新・昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2 作:ゆーじ(女神候補生推し)
G.C.2021年5月30日 日曜日。
ゴッデスファイト決勝トーナメント。
第四試合。
高水準でバランスの取れたネプギアと時間操作で彼女を援護するプラエのチーム。
低コストながら遠近両用かつ耐久力も高めなファルコムと同じくバランスタイプのミリオンアーサーのチームだ。
「第二試合と第三試合があっと言う間に勝負がついてしまいましたが、第四試合はどうなりますでしょうか!」
デンゲキコの実況すると、「前の二試合はどう思われますか? イストワール様」とファミ通がイストワールに質問をする。
「あれは、カオス化とネクストフォームとS-MAXの三つを組み合わせた、恐竜的な進化をした女神様だと思われます」
イストワールが真剣な声で言うと、「カオス化と言うと、以前にネプテューヌ様とプルルート様が侵食されたあのカオス化ですか? 大問題なのでは?」とファミ通が驚きの声を上げる。
「運営のレイヴンズネストがどう判断するかによりますが、これだけの規模の大会を中止にするのは難しいと思いますね」
イストワールがそう言うと、「そろそろ、第四試合が開始されます!」とデンゲキコの実況が聞こえて来る。
「どうやら大会は無事に続行されるようですね」
ファミ通がそう言うと、「とにかく、無事にこの大会が終わることを祈りましょう」とイストワールが答える。
「まずはファルコムさんのチームの入場です」
デンゲキコの実況に、「「「きゃーーーー!! ファルコム様ーーー!!」」」と黄色い声援が会場からそこら中からしてくる。
「むぅ……やはりファルコムの人気は凄いな」
ミリオンアーサーがやや不満気に言うと、「あたしにそういうつもりは無いんだけどね」とファルコムが恥ずかしそうに右手で後頭部を掻く。
「もしかして、これは負けると、私が恨まれるのではないのか?」
ミリオンアーサーが困った声でそう言うと、「あー……その時はごめん。あたしもフォローするからさ」とファルコムが少し申し訳なさそうに言う。
「ふむ……約束だぞ。ついでに一人か二人紹介してはくれまいか?」
「何言ってるのよ、アホアーサー!!」
「おぐっ!?」
ミリオンアーサーの要望を直ぐ様チーカマがツッコミする。
「この疑似プロセッサユニットも最初は凄いと思ったけど、もう旧式扱いなんてね」
「ゲイムギョウ界の技術力は凄まじいものだな」
ファルコムの感想に同意するミリオンアーサー。
「まぁ、凄いのはあの子なんだけどね」
「そうだな。ネプギアは素晴らしいな。今すぐにでもハスハスしたな」
ファルコムの感想に同意するミリオンアーサーだが、「いや、あたしはハスハスとかは遠慮しとくよ」と冷静に断りの言葉を言う。
「真面目な話。先に二試合どう思う?」
「嫌な感じがするよ。こういう時のあたしの勘は当たるんだよね」
ミリオンアーサーの質問に答えるファルコム。
「うむ。二人共女神でありながらも、禍々しい気を感じた」
「ああ、あれはかなりマズイね」
二人共が同意すると、「倒せると思うか?」とミリオンアーサーが聞くと、「あたしでもちょっと厳しいね。でも、彼女達なら……」とファルコムが言いかける。
「来ましたー! ライラックプレッジ様とネリネプレッジ様のチームです」
デンゲキコの実況に合わせて、空から女神化したネプギアとプラエがやって来る。
「彼女達に託すしかあるまい」
ミリオンアーサーの言葉に、「ああ、一つ稽古を付けようじゃないか。空を飛べるだけでも大したものさ」とファルコムが同意する。
「さて、イストワール様。今まで苦戦はしながらも、ネプギア様は一度も落ちていませんね」
ファミ通の質問に、「ええ、今大会で一墜ちもしていないのは、ネプギアさんとユニさんとうずめさんの三人ですね」とイストワールが答える。
「それだけ実力があると言う事でしょうか?」
ファミ通が再び質問をすると、「そうですね。敵の挑発に乗らずに自分の実力を十二分に発揮していると言えるでしょう」とイストワールが答える。
「今回の戦いはどうでしょうか?」
ファミ通の質問に、「そうですね。経験と技術の面ではファルコムさんのチームが上ですが、システィーナの今の資金力で作られた旧式の疑似プロセッサユニットと女神として成長を重ねたネプギアさんのチームのプロセッサユニットとの性能差は如何ともしがたいですね」とイストワールが答える。
「この戦いでネプギアさん達がファルコムさん達のチームから何か学ぶことがあれば、カオス化したノワールさんやブランさんを止められるかもしれません」
イストワールが続けて答えると、「そろそろ、試合開始です」とデンゲキコの声が聞こえて来る。
「行くぞ、ファルコム。私はプラエに稽古を付けに行く」
「わかってるさ。あたしはネプギアの方に行くよ、あたしは彼女の師匠だからね」
ミリオンアーサーとファルコムが短い会話を交わすと、「それではそれでは、ゴッデスファイトぉーー!」と審判のエフーシャが右手を大きく上げる。
「「「「レディィィィ……ゴォォォォ!!!」」」」
ネプギアのチームとファルコムのチームのメンバーの声が重なり会い、試合が開始される。
バトルフィールド中央に向かう両チーム。
「ネプギア、稽古の時間だ」
ファルコムはそう言うと、剣を構える。
「えっ?」
ネプギアが不思議そうな声で言うと、「残念だけど、あたし達じゃカオス化した女神様に勝てない。かと言って今の君達でも荷が勝ちすぎる」とファルコムが言う。
「わかっています。ですけど!」
ネプギアがそう言うと、「だから、そなた達二人の勝率が少しでも上がる用。我々が稽古をつけてやろう」とミリオンアーサーが言う。
「遠距離攻撃は無しだ。近接攻撃だけで、あたし達を二墜ちさせるんだ」
ファルコムの言葉に、「分かりました」とネプギアが言うとM.P.B.L化したゲハバーンを普通の大剣に戻す。
「物わかりが良いのは感心だ。では、プラエは私がハスハス……じゃ、なくて稽古をつけてやる」
ミリオンアーサーがそう言うと、「ミリオンアーサーさん、少し不安……」とプラエがジト目でミリオンアーサーを見る。
「大丈夫よ。私が見てるから」
チーカマがそう言うと、「話は決まったな。では疑似タイマンするよ」とファルコムが言うと、ネプギアとファルコム、プラエとミリオンアーサーの組み合わせで距離を置く。
「おおっと!? これは疑似タイマンか?」
デンゲキコの実況に、「これはどういうことでしょうか? イストワール様」とファミ通が質問をする。
「これは恐らくファルコムさん達がネプギアさん達を鍛えようとしているのだと思います」
イストワールの答えに、「疑似タイマンと言う事はプロセッサユニットの能力よりも技術や経験が生きるのでは?」とファミ通が言うと、「そうですね。ですが、この試験を乗り越えなくては、あの恐竜的進化を遂げたカオス女神様には勝てないでしょう」とイストワールが答える。
「それじゃあ、どこからでもかかっておいで。あんみつとの修行の成果を見せてもらうよ」
ファルコムがそう言ってドラゴンスレイヤーを構えすと、「うっ……隙が無い」とネプギアが緊張の表情になる。
「こないなら、あたしから行くよ!」
ファルコムはそう言うと疑似プロセッサユニットのブースターを全開にしてネプギアに接近する。
「踏み込みが鋭い!? 流石はファルコムさん!」
ネプギアの言葉に、「感心してる場合じゃないよ。さあ、受けてみてごらん!」とファルコムが素早くドラゴンスレイヤーを振う。
「くっ!?」
ゲハバーンで防御の構えを取るネプギア。
「いいね。でも!」
ファルコムは素早くネプギアの側面に回る。
「しまっ!?」
驚くネプギアに、「反応が遅いよ!」とファルコムがドラゴンスレイヤーでコンボを決める。
「あうっ!?」
1854のダメージを受けてHPゲージが一割弱減少するネプギア。
「良くなって来てはいるけど、まだまだだね」
ファルコムがそう言うと、「もう一回お願いします!」とネプギアが答える。
「向こうはなかなか時間が掛かりそうだな」
ミリオンアーサーがそう言うと、右手に持ったエクスカリバーでプラエを斬り付ける。
「デフェンス・チェーン!」
プラエが鎖を巧み操り、ミリオンアーサーの攻撃を防ぐ。
「うむ! 良いでデフェンスだ。だが守っているだけか?」
ミリオンアーサーの質問に、「そうだよ。プラエはネプギアお姉さんを信じて自分を守り抜く!」
「いいだろう! 終わりのないデフェンスを見せてもらうぞ!」
ミリオンアーサーが再び斬りかかると、「テレポート!」とプラエが高速移動をする。
「やるようになったな?」
ミリオンアーサーは感心しながら、プラエを追いかける。
「くっ……攻撃が当たらない……」
苦しそうに息をするネプギア。
ファルコムに何度か攻撃を受けてHPゲージが五割を切っていた。
「悪くはないよ。でも、勘やマグレで、あたしを倒せると思わない方がいいよ」
対してファルコムは一発も攻撃を受けておらずHPゲージは満タンだった。
「も、もう一度! もう一度お願いします!」
ネプギアが声を上げてそう言うが、「少し頭を冷やした方がいい。君とあたしじゃ経験値に差がありすぎる。こんな時はどうしたらいい?」とファルコムが質問をする。
「それは……あっ!」
ネプギアが明るい顔になると、「どうやら気付いたようだね! じゃあ、行くよ!」と再びファルコムが疑似プロセッサユニットのブースターを全開にしてネプギアに接近する。
「こっちに来るならっ!」
ネプギアは左手にボムを呼び出すと、ファルコムの右側に転がす。
「正解だ。やはり君は賢いね!」
ファルコムがボムの爆風を避けると、「そっちに避けるなら!」とネプギアがプロセッサユニットのブースターを全開にしてファルコムに向かって行く。
「そう! そうすればいくら、あたしでも逃げられない!」
ファルコムはそう言って微笑むと、「はああああああ!!」とネプギアの渾身のコンボを受けて、2548のダメージを受けると、HPゲージが半分以下になる。
「はぁはぁはぁ……」
苦しそうに肩で息をするネプギア。
「そうだ。それでいい。今の君の経験じゃ正面からあたしと斬り合っても勝てない。だったら自分の手札は全て使うべきだ」
ファルコムがそう言うと、「最初に近接だけと言ったけど、実戦にそんなルールはないんだよ? わかるよね」とファルコムが言うと、「はい、ありがとうございます」とネプギアが言う。
「君の強みはどんな状況でも力を発揮できるオールラウンダーであることだ。その強みは今まで積み重ねて来た戦いの数だけ手札がある。それを全部活かすんだ! どんなことを言われても惑わされない自分のペースで相手の苦手な距離で戦うんだ!」
ファルコムがそう言うと、「はあっ!」と気合を入れてネプギアに向かって行く。
「ファルコムさんがそうくるなら!」
ネプギアは素早く左手を動かすと、「……炎の力よ我が意志に応えよ……」と呪文を唱える。
「フレア・トルネイド!!」
ネプギアが魔法を放つと、ファルコムの目の前に炎を纏った魔法陣が現れる。
「いい牽制だよ! だけど!」
ファルコムは素早くステップを踏んで炎の魔法陣を避けるが、「予想通りですっ!」とネプギアが背後から現れる。
「なにっ!?」
驚愕の表情になるファルコム。
「プラエちゃんの使った。テレポートです!」
ネプギアがそう言うと、「そうか、魔法は目くらましか!」と驚きの声を上げるファルコム。
「あたれっ!!」
ネプギアのゲハバーンによる怒涛のコンボがファルコムに命中すると、3251のダメージが当たると、ファルコムが一墜ちする。
「本当に君は凄いね。敵味方構わず使えると思ったものを直ぐにモノにしてしまう。尊敬するよ」
ファルコムはそう言うと再出撃してネプギアの前までやってくる。
「毎回毎回。君には驚せられるよ。あたしも色々な土地や人に会って来たけど、君程吞み込みが速い上に勤勉な子はみたことがない」
ファルコムはそう言うと、「あたしも本気で行くよ。イストワール」とイストワールに呼びかける。
「分かりました。ネプギアさん、頑張って下さい」
イストワールがそう言うと、「真・ドラゴンスレイヤー解放っ!」とファルコムが言うとファルコムの剣が赤く巨大な剣になる。
「まさか、君相手に使うとは思わなかったよ」
ファルコムはそう言うと軽く剣を振る。
しかし、それだけでネプギアを激しい衝撃破が襲う。
「凄い……これがファルコムさんの本気の剣!?」
驚きの声を上げるネプギア。
「ネプギアお姉さんがやるなら、プラエも!」
プラエがそう言うと、「ほう! 攻撃に転じるか?」とミリオンアーサーが不敵に笑う。
「サイキックボール! サイキックボール! サイキックボール!」
執拗に遠距離から超能力の弾を飛ばすプラエ。
「良い牽制だな! だが!!」
ミリオンアーサーは冷静に弾を防御すると、空中に飛び上がるプラエを確認する。
「そこからのフェニックスダイブは読んでいる!!」
ミリオンアーサーが対空攻撃をしようとした瞬間。
「シャイニング・クリスタル・ガード!!」
プラエが叫んだ瞬間鎖がプラエを守るように回転する。
「しまった!? その技は空中でも使えるのかっ!」
驚愕の表情になるミリオンアーサー。
鎖に吹き飛ばされて、2513のダメージ受ける。
「クリスタルショットッ!!」
プラエの言葉と共に鎖がミリオンアーサーに向けて伸びると、追撃で2120のダメージを受けたミリオンアーサーがHPゲージがゼロになり一墜ちする。
「どうやら、プラエちゃんの方も上手く行ったみたいだね。それじゃ、今度は本気の本気で行くよ!」
ファルコムがそう言うと、真・ドラゴンスレイヤーを構えて突撃してくる。
「ファルコムさんの攻撃力は計り知れない。こういう時は!」
ネプギアはそう言うと、「アイギスの盾!」と言って左手に銀色の盾を呼び出す。
「悪くない判断だ。でもねっ!!」
ファルコムは盾の上から力任せに、真・ドラゴンスレイヤーを振って来る。
「正面から!?」
驚きの声を上げるネプギア。
「それだけ威力に自信があるのさっ!」
ファルコムは真・ドラゴンスレイヤーを振り切る。
「きゃああーーー!!」
吹き飛ばされるネプギア。
3215のダメージを受けてHPゲージが残り二割程になってしまう。
「それじゃ、一墜ちさせてもらうよ!」
更に追撃しようとするファルコム。
「グングニルッ!!」
ネプギアは空中で受け身を取ると、必中の槍グングニルを投げる。
「おっと! 仕切り直しも上手いね!」
ファルコムはグングニルの槍の追尾性能を知っているので、大人しくガードをする。
「アイドス・キュネエ!!」
ネプギアがそう言うとネプギアの姿が消えてしまう。
ゼウスにもらったペルセウスの因子の力で姿を消す特技だ。
「むっ! 新技だね」
警戒を強めるファルコム。
更にネプギアは小声で、「……タラリア」と呟く。
同じく、ゼウスにもらったペルセウスの因子の力で移動速度を上げる特技。
「これは要注意かな……」
ファルコムが目を閉じて集中をする。
「見えたっ!」
ファルコムが目を見開くと同時に、「紫昂剣・天覇神滅突き!!」とネプギアが高速で迫って来る。
キインィィィィィッ!!
ネプギアのゲハバーンとファルコムの真・ドラゴンスレイヤーをが激しくぶつかり合う。
「読まれてた!?」
驚愕の表情になるネプギアに、「読み通りだったけど、このパワー!? 流石にウラヌスの魂を吸収してるだけあるね!!」とファルコムが苦しそうな表情になる。
「くっ!? ゲハバーンと互角なんて……」
ネプギアも苦しそうな表情になるが、「意気軒昂!! 開け昂次元!!」とネプギアが叫ぶ。
「しまった!? その隠し玉があったか!!」
驚愕の表情になるファルコム。
真・ドラゴンスレイヤーに徐々にヒビが入る。
「まさか!? 真・ドラゴンスレイヤーが破れるなんて!! 本当に君は想像以上だよ!」
ファルコムがそう言うと同時に【バキン】と言う音と共に真・ドラゴンスレイヤーが割れる。
「行けーーー! 天覇神滅突き!!」
ネプギアがファルコムに何度も突きの嵐を加えると、ファルコムに6321のダメージが当たりファルコムを一撃で撃破する。
「それが新しい技だね。見事だよネプギア。完敗だ……」
ファルコムがそう言って二墜ちすると、「こちらも完敗だ。見事だプラエ」とミリオンアーサーが二墜ちする。
ビーーー!!
試合終了のブザー音が鳴り、「勝者! ネプギアチーム!」とエフーシャが右手を上げる。
「凄いよ、ネプギアお姉さん! あれ、あんみつの技だよね!」
「うん、あんみつさんに教えて貰った四天覇の剣の一つだよ」
嬉しそうにはしゃぐプラエを抱き止めるネプギア。