手毬って妹属性だよな?じゃあ兄ちゃんがいたっていいよなぁ!!   作:AFGYT

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皆さんこんばんにちわ
ご覧いただきありがとうございます
手毬の親愛度コミュを完走してから、手毬の曲を聴くたびに涙腺が決壊してます。
次は美鈴のstep3ですね。
あとがきに感想書いてます、全力でオタクしてるんで見なくても大丈夫です。


2話 すれ違う思い

「陽兄、なんでここに?ここ、初星学園だよ?」

「ああ、知ってる。プロデューサー科に入学したんだ。お前こそ、この時間に何してるんだ?」

「忘れ物取りに来た。……今話してたの燐羽だよね、プロデュースしに来たの?」

「…ああ、とりあえず来週だけ、お試しでプロデュースさせてあげる…って言われたよ。」

 

手毬の表情が暗くなる、それを見て俺の心が激しく痛んだ。

 

「私じゃ……駄目なの?」

 

弱く、か細い声だった。本当なら人目もはばからず今すぐ抱きしめてやりたい、兄ならそうすべきだ。だが俺の口は思った事を言ってはくれない。俺の体は当たり前の事をする勇気すら持ってはくれない。

 

「…悪い。じゃあな、俺は仕事に行く。レッスン頑張れよ。」

 

俺は手毬の横を過ぎて教室へ向かった。手毬の顔は見えなかったが、手毬の足元は少し濡れていた。

 

ーーーーーーー

 

荷物を取りに教室に戻ると何人かの集団が固まって何か話していた。俺が扉を開けると、そのうちの1人が近づいて話しかけて来た。

 

「おい月村!この子、もしかしてお前の妹か?」

 

彼の手元を見るとそこには月村手毬の情報が書かれた資料があった。

 

「ああ、そうだ。どうかしたか?」

「この子、問題児らしいじゃん。同級生への悪口、授業やレッスンでの素行の悪さ。何よりも中等部での炎上騒ぎ…歌は上手いらしいけどさ、こんな妹を持つと大変だな!(笑)こんな子お前くらいしか担当しないだろ。」

 

その言葉を聞いた時、脳みそが煮えたぎるような感覚に襲われる。『殺すか』とそんな物騒な考えが頭に浮かぶ、がすぐに頭を冷して答えた。

 

「ああ、大変だよ優秀な妹を持つと。お前みたいな見る目のない馬鹿が周りにいると余計にな。」

「ばッ!?てめぇ…」

「お前が問題児だと思うなら勝手にしろ、手毬の人生にお前はいらない…今後、手毬に近づくなよ。」

「誰が…てめぇらみたいなイカれ兄妹に近づくかよッ…!」

 

そう吐き捨てて彼は集団に戻って行った。手毬の性格だ、昔から人間関係については円満とは程遠かった。クラスの子と喧嘩したり、先生の言うことを守らなかったり…その度に両親は先生や生徒に謝りに行った。だが、謝っても根に持つ奴はいる。そんな時、矛先が兄の俺に向く事もあった、時には手毬を守ったりもした。だから、ああいう無礼な奴の対応は慣れっこだ。

 

「懐かしい…な。」

 

俺は昔の記憶を辿りながら呟いた。俺の脳に存在する数多の記憶の中には黒く、濁った物もある。忘れもしない、あの日の記憶…

 

「…本当に、懐かしい。」

 

思わず手で顔を覆って呟く。

俺はいつ…本音であいつと話せるのだろう

そんな膨らみすぎた悩みを抱えて俺は帰路についた。

 

 

 

ーーーーーーー 

 

 

 

「ワン…ツー…いや違う、ここはもっと…こう。そうじゃない…指先をもっと意識して…」

 

誰も居ないレッスン室の鏡の前で私は夕日に照らされながらレッスンを続けていた。時刻は18時半を回っている、もうすぐ先生かトレーナーが施錠の為に様子を見に来る頃だ。

それでも私はレッスンを辞めない。私はトップアイドルにならないといけないから。

息が上がる、けどまだ…まだやれる。もっと…もっと!もっともっと!!

その時ドアの方からガチャ…と扉の開く音がした

 

「おい月村、努力はいい事だがもう時間だ。荷物まとめて寮に戻れ。」

「ダンストレーナー…けど、あともう少しで…!」

「オーバーワークは体を壊すっていつも言ってるだろ?汗も凄い、水飲んでゆっくり休め。続きは明日にすること、いいな?」

「…はい。」

 

 

トレーナーに言われるまま私はレッスン室を出て帰路についた。ふと、昨日の出来事を思い出す…

 

『私じゃ……駄目なの?』

『…悪い。』

 

久しぶりの兄との会話だった。陽兄はある日、理由も言わず家を出て行った。両親に聞いても分からないと言っていた。

私との約束を破って…私を捨てて…

 

『陽兄!なんで出ていくの!!私と一緒に…』

『うるさい!手毬…俺の事はもう忘れろ。俺はお前と違う…一緒に夢を追いかけられない。』

『なんでよ!ねぇ!陽兄…陽兄!!!』

 

昔の記憶が自然と脳に流れた…昨日からずっとそうだ。寝る時も授業の時もレッスンの時だって、ずっと陽兄の事が頭から離れない。それに…

 

『1週間だけならプロデュースさせてあげる…って言われたよ』

 

何気ない一言、陽兄は少し微笑んで言った、陽兄の笑顔なんて久しぶりに見た。

なんで笑ってるの?私を見つけた時は笑って無かったのに…なんで、なんで…

 

「なんで…燐羽なの?燐羽となら夢を追いかけられるってこと?私じゃ…力不足かなぁ…?」

 

自然と言葉と涙が溢れる、悔しさと怒りと悲しさが押し寄せて心の中がぐちゃぐちゃだった。その時…街灯に照らされた道が影で覆われた。そして、男の人の声がした

 

「なんで泣いてるんですか…こんな時間に。」

 

心配している声だった。優しくて、暖かい、そんな声がした。けど私は声を張り上げてしまった

 

「…放っておいてよ!」

 

顔は見えなかったが、少し驚いたのが分かった。なんで怒鳴っちゃったんだろ…わざわざ心配してくれてるのに。

 

「そんな訳にもいかなくて…この時間にアイドル科の生徒が夜道を歩いていること自体危ないんですから。」

 

顔を上げると年上の男の人が立っていて、困ったように右手で頭を掻いていた。眼鏡を掛けていて、理知的で落ち着いた雰囲気の人だった。その時、私は泣いていたの見られていたことに気付いて…恥ずかしさと気にかけてくれた嬉しさが頭を埋め尽くした、けれど私の口は鋭く相手を刺し続ける

 

「…あなた、もしかして不審者ですか?」

「不審者だったらもう攫ってます。私はプロデュサー科の生徒です、散歩をしていたら貴方に出会っただけです。」

 

私の攻撃的な言葉を軽く受け流す、今までこんな人いなかった。

とりあえず不審者…ではないらしい。けれど、私はここからいち早く離脱したかった。

 

「…とにかく、もう大丈夫ですから。じゃあ…」

「え、あちょ…行っちゃった。」

 

私はとにかく寮に向かって走った、切れる息も気にせず我武者羅に走り続けて気付けば寮の門の前に居た。

門をくぐって寮に入ると、食堂に美鈴がいるのが見えた。目が合いそうになって咄嗟に目を逸らしてしまった。喧嘩してユニットを解散してから、美鈴と燐羽はあまり話せていない。なんとかしなくちゃいけない、仲直りしたい…でも、勇気が持てずに時間だけが過ぎていく感覚が私には酷く不快だった。

部屋に戻って、電気を付けずにベットに疲れきった体を放った。私の体と心は静かに沈みこむ。

 

「今日は…何も食べたくないな。」

 

そう呟いて私は目を閉じた

  




注意 オタク語りタイム

皆様、前書きでも触れましたが、美鈴のstep3のPVはもうご覧になられましたか?
もちろん見てるよね??見てない人はこんなクソ小説見てないで見てこい。
まず曲がいいよね、BPMバリバリ鳴らしてくるのは伝統芸能だけど…

「おいで」

(昇天)

全米が死んだ。魅惑のボイスすぎる。あとダンスかっこよい。
あと序盤のセリフパート、Pに感謝を伝えて感動展開と思わせてからの
「恨みをはらしましょうね」「全初星アイドルを屈服させましょう」
あなたは独裁者ですか?ああ、独裁者でしたね…

あと、にっこりんはとデレデレ手毬。担当としてはここだけで生きてて良かったと思える。
美鈴は「Sing upの2人が好きだからついでに」、って理由でしか推してなかったけど、今回のPVでわかった。

ちゃんと美鈴も好きだわ。てか好きにさせられたわ。



長々と話してすいません
結論「これだからSIng upは……」

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