新・昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2   作:ゆーじ(女神候補生推し)

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103希望と絶望

 G.C.2021年5月30日 日曜日。

 

ゴッデスファイト決勝トーナメント。

 

準決勝第一試合後のノワールとケイの控室。

 

 

「ノワール! みんなに謝るんだ! このままではいけないよ!」

 

 

 ケイが厳しめの声でノワールを糾弾すると、「わかってるっ! わかってはいるの……でもでもっ……」とノワールが大粒の涙を流して泣き出してしまう。

 

 

「ノワール……」

 

 

 心配そうにノワールを見るケイ。

 

 

「ケイが真剣にユニを説得してくれたことが、とても嬉しかった……ユニにはユニの夢があるのも理解してるし陰ながらでも応援してあげたいと思った……なのにっ!!」

 

 

 ノワールそこで更に涙を流すと、「ユニからあの子の……ネプギアの名前を聞いた瞬間、頭が真っ白……いえ、どす黒い何かに支配されて……気づいたらあんなことにっ……うわああああんっ!?」と言ってノワールはケイの胸に飛び込んでむせび泣く。

 

 

「すまない。僕の責任でもある……もっと早くジュウ=ヤク思惑に気付くべきだった。ラステイション全体がカオス化に対する認識も甘かった」

 

 

 ケイが本当に申し訳なさそうに言うが、「そんなことない! ケイはケイは十分やってくれたわ! 私が本部を説得しきれずに、ユニを手放してしまったから……」とノワールがケイの胸の中で言う。

 

 

「それはノワールの責任じゃない。僕の責任でもあるし、どうしょうもない時代の流れだ……現にルウィーもスマホに押されて携帯ゲーム機を終了させている」

 

 

 ケイはそう言うとノワールの背中を優しく【ぽんぽん】と叩く。

 

 

「ああっ……ケイ……」

 

 

 ノワールはケイを強く抱きしめる。

 

 

(そうだ……アイツはイクスは完堕ちなんて言ったけど、ノワールはそんなに弱い子じゃない。僕がしっかり支えなければ)

 

 

 ケイはそう思うとノワールを強く抱き返す。

 

 

「もっと……もっと強く抱いて……お腹の紋章が疼くの……ネプギアを憎めって命令してくるようなの……あの子がいなければ私はユニを殺してしまったって理解しているのに、憎しみが延々と流れ込んでくる……」

 

 

 ノワールが切なそうに言うと、「ああ、わかったよ」とケイが抱きしめる力を強める。

 

 

「……ケイ……」

 

 

 ケイを見つめながらノワールは目を閉じる。

 

ケイにはノワールが何を求め、それが教祖として罪深いことと理解しながらも一部の迷いもなくノワールの求めに応じた。

 

 

「んっ……」

 

 

 互いに口づけを交わすノワールとケイ。

 

その瞬間、人の気配が突如として現れる。

 

 

「くっくっく……いかんなぁ、教祖と女神が恋に落ちるなど」

 

 

 下品な声を上げるのは、以前にラステイションの本部から来ていたジュウ=ヤクだ。

 

 

「いつの間に!?」

 

 

 驚きの声を上げるノワール。

 

 

「いや! これは人の気配じゃない! 下がるんだノワール!」

 

 

 ケイがノワールとジュウ=ヤクの間に立ち、ポーチから剣を呼び出す。

 

 

「ふふふ……流石にもう騙せないか。僕の名前はニャルラトホテプ。君達とは初めましてだよね」

 

 

 ジュウ=ヤクの姿がニャルラトホテプに変わって行く。

 

 

「聞いているぞ! イクスの仲間だな! 貴様等の所為でノワールはっ!!」

 

 

 ケイが怒りを込めてニャルラトホテプに飛び掛かる。

 

 

「おや? 冷静な子と聞いていたけど、意外と短慮だね」

 

 

 ニャルラトホテプはそうに言うと、軽々とケイの剣を折るとケイの右手を捻るように掴む。

 

 

ぼきっ!?

 

 

 骨の折れる鈍い音が部屋にこだまする

 

 

「ぐわああああ!?」

 

 

 悲鳴を上げるケイ。

 

 

「ケイっ!!!!!」

 

 

 ケイに駆け寄ろうと手を伸ばすノワールだが、その手がケイに届く前に、ニャルラトホテプがケイの体を拘束する。

 

 

「ケイを離して!!!」

 

 

 怒りの形相でニャルラトホテプを睨むノワールだが、ニャルラトホテプはそれを無視して余裕の表情でケイの体を弄る。

 

 

「そう言えば、女の子だったね君。だったら良いSAN値の絞り方がある。試してみようか」

 

 

 ニャルラトホテプがそう言うと、無造作にケイの上着を引っ張って引き裂く。

 

 

「くうっ!!!」

 

 

 悔しそうに顔をしかめるケイ。

 

 

「止めなさい!!」

 

 

 大声で叫ぶノワール。

 

 

「命令形? 彼女の今の立場を分かっているかな?」

 

 

 ニャルラトホテプはそう言うと、ケイの左腕を更に捻り上げる。

 

 

「くっ……くっ……」

 

 

 必死に声を押し殺すケイ。

 

 

「必死だね。良いSAN値が取れたよ。健気なナイト様じゃないか、彼女を見殺しにするのかい?」

 

 

 ニャルラトホテプの声に、「き、汚い……」と呟くノワール。

 

 

「ジュウ=ヤクの時にラステイションを盾に取った時は随分と素直だったけど、彼女のことはラステイションより大事じゃないのかな?」

 

 

 ニャルラトホテプの言葉に、「僕に構うな、ノワール!! コイツは危険だ!!」とケイが大声で言う。

 

次の瞬間、ニャルラトホテプがケイの折れた右腕を思いっ切り掴む。

 

 

「ぐあああああああああああああ!!!!」

 

 

 思わず声を上げてしまうケイ。

 

 

「こういうのは、そうそう。エロ同人って言ったね。こんな時にヒロインが言うセリフはなんだったかな?」

 

 

 ニャルラトホテプが笑顔で言うと、「……止めて……下さい……なんでもします……ですから彼女を……ケイを苦しめないで……」とノワールが小声で言う。

 

 

「うん? 聞こえないね」

 

 

 ニャルラトホテプが意地の悪そうな声で言うと、「何でもする! 何でもするから! もう止めて!! ケイに酷いことしないで!!」とノワールが大声で言う。

 

 

「うん、合格合格。やれば出来るじゃないか」

 

 

 満足気に言うニャルラトホテプに、「くっ……くそっ……」とケイが悔しそうに呟く。

 

 

「なに、君達の想像しているようなことはしないよ。要求は一つ、カオスエナジーに逆らうな」

 

 

 ニャルラトホテプの言葉に、「ダメだ! ノワール!!」とケイが大声で言うが、「わかったわ……」とノワールが呟く。

 

 

「ぐうっ!? うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

 

 

 ノワールの叫びと共に、ノワールが再びネクストブラック・カオスの進化状態に変化する。

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