魔法少女みつ restart   作:紀野感無

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※オリキャラが数人出ます


今日も昼間は魔法少女としてたくさんの人を助けて回れた。
夜も配信があるし、早く帰ってちょっと休憩しよう。


プロローグ

 

魔法少女育成計画(改)とは?

 

☆初心者でも入りやすい簡単さ&熟練者でも飽きさせない奥深さ!

 

★マジカルトレースシステムにより可能となった現実と変わらない操作感覚

 

☆リアルの極地に達した超美麗なグラフィック

 

★無限に増え続けるアイテムがコレクター魂に火をつける!

 

☆どれだけプレイをしても完全無料!課金一切なし!

 

このたび、『魔法少女育成計画』は魔法少女専用ソーシャルゲームとして生まれ変わりました。

 

仲間同士で絆を深めあい、力を持って強敵に立ち向かう。

強さと優しさ。知恵と勇気。

 

全てを備えない限り生き残ることなんて到底できません。

 

封印されたエリアを解放しながらどんどん先へと進んでいきましょう。最深部に潜む魔王を倒し、ゲームをクリアする頃にはリアルでも魔法少女として成長していると言う、教育、訓練用シミュレーターとしての側面も持つスーパーなRPGなのです。

 

16人の仲間と協力して魔王を討伐し、世界に平和をもたらしましょう!

 

ゲームの目的…魔王討伐

 

クリア報酬…100億円。ただし、魔王討伐したプレイヤーのみ。

 

エリア解放報酬…100万円。ただし、エリア解放したプレイヤーのみ

 

参加賞…10万円。ゲームオーバーしても支払われる。

 

 

 

 

 

 

私、百花みつはとても、とてもとても困惑していた。

 

「……なんだろう、これ」

 

部屋の隅に置いていたマジカルフォン--普通のスマホの機能も使え、何も無い場所からも取り出せる便利なもの--から入れた覚えのないアプリが勝手に開き、ポップな感じの広告ぽいものが流れ出した。

 

 

随所に入れられている『魔法少女』という単語。

 

 

それのおかげで、これがウイルスとかそういうものではないのは理解ができた(勝手に入れられてる時点でウイルスみたいなものかもしれないけれど)

 

 

 

魔法少女

 

 

御伽話や小説、アニメなんかで語られるような架空の存在--じゃなく、これはちゃんと実在している。

世間のメディアやネットなんかには(いわゆる一般人の写真)には必ずぼやけて映るおかげで顔バレとかはしないけれど、確かに実在している。

 

 

そう確信できるのも、私自身がその『魔法少女』をやっているからに他ならなかった。

勿論家族にはナイショです。

 

 

「魔法少女育成計画……あれ、どこかで聞いたことあるような…」

 

タイトルを見て、不思議と懐かしさを--それと何故か悲しみを--感じた。

そんなアプリ、やったことすらないはずなのに。

 

「……考えてもわからないなぁ」

 

ふと時計を見ると23時を回ってる事に気づいた。

配信時間もうすぐじゃん!準備しなきゃ!

 

「えーと、『今日は23時半から配信するよ』…と」

 

SNSでツイートするとポポポンと反応が返ってくる。

毎回必ず反応してくれる人が何人かいて、この瞬間がなんとも言えない幸せな気分になる。

 

「よーし、今日の配信もがんばろ〜!」

 

 

 

 

 

 

「そうそう、今日ね。不思議なことがあったんだ」

 

コメント

・不思議なことって?

・なになに?

・ポンなことしたの?

 

「誰がポンコツじゃい!そうじゃなくてね〜。なんかスマホにね〜。知らないアプリ入ってたんだ〜」

 

コメント

・え?

・スマホ乗っ取られてない?

・みつさんのんびりしてるから、入れたこと忘れてる説

 

「ちがうよー!本当に知らない間に入ってたの!しかもねー、勝手に開いて勝手に広告みたいなのが流れてきたんだって」

 

コメント

・まじの乗っ取りやん

・え、本当に大丈夫それ

・ウイルス感染したんじゃ

 

「ウイルスじゃないのは確認したんだけどね〜。あ、それと他にもね、今日ご飯作ったんだけど〜」

 

コメント

・いやもっと焦ってくれ

・ちゃんと相談したほうがいいやつ

・それ大丈夫じゃないやつだって

 

「大丈夫大丈夫。ちゃんと解決したやつだから」

 

コメント

・ほなええか…

・それでも安心しちゃダメですよ いやマジで本当に

・なら安心して寝れます ちょっと早いですが先に落ちます〜

 

「はーい○○さんお疲れ様だよ〜。それじゃあみんな----

 

 

 

 

 

 

「----え?」

 

 

気がつくと荒野の真ん中にいた。

 

「え、え?なにこれ、どこ?私さっきまで配信を--」

 

周囲を見渡すも、あるのは廃れたビル群だけ。

服装も配信してた時のラフな服じゃなくて、勝手に魔法少女の時--黒を基調にしたゴシック風ロリータメイド--の服装になってるし…。

 

本当にどこなのここ……。

 

 

ピロリン♪

 

 

「なんで、これ持ってるの?」

 

懐に入っていたのはマジカルフォン。

ハート型のせいで見づらいし使いにくいから部屋の隅に置いてたはずなのに、なんで?

 

困惑しながら画面をつけてみると『チュートリアルモードを始めます』と文字が映る。

 

『チュートリアルモードでは魔法少女育成計画の戦闘を実際に体験していただきます。敵を撃破してマジカルキャンディーを手に入れてください』

 

え、何言って。戦闘?敵?

 

動揺しすぎて気づかなかったけれど、足元が揺れてる事にようやく気づいた。

 

そして私を取り囲むように現れたのは動く骸骨。

ゲームではポピュラーなスケルトン、と言えばいいのか。

 

『スケルトンが5体出現しました』

 

 

私自身が理解する間も、覚悟を決め切るまもなくスケルトンが私に向かって襲いかかってきた




簡易プロフィール

百花みつ
16歳の頃に魔法少女として才を見いだされ、試験を(なんとか)突破して正式に魔法少女になる事ができた。
魔法少女としての名はネル 由来は蜜をギリシャ読みして『ネクタル』から取ってネル

なお自分のことを「みつは〜」と言ってしまう癖が抜けず、魔法少女仲間からも「みつ」「みつさん」と呼ばれてしまうことが多い。

使える魔法は「考えたものを作ることができるよ」





ひっそり細々と、続けていければと思います
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