「あ゛ぁ……あー。あーあー。ペッ。
首飛ばされたならまだしも、こっちだと再生した後きまって死ぬほど気持ち悪いから嫌いなんだよなぁ……。うわ、首(物理的に)動かねえし。再生直後だから筋肉が固まってるなこれ
えーとこの時は…確か……
「無理矢理…ほぐす……に、限…る」
自分の頭と顎を持ち、強引にゴギゴギバキバキと音を鳴らしながら首の筋肉をほぐす。骨もついでに折れてる気がするけどご愛嬌ということで。
「ッ、あー。よし。修復終わり」
最後に傷を治して首も無事、左右にぶんぶん振り回しても特に問題はなさそう。
にしても…マジでびっくりしたぁ。寝ぼけてたから避けれなかったし。
外ならまだしも、このゲームの中で恨みを買った記憶が無いんだけど。
「…………。
さっさとパーティメンバーを作っておかないと。ファル曰くあの侍みたいなやつは『アカネ』らしいから、それ以外の残り2人『ペチカ』と『ネル』を探さないと。
……
どっかでこの名前聞いたような……。
どこだっけ?
☆ネル
ひとまずレプリカさんを探そうという話になり、草原の街まで5人--私とペチカさん、クランテイルさん、リオネッタさん、御世方那子さん--で向かっていた。
ただ、向かってる最中で奇妙なものを見つけて、全員が満場一致で考えないようにしていたと思う。
だって、明らかに--
「(大き…すぎない?え、東○タワーよりおおきくない?)」
草原の街の、そこから出て更に奥の方にいたのは、めちゃくちゃ巨大なネズミの着ぐるみを着た魔法少女。
手をブンブンと振り回したり、何かを踏み潰そうとしていたりしていて、最初こそ見間違いかなと思ったけど、そんなことはなかった。
「……どうする?」
「関わりたくないですわ」
「同じくデース」
「「私も……」」
と、ひとまず無視して草原エリアで前回と同じように情報収集とキャンディー集めに分かれようと決まった。
「じゃあ行ってくる。気をつけてくれ」
「そこのポンコツ巫女は見捨てていいですわよ2人とも」
「ムカーッ!クランテイルさン!そのポンコツドール、壊しちゃってくだサーイ!」
「あ、あの…おちついて…」
「そうですよ。行きましょうよ…」
分かれる直前までリオネッタさんと那子さんはずっと言い合いしていて、ペチカさんもクランテイルさんと共に何とか宥める。
そして改めて分かれ--
ドォン!
分かれようとした瞬間、私やペチカさんとクランテイルさん達の間に何かが降ってきた。
何かはわからないけど思わず背負っていた先端が十字架になっている杖を構えてしまう。他のみんなも同じで、未だ土煙が晴れていない(多分落下してきた)場所を険しい顔で見つめていた。
「あー ゲホッゲホッ……害獣風情が……下手に出たら調子乗りやがって……」
土煙が晴れると、そこにいたのは銀色の魔法少女。
銀のセーラー服に銀の短髪、首には機械のバイザーをかけていた。
間違えようもない、魔法少女殺しと呼ばれていたレプリカさんだった。それに気づいたのかみんな一気に警戒一色に染まっていた。
ただ一つだけ気掛かりなのは、レプリカさんの腕がひん曲がってたり、頭から血を流して顔が真っ赤になってたり、全身どこを見ても重症だった。誰かと戦ってたのか、もしくは強いモンスターでもいたのか。
「ん……?」
そんな私たちにようやく気づいたのか、レプリカさんは首だけをぐるりと(明らかに180度以上)回して不思議そうに、かつ気怠そうに口を開き……
「誰?」
「「「「「なんでだ(ですか)!」」」」」
それはもう全員一緒に、綺麗にずっこけました。
☆ペチカ
今しがた何処かから落下(墜落?)してきたレプリカさんの第一声は全員予想にしていなかった事だった。
無視されるとか何処かに消えろとか言われると思っていただけに、まさかの「誰?」と言われるなんて思ってもいなかった。
案の定、私とネルさん以外の3人がレプリカさんに詰め寄り「何で覚えてないんだ!曲がりなりにも殺そうとしてきただろ!」「このバカはともかく私を忘れるなんて脳みそ詰まってないんですの⁉︎」「このドールはともかク!私を忘れるなんてどんな頭してるデース!」などと言っていた。
「ああもう…うるさいな……。何をそんなにピリピリ…」
「「「お前のせいだ(ですわ)!」」」
「うるさ……」
途中から文句を言う為にその場に留めている感じになっていたけど、途中でようやく目的を思い出したのかクランテイルさんがわざとらしく咳払いした。
「レプリカ、ちょうど良かった。お前を探していたんだ」
「私を?何故?」
「新たなミッションが追加されただろう?その件だ」
「あー…。てことはお前がペチカ?それともネル?」
「違う!私は!クランテイルだ!いい加減覚えろ!さっきも名乗ったぞ!」
と、当事者は私とネルさんのはずなのに、私たちは蚊帳の外になっていた。
クランテイルさん達の問いかけにレプリカさんは無表情で斜め上の回答をし続けるからだろうけど…。
「(あんなに話したのに顔も名前も覚えてもらえなかったってこと…?)」
その事実が、何と言うかちょっとショックだった。ちょっと凹んでいると私たちの前にレプリカさんとクランテイルさん達がやってきた。
ネルさんは警戒しながら私の前に出て、それをみたレプリカさんはやっぱり無表情で口を開いた。
「お前がネル?」
「……はい、そうです」
「てことはそっちのコックが…ペチカか」
「は、はい…」
「そう、マジカルフォン、貸して」
「「え?」」
「早く、貸して」
無表情なのに圧がすごく、思わず渡してしまう。それから何分かピッピッと音を鳴らして操作したと思うとすぐに返された。
「はい、これで終わり……で、いいんだよな」
「そうだな。助かる」
意味がわからずに聞いてみると、レプリカさんがマジカルフォン経由でパーティ加入申請を送り、承諾したらしい。
「えーと…」
「その…」
「お前達もこんなくだらない事でペナルティ受けたくないだろ。私も同じだ。だからパーティになった。それだけだ」
と、本当に心の底から気怠そうな声で言ったと思うと、無言で背中を向けてどこかに向かって歩き出した。
これまたみんなから「一緒に行動しないのか!」と詰められていたが、レプリカさんは「ペナルティを受けないためにするだけで、私は1人で行動する。お前達の生死まで面倒を見る気はない」と突き放していく。
ピロン♪
と、突然軽快な通知音が鳴り響いた。
私たちが一斉にマジカルフォンを見るけど、誰にも通知は来ていない。なら誰が……
「・・・・・・」
「(え、怖っ⁉︎レプリカさん、何が来たの⁉︎)」
唯一レプリカさんだけ、すごく、本当に心の底から嫌そうな顔をしながら見ていた。
「おい……ファル」
『……なにぽん』
すっごく不機嫌そうな声でファルを呼び出したと思うと、少しだけ話し----
ズガァン!
『なにするぽん!』
「あースッキリした」
ものすごい音が鳴ったと思うと砂煙が巻き上がり、顔に砂礫がパラパラとぶつかってきて思わず顔を覆ってしまう。
煙が晴れた頃、そこにあったのは陥没した地面とその中心にあるマジカルフォン、その上で白黒の体をブンブンして怒っているファルと、マジカルフォンを何度もガシガシと踏みつけているレプリカだった。
『ファルのこと嫌いなのはわかったけど!いい加減辞めるぽん!そんなんじゃ…』
「うるさ。じゃあなクソマスコット」
最後にもう一度、ズガァン!と踏みつけたと思うとファルは消えていて、マジカルフォンを拾い上げたと思うと私たちの方に歩いてきた。
その様子にみんな思わず身構え、いつでも逃げれるように--
「これから共に行動する。お前達の命令を受ける気はないけれど、命は守る。それ以外のことはあまり期待するな」
「「「「「何があったんだ(ですか)!!」」」」」
再びみんな、綺麗にずっこけた
・
はぁ…だる なんで今どきこんなタイプのレポート…。あ、こほん。
まずレプリカについて。魔法は【《ピーーーーー》】で、銀色のセーラー服に銀色の髪、首に機械のバイザーを下げているのが特徴です
贋作と書いて狂愛と呼ぶのは二つ名の名付け親が厨二病な為
また本人のコスチュームが全体的に銀色が中心の色合いにしているのは「なんとなくレプリカぽいイメージがあるから」で、レプリカの名前の由来は『星の○ービィ』である。……ぶはっ。はー、これいつ見ても面白い。
なんでって言われそうですが、だってこいつが魔法少女になった時…確か数年前?って中学生ですよ?それくらいのガキだったってことですが、それが
え、ちょっと。なんでコイツが……
まっ!ちょっ、違っ。私は何も- グシャッ
オマエラ、
死なんぞ生温い地獄を味合わせてやる。