新・昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2 作:ゆーじ(女神候補生推し)
G.C.2021年5月30日 日曜日。
ゴッデスファイト決勝トーナメント。
中央の塔ではネプギア達が全ての攻撃を無効化する、『ムコー』に対抗できる唯一の魔法である、『ギャラクシーシャイン・スーパーノヴァ』の魔法の詠唱を始めようとしていた。
「みんな、準備はいい?」
ネプギアの確認に仲間達が全員頷く。
ネプギア達は手を繋いで円陣を組む。
「……天にあまねく輝く銀河よ……我らの声に応えよ……」
ネプギア達が魔法の詠唱を始めるとネプギア達が光り輝く。
それと同時に曇っていた空が晴れ渡り、夜空の星が眩しく輝き始める。
「おおう、いかにも大魔法って感じー」
大きいネプテューヌが嬉しそうに言うと、「ああ、素晴らしいよ。オレのプリンセス……魔法を唱えている姿も美しい」とくろめがウットリしながら言う。
くろめも元はうずめの素のような夢見がちな性格なので、こういうロマンティックな雰囲気は大好きなのである。
「コイツは?」
遥か遠くで戦況を観ていたロキが怪訝な表情をする。
「多分、ムコーを止めようとしてるんじゃないかな?」
ロキの隣に居たニャルラトホテプがそうに言うと、「はっ! 笑わせるなよ。俺様が強化したムコーがあんな三流女神共に破れる訳ねぇだろ」とロキが自信満々に言う。
その間にも、星空はどんどん輝きを増す。
「ロキ? これはマズイんじゃないかな?」
ニャルラトホテプが真剣な顔で言うと、「ちいっ! コイツはオーディンのジジイだけじゃねぇな! くそがっ! 癪に障る奴等だ!!」とロキが激高する。
ロキはそのまま全速力で中央の塔に飛んでいく。
その途中で、くろめが立ちはだかる。
「おっと。ここから先は通行止めだ。オレのプリンセスが神聖な儀式を行っているんだ」
くろめが冷静な声で言うと、「俺様はそいつをぶっ潰しに来たんだよ!」とロキが問答無用で、くろめに殴り掛かる。
「じゃあ、死ね」
くろめはそれだけ言うと、ロキのパンチを上段蹴りで止める。
「やるじゃねぇか! 三流女神のクセに!!」
ロキはそう言うと、続けざまに蹴りを繰り出すが、「……今何て言った?」とくろめが言うとくろめの周囲に凄まじいオーラが出来てロキの蹴りを弾く。
「……テメェ。ぎあっちを三流って言ったのか?」
くろめがドスの効いた声でロキを脅すように言うと、「ああん? テメェ等全員……」とロキが言い終わる前に、「ぎあっちのことかーーーーー!!」とくろめが盛大にキレる。
今のくろめは以前以上に他の事に関心は無いがネプギアの悪口になるとブラン以上に沸点が低い。
くろめから凄まじい黒いオーラが発生すると、その衝撃波でロキが吹き飛んでいく。
「やるじゃねぇ……ぐほっ!?」
ロキが言い終わる前に、くろめのボディブローがロキにクリーンヒットする。
「テメェ、ただで済むと思うなよ? ミンチにしてやるよ!」
くろめはそう言うと、倒れているロキに馬乗りになると左手で胸倉を掴むと右手で顔面を殴る。
「ぐはっ!? ぐはっ! て、てめぇ!!」
怒りの声を上げながら、何とかくろめを引き剥がすロキ。
「ぎあっちのナイトとして、テメェを許す訳にはいかねぇ」
両手を合わせて指をボキボキと鳴らしながらロキに近づく、くろめ。
ナイトと言うよりヤクザである。
再び睨み合う、くろめとロキ。
「てめぇ……タダで済むと思うなよ?」
ロキはそう言うと、ムコーを使おうする。
しかし、それと同時に空に無数の流星が流れる。
「しまった!?」
ロキが叫ぶと同時に空から無数の光が降り注ぐ。
ネプギア達のギャラクシーシャイン・スーパーノヴァが発動したのだ。
光は敵味方関係なく降り注ぐが、敵にはダメージを味方にはHP回復をもたらす。
「ああ、プリンセス……オレの傷を癒してくれるんだね? 任せてくれ。オレは君の騎士として永遠に戦うことを誓うよ……」
くろめが光悦の表情で言う。ちなみにくろめのHPゲージは1ミリも減っていない。
彼女はうずめ同様に元々の妄想癖が激しく、長年ネプギアを思い続けた今はそれがこじれにこじれて更に強くなってネプギアが姫で自分がそれに忠誠を誓う騎士と言う自分の妄想に完全に酔いしれていた。
戦い方は騎士と言うか武闘家っていうかヤクザだが……。
「くっ……」
ダメージを受けて苦悶の声を上げるロキ。
同時にロキの手に溜まっていたムコーの魔力が霧散する。
「どうした? タダじゃ済まないじゃないのか?」
腕組みしながら、余裕の表情で言うくろめに、「く、くそっ!」と悔しそうなロキ。
「プリンセスの加護を受けたオレは無敵だ。貴様など塵芥にすぎない」
くろめがそう言うと、「下がるんだロキ。カーネフも死んだ」と言ってニャルラトホテプが現れる。
右の塔を攻めていたムコーの使い手カーネフもネプギア達の魔法でムコーを破られ、神次元の女神達に倒されたのだ。
「ちっ……覚えておけよ三流!」
ロキはそう言うと、悔しそうに去って行った。