新・昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2 作:ゆーじ(女神候補生推し)
G.C.2021年5月30日 日曜日。
ゴッデスファイト決勝トーナメント。
左の塔を防衛するネプテューヌ達。
お互いにネクストフォームのカオス化したネプテューヌとノワールの激戦が続けられていた。
「アーーーッハッハッハッハッハ!! 来るっ! 来るっ!! 来るぅっ!! 強い相手と戦う度に心躍るけど、やっぱり一番はあなたよ! ネプテューヌ!!」
嬉しそうに高笑いをしながら何度も攻撃をネプテューヌに打ち込むノワール。
「くうううううっ!! 流石ね、ノワール!」
苦しそうにノワールの猛攻に耐えるネプテューヌ。
「どうしたの? 防戦一方? いえ、違うわね。何を狙っているの? ネプテューヌ」
そう言いながら、更に激しく攻撃を繰り出すノワール。
(くうっ……ノワールの攻撃がいつも以上に激しい……まったく隙がないわ)
ネプテューヌは攻撃に耐えながらノワールの隙を伺っているが、いつも以上に激しいノワールの攻めに突破口を見い出せないでいた。
「言っとくけど今日と言う今日は油断しないわよ! 一瞬でも油断すると、あなたはそこから持ってくからね!」
ノワールの言葉通り彼女は無尽蔵の体力があるのではと思うほど連続で打ち込みをしてくる。
(……隙を伺ってる暇はないわね……ネプギアや神次元のみんなも心配だわ)
ネプテューヌはそう思って覚悟を決めると、ノワールの僅かな攻撃の合間に攻撃を仕掛けるようになる。
「そうよ! 攻めて来なさいよ! あなたが思っているほど戦況に余裕はないわよ!!」
ノワールはそう言うと、嬉しそうに笑う。
「確かにあなたの言う通りね。ネプギア達も心配だし、一気に決めさせて貰うわよ!」
ネプテューヌはそう言うと、攻撃の頻度を更に上げる。
「決められるなら決めてみなさいよ!!」
負けずに打ち込むノワール。
互いの武器が何度も交錯する。
「もらった!」
「ぐうっ!」
ネプテューヌの一太刀がノワールを捕らえる。
「へぇ……言うだけのことはあるじゃないの?」
落ち着いて距離を取るノワール。
「ふふっ……」
笑みを浮かべるノワール。
「何が可笑しいの?」
ネプテューヌの問いに、「昔を思い出していたのよ。犯罪組織の戦いより遥かに昔のこと……あの頃は毎日のようにこうして剣を交えていたわよね」とノワールが答える。
「そうね。四人で毎日毎日、飽きもせずによくやったものだわ」
ネプテューヌがそう言うと、「あの頃は楽しかったわ……単純に誰が一番強いか、明日こそは倒してやろうっていつも思ってた」とノワールが言う。
「ええ、わたしもそうよ」
懐かしそうに答えるネプテューヌ。
「いつからだったかしらね。妹が出来て、犯罪神が出たり、タリの女神が出たり、過去の女神が出てきたり……いつの間にか私達は共闘するのが当たり前になっていた」
ノワールはそう言うと、寂しそうに俯いてしまう。
「……ノワール」
ネプテューヌもまた寂しそうに言う。
「私は勝ちたかった。特にあなたには、いつもいつも勝ち誇った態度でいけ好かなかったわ」
ノワールの言葉に、「言いたい放題ね……」と微笑を浮かべるネプテューヌ。
「……結局あなたには負けてばかり……」
ノワールはそう言うと、涙を流す。
「ノワール……あなた泣いて……」
ネプテューヌはそう言うと心配そうな顔を浮かべる。
「最後ぐらいは勝ちたい! だから受けて貰うわよ、この勝負!!」
ノワールはそう言うと、涙を拭い武器を構える。
「最後って……ノワール……あなたまさか……」
ネプテューヌの言葉に、「構えなさい! でないとラステイションがゲイムギョウ界を滅ぼすわよ! ゲイムギョウ界を守るんじゃないの!?」とノワールがネプテューヌを叱咤する。
「わかったわ……」
ネプテューヌはそう言うと、静かに太刀を構える。
その太刀には凄まじい紫の稲妻が宿っていた。
「それでいいのよ。全力できなさい」
ノワールはそう言うと、大剣を構える。
その剣には凄まじい紅蓮の炎が宿っている。
お互いに全力を込めた最後の一撃だ。
「この一刀! ゲイムギョウ界の為に!!」
ネプテューヌはそう言うと、「S-MAXブラックパワー・最大出力!!」とノワールが叫ぶ。
「「はああああああああああああああ!!!」」
プロセッサユニットのブースターを全開にして接近する、ネプテューヌとノワール。
カキーーーーーーン!!
甲高い金属音と共にすれ違う、ネプテューヌとノワール。
「くっ……」
片膝を付くネプテューヌ。
「ふっ……」
笑みを浮かべるノワール。
「……今回も負けのようね……くやしい……くやしいわ……」
ノワールがそう呟くと、ノワールの大剣が折れる。
前のめりに倒れるノワール。
「……ノワール……」
苦しそうによろよろとノワールに歩み寄るネプテューヌ。
ネプテューヌはノワールを抱き起す。
「……ふっ……最後の最後もあなたに勝てなかったわ」
ネプテューヌの腕の中で寂しそうに言うノワール。
「いえ、初めから負けていたのよ……ユニを手放した時点で私は負けていた全てにおいてあなたに……」
ノワールはそう言うと、「ゴホッゴホッ……」と吐血する。
「しっかりして! 喋らないで!!」
必死に言うネプテューヌに、「あなたが羨ましかった……ネプギアを守り続けられたあなたが……手放した私と守り続けたあなた……勝負は初めから決まってた……」とノワールが言いながら涙を流す。
「もういい! もういいから喋らないで!」
懸命に言うネプテューヌだが、「……最後に一つだけ聞かせて……どうしてあなたはそんなに強いの? 何でこのスマホの時代で携帯ゲーム機を守り続けられたの……?」とノワールは息も絶え絶えに質問する。
「……めんどうな事は、いーすんとネプギアに丸投げだったからよ」
ネプテューヌは涙を流しながらそうに言うと、「……ふふふ……あなたらしいわね」とノワールが微笑む。
「だってそうでしょ……あなたも知ってるでしょ……最近のいーすんのネプギアに対する親バカぶり……?」
ネプテューヌは涙を流しながらノワールに語り掛ける。
「……ネプギアを手放すなんて言ったら、良くて三日三晩のお説教で……悪ければわたしが追放よ……」
「……ヒドイと思わない? 守護女神はわたしなのにね……ねぇ? 聞いてるノワール……何とか言ってよ……ツッコミはあなたの役目でしょ……」
必死に語り掛けるネプテューヌだがノワールは答えない。
ノワールは安らかな笑顔で目を閉じていた。
「ノワール? ノワール?? ノワールーーーーーーーーーーーーーっ!!」
絶叫するネプテューヌ。
「やれやれ……役に立たないね」
冷たい男性の声がする。
「なにっ!!!」
もの凄い怒りの形相で声のした方向を睨むネプテューヌ。
そこには冷笑を浮かべるニャルラトホテプが居た。
「あなたの所為でノワールは!!!!」
激高してニャルラトホテプに斬りかかるネプテューヌだが、「ふっ……」とニャルラトホテプが右手をかざすと、そこから発した衝撃波に吹き飛ばされてしまう。
「無理はよしなよ。今の戦いでボロボロなんだろ? 長時間のカオス化も体にはよくないよ」
ニャルラトホテプはそう言って、おもむろにノワールを抱きかかえる。
「ノワールをどうするつもり!!!」
地面に倒れながらも、もの凄い敵意でニャルラトホテプを睨むネプテューヌ。
「彼女が死んだら君も悲しいだろ? だからリサイクルしようってね」
ニャルラトホテプが冷たい声で言うと、「ノワールをモノみたいに言わないで!!!」とネプテューヌがニャルラトホテプを睨む。
「君の意見なんて聞いてないよ」
ニャルラトホテプはそう言うと消えてしまう。
「許さない!! あなただけは絶対に許さないわ! ニャルラトホテプ!!」
ネプテューヌはそう言って悔しそうに歯を食いしばった。