神の都合で全てが変わる世界で主人公やってます。 作:ラ メ ル テ オ ン
「どこだ!!出てこい!!」
やばいやばいやばいやばいやばい!見つかったら殺される…!
現在俺は商店街に止められていた車の下に潜んでいる。俺が商店街に着いた頃にはもう遅かったのか西園の姿はなく、というか放課後の商店街なのに誰もいなくなっている…
魔法少女ものは敵が出ると民間人の死者が出ない様に人が消えたりすんのか?そういえばプリ◯ュアでも人が近くにいる事なんてほとんどなかったな…という事は物語が日常パートから戦闘パートに変わったという事…俺1人であんなのと戦えるわけないだろ…頼む…西園見つからない内に来てくれ!
そんな俺の願いは…
「ここに居たのか…」
「ひぃぃ!!」
叶うことはなく車を軽々と持ち上げたキングに見つかってしまった。俺は急いで立ち上がって距離を取ろうとするも、
「おいこら!逃げるんじゃない!」
「ぐええ…」
目測15mほどの身長を持つキング相手に逃げられるわけもなく手で捕まえられた。
「フハハ、捕まえたぞ!」
「ぐ、苦しい…もうちょっと優しく握ってくれ!」
「あっ、それはごめん」
キングは俺をまだ殺す気はないらしく俺の要望通り少しだけ握る力を緩めてくれた。殺されなくて良かったんだが…ここまで大事にしておいて何がしたいんだこいつ…俺がそんな疑問を感じた頃、
「…さっきは俺も悪かったよ」
「え?」
キングが謝ってくる。
「一ノ瀬家が怖くておかしくなってた…家臣に刃物向けるなんて最低な王だよな…」
明確に何処がとは言わないが…ある部分が大きくなった影響かキングは落ち着きを取り戻している。
「えっ…と謝る為だけにここまでしたんですか?」
「ああ、お前は初めてできた家臣だからな!」
そんな事を少年の様な笑顔で伝えてくるキングに今まで殺されると怯えていた自分が申し訳なく思えてきた…
「こちらこそすみません…金的蹴り上げちゃって」
「ああ、それは全然許してないから罰を与えるぞ」
「は?」
前言撤回…こいつクソ野郎だ…
「ふざけんなよ!ナイフ持って殺しに来てる奴相手にあれくらいで終わらせてるだけありがたく思えよ!」
俺は命を握られていることも忘れて怒りのままに叫ぶ。
「それが王に対する口の利き方か!お尻ぺんぺんだけで許してやろうと思ったけどやめた!お前は口の中に入れて涎まみれの刑だ!」
「嫌すぎる!てめえの口臭えんだよ!そんな事されたら匂いがこびりつくだろ!」
「えっ…そんなに口臭い?」
そんな鬼畜の所業に俺がブチギレている時、いつの間にか目の前にある八百屋の屋根の上で佇んでいた白髪の少女と目があった。
少女は動画で見た西園が着ていたゴスロリの様な服では無く、体のラインがうっすらと出るくらいに軽そうで動きやすそうな素材で作られている現代的な戦闘服に身を包み腰からアサルトライフルの様な物をぶら下げている。そんな魔法とはかけ離れた服装でも魔法少女と錯覚するほどに美しい容姿を持っている…
「目標確認しました。魔法少女プリンセスシューター、一般人の救助及び違法魔法を使用している獣人の捕縛作戦を開始します」
そんな事を言いながら白髪の魔法少女は腰に下げていたアサルトライフルの様な物をキングに構えて、
「…キングさん。あれ大丈夫なんすか?」
「ん?何が…」
「…!ロドリゲス一般人の救助をお願い」
躊躇うことなく撃ってきた。