ない。

 

公表されている機体で二次移行している機体は両手で数えられるぐらい少ない。

 

「それに奴には単一能力もある。勝てる奴が表れるのはまだ先になるだろう」

「………………織斑先生、勝てる要素が見つからないんですけど」

「勝てるとしたら、零落白夜を使った先手必勝だろう。

私にもそれしか勝つ方法が見つからない。一太刀目が外れたら負けだ」

「「………………」」

 

次元が違う。

レベルが違う。

実力差が圧倒的だ。

あの織斑千冬ですら、一太刀逃せば勝ち目が無い。

 

これが世界最強。

 

「お前達が戦うのは代表候補生だ。天と地ほど実力差はあるが、勝てないわけでは無い。まぁ、頑張るんだな」

 

そう言って教室から織斑千冬は出て行く。

 

「………IS戦闘じゃ勝ち目なしかな」

「肉弾戦でも勝ち目あるか分かんねぇぞ。千冬姉めちゃくちゃ強いから」

「恐ろしい………」

「ああ、全くだ」

 






ヒロインは更識姉妹に決定。
どうやって絡ませるのか、考えないと。
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