ホビアニ風世界の死神ギフトデッキ使い   作:Atlantis

10 / 21
裏切りの死神姫

 

 

「アリスちゃんらしい、容赦ない戦いを期待してます!」

 

 期待の眼差しでオレを見つめてくる美奈さん。……彼女は、戦い方にもアリスを求めてくるようだ。

 

 

 とりあえず、2枚ドローする。……このカードは!

 

 オレは引いたカードを見て思考を巡らせる。

 

 この2枚のカード、両方使うことによって強力な効果を発揮出来そうだ。相手の動き次第でもあるが、決まれば大きなリターンを得られるかも知れない。

 

 そして何よりも、美奈さんの期待する容赦ない戦いが出来そうだ。

 

「どうしたんですか、アリスちゃん?」

 

 なかなか動かないオレに対して、美奈さんが声をかけてくる。

 

「待たせてしまってごめんなさい。私はターンを終了するわ」

「アリスちゃん、パスするの!?」

 

 美奈さんはオレの言葉に、驚いた様子を見せる。

 

 確かに、パスしたらエネはたまらないし盤面も強くならない。

 

 ……だが、大丈夫だ。このコンボを決めることが出来れば問題ない。

 

 

美奈さん

手札0

エネ2

 

オレ

手札2

エネ0

 

 

「私のターンです! カードを1枚エネルギーに送り、『見習い魔法少女マナ』を召喚。ターン終了」

 

 

 見習い魔法少女マナ

 コスト2 パワー2000 光 魔法少女

 召喚時と自身のターン終了時、スペル使用回数を+1する

 

 

 美奈さんは、可愛らしい衣装を着た魔法少女を召喚した。

 

 ……召喚した地点でスペル使用回数+2が確定し、生き残る度に更にスペル使用回数が増やされてしまう。

 

 できる限り早めに倒したいが……

 

 

「オレ……じゃない、私のターンドロー。エネルギーに1枚送り『死神派遣隊長』を召喚」

 

 死神派遣隊長 

 コスト1 パワー3000 闇 死神

 自身のターン終了後、自分のデッキから死神カードを一枚選び相手の場に召喚する。出来なかった場合、自分の手札、もしくはエネルギーゾーンのカードを1枚墓地へ送る

 

「私はこれでターン終了。その瞬間、『死神派遣隊長』の効果を発動する。デッキから『死神突撃部隊隊長』を相手の場に召喚」

 

 死神突撃部隊隊長 

 コスト2 パワー4000 与ダメージ-4000  闇 死神

 このカードは、自分のターンに必ず攻撃しなければならない。

 召喚時&攻撃時、望むなら山札の上から3枚を確認し、その中の死神カードの数×1000のダメージを相手の場に好きなように与える

 

 

 オレは、相手の場に突撃部隊隊長を召喚する。

 

 彼ならば効果ダメージ以外の攻撃手段を持たないため、相手の場にいてもどうということはない。

 

 

 美奈さん

 手札0

 エネ3

 スペル使用数3

 

 見習い魔法少女マナ

 パワー2000 光

 死神突撃部隊隊長 

 パワー4000 闇 与ダメージ-4000

 

 オレ

 手札2

 エネ1

 

 死神派遣隊長 

 パワー3000 闇 死神

 

 

「凄いよ、アリスちゃん! 1コストでパワー3000のモンスターを召喚するなんて」

 

 美奈さんは、興奮した様子でオレに話しかける。楽しそうで何よりだ。

 

「いくよ、アリスちゃん! ドロー。カードを1枚エネルギーに送り、スペル『モノマネ魔法』を発動」

 

 モノマネ魔法

 コスト4 光

 手札、もしくは山札から1枚スペルを選択し、手札に複製する。

 

「これでキーカードを手札に加えるよ! ……そして、見習い魔法少女と死神突撃部隊隊長で死神派遣隊長に攻撃! ターン終了だよ」

 

 美奈さんの指示に従い、魔法少女と死神が派遣隊長に襲いかかってくる。

 

 見習い魔法少女マナ

 パワー2000→0

 死神派遣隊長 

 パワー3000→1000

 死神突撃部隊隊長パワー4000→1000

 

 

 ……なんと、魔法少女で派遣隊長を攻撃するとは。隊長のパワーを下げられるとはいえ、魔法少女は自滅してしまった。

 

 まあ、どちらにしろ、こちらにとって好都合だ。どうせ次のターンに隊長で魔法少女に攻撃するつもりだったし。

 

「お、私のターン、ドロー。……2枚ともエネルギーに送る。3コストで『王の守護者』を召喚」

 

 王の守護者 

 コスト3 パワー5000 闇 死神 ガード

 与ダメージ-5000 受けるダメージ-2000

 フィールド・墓地にいる限り2枚分のカードとして扱われる

 

 

「死神派遣隊長で直接攻撃。これで私のターンは終了。そして、派遣隊長の効果で『あわてんぼうのドジっ娘死神』を相手の場に召喚」 

 

 

 美奈さん

 ライフ20000→19000

 

 あわてんぼうのドジっ娘死神 

 コスト0 パワー3000 闇 死神 

 即時攻撃(召喚したターンに攻撃出来る)

 攻撃時、相手は山札から1枚をエネルギーに送る

 自身のターン開始時、相手は山札から1枚引く

 

 

 

 

「おお、雨宮君。今度は反撃しない壁を出してからのドジっ娘戦術だね。大量アドバンテージが狙えそうだよ」

「流石アリスちゃん!」

 

 姉川姉妹がオレを見て盛り上がる。……本当に楽しそうだな。

 

 

 美奈さん

 手札1

 エネ4

 スペル使用数4

 

 死神突撃部隊隊長 

 パワー1000 闇 与ダメージ-4000

 あわてんぼうのドジっ娘死神  パワー3000 闇

 

 オレ

 手札1

 エネ3

 

 死神派遣隊長 

 パワー1000 闇 死神

 王の守護者 

 コスト3 パワー5000 闇 受けるダメージ-2000 与ダメージ-5000

 

 

「私のターン!」

「その瞬間ドジっ娘死神の効果で1枚ドロー」

 

 美奈さんのターン開始宣言と共に、オレはカードを引く

 

 オレ

 手札1→2枚

 

 

「これ以上アドバンテージを稼がれる訳にはいかないよ! カードを2枚ドロー。0コストで『プレミアエクスプロージョン』を発動!」

 

 プレミアエクスプロージョン

 コスト5 光

 場のすべてのモンスターに3000のダメージ。

 このカードの使用でスペル発動回数が5、もしくは7の倍数になる時、このスペル発動に必要なコストは0になる

 

 

「これで隊長二人とドジっ娘を倒したよ。残るはパワー4000になった王の守護者のみ」

 

 美奈さんはそう言って、嬉しそうに笑う。

 

 ……これは一本取られたな。まさか全体攻撃を使ってくるなんて。たいしてアドを稼げないままドジっ娘がやられてしまった。

 

「そして次はこれだよ。スペル『初級魔法使いの証』を発動」

 

 初級魔法使いの証

 コスト1 光

 ゲーム中に一度だけ、自身のスペル発動回数が5回以上の時使える。山札の上から3枚のカードを引き、その内の一枚を墓地に送る

 

「山札から3枚引いて、その中の1枚を捨てるよ」

 

 美奈さんは意気揚々と山札をめくる。

 

 ……これは不味いぞ。一方的にアドバンテージを取られてる。

 

「さらに、残りの3コストで『マジックコール』を発動」

 

 マジックコール

 コスト3 光

 手札のスペルを1枚選び、山札から選んだスペルと同じスペルを全て手札に加える。

 

「マジックコールの効果で、山札から2枚のスペルを手札に加えるよ」

 

 姉崎さんはさらにカードを手札に加えていく。

 

 2枚引けたということは、恐らく前のターンに複製したカードだろう。同じカードはデッキに2枚までしか入れられないからな。

 

「……これでターン終了だよ」

 

 美奈さんは、このターンで手札を整えてきた。そろそろ強い動きが来るかも知れない。

 

 ……そろそろ動かなければ。

 

「私のターン、ドロー。エネルギーゾーンに1枚送るわ。そして、3コストで死神軍部隊長を召喚」

 

 

 死神軍部隊長 

 コスト3 パワー1000 闇 死神 2回攻撃

 1ターンに1度ダメージを無効化する

 攻撃時と被ダメージ時、山札の上から2枚確認する。その中の死神カードの数×1000パワー上昇する。

 

「さらに、残りのコストで死神派遣隊長を召喚」

 

 死神派遣隊長

 コスト1 パワー3000 闇 死神

 自身のターン終了後、自分のデッキから死神カードを一枚選び相手の場に召喚する。出来なかった場合、自分の手札、もしくはエネルギーゾーンのカードを1枚墓地へ送る」

 

「これでターン終了。終了時効果によって『死神姫ミザリー・ス―』を相手の場に召喚」

 

 死神姫ミザリー・ス― 

 コスト30 パワー3000 闇 死神

 このカードはお互いの墓地の死神カード全ての効果を持つ。(一部の効果は重複する)

 

 自分フィールド上に特殊召喚することが出来ない

 

 

「アリスちゃん、やるね!」

 

 美奈さんはオレを見据え、そう呟いた。

 

「……これで、私のターンが終わりあなたのターンが来る。そこで、死神姫の効果発動。墓地のドジっ娘の効果で私はカードを1枚引く」

 

 オレは死神姫の効果を起動して、デッキからカードを一枚引く。

 

 

 美奈さん

 手札4

 エネ4

 スペル使用数6

 

 死神姫ミザリー・ス― 

 パワー3000 闇 即時攻撃 与ダメージ-4000

 

 オレ

 手札2

 エネ4

 

 死神軍部隊長 

 パワー1000 闇 死神 2回攻撃

 王の守護者 

 パワー5000 闇 受けるダメージ-2000 与ダメージ-5000

 死神派遣隊長

 パワー3000 闇 

 

 

 防御効果を持つ王の守護者を墓地に送れなかったため、自分モンスターを対象に出来る攻撃スペルによって死神姫は倒されてしまう。彼女が生き残ってくれるかは相手の引き次第だ。

 

 3000以上のダメージを与えてくるスペル、特にプレミアエクスプロージョンを使われてしまったら一気に不利になってしまう。なので、そういったカードを引いてないことを祈る。

 

 「私のターン。1枚をエネルギーにチャージ。そして、3コストで『マジカルアロー』を発動。対象は……死神派遣隊長だよ」

 

 マジカルアロー

 コスト3 光

 フィールド上に存在する本来のコストが3以下のモンスターを1体破壊する。

 

 美奈さんの宣言と共に、魔法で作られた矢が隊長を襲い、破壊する。

 

 単体除去でパワー3000の隊長を破壊した。ということはつまり3000以上の全体攻撃スペルを握っていないということ。……ワンチャンあるか?

 

「さらに、残りの2コストでスペル『魔法の効率化』発動」

 

 

 魔法の効率化

 コスト2 光

 ①手札のスペルを1枚選び、コストを-1する。

 選んだスペルと同名のカードがあれば①の効果を発動する代わりにそれらのカードのコストを同名カードの数だけ-1する。

 

 

「スペルの効果により、手札の3つのスペルのコストを3減少させるよ」

「……それは、ヤバいわね」

 

 全体破壊が無いことに安心したのも束の間、発動されたカードの効果を見て警戒心を高める。

 

 合計9のコストをたった2コストのスペル1枚で削減した。……これは、強力な動きの前触れと行っても過言ではない。一筋縄ではいかなそうだ。

 

「これで私のターンは終了!」

「……それは不可能だわ」

 

 ……美奈さんの場には、死神姫が残っている。

今回の話はよかったですか?

  • はい
  • いいえ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。