新・昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2   作:ゆーじ(女神候補生推し)

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121スターロード・ネプギア

 G.C.2021年5月30日 日曜日。

 

ゴッデスファイト決勝トーナメント。

 

 

敵の第三波を防ぎ切ったネプギア達は僅かな休憩時間に塔の修復に来ていた。

 

各人数回だけ、僅かに塔の耐久力を回復できるのだ。

 

 

「ブラン様! しっかりして下さいブラン様!」

 

 

 ネプギア達に倒され、ぐってりとして気を失っているブランに、ルウィー教祖の西沢ミナが必死に語り掛ける。

 

 

「大丈夫です。ダメージが深いだけで命に別条は無い筈です」

 

 

 ネプギアの言葉に、「よかった……」と安心するミナ。

 

 

「ノワールは!? ノワールはどうなったんだい!」

 

 

 必死に言うラステイション教祖の神宮寺ケイの前で、ネプテューヌは静かに首を左右に振り、「死んだわ……」と短く答える。

 

 

「なっ!?」

 

 

 絶望の表情になるケイに、「わたしが殺した」とネプテューヌが言う。

 

 

パアン!!

 

 

 反射的にネプテューヌの頬を平手打ちするケイ。

 

 

「神宮寺!!」

 

 

 リーンボックスの教祖の箱崎チカがケイを羽交い締めにして止める。

 

 

「……許してくれとは言わないわ。だけど、同じ守護女神としてあそこで手を抜くことは絶対に出来なかった」

 

 

 ネプテューヌは顔を俯かせながら言うと、「……お姉ちゃん……」とネプギアが心配そうにネプテューヌに声を掛ける。

 

 

「お姉ちゃん……カオス化は解いた方が……」

 

 

 更に心配そうに言うネプギアに、「解けないのよ……今のわたしは怒りや悲しみ恨み憎しみと言った負の……カオスの感情に支配されている」とネプテューヌが呟く。

 

 

「そんな……お姉ちゃんが……」

 

 

 愕然として座り込むユニに、「ユニちゃん……」とネプギアが心配そうに肩に手を置く。

 

それを見たネプテューヌはネプギア達に背を向ける。

 

 

「お姉ちゃん、どこに?」

 

 

 心配そうに言うネプギアに、「来ないで! 今のわたしはあなたに見せられる顔をしていない!!」と怒鳴るネプテューヌ。

 

 

「……っ!?」

 

 

 ネプテューヌの凄まじい剣幕に思わずたじろぐネプギア。

 

 

「ニャルラトホテプ……絶対に許さない! 悪鬼羅刹に堕ちようともアイツだけは!! アイツを殺さなければ死んでも死にきれないわ」

 

 

 ネプテューヌの怒りの言葉に、「不吉なこと言わないで、お姉ちゃん!」とネプギアが心配そうに言うが、「覚悟を言ったまでよ」とネプテューヌが答える。

 

 

「ネプテューヌさん! 僕も連れて行ってくれ!!」

 

 

 ケイはそう言うとネプテューヌを追って去って行ってしまう。

 

 

(ノワール……わたしは自分の半身を失った気分よ。あなたはある意味わたしにとってネプギアと同じかそれ以上に大切な存在だった)

 

 

 ネプテューヌはそう思うと力強く太刀を握りしめた。

 

 

「ネプテューヌ……」

 

 

 寂しそうに呟くベールに、「お姉様……ノワール様は本当に?」とチカが不安そうに尋ねると、「間違いありませんわ。出来ることならわたくしもノワールのかたき討ちに行きたいですけど、わたくしは塔を守らなければいけませんわ」とベールが答える。

 

 

「ねぷちゃん……」

 

 

 ベールと同じように寂しそうに呟くプルルート。

 

 

「ぷるると……ねぷてぬは……」

 

 

 ピーシェが悲しそうに言うと、「今はそっとしておきましょ……」とプルルートが答える。

 

 

「私達もいつ命を落とすか分からない。悔いの残らないようにしましょ」

 

 

 神次元のノワールの言葉に、「ええ、そうですわね」と神次元のベールが答え、「ああ」と神次元のブランが短く答える。

 

 

「ネプギアお姉さん、敵が来るよ!」

 

 

 プラエがそう言うと同時に地面が揺れる。

 

 

「な、なに! あのバカでかいドラゴンの群れは!」

 

 

 ラムが指差した先には大量の大型のドラゴンが群れをなして進んで来ていた。

 

 

「大きなドラゴンがあんなに!」

 

 

 驚きの表情で言うロムに、「あれは暗黒竜メジュースとその眷属!!」とミナが言う。

 

 

「神次元のみなさん! カーネフが何か剣のような物を持っていませんでしたか!?」

 

 

 真剣な顔で尋ねるミナに、「この折れた剣のことかしら?」と神次元のノワールが折れている剣をポーチから出す。

 

 

「ああ……何と言うことでしょう……」

 

 

 ミナが愕然として膝をつくと、「この折れた剣がそんな重要なものなのか?」と神次元のブランが尋ねる。

 

 

「この剣は、『神剣シャルシオン』。この剣が無ければ暗黒竜の眷属にダメージを与えられないんです」

 

 

 ミナの言葉に、「それを折って無理矢理詰みゲーにするとは、やることが汚いですわね」と神次元のベールが怒りを露わにする。

 

 

「そんなここまで来て……」

 

 

 愕然とするネプギアだが同時に彼女が右手に持ったゲハバーンが薄紫色に輝く。

 

 

「ネプギア、ゲハバーンが光っているわ!?」

 

 

 ユニの言葉に、「シャルシオンと共鳴しているようですわ」とベールが言うと、折れたシャルシオンも白く輝いていた。

 

 

「ミナさん! シャルシオンの魂をゲハバーンで吸収していいですか!?」

 

 

 ネプギアの質問に、「そんなこと!? でも、もうそれしか……」とミナが一瞬戸惑うが、「お願いします! ネプギアさん!」とミナが力強く言う。

 

 

「はいっ!! お願いゲハバーン!!」

 

 

 ネプギアはそう言うと、ゲハバーンを力強く握り折れたシャルシオンに向けて振り下ろす。

 

 

バキーーーン!!

 

 

 粉々に砕け散るシャルシオンだが、砕け散って光になったシャルシオンがゲハバーンに吸い込まれて行く。

【挿絵表示】

 

 

 

「これは……」

 

 

 その光景に驚くミナ。

 

 

「そうですか……あなたが今回のスターロードだったのですね。文子様でも見つけられない訳です……他国のしかも女神様がスターロードだっただなんて……」

 

 

 ミナがそう言うと、「すたーろーど?」とラムが首を傾げ、「スターロードってなに? ミナちゃん」とロムが質問する。

 

 

「ファイターエムブレムを導く光の王。それがスターロードです」

 

 

 ミナが答えると、「ネプギアお姉さん綺麗……」とプラエが呟く。

 

 

「ネプギアさん。これをあなたに渡します」

 

 

 ミナはそう言うと、金色の盾をネプギアに手渡す。

 

 

「これは?」

 

 

 ネプギアの質問に、「これはファイターエムブレム。スターロードの証。文子様から預かった物です」とミナが答えると、ファイターエムブレムと呼ばれた金色の盾がネプギアに吸収されていく。

 

 

「【星のオーブ】、【光のオーブ】【大地のオーブ】の三つのオーブがはめ込まれたファイターエムブレムと神剣シャルシオンの加護を得たあなたなら、暗黒竜メジュースを倒せます。どうか、どうか。メジュースを倒して、ルウィー、いえ、ゲイムギョウ界に平和をもたらして下さい。お願いします」

 

 

 ミナの言葉に、「はいっ!」と力強く頷くネプギア。

 

彼女の持つアイギスの盾には、ミナの言う三つのオーブがはめ込まれていた。

 

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