第三次スーパーロボット大戦Z 呪われし放浪者に憑依してしまった者   作:幻龍

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更新が遅れてすみません。

スランプとスパロボZ天獄編のプレイ、リアルの忙しさから大変遅れました。

一応天獄編はクリアーしました。アサキムの正体に少し驚きました。最もそれ以上に問題なのはこの作品ではセツコのスフィアを奪ってしまったこと……。ネタバレになるので、詳しいことは書きませんがどうしよう……。

いっそのことアサキムを仲間に加える手もあるけど、それはそれで原作崩壊確実ですし……。


第一話

 新多元世紀0001年4月10日。アサキムは第2新東京市に滞在していた。

 その理由は次元境界線の固定によるエタニティ・フラットが構築され始め時獄戦役の始まりを告げるので、その始まりを見届ける為だ。

 

 彼はこの日まで世界各地を放浪して、色々なことをしていた。クロノのキングの秘書をしている、クィーンと接触したり、プラントやコロニーを訪問して閉ざされたコロニー空間の空気を直接観察したりするなど世界を見て回っていた。

 L3コロニーではデキム・バートンがMSを密かに製造して、世界を支配する計画を建てていたが、あまりにも稚拙な計画に成功の可能性は低いといえる。しかし、本人は成功すると確信しているようで、不平分子を集めて蜂起するタイミングを待っている。この様に地球と宇宙両方で不穏な空気が漂っていた。

 

(君が夢見た未来は遠いね。エルガン・ローディック)

 

 人の可能性を信じ、最後は彼らに人々の運命を託して、自らの運命に終止符を打った人物を思いだしながら、喫茶店で紅茶を飲む。

 

 

 そして、次元震が起こり、サイデリアルの自律機動兵器が姿を現す。この機体が出た後、すぐにジェニオンが召喚されて、パイロットが乗り込んだのか敵機に向かって行った。

 

「精々足掻いてくれ。彼はいがみ合う双子を己の物にできるかな?」

 

 この世界では俺はZONEに封印されていない。だから、ガデライト・メオンサムが出てこれば、いがみ合う双子を手に入れることは可能だ。こちらにはそのスフィアの力を無力化できる偽りの黒羊があるのだ。戦闘になればスフィアの力を無力化してしまえばいい。原作のアサキムはスフィア・リアクターとして不完全の存在だが、俺が憑依・転生したせいか、完全なスフィア・リアクターになる資質があったが。

 

 色々と考えている内に、ジェニオンとミスリルのAS、VFの部隊によって敵機が全て撃墜されていた。

 

「偵察部隊ではこの程度が限界かな。まあ、彼らを本気で相手にするのならそれなりの数が必要だけどね」

 

 最もサイデリアル本隊の戦力はこの比ではない。

 彼らが本気でこの星の制圧に乗り出せば、あっという間に地球連邦の防衛網は突き崩される。

 

(今は復興を優先しているから軍縮しているせいなんだけどね)

 

 再世戦争は各地に悲惨な爪跡を残している。

 その復興だけでも金が莫大にかかるのに、壊れた機動エレベーターの修復、遺族への補償金の支払い等で、地球連邦の財務官僚たちは多大なストレスを受けており、胃薬が必須となっているらしい。その為関係各部署は原因を作ったアロウズとブリタニア・ユニオンに対して呪詛を吐いているものもいるらしい。

 

「まあ、リボンズなんて愚か者に従った結果だから自業自得だけどね。それにしてもZEXISのみんなは自分達の行動で不幸になっている人達のこと考えているのかな?」

 

 原作では多くの人々のことを考えて行動している。これは紛れもない事実だ。というか、各作品の主人公が、どこぞの某大国の様な行動を支持していたら物語として成り立たないけど。

 しかし、その反面不幸になっている者達も少なからずいる。彼らが支持する為政者と敵対した者達が主な被害者だろう。

 

「所詮正義の反対は正義。力のある奴が正義という事実は生物が誕生してからずっと変わっていない」

 

 だから、俺は敗者にはならない。必ずスフィアを全て集めて太極に至ってみせる。無論スフィアを全て集めなくても、この呪いを解く方法も探しているけど、ここまで来たら突き進むだけだ。

 

「……色々考え事をしている間に終わったようだね」

 

 アサキムは爆音が止んだあとカップを皿に置き、店を出る。

 

「精々足掻いてくれ。僕は僕でそろそろ行動を開始するとしようかな」

 

 蒼の星で自分を知っている人間は全員記憶を失っているから、動くには問題ないけどここでやることなどほとんどない。

 

(翠の星にでも行こうかな。シュロウガと今の自分の力なら行くことは容易だし)

 

 翠の星ではクロノ改革派であるアドヴェントが動いている。時の牢獄が壊れるまでの暇潰しにはなるだろう。ついでにスフィアを完全に使いこなすための作業も行うつもりだ。

 

「でも、悲しみの乙女のスフィアが向こうにない以上、セツコ達は彼に対抗できるかな?」

 

 サイデリアルが強くなりすぎると彼らの所有するスフィアを奪取しづらくなる。だから、彼らには是非奮闘してもらわなければいけないのだが、このままでは翠の星でセツコ達はやられてしまい、彼らの本格的な侵攻に対抗できなくなるかもしれない事態に頭を悩ます。

 悲しみの乙女のスフィアを返す方法とかあればいいのだが、自分が知る限りそんな方法はない。

 

(一番いい方法はセツコ達と共に戦うことだけど、それは正直難しい。一応スフィア・リアクターを撃墜してもあまり恨まれないように連邦政府に所属しているけど、セツコを撃墜した以上本人は元より彼女と親しい関係である人物から蛇蝎の如く嫌われている)

 

 特にシン・アスカと勝平は癇癪を起したガキのように喚き散らすだろう。最もシンはともかく、勝平は完全にガキなのでこっちとしては徹底的に無視するつもりでいるが。

 

 しばらく思案したが、取り敢えず翠の星に転移してアドヴェントを見つけ出して、完全なスフィア・リアクターになる為の作業を行うことにした。今ならしばらく復活できなくても、サイデリアルの本格侵攻に間に合うし、アドヴェントを葬る機会もあるかもしれない。

 

「さっそく翠の星へ転移しなければいけない。それと偽りの黒羊の力を使って僕だとばれない様にしないと」

 

 人の気のない場所に移動してシュロウガに乗り込み次元転移を使って時の牢獄から脱出した。

 

 

 

 

 

 アサキムが翠の星に向かった頃現地では、サイデリアルが軍を送り込み本格的な制圧に乗り出していた。

 しかし、その星には嘗てアサキムやガイオウ等を打ち破った部隊のメンバーが幾人か存在しており、独自に活動しつつその侵攻をわずかに遅らせていた。

 

「……まずは、アドヴェントだ」

 

 正直今から実行する方法はやりたくない。いくら俺が不老不死でも痛みはあるから機体ごと撃墜されれば、凄まじい痛みを受ける。その時の激痛はこの世の物とは思えない想像を絶する痛さだった。

 

 もう二度と体験したくないのだが、これからの戦いに備えて機体のパワーアップは必要。覚悟を決めるしかない。あいつらにやられるのは御免被りたい。

 

 アサキムはアクスプレスを見つけるべく翠の星の探索を開始した。

 

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