神の都合で全てが変わる世界で主人公やってます。   作:ラ メ ル テ オ ン

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魔法少女 プリンセスシューター

 

少女が引き金を引いた瞬間一筋の青白い光がキングに向かって放たれる。そしてその光がキングの頬に触れた瞬間、

 

「痛ってえ!?」

 

指先ほどしかなかった光がキングの顔の半分くらいの大きさの球体に膨れ上がり衝撃波を発生させた。その衝撃に驚いたのか、

 

「ちょ!?手をはなすんじゃねえ!!!」

 

キングが俺を掴んでいた手を離しやがった…目線の高さまで持ってこられていたせいで地面までは15mくらいある。何の装備もない状態でこの高さからの落下は死ぬって!!クソ…せめて頭を守って少しでも生き残れる確率を上げてやる!そう思い俺は頭を腕で守って訪れるであろう衝撃に目をつぶって備える。すると突然、

 

「風よ吹け〜!」

 

「え?ちょ!?」

 

横から体を吹き飛ばすほどの突風に当てられ今度は横方向に飛んでいく。そのまま勢いは止まらず俺は、

 

パリーン!!

 

「……痛い」

 

建物のガラスを突き破ってなんとか生還した…死にかけたことによって出たアドレナリンの影響かガラスを突き破った時に打った場所以外はどこも痛くない…ひとまず死ななくてよかった。落ち着きを取り戻した俺は何が起きたのか確認するために建物から出る。そこには、

 

「全く…今代の魔法少女は精霊遣いが荒いでゲスね」

 

喋りながら空を飛ぶ立派なトサカがついた鶏が魔法少女の愚痴を呟いていた…

 

「に、鶏が空飛んでる…」

 

「気になる所そこなんでゲスか…というか何でロドリゲスのこと見えてるゲスか?」

 

「こんなに近くにいて見えないわけないだろ…」

 

「いやそう言う意味じゃ…」

 

空飛ぶ鶏が言い終わる前に、

 

「なんで魔法少女が銃なんて使ってんだよ!魔法使えよ!伝統はどうしたクソ女!」

 

辺り一体に耳を劈く程でかいキングの声が響く。耳を押さえながら声の方を見てみると、建物の屋根から屋根へと移りながら光を放っている少女を潰そうとキングがそこら中を破壊しまくっている…

 

「これもれっきとした魔法ですよ。時代に合わせて変われない伝統は消えてしまうと教わらなかったんですか?…まあ教わってないからここでそんな魔法を使ってるんでしょうけど」

 

「俺の故郷の魔法を馬鹿にするんじゃねえ!!」

 

「別に魔法は馬鹿にしてません。馬鹿にしているのは貴方の使い方です。自分の状態を少しは確認してみたらどうですか?」

 

少女言葉を聞いて俺もキングの様子を見てみる。…先ほどと比べるとキングの身長が2メートルくらい減っているような気がする。

 

「……は?な、なんでこんなに魔力が減ってやがる!?」

 

「私が貴方に撃ち続けていたのは術式侵食魔法、簡単に言うならコンピュータウイルスみたいなものです。効果は発動されている術式の魔力を勝手に喰らい対象の魔力が無くなるまで増殖と術式の破壊を繰り返す。やはり対策術式が組み込まれていない中世の身体強化魔法には効果覿面ですね」

 

「なっ!?そんな魔法があるなんて…なら!魔力が無くなる前にお前を潰せばいいだけだろ!」

 

「そうさせない為にわざわざ効果を説明したんです」

 

少女のその言葉と共にキングの体長はみるみる縮み巨大化する前の普通の人間と変わらない大きさに戻った。なるほど…困惑しているキングを魔法の説明で注意を惹きウィルスが増えるのを待ってたのか…いや…魔法少女ってこんなエグい初見殺ししてくるものだっけ…

 

逃げ回る必要のなくなった少女は銃のマガジンを替えながらキングに歩み寄る。

 

「く、クソ!お前汚いぞ!」

 

「…犯罪者にそんなこと言われたくありません。大人しく拘束されてください。」

 

少女はそう言ってキングに向けて銃を撃つ。先程とは色が違う光がキングに当たり、キングはその場に倒れ込む。そんな魔法少女が戦っていたとは思えない光景に俺は、

 

「えっぐ…」

 

思わず言葉が漏れてしまった…

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