新・昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2 作:ゆーじ(女神候補生推し)
G.C.2021年5月30日 日曜日。
ゴッデスファイト決勝トーナメント前。
コンパ達によって医務室につれて行かれたうずめは検査の後、問題なしとしてベットの上で横になっていた。
「あれはくろめだ。間違いない。何で今になって……」
うずめはそう呟くと静かに目を閉じて心の中で、(オイ! 出て来いよ! くろめ!)と念じる。
すると、【なんだよ? オレは今忙しいんだ。ぎあっちのくれた声や匂いや手の感触を反芻してるんだ】と迷惑そうなくろめの声が聞こえてくる。
(キモイんだよ! いつからそんなキャラになったんだ、お前!)
【いつから? そうだな……ぎあっちと会った時からさ】
うずめの言葉に冷静に答える、くろめ。
(あん時はそんなんじゃなかっただろうが!)
【ああ。ネガティブ思考が先走って想いを隠してた】
くろめの答えに、(隠してた? 何で?)とうずめが言う。
【お前には言われたくないな。いつまで頼りになる姉御キャラ演じて、ぎあっちへの想いを隠し通すつもりだ?】
くろめの言葉に、(なっ……なんのことだ!)と動揺するうずめ。
【オレに隠し事なんて出来ると思うなよ? オレはお前だ。前とは立場が逆だがな。お前が主で、オレはお前の隠しているぎあっちへの想いの塊だ】
くろめがそう言うと、(なっ……!?)と焦りの声を上げる。
【この期に及んでまだ隠す気か? 本当にヘタレだなお前は。知ってるって言ってるんだ。お前もずっと前から、ぎあっちのことを好きだった。いや、寧ろ愛しているってことを】
くろめがそう言うと、(それは……それは……いや! 違う。ぎあっちあ大切なダチで、ぎあっちにはゆにっち達がいるんだ!)とうずめが言い返す。
【だから、その姉御キャラ止めろよ。我慢するなよ? さっき、ぎあっち達がイチャイチャしてた時もお前の嫉妬の心がビンビン伝わってきたぜ? 力が漲る感じだ】
くろめがそう言うと、(止めろ! 止めろ! 言うなっ!)とうずめは頭を抱えてしまう。
【苦しいなら、さっさオレを解放しろよ。オレも忙しいんだ。ぎあっちとぶいっちを救って二人共幸せにするんだ】
くろめの言葉に、(解放? それに何で、ぶいっちが? 九花の先輩って聞いてるが会ったことも無い筈だ?)とうずめが言う。
【簡単だよ。妄想力を使ってオレに出ていけって言えばいい。そうすればオレは晴れて自由の身になって、全ての障害を排除して、ぎあっちを手に入れる】
くろめがそう言うと、(障害の排除だと!? 何をするつもりだ!!)とうずめが怒りの声を上げると、【大体想像がつくだろ? そういうことだよ】とくろめが言う。
(それでどれだけの人間が傷つくと思ってるんだ!! 何よりそんなことして、ぎあっちが喜ぶものかよ!?)
うずめが更に怒りの声を上げると、【ああ、悲しむだろうな。だが、それは一時的なものだ。心の傷は癒えないとよく言うがあれれは嘘だな。現にオレはぎあっちに凍てついた心を溶かされ。今こうして、ぎあっちへの想いで満たされている。今度はオレがぎあっちの心を癒す番だ】とくろめが光悦の表情で答える。
(やらせねぇ! ぜってぇにお前を解放なんてするものか!!)
うずめがくろめを指差して糾弾するが、【それならそれでいいさ。お前みたいなヘタレがいつまで我慢出来るか見ものだよ】とくろめは余裕の表情で言う。
【あと、特別にぶいっちのことも教えてやるよ。彼女は最も過酷な運命を選んだ世界線のぎあっちだ】
くろめの説明に、(なんだと!?)と驚きの声を上げるうずめ。
【救世の罪を背負い。贖罪の為に永遠に全ての終焉世界を救い戦い続ける。その名もパープルシスターV。それがぶいっちだ。オレは一刻も早く彼女の力になりたいんだ。彼女を救えるのはオレしかいない】
くろめが陶酔しながら言うと、(ぶいっちがぎあっちだと?)とうずめが言う。
【そうだ。オレはぎあっちとぶいっちを手に入れる。そして彼女達を唯一無二の女神として全ての世界を延々と治めるんだ】
くろめがそう言うと、(ぶいっちのことは知らねぇが、お前の思い通りにはさせねぇ!)とうずめが言う。
【別にいいさ。お前じゃいずれ耐えられなくなる。その時を待つだけだ】
くろめがそう言うと消えて行った。
「耐えられないだと……バカにするなよ……ぜってぇに耐えてみせる」
うずめはそう言うと、強く拳を握りしめた。