手毬って妹属性だよな?じゃあ兄ちゃんがいたっていいよなぁ!!   作:AFGYT

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初めまして…多分
しがない駆け出しPの「AFGYT」です!
この度は私の作品を見てくださってありがとうございますぅ!
今年の2月に学マスを勧められ、無事沼り…手毬に脳を焼かれ、燐羽に脳を焼かれ…
咲希、ことね、佑芽…脳がなくなるくらい焼かれてこの小説を書いています。
衝動のままに書いているので、上手い表現はできませんが応援のほどよろしくお願いします!!!


1話 入学!初星学園

「初星学園」それはアイドルを志す少女達を育て、本物のアイドルとして送り出す学校。これまでも数多くのトップアイドルを輩出した名門校である

今日は初星学園の入学式だ。煌びやかな桜が舞う中、少女達は夢と希望に満ちた目で初星学園の門をくぐっていく。

 

だが、今日の入学式はアイドル科だけではない。アイドルを支えるプロデューサー、その卵達もまた入学式を迎えていた。

 

 

講堂で入学式が行われている頃、風が桜を揺らしているだけの正門を1つ…いや、2つの影が通り過ぎた

1人は少女、もう一人は少年…というには雰囲気が少し大人びた青年だった

 

 

ーーーーーー

「あらら、遅刻しちまったか。ま、いっか。えっと講堂は…っと。」

 

集合時間をとっくに過ぎた時計の針を見て俺はため息を吐く。初日に遅刻は流石に怒られるか?退学…になったらその時だな。

俺がそんな楽観的な思考にふけっていると、後ろから足音が聞こえてきた

 

「うへぇ…やらかした。初日から遅刻だぁぁ!!」

 

走って来たのか、額に汗を流しながら校門をくぐる少女は俺に気付くと仲間を見つけたように近づいて来た

 

「あれ?あなたも遅刻です?」

「ええ、残念ながら。あなたはアイドル科の生徒ですか。」

「はい!花海佑芽っていいます!ええと、プロデューサー科の人ですか?」

 

少女こと花海さんは少し耳が痛くなるくらい元気に自己紹介する。ここで1つ、俺の頭の中で疑問が湧いた。

 

「ええ、私はプロデューサー科の生徒です。ところで、勘違いなら申し訳ないのですが花海さんの名前…合格者名簿にありましたっけ?」

「え、合格者の名前覚えてるんですか?」

「もちろん。将来的に自分のアイドルや、そのライバルになるかもしれない人の名前ですから。プロデューサー科では常識ですよ。」

「すごーい!あ、私の名前がないのはですね…私が補欠合格だからです!!」

 

自信満々にドヤ顔をする花海さん。行動と言葉が綺麗に矛盾している。

 

「なるほど。しかし、補欠合格の人が遅刻するのは尚更不味いのでは?」

「た、たしかに!!どどど、どうしましょ!!??」

「この後は各教室でオリエンテーションだったはずです。私は講堂から出てくる列にこっそり紛れ込んでみようかと。」

「て、天才だ…!」

 

遅刻者同士でそんな会話をしていた時、

 

「見つけたわ!」

 

凛とした力強い声が辺りに響いて桜の花を揺らす。

 

「佑芽!どこにいたのよ講堂に居ないから探しに来たわよ。」

「あ、お姉ちゃん!」

 

花海さんがお姉ちゃんと呼ぶ人は、頭の1部を結んだ少女だった。

 

「どうせ遅刻したんでしょ?まったく…ところで、貴方誰?佑芽に何をしようとしたの?」

 

突然少女の嫌疑の目が俺に向く、いきなり不審者扱いは理不尽じゃなかろうか。

 

「何もしてませんよ、雑談してただけです。遅刻した者同士でね。」

「そ、そうだよお姉ちゃん。私達はただ話していただけで…」

 

佑芽さんが説明すると、少女の目は優しい目に変わり妹だけを見つめる。

 

「ふーん。そ、何もないならいいわ。さ、佑芽早く行くわよほんとに遅刻しちゃうわ。」

「あ、さよならプロデューサー科の人!!」

「ええ…」

 

彼女達が去ったところで時計を見る。時刻は8時48分、プロデューサー科のガイダンスまであと2分しかない。

 

「やべっ…」

 

俺は急いで教室へ向かいギリギリで教室に滑りこんだ。教師であろう女の人から「遅刻ですか?」と聞かれたが、「便秘でトイレに籠ってました。」と答えた。しっかり遅刻はバレて怒られた

ーーーーーー

入学式から1週間後

 

今日から本格的なプロデュースを始めることが出来る。まずはアイドル科の生徒の成績や能力のある程度把握し、それぞれ計画を立ててからスカウトに向かう。これが一般的だ…が、俺はもうプロデュースしたいアイドルは決まっている。成績含め、彼女の詳細は確認済み。

俺は彼女に会うため女子寮へと向かった。

 

時刻は16時30分、女子寮の門の前で待っていると予想通り彼女は現れた。本来ならアイドル科の生徒はレッスンに明け暮れているだろうが…彼女は違う。

 

「貴方、誰?もしかして不審者?」

「いや、プロデューサー科の人間ですよ。賀陽燐羽さん。」

 

なぜ初星のアイドルはすぐ人を不審者に仕立てあげる…と、内面苦笑いしていると。

 

「…プロデューサー科が私になんの用、って聞くのは野暮かしら?」

「話が早くて助かります。あなたをプロデュースしに来ました。」

「無理よ、諦めて。」

 

バッサリ断られた。まあ、予想はしていたが。

 

「私、もうアイドル辞めようと思ってるのよ。ただ、ここのトップが離してくれないからここに居るだけ。この時間にレッスンに行ってない事からも分かるでしょ?」

「分かってます。あなたのの実績も実力も状況も、全て調べて来たので。」

「…なら尚更よ。諦めてくれない?私、部屋でゆっくりしたいのよ。ここを出ていくから荷物も整理しなきゃだし。」

 

面倒くさそうに俺を見つめる彼女の目は光が薄く、他の生徒にはある希望や夢なんてものは殆ど感じられなかった。だが、俺はその目を知っている。諦めきれない夢と縋れる希望を探している、その目を…

 

「なら、大丈夫です。ここを去る必要は無くなりますから。」

「…あなた、私の嫌いな子にそっくり。図々しくて我儘で…諦めの悪い所が。」

「諦めの悪さには自信があります。」

「…話だけ聞いてあげる。つまらないと思ったら帰るから。」

 

やれやれと息を吐く彼女の目に少しだけ、光が灯った気がした。

 

「その前に自己紹介からさせて貰いましょうか。私はプロデューサー科1年、『月村陽向』。よろしくお願いします。」

「月村……?!あなたまさか!」

 

賀陽燐羽の目が大きく見開く。恐らく、月村は彼女にとって良くも悪くも思い入れのある苗字だからだ。

 

「あなたが所属していた『Sing up』の元メンバー、月村手毬の兄です。中学では妹がお世話になりました。」

 

言葉を発する度に彼女の顔にシワが寄っていく。だが、目の光には変化は無かった。

 

「…帰るわ。」

「ただ苗字が同じなだけじゃないですか。そこまで妹が嫌われてるとは…まあ、落ち着いてください。妹と言っても手毬はあなたのプロデュースについては無関係です。」

「…それでもよ。というか尚更謎だわ、それなら妹をプロデュースすればいいじゃない。そっちの方が成功確率は高いでしょ?」

 

彼女の問いかけに対して、俺は毅然とした態度で告げた

 

「兄妹で仲良しごっこしてるアイドルとプロデューサーがトップに成れると思いますか?」

 

彼女は面食らったように少し固まった。

一瞬の静寂が過ぎた後

 

「…だからって私を選ぶ理由がない。もっといい人材はいるでしょ?」

「私が賀陽燐羽をプロデュースしたい理由は2つ、1つは単純な興味、あなたの比類なき才能を遺憾無く発揮させたいと思ったから。もう1つは、ありきたりですが、私の手でトップアイドルを育てたいという夢の為です。あなたとなら夢が叶うと思ったから、あなたを選んだ。理由は十分ですか?」

 

少し考えるように彼女は黙った。そして、彼女は悪戯な笑顔で言った

 

「そう…なら、1週間あげるわ。来週だけ、私をプロデュースさせてあげる、どうせ暇だしね。使えると思ったらその後もプロデュースさせてあげる。」

「分かりました、これからよろしくお願いします賀陽燐羽さん。」

「…ええ、これから1週間、よろしくねプロデューサー。」

 

そう言って賀陽は寮へと帰って行った。まずは第1条件達成。次は彼女を認めさせるために何をするかだな…

俺がこれからのプロデュースを考えていると、後ろから聞き馴染んだ声がした。

 

「陽兄…?」

「…手毬、久しぶりだな。」

 

振り返るとそこには最愛の妹が立っていた。手毬の顔は困惑と喜び、そして怒りを含んだ複雑な表情だった。

 

 

 

 

 

 




ありがとうございました!!ここで本作のオリ主陽向くんの紹介!


陽向のイメージは一見クールで冷静だが、根拠も理屈もなしに勘で動いてしまうタイプ。をイメージしました
他キャラのPで例えるなら、広Pと燕Pを足して2で割った感じ…といえば伝わります?

手毬よりは周りを考えて動けますが、自分と味方しか見てません。なので敵やモブにはキツく当たります。
ただ、自分の感情や考えを伝えるのは妹に似て不器用。
手毬は言葉が強くなってしまいますが、陽向はそもそも言葉にできないタイプです。めんどくさいですね。
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