IS 鼬   作:クロノ9696

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いよいよあの子の登場です。
あと新キャラも。

もちろん駄文です。


相部屋 唐突

「あっ、俺の部屋は此処だな」

「そっか、じゃあな織斑、また明日か食堂で会おう」

「ああ。あと一夏で良いぞ」

「わかった、じゃあ俺も鼬で良いよ一夏」

「じゃあな鼬」

 

一夏と別れる。

渡された鍵は二つ。

どちらも同じ階の鍵だった為、何となく適当に渡した。

 

「………まだ奥か」

 

後ろからズドンッ!とかバコッ!とか音が聞こえてきたけど、気にしない気にしない。

恐らく一夏はこれからも女性と問題を起こしていくのだろう。

 

俺はそれを、面白おかしく見ていればいい。

 

「………此処か」

 

手元にある鍵と部屋の番号は一致している。

相部屋の相手が先に戻っているかもしれない。

とりあえずドアノブに手を掛け(ガチャ)………。

 

「遅かったですね鼬。お先にお邪魔させて頂いています」

「もしかして相部屋は狐?」

「いえ、私は別の部屋です。この部屋の主は私の友人です」

「………マジっすか」

 

てか、友達作るの早いね。

 

「私はこれでも社交的なので」

「ナチュラルに心読まないで」

「しかし私も幸運です。相部屋の相手も優しい人でしたし、友人にISの操作方についても教えて貰える事になりましたから」

「てか、何でこの部屋に俺が来ると思ったんだ?」

「足音で気付きました。未だに現れない相部屋の相手、こちらへ向かう聞き覚えのある足音、これだけで何となく理解出来ました」

「狐が本当に同じ人間なのか理解に苦しむ」

 

足音だけでわかるとか何処の英霊だよあんた。

 

「早く入って下さい。彼女が待ってます」

「はいはい分かりました。で、俺と相部屋の人って誰?」

「日本の代表候補生、更識簪さんです」

「代表候補生⁉︎………マジかよ」

 

代表候補生相手にはいい思い出が無い。

いや、今日あったことだけど。

1年だけでも二人いるんだ、これからも増えそうで怖い。

 

促されて部屋に入る。

入るとベッドに女性が二人座っていた。

 

一人は眼鏡をかけた水色の髪の少女、もう一人は炎のように紅い髪のポニーテールの少女。

 

「…………………えっ?どっち?」

「ん?私じゃ無いよ。簪ちゃんはこっち」

 

紅髪の少女が水色の髪の少女を指差した後ベッドから移動し、狐の方へと向かう。

 

「ねぇ空狐ちゃん、あれが鼬君?」

「そうですよ喰奈ちゃん」

「なんて言うか、女の子みたいだね‼︎」

「喰奈ちゃん、それは鼬が一番気にしている事ですから出来れば言わないであげてください」

 

どうやら紅髪の方は喰奈と言う名前らしい。

後で苗字を聞いておこう。

 

「………………」

「……………」

「………………」

「………………更識さん?」

「………簪」

「え?」

「…………苗字は、あんまり好きじゃないから」

「あ、はい………簪さん」

 

問題はこっちだ。

なんというか、空気が重い。

 

「簪ちゃん、鼬への説明は私がやりましょうか?」

「………うん、お願い」

 

では、と狐は俺達の前へと立ち。

 

「鼬、貴方が一週間後にイギリスの代表候補生と闘うのを噂で聞きました」

「早いな」

「まぁ普通に考えたら代表候補生相手に一週間では時間が少なすぎます」

「そうだな」

「ですので、明日から私と喰奈ちゃんと一緒に簪ちゃんのお手伝いをして貰います」

「どうしてそうなる」

 

相変わらず唐突だ。

狐とは4年以上一緒に暮らしているが、俺の意思に関係なく予定を決められる事が結構あった。

しかも俺に知らされるのは前日だったり一時間前だったりする。

 

唐突過ぎる。

 

「簪ちゃんは代表候補生なのですが、諸事情により専用機が完成していません」

「………………へぇ」

「どうやら簪ちゃんの専用機を制作していた企業は、織斑一夏の専用機を作ると言い出して簪ちゃんの専用機制作を辞めたらしいのです」

「諸事情隠す気無しかよ」

「そこで簪ちゃんは決心します。企業が制作しないのなら、私自身が制作すると」

「………」

「しかし制作するにしてもデータが全く足りていない。ですので」

「そのデータ収集を俺達が手伝うと」

「まぁ、そういう事です」

 

多分最初は、簪さん手伝うの断ったんだろうな。

でも簪さん押しに弱そうだから、狐に言い負かされたんだろうな。

 

「私達三人のIS適正はバラバラですので、三者三様のデータが取れるはずです」

 

で、気が付いたらこうなってたんだろう。

 

「………簪さん、狐は結構強引なところもあるけど良い奴だから仲良くしてやってください」

「………………頑張る」

 

しかし、このデータ収集のお手伝いは結構ありがたい。

 

これなら勝てなくとも、一矢報いる程度には鍛えられる筈だ。

 

「でも狐、IS制作はそんなプラモ制作みたいなノリでは作れないだろ?戦闘データだって必要だし」

「あーそれは大丈夫。私の知り合いがIS乗ってるからデータ譲ってくれないかかけあってみる」

「………え」

「うまくいったら極上のデータが手に入るよー」

 

何だこれ。

何なんだこれ。

展開が上手く進み過ぎてないか。

 

「………………」

「………………」

 

盛り上がる二人とついていけない二人。

 

「………………三枝さんも、財前さんも強引すぎ」

「何かごめんなさい」

 





狐の戸籍上の名前は三枝空狐(みえだくうこ)
狐の相部屋で紅髪のポニーテールが財前喰奈(ざいぜんくうな)
4組の強引コンビです。

だいたい簪が被害にあう。

無表情と笑顔でぐんぐん来ます。
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