新・昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2   作:ゆーじ(女神候補生推し)

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123悲しみの再開

 G.C.2021年5月30日 日曜日。

 

ゴッデスファイト決勝トーナメント。

 

ニャルラトホテプとロキを追い詰めた、ネプテューヌとラステイション教祖の神宮寺ケイ。

 

彼女達はノワールが死んでしまった元凶となった、ニャルラトホテプを怒りの表情で睨んでいた。

 

 

「ニャルラトホテプ。守護女神の矜持に掛けて、あなたを倒す……いえ、殺すわ!!」

 

 

 いつもの冷静な守護女神ネプテューヌの姿はそこには無く、怒りに燃える復讐の女神だった。

 

 

「ふふふ……怖い怖い。女神様がそんな乱暴な言葉を使っていいのかな?」

 

 

 追い詰められながらも余裕の態度を崩さない、ニャルラトホテプ。

 

 

「最早逃げ道は無い。ノワールかたき! 死んでもらうぞ」

 

 

 ケイもいつもの冷静さは無く、復讐に燃えていた。

 

 

「ふん……三流共がイキがりやがって」

 

 

 ロキが余裕の表情で言うと、「まぁ、丁度いいじゃないか。彼女の実験をしよう」とニャルラトホテプが薄笑いを浮かべながら言う。

 

 

「使い物なるのかよ? アレ」

 

 

 ロキがそこまで言うと、「死ねえええええええええええ!!」とネプテューヌが怒りの表情で突っ込んで来る。

 

いつもの彼女なら、このような問答無用な真似はしないが、ノワールの死が彼女の触れてはいけない逆鱗に触れたのだ。

 

ニャルラトホテプに太刀を振り下ろすネプテューヌ。

 

 

カキーーーーン!!

 

 

 甲高い金属音が鳴り響く。

 

同時にネプテューヌとニャルラトホテプの間に一人の人物が割り込んで居た。

 

彼女がネプテューヌの太刀を持っている剣で受け止めたのだ。

 

 

「ノワール!?」

 

 

 驚きの声を上げるネプテューヌ。

 

そこには確かにノワールが立っていた。

 

 

「ノワール!! 生きて!!」

 

 

 喜びの声を上げるケイだが、「待って様子がおかしいわ!!」とネプテューヌが叫ぶ。

 

確かに姿かたちはノワールだが肌は生気を失い目は虚ろだった。

 

 

「まさか!! ニャルラトホテプ! あなたノワールに死霊術をかけたの!!」

 

 

 今までより更に激しい怒りをニャルラトホテプにぶつけるネプテューヌ。

 

同時にケイの顔を怒りに染まり、「貴様ぁーーーーーーーー!! どこまでノワールを侮辱するつもりだ!!」と叫ぶ。

 

【死霊術】とは死体を操るネクロマンシーとも呼ばれる魔術である。

 

 

「……早く、殺して……」

 

 

 ノワールが呟く。

 

 

「……ノワール……」

 

 

 悲しそうに呟くネプテューヌ。

 

 

「……早く、殺して……」

 

 

 ノワールが再び呟く。

 

 

「ノワール?」

 

 

 同じ言葉を繰り返すノワールに怪訝な表情を浮かべるネプテューヌ。

 

 

「どういうことか、それしか喋らないんだよね。失敗したかなぁ?」

 

 

 陽気に言うニャルラトホテプに、「構わねぇよ。俺様達が逃げるだけの時間を稼ぐ使い捨ての駒だ」とロキが言い放つ。

 

 

「……あなた達……ノワールの……人の命を何だと思っているの……」

 

 

 ぶるぶると怒りに震えるネプテューヌ。

 

 

「耳が悪いのかい? さっきロキが言っただろう? 駒だと。もしくはSAN値を稼ぐ餌だね」

 

 

 ニャルラトホテプの言葉に、「ああああああああああああああ!!!」と怒りの雄叫びを上げるネプテューヌ。

 

怒りが頂点を越して、最早言葉にならないのだ。

 

 

「ニャルラトホテプっ!!」

 

 

 ケイもまた怒りが限界に達して、凄まじい怒りの顔でニャルラトホテプを睨む。

 

 

「どいてノワール!!! そいつ殺せない!!!」

 

 

 怒り狂うネプテューヌ。

 

 

「生の感情丸出しで戦うなど、これでは守護女神に品性を求めるなど絶望的だね」

 

 

 余裕の表情で言うニャルラトホテプ。

 

 

「あまり今の彼女を甘く見ない方がいいよ。その剣のおかげで生前より強くなっている筈だから」

 

 

 ニャルラトホテプの言葉に僅かに正気を取り戻したネプテューヌがノワールの持っている白い剣に気付く。

 

 

「あの剣……ゲハバーンに似ている……」

 

 

 同じく正気を取り戻したケイが呟く。

 

 

「なかなか鋭いね。この剣は『聖剣シェアブレード』。こことは違う世界線の君達から奪って来たものだ」

 

 

 ニャルラトホテプの説明に、「聖剣ですって!! そんなものを今のノワールに持たせたら!」とネプテューヌが怒りの声で言う。

 

 

「そうだよ。アンデッドに聖剣なんか持たせたら凄く苦しい筈なんだけどな? それで早く殺してって言ってるのかな?」

 

 

 ニャルラトホテプの言葉に、「どこまでノワールを苦しめるつもりだ貴様!!!」とケイが激高する。

 

 

「……早く、殺して……」

 

「……早く、殺して……」

 

「……早く、殺して……」

 

「……早く、殺して……」

 

 

 呟きながらネプテューヌにシェアブレードで打ち込みをしてくるノワール。

 

 

「ノワール……ノワール……」

 

 

 悲しそうに涙を流しノワールの名前を何度も呟きノワールの攻撃を受け止めるネプテューヌ。

 

 

(生前以上に激しい攻撃だけど、あの燃えるように熱かったノワールの情熱を感じない……むしろ悲しみに満ちたなんて悲しい剣なの……)

 

 ネプテューヌの中ではニャルラトホテプ達の怒り以上に、ノワールに対する悲しみや哀れみが溢れていた。

 

 

「引き上げるぞ、ニャルラトホテプ」

 

 

 ロキがそう言うと、「それじゃあね」とニャルラトホテプが去って行く。

 

 

「くそっ! 卑劣な真似を!!」

 

 

 怒りに震えるケイだが彼女もネプテューヌ同様に目の前の苦しむノワールを放っておけなかった。

【挿絵表示】

 

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