ホビアニ風世界の死神ギフトデッキ使い   作:Atlantis

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紅蓮の龍

 

 

「先行は俺がもらうぜ。ドロー。1枚をエネに展開。1エネを使ってオレは『爆裂トカゲ』を召喚。ターンエンドだ」

 

  

 

 爆裂トカゲ 

 コスト1 パワー1000 火 ドラゴン

 攻撃時にパワー+1000する(1ターンに3回まで)

 自身の攻撃でモンスター破壊時、パワー+2000する

 

 

「先行の1ターン目から、俺は爆裂を狙っていくぜ」

「なんて厄介な……」

 

 爆炎が出してきたモンスターをみて、オレ思わず顔をしかめる。

 

 爆炎のデッキは、パワー重視のアグロタイプのデッキの可能性がある。もしそうだとしたら、対処がとても難しい。気を引き締めて挑まないと。

 

「オレのターン。……よし、エネを1チャージして、「死神派遣隊長」を召喚。ターン終了」

 

 死神派遣隊長 

 コスト1 パワー3000 闇 死神

 

 自身のターン終了後、自分のデッキから死神カードを一枚選び相手の場に召喚する。出来なかった場合、自分の手札、もしくはエネルギーゾーンのカードを1枚墓地へ送る

 

 

「派遣隊長の効果により、オレはデッキから『死神突撃部隊隊長』を相手の場に召喚」

 

 

 死神突撃部隊隊長 

 コスト2 パワー4000 与ダメージ-4000  闇 死神

 このカードは、自分のターンに必ず攻撃しなければならない。

 召喚時&攻撃時、望むなら山札の上から3枚を確認し、その中の死神カードの数×1000のダメージを相手の場に好きなように与える

 

 

「おお、1ターン目からすげーパワーのある動きだな。参考にさせてもらうぜ」

「……熱意が凄いな」

「当たり前だろっ。強い奴との戦いがオレを成長させるんだ」

「そうか。……オレの行動はこれで終わりだ」

 

 爆炎は戦えば戦うほど強くなるタイプか。まさに爆裂トカゲのような男だな。

 

 ……派遣隊長が倒されなければ、次のターンに上から爆裂トカゲを倒せる。ここは、隊長が倒されないことを祈ろう。

 

「オレのターン。1エネチャージして、2コストのガードドラゴンを召喚」

 

 

 ガードドラゴン 

 コスト2 パワー3000 火 ドラゴン ガード

 自分の場にドラゴンカードがあるときのみ召喚可能。

このカードは攻撃出来ない。また、直接攻撃をガード出来ない。ガード時、交戦前にパワーを+1000する

 

 

「爆裂トカゲで直接攻撃。効果によりパワー+1000で2000ダメージだ。さらに、死神突撃部隊隊長で直接攻撃。0ダメージをくらえ。……これで俺はターン終了だ。へへっ、2コストで凄いパワーのガードだろ。そう簡単には突破させないぜ」

「反撃能力持ちのガードか。……厄介だな」

 

 

オレ

ライフ20000→18000

 

 

 オレは爆炎の場に出ているカードを見ながら呟く。パワー3000以上のガードが出されてしまった。これじゃ、トカゲに攻撃できない。

 

 このままじゃ、こちらはうかつに攻撃出来ず、相手はどんどん成長してしまう。これじゃ、八方塞がりだ。

 

「オレのターン、ドロー。……あ、これは」

 

 オレは引いたカードを見て思わず声を出す。

 

 ……そうた、八方塞がりなのは相手も同じだ。攻撃能力のないモンスターが2体、そしてこちらの場には派遣隊長。……ならば。

 

「エネルギーを1チャージ。そして、使い捨てエネ含めて3コストで『王の守護者』召喚。派遣隊長で直接攻撃!」

 

 

 王の守護者 

 コスト3 パワー5000 闇 死神 ガード

 与ダメージ-5000 受けるダメージ-2000

 フィールド・墓地にいる限り2枚分のカードとして扱われる。

 

爆炎

ライフ20000→17000

 

 

「ターン終了。派遣隊長の効果により、2体目の死神突撃部隊隊長を相手フィールド上に召喚」

 

爆炎

死神突撃部隊隊長×2 パワー4000(0)

ガードドラゴン パワー3000(攻撃不可)

爆裂トカゲ パワー2000

 

 

 爆炎のフィールドには既に4体のモンスターがいる。つまり、出せるモンスターは残り1体しかいない。かなり動きにくいはずだ。

 

「俺のターンドロー。……来てくれたか。1エネチャージして、『幼竜パドラ』を召喚」

 

 幼竜パドラ 

 コスト3 パワー1000 火 ドラゴン 

 

「更に、攻撃可能モンスター全員で直接攻撃。攻撃時効果で爆裂トカゲのパワーを2000から3000へ」 

「王の守護者でガード」

 

王の守護者

パワー5000→4000

 

「俺はこれでターン終了だぜ」

 

 爆炎が場に5体のモンスターを残してターンを終了した。……ここからがオレの本領発揮だ。

 

「オレのターン。……1エネチャージ。そして、コスト0でスペル『警戒態勢』を発動。山札から2枚引く……よし、追加でもう1枚の警戒態勢を発動。更に山札から2枚引く」

 

 

 警戒態勢

 コスト4 火

 カードを2枚引く。相手の場に5体のモンスターがいる場合コスト0で使用可能

 

 

「これでオレの手札は3枚になった。ここから決めていくぜ。1コストでスペル『希望の光』を発動」

 

 

 希望の光

 コスト6 光

 相手の場のモンスターの数だけこのスペルの消費エネルギーをーする

 手札のスペル1枚のコストを-3し、山札から1枚エネに送り、1枚ドローする

 

 

「希望の光の効果により、手札のスペル1枚のコストを-3する。更に山札から1枚をエネにチャージして山札から1枚引くぜ」

 

オレ

手札3→3枚

エネ3→4枚

 

 

「さらに、3コストで『死神軍部隊長』を召喚」

 

 

 死神軍部隊長 

 コスト3 パワー1000 闇 死神 2回攻撃

 1ターンに1度ダメージを無効化する

 攻撃時と被ダメージ時、山札の上から2枚確認する。その中の死神カードの数×1000パワー上昇する。

 

「派遣隊長で直接攻撃。これでターン終了だ」

 

爆炎

ライフ17000→14000

 

「ターン終了時、派遣隊長の効果発動。デッキから王の守護者を相手フィールド上に召喚。しかし、場に空きが無いため王の守護者は破壊される。……今度こそ、ターン終了」

 

オレ

手札2枚 エネ4枚

 

爆炎

手札0枚 エネ3枚

 

 

 これで、お互いに3ターン目が終わった。盤面の強さ、手札の枚数、最大エネ。それぞれ全てオレが勝っている。爆炎もなかなかいい動きをしてくるが、オレの方が上だ。このまま攻めていけば勝てるはず。

 

 

「すげーぜ、雨宮。コストを無視して強いカードを使いまくるなんて。……でも、俺も負けねえ。俺のターンドローだ!」

 

 爆炎かカードを引く。そして、彼はエネを1チャージして、スペルを発動させた。

 

「0コストで『武器調達令』を発動。デッキから『パワーアーマー』を手札に加え、『爆裂トカゲ』に装備」

 

 パワーアーマー

 コスト4 火

 モンスター1体のパワーを+4000する。自身が後攻なら、このカードの装備に必要なコストを-1する

 

 

「これで爆裂トカゲのパワーは7000。王の守護者に攻撃だぜ。攻撃時、さらにパワー+1000だ」

 

 

王の守護者

パワー4000→0

爆裂トカゲ

パワー7000→8000→10000

 

「王の守護者を破壊。爆裂トカゲはモンスターを破壊したときにパワーを+2000する。これで爆裂トカゲのパワーは10000だ。最後に全員で直接攻撃。ターン終了だぜ」

 

 

爆炎

ライフ14000

手札0

エネ4

 

爆裂トカゲ

パワー10000

ガードドラゴン

 

死神突撃部隊隊長×2

パワー4000(0)

 

 

オレ

ライフ18000→17000

手札2枚

エネ4枚

 

死神軍派遣隊長

パワー3000

死神軍部隊長

パワー1000

 

 

 

 場に現れたのは、パワー10000の大型モンスター。爆炎はトカゲの育成に成功したようだ。

 

 一方オレの場は、王の守護者が破壊されてしまい貧弱な状態だ。このままではまずい。

 

「オレのターンドロー」

 

 オレは引いたカードを手札に加える。そのカードを見て、思わず顔がにやけた。これなら、勝てる。

 

「1エネチャージして、4コストの『ゴールデンゴーレム』を召喚! 激突を持つため、出たターンにモンスターへ攻撃可能となる」

 

 

 ゴールデンゴーレム

 コスト4 パワー4000 地 鉱物

 与ダメージ-3000 受けるダメージ-3000 激突

 攻撃時にパワー+2000する

 

 

「さらに、希望の光で軽減されたスペル『尽きぬ闘争心』をコスト1で発動」

 

 

 尽きぬ闘争心 4コスト 火 スペル

 モンスター1体を指定し、「モンスタへの攻撃後再行動」を付与する。

 

 

「効果対象にゴールデンゴーレムを指定。ガードドラゴンに攻撃。ゴールデンゴーレムは、攻撃時にパワーを+2000する。ガードドラゴンを撃破だ」

 

ゴールデンゴーレム

パワー4000→6000

ガードドラゴン

パワー3000→0

 

 

「更に、ゴールデンゴーレムで幼竜パドラを攻撃。攻撃時パワー+2000。幼竜パドラを撃破だ」

 

ゴールデンゴーレム

パワー6000→8000

幼竜パドラ

パワー1000→0

 

 

「2体の死神突撃部隊隊長も破壊だ」

 

ゴールデンゴーレム

パワー8000→12000

死神突撃部隊隊長×2

パワー4000→0

 

 

「死神軍部隊長で、爆裂トカゲを攻撃。攻撃時、山札の上から2枚を確認。……よし、死神カードは2枚。部隊長の攻撃力は2000アップ。爆裂トカゲに3000ダメージ」

 

死神軍部隊長

パワー1000→3000

爆裂トカゲ

パワー10000→7000

 

「死神軍部隊長は、1ターンに1度ダメージを無効化するので反撃ダメージを受けない。そして、そのまま直接攻撃。攻撃時にさらにパワーを2000アップ」

 

 

死神軍部隊長

パワー3000→5000

爆炎

ライフ14000→9000

 

 

「死神派遣隊長で、爆裂トカゲを攻撃」

 

 

死神派遣隊長

パワー3000→0

爆裂トカゲ

パワー7000→4000

 

 

「ゴールデンゴーレムで爆裂トカゲを攻撃、撃破だ」

 

 

ゴールデンゴーレム

パワー12000→14000→13000

爆裂トカゲ

パワー4000→0

 

 

「これでオレはターンエンドだ」

 

 

爆炎

ライフ9000

手札0

エネ4

 

オレ

ライフ17000

手札1

エネ5

 

ゴールデンゴーレム

パワー13000

死神軍部隊長

パワー5000

 

 

 ゴールデンゴーレムと、死神の組み合わせ。一見関係なさそうな組み合わせではあるが、オレは両者を共に採用するメリットが存在する事に気付いたのだ。

 

 これが、オレだけのコンビネーション。死神のサポートでゴールデンゴーレムが暴れる。このデッキの真骨頂だ。

 

 ……さあ爆炎、どう動く?  オレは爆炎の動きに注目する。手札0で、盤面で大きく負けている。絶体絶命な状況。

 

 ……しかし、爆炎はそんな状況にもかかわらず、ものすごい笑顔で話し始める。

 

「へへっ、最高だぜ雨宮!  溢れるパワー、爆発するダメージ、俺の求めるものそのものだぜ!」

 

 爆炎はそう言うと、ドローしてカードを1枚エネに送る。そして……

 

「目覚めろ幼竜パドラ。鋼鉄の鎧をその身に宿し、紅蓮の炎と共に溢れるパワーを解放せよ!  パワフル紅蓮ドラゴンを召喚だぜ」

 

 爆炎が召喚したのは、鎧を装着した赤いドラゴンだった。幼竜パドラに似ているが、それよりも大きくて立派な姿をしている。

 

パワフル紅蓮ドラゴン

パワー7000 コスト5 火 ドラゴン 激突

 

①召喚時、フィールド上のモンスターを1体破壊し、そのモンスターのコスト×1000自身のパワーを上昇させる

②1ターンに1度、好きな場所に4000ダメージを与える事が出来る。この効果を発動しなかったターン終了時、自身のパワーを5000上昇させる

③このモンスターは、効果で破壊されない。この効果は1ターンに1度だけ発動する

④自身の墓地に、『パワーアーマー』とフィールドから墓地に送られた『幼竜パドラ』が存在するときのみこのカードを召喚する事が出来る。

 

 

「パワフル紅蓮ドラゴンの①の効果発動。ゴールデンゴーレムを破壊。ゴーレムのコストは4なのでパワーを4000アップだ」

 

ゴールデンゴーレム

パワー13000→0

パワフル紅蓮ドラゴン

パワー7000→11000

 

 

「さらに、パワフル紅蓮ドラゴンの②の効果で死神軍部隊長にダメージを与える」

「死神軍部隊長は1ターンに1度ダメージを無効化する!」

「なら、パワフル紅蓮ドラゴンで死神軍部隊長を攻撃。破壊だ」

「……被ダメージ時、山札から2枚のカードを確認。……死神は1枚。破壊される前に部隊長のパワーを+1000だ」

 

死神軍部隊長

パワー5000→6000→0

 

パワフル紅蓮ドラゴン

パワー11000→5000

 

 

「どうだ、これが俺のとっておきのパワフルだぜ。溢れ出すパワー。これが俺の真骨頂だ!」

「くっ、やるな……」

 

 爆炎は、パワフル紅蓮ドラゴンでオレの場を一掃した。万全の盤面だったのにも関わらす、一瞬にして焼き払われてしまった。

 

 オレのデッキは、ゴールデンゴーレムのコンボを通す事に特化している。中盤以降の殴り合い性能はかなり低く、特に高パワーモンスターを処理する手段はかなり限られる。

 

 主軸となるコンボを突破され、盤面でも戦う事が出来ない。……オレに残されたのは、何とかライフを削りきる道のみ

 

 幸い残りライフを9000まで減らすことが出来たので、後はそれを0にするだけだ。

 

 

オレ

ライフ17000

手札1

エネ5 

 

 

「オレのターンドロー。……やはり、このカードしかないな。 オレは1枚エネにチャージして、『死神の王デス・オール』を召喚!」

 

 

 死神の王デス・オール 

 コスト6 パワー7000 闇 死神

 

 お互いの墓地の死神族モンスター1体につき召喚に必要なコストをー1にする(最大2コストまで)

 召喚時、望むなら自分の墓地の死神族モンスターを2体まで蘇生し、蘇生させた数だけ1枚づつカードを引く

 攻撃時、追加ダメージ3000

 

 

「死神の王デス・オールの効果で、死神軍部隊長と王の守護者を蘇生させる」

 

 デスオールは、2体のモンスターを蘇生させる事が出来るモンスター。これで、少しでも盤面を取り返す。

 

「さらに、蘇生させたモンスターの分だけカードを引く事が出来る。オレは2枚のカードをドローする。これでオレはターンエンドだ」

 

 ……デスオールか、部隊長のどちらが生き残ればチャンスはある。とにかく、次のターンに攻撃したい。

 

 

「絶体絶命のピンチって事か、燃えるじゃねえか。乗り越えてやるぜ。……オレのターンドローだ」

 

 爆炎は、ドローしたカードを見て笑顔をみせた。

 

「エネを1チャージ。そして、1コストで『竜の涙』を発動」

 

 

 竜の涙 1コスト 水 スペル

 自分フィールド上にコスト5以上のドラゴンが存在する時のみこのスペルを発動出来る。(本来のコストを支払わずに召喚されたドラゴンを除く)

 山札の上から3枚ドローしてから、手札の中から2枚までエネにチャージする(最低1枚)。そして、自分フィールド上の一番コストが高いドラゴンを破壊する。

 

 

「山札から3枚ドロー。そして、その中から2枚エネにチャージ」

 

 大量のリソースを獲得する爆炎。

 ……これは、まずい。

 

「そして、フィールド上のコストが1番高いドラゴンであるパワフル紅蓮ドラゴンを破壊。だけど、パワフル紅蓮ドラゴンは1ターンに1度だけ効果による破壊を無効化する」

 

 ……味方破壊と破壊無効のコンビネーションか。面白いけれど面白い状況ではない。このターンに爆炎はドローと合わせて多くのカードを確認している。……その中には、きっとこの状況で強いカードがあるはずだ。

 

「よし、これで決めるぜ。7コストで『レインボードラゴン』を召喚」

 

 レインボードラゴン

 コスト7 パワー7000 火 ドラゴン 激突 貫通 ガード 貫通無効 ガード無効 反撃ダメージ無効 ダメージ軽減無効

 

 ①下記の条件を果たしている時のみ召喚可能

 ・墓地のモンスターカードが炎属性のドラゴンのみ

 ・5ターン目以降(後攻なら4ターン目以降)

 ・この試合中コストを軽減してモンスターを召喚していない(このモンスターを含む)

 ・毎ターンドローフェイズにエネチャージを行っている

 ・毎ターンカードを使用している

 ・この試合中コスト5以上のドラゴンを召喚している

 ・エネゾーンに『レインボードラゴン』が無い

 

 ②このモンスターが攻撃するターンに他の自分モンスターは攻撃出来ない

 

 ③自分フィールド上の、召喚酔いしていないモンスターの数だけこのモンスターの攻撃回数は増加する

 

 

「レインボードラゴンは激突を持つ。だから、召喚したターンでもモンスターになら攻撃が可能なんだぜ。さらに、ガード無効の効果を持つため、ガードを無視して攻撃できる。デスオールに攻撃、破壊!」

 

 

レインボードラゴン

パワー7000→7000

 

デスオール

パワー7000→0

 

 

 

「レインボードラゴンは反撃無効なのでノーダメージ。紅蓮ドラゴンの効果で死神軍部隊長にダメージを与える」

「死神軍部隊長は1ターンに1度ダメージを受けない」

「場に召喚酔いしていない紅蓮ドラゴンがいるためレインボードラゴンはもう一度攻撃する事が出来る。死神軍部隊長に攻撃」

「死神軍部隊長の効果発動。山札の上から2枚のカードを確認。……死神カードは1枚。破壊される前に部隊長のパワーを1000上昇させる」

「レインボードラゴンは貫通を持つため、破壊時の余剰ダメージ分相手のライフを減らす」

 

 

死神軍部隊長

パワー1000→2000→0(余剰ダメージ5000)

 

レインボードラゴン

パワー7000→7000

 

オレ

ライフ17000→12000

 

 

「これで俺はターンエンドだ」

 

 爆炎の番が終わりオレのターンが始まる。……最悪の状況だ。デスオールと部隊長がやられるのはまあ想定の範囲内だ。パワーの高いモンスターが出されるのも想定内。……ただ、それらを満たした状態でガード持ちが出されたのは予想外でありかなりキツい。直接攻撃を通せる確率が大幅に下がってしまった。……とはいえ、出来る事をやらないと。

 

 

オレ

ライフ12000

手札3

エネ6

 

王の守護者

パワー5000

 

 

「オレのターンドロー。エネゾーンにカードを1枚送り、3コストでスペル『協定』を発動」

 

 

 協定

 コスト6 光

 場のモンスターの数だけこのスペルの消費エネルギーをーする

 

 場のすべてのモンスターに与ダメージー3000を付与する

 

 

 

『スペルの効果で、場のモンスター全てに与ダメージー3000を付与だ。さらに、『あわてんぼうのドジっ娘死神』を召喚」

 

 

 あわてんぼうのドジっ娘死神 

 コスト0 パワー3000 闇 死神 

 即時攻撃(召喚したターンに攻撃出来る)

 攻撃時、相手は山札から1枚をエネルギーに送る

 自身のターン開始時、相手は山札から1枚引く

 

 

「そして、『武器調達令』をコスト1で発動。デスサイスを手札に加え、ドジっ娘死神に装備。そして、手札からもう1枚のデスサイスをドジっ娘死神に装備」

 

 

あわてんぼうのドジっ娘死神 

パワー3000→9000

 

 

「ドジっ娘死神でレインボードラゴンを攻撃、破壊」

「くっ……でも、レインボードラゴンは貫通を無効にするため、俺はノーダメージだ。さらに、ドジっ娘が攻撃したことにより、俺は山札から1枚エネゾーンに送る」

「少しでもライフを削りたかったんだけどな……」

 

 

レインボードラゴン

パワー7000→0

 

ドジっ娘死神

パワー9000→5000

 

 

 ドジっ娘の攻撃力を高めて、何とかレインボードラゴンを倒すことが出来た。……ガードさえなければ、9000ダメージぴったりの直接攻撃で勝利出来ていたのに。

 

 でもま、悔やんでいても仕方ないか。今のオレがするべきなのは次のターンを迎える事だけだ。……この状況から逆転するためには、あのカードを使わなければいけない。

 

 

オレ

ライフ12000

手札0

エネ7

 

王の守護者

パワー5000

ドジっ娘死神

パワー5000

 

 

「俺のターンドロー。1枚エネに送り、6コストで『火山竜』を召喚」

 

 火山竜

 コスト6 パワー6000 火 ドラゴン  貫通 

 

 ①召喚時、好きな場所に3000ダメージを与える

 ②2つの内1つを選択し、その効果を発動する

 ・召喚時、残りのコストを全て消費し、このモンスターのパワーをこの効果で消費したコスト×2000上昇させる。その後、この効果で消費したコスト以下のコストを持つ相手モンスター1体を破壊する。

 

 ・召喚時、残りのコストを全て消費し、このモンスターのパワーをこの効果で消費したコスト×1000上昇させる。そして相手モンスター全てに上昇したパワー分のダメージを与える。

 

 

「『火山竜』の効果発動。まずはドジっ娘死神に3000ダメージ」

 

 

ドジっ娘死神

パワー5000→2000

 

 

「まだまだいくぜ。俺は残りの4コスト全てを消費して、火山竜のパワーを+8000する。そして、4コスト以下のモンスターである『王の守護者』を破壊する」

 

王の守護者

パワー5000→0

火山竜

パワー6000→14000

 

 

「さらに、パワフル紅蓮ドラゴンの効果発動。ドジっ娘死神に4000のダメージを与え、破壊する。そして、そのまま直接攻撃だ。これで俺は、ターンエンド」

 

 

ドジっ娘死神

パワー2000→0

オレ

ライフ12000→10000

 

 

 爆炎は、高いパワーを持つ火山竜を召喚してきた。……このターンで決めきらなければ、オレの負けだ。

 

 

オレ

ライフ10000

手札0

エネ7

 

 

「オレのターン、ドロー」

 

 オレは最後のドローフェイズを行い、2枚のカードを確認する。……こ、このカードはっ!

 

 どうやら、最後のチャンスがやってきたようだ。

 

「『死神姫ミザリー・ス―』を召喚。墓地の死神カードは12枚。24軽減の、6コストで召喚だ」

 

 

 

 死神姫ミザリー・ス― 

 コスト30 パワー3000 闇 死神

 このカードはお互いの墓地の死神カード全ての効果を持つ。(一部の効果は重複する)

 

 自分フィールド上に特殊召喚することが出来ない

 

 

「まずは、死神姫で2体の突撃部隊隊長の召喚時効果を発動。山札の上から3枚カードを確認し、その中の死神カード1枚につき1000ダメージ×2を好きな場所に与える」

 

 オレは真っ先に突撃部隊隊長の効果を発動する。……この引きが、勝利の鍵を握っていると言っても過言ではない。この効果で1枚も死神カードを引けなければ、勝ち筋が完全に消え去ってしまう。

 

「上から3枚確認。……死神カードは無し。ダメージは与えられない」

 

爆炎

ライフ9000→9000

 

 

 デッキ内の死神カードは残り少ない。だから、簡単に引けなくてもしょうが無い。

 

 ……でも、まだチャンスはある。

 

「今度は、デスオールの召喚時効果を発動する。墓地から2体の王の守護者を蘇生させる」

 

 王の守護者 

 コスト3 パワー5000 闇 死神 ガード

 与ダメージ-5000 受けるダメージ-2000

 フィールド・墓地にいる限り2枚分のカードとして扱われる。

 

 

 死神姫は、良い効果だけで無く悪い効果も獲得してしまう。だから、与ダメージ-持ちの死神が墓地にあると弱くなる。だけど、デスオールの効果で蘇生させれば邪魔な死神を墓地から追い出すことが出来る。

 

 デスオールのお陰で、2体の王の守護者を墓地から除去する事が出来た。これで、与ダメージ-10000が消える。……まぁ、-を持つ突撃部隊隊長2体がまだ残っているから最終的な攻撃力は1000にしかならないけれど。

 

「そして、2体蘇生させたので、カードを2枚引く」

 

 カードを引くが、有用なカードは無い。しかし、引く事が重要なのだ。

 

「死神姫は、墓地にドジっ娘がいるからこのターンに攻撃可能。直接攻撃。……攻撃時、再び突撃部隊隊長の効果発動。山札の上から再び3枚のカードを確認」

 

 再びのチャンス到来。ここで死神を引ければ……

 

「……死神は無し。ライフに1000ダメージを与える」

 

 

爆炎

ライフ9000→8000

 

 

「墓地のデスオールは攻撃時追加ダメージを持つ。よって、死神姫の攻撃時にも追加ダメージが付与される。追加で3000ダメージだ」

 

 

爆炎

ライフ8000→5000

 

 

 死神姫は、部隊長の効果により後1回だけ攻撃する事が出来る。正真正銘のラストチャンスだ。

 

 山札から1枚エネに送りながら、真剣な顔つきでこちらを見る爆炎。……ここが、ターニングポイントだ。

 

「コスト1でスペル『裏切の餞別』発動。王の守護者を相手フィールド上に送り、2枚のカードを引く」

 

 スペルで山札から外れカードを取り除く。……後は攻撃してカードを確認するだけだ。

 

「死神姫で直接攻撃。その瞬間、山札の上から3枚のカードを確認」

 

 オレは、引いたカードを1枚目から順に確認していく。

 

 ……1枚目、これはさっき見た奴だ。当然死神カードではない。

 

 ……2枚目、これも死神カードではない。

 

 ……まだだ。もう一枚確認する。

 

 そして、3枚目を確認した時、敗北の確信を得た。

 

「……死神カードは無し。1000+3000の4000ダメージを与える」

 

爆炎

ライフ5000→1000

 

 

 ……届かなかった。爆炎は俺よりもずっと先のステージにいる。

 

 悔しいけれど、負けを認めなければいけない。

 

 

「火山竜で王の守護者を攻撃」

 

王の守護者

パワー5000→0(余剰ダメージ7000)

オレ

ライフ10000→3000

 

 

「パワフル紅蓮ドラゴンの効果で4000ダメージを与える」

 

オレ

ライフ3000→0

 

 

 

 負けてしまった。圧倒的な力の差を見せつけられた。何度戦っても結果は同じだろう。

 

「雨宮、お前面白い戦いをするな。……今まで戦った中で一番の独創性だぜ」

「面白い戦いか。……ありがとう。そっちこそ、強かったぜ」

 

 雨宮はオレの戦いを面白いと評価した。……でも、強いとは言っていない。

 

 それもそうか。爆炎にとって強い奴は漆黒残虐であって、それ以外は敵にならないということだろう。

 

 特に、オレと漆黒残虐は同じ死神使いだ。強い死神使いは漆黒残虐で、弱い死神使いはオレなんだと思われていてもおかしくはない。

 

 

「おお、転校生が雨宮に勝ったぞ!」

「転校生強えぇ!」

 

 周囲がざわつき始める。……勝者を称える声と、敗者を慰める声が聞こえる。

 

 バトルに夢中になって、周囲に見られていた事を完全に忘れていた。

 

 オレのクラスの人達。それから……って、えっ! なんか人が多いんだけれど。

 

「先生! 何ですかこの人だかりは。自分のクラス以外の人達も見てるじゃないか」

「あはは……2人のバトルが面白くて

、こんなに集まってきちゃた。……ごめんね?」

「はぁ……授業は大丈夫なのか?」

「価値のあるバトルを見ることは、授業を受けるより大切なことです」

「……相変わらずこの世界はいかれてるな」

 

 ……うーん、それにしても数が多い。別の学年も混じってるんじゃないだろうか。……あっ、あの特徴的な縦ロールは!

 

「なかなか面白そうな子ですわね、爆炎君は」

 

 有栖川さんが、爆炎に興味を示している。……まさか、負けているところを彼女に見られていたなんて。

 

「爆炎君って、すっごく強いんだね。今度戦って見たいな~」

 

 有栖川さんだけじゃない。姉崎さんまで興味を示している。

 

 ……彼女達に、負けてる所見られたくなかったな。

 

 

 

 

  

 

 

 

 

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