新・昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2 作:ゆーじ(女神候補生推し)
G.C.2021年5月30日 日曜日。
ネプギアを先頭にシスティーナの女神達とうずめが敵陣に斬り込んで行く。
「みんなついてきて!!」
ネプギアとうずめを先頭に、ロム、ラム、プラエが続き最後方にユニが付くフォーメーションを組む。
「よかった……間に合ったようだね、ギア」
フォルセティがそう言うと、「これで主様の勝ちは決まりましたな」とサンジェルマンが髭をいじりながら言う。
「プラエ達の時間を速くして、敵の時間を遅くするよ!! アンドヴァラナウトからのスロウ・ムーン!!」
プラエがそう言うとネプギア達の動きが速くなり、カオスシャドウの動きが鈍くなる。
プラエの時間操作の超能力を強化するのは、ラーのタロットカードから授かった敵の時間を遅くするムーンの力と逆に味方の時間を速くするオーディンから授かったアーティファクトのアンドヴァラナウト。
「みんな、頑張って。ハイプリエスティス・サポートとケーリュケイオンだよ」
ロムがそう言って杖を掲げると、杖が水色に輝き味方全員が輝く光に包まれる。
ラーから貰ったタロットカードのハイプリエスティスの力による強力な味方全員の攻撃力と防御力アップのバフ効果と、ゼウスから貰ったオリュンポスの神のヘルメスの力。味方全員の素早さ、命中、回避、クリティカル率アップのバフ効果だ。
二つを組み合わせれば射程以外の戦闘向けのパラメータは全て上がることになる。
プラエの時間操作の超能力と合わせると爆発的に味方の戦力が上がる。
「ロムちゃんとプラエの応援で元気一杯よ!! 先手必勝! 突破口を切り開くわよ!!吹っ飛ばせーー!! ケラウノス&ハイエロファント・テンペスト!!」
ラムが叫ぶと雷を纏った巨大な竜巻がカオスシャドウを蹂躙していく。
ラーから貰ったタロットカードのハイエロファントの力による強力な風属性の魔法攻撃とゼウスから貰ったオリュンポスの神のゼウスの力による強力な雷属性の魔法の合わせ技だ。
「見てください。ブラン様。ロム様とラム様があんなご立派に!!」
嬉しそうな顔で言うルウィーの教祖の西沢ミナ。
「ああ、強くなりやがったなアイツ等」
それを見たブランも嬉しそうに言う。
「先陣を切ります!! ついてきて、WGビット!!」
ネプギアがエンジェルフォームの力で進化したGビットのWGビット【ウイングジービット】の指示を出す。
「私を狙って下さい!! グラム!!」
ネプギアがそう言いながらゲハバーンとシェアブレードの二刀流に加えて、WGビットで無数の攻撃でカオスシャドウを圧倒する。
グラムはオーディンから授かったアーティファクトでヘイトを大きく上げる効果がある。
ネプギアが剣を振る度に、他の仲間を狙っていたカオスシャドウ達がネプギアの方を怒りの表情で向く。
「凄まじい弾幕だ。私でも避けきれないかもしれないな」
ケイブの言葉に、「私でもアレは難しいわね」とアイエフも同意する。
「ぎあっちに続くよー! 海王拳からの方からの~!! ギャラルホルン!!」
うずめの叫びと共にうずめの拡声器から雷を纏った巨大な光線が放たれてカオスシャドウを焼き尽くす。
ゼウスから貰ったオリュンポス神のポセイドンの力による強力な自己バフ、海王拳【うみおうけん】とオーディンから貰った音波攻撃を強化するアーティファクトのギャラルホルンの組み合わせ技だ。
「わぉ! うずめったら、すっごーい」
驚きの声を上げる大きいネプテューヌに、「エンジェルフォームの力だ。これぐらい当然だろ」とクロワールが答える。
「クロワール。君は何を知っているんだい?」
海男が質問すると、「終わったら、フォルセティ達が話すと筈だ」とクロワールが答えた。
「グレイプニルからのアルテミスの銀の鎖っ!!」
プラエが叫ぶとプラエの指から、巨大な蒼い鎖が無数に伸びて、カオスシャドウを打ち据えたり貫いたり拘束したりする。
ゼウスから貰ったオリュンポスの神のアルテミスの力による強力な誘導性能と、オーディンから貰った鎖を強化するアーティファクトのグレイプニルの組み合わせ技だ。
「お見事です。プラエ様」
あんみつが嬉しそうな顔で言うと、「ぷらちー、強い」とマホが嬉しそうに言うと、「以前より鎖の数も大きさも段違いだわ。これがエンジェルフォームの力……」とアンリが驚きの声を上げる。
「一撃必殺!! 徹甲弾アレスっ!!」
ユニがそう言って銃から弾を放つと直線上のカオスシャドウが次々と消滅する。
徹甲弾アレスはゼウスから貰ったオリュンポスの神のアレスの因子による強力な貫通弾だ。
「驚くほど強くなってるね、ユニは」
感心するラステイション教祖の神宮寺ケイ。
「私も、うかうかしてられないわね」
ノワールは少し嬉しそうに言う。
「はあああああ!!!」
ヘイトが高まって近づいて来た敵を二刀流とWGビットで蹴散らすネプギア。
溶けるように次々とカオスシャドウが消えて行く。
「ギアちゃん凄いです~」
喜びの声を上げるコンパ。
その時、ネプギアの背後からカオスシャドウの攻撃が迫る。
「危ない! ぎあっち!! アキレウスの盾!!」
うずめの盾が左手の盾を構えると盾が大型化し金色の輝く。
うずめが使ったアキレウスの盾はゼウスから授かったオリュンポスの英雄アキレウスの力で強力なダメージカットの力がある。
それでもうずめのHPゲージが三割程度減少する。
「うずめさん! 大丈夫ですか?」
心配そうに言うネプギアに、「へーき、へーき♪ これぐらいならエルドフリームニルで自動で回復するから!」とうずめが言う。
うずめが言うとおり、うずめがオーディンから授かったもう一つアーティファクトのエルドフリームニルは永続のリジェネレイト効果を付与し徐々にHPが回復していく。
「ネプギアよ。シェアブレードの操作は私に任せろ」
ネプギア頭にネプギアの守護天使となったウリエルの声が聞こえて来る。
「お願いします。ウリエルさん」
ネプギアはそう言うと、シェアブレードを手放し、ゲハバーンを両手で持つ。
「ソードビット! シェアブレード!!」
ネプギアの言葉と同時に、手放したシェアブレードが縦横無尽に空を舞う。
ウリエルが操作しているのだ。
「あの子、あんな芸当まで!?」
驚きの声を上げるのはリーンボックスの教祖の箱崎チカ。
「素晴らしいですわ、ネプギアちゃん。やはりわたくしの妹はネプギアちゃんしかありえませんわ!」
嬉しそうに言うベールだが、「く、悔しい!? お姉様の視線を釘付けに!? あたくしのお姉様なのに!!」とチカが心底悔しそうにハンカチを噛んで悔し涙を流す。
「ネプギアが、またチカさんのヘイト買ったわね」
ユニは呆れながらもエクスマルチブラスターを構えると、「焼き尽くすわよ。レヴァテイン!!」と銃口から激しい火炎放射を放つ。
ネプギアの周囲のカオスシャドウが次々と火だるまになる。
レヴァテインはオーディンから授かったアーティファクトの力で強力な火炎放射を行う。
「ありがとう! ユニちゃん!!」
お礼を言いながら残ったカオスシャドウを次々と倒すネプギア。
WGビットやウリエルの操るソードビットも敵を倒し続ける。
「相変わらず、ネプギアさんとユニさんのコンビネーションは抜群ですね」
ニコニコして嬉しそうに言うイストワールに、「凄い嬉しそうですね。イストワール様」とデンゲキコが言うと、「そりゃ、イストワール様はネプギアさんとユニさんのカップリング推しですから」とファミ通が呆れた声で言う。
「うずめのフォローは、わたしに任せて!!」
ラムはそう言うと、「メギンギョルズ最大パワー!!」と叫んで巨大な氷のハンマーを持って回転しながら敵陣に特攻していく。
メギンギョルズはラムがオーディンから授かったアーティファクトで物理攻撃が超アップする。
これにより基本は物理攻撃は非力なラムでもネプギア達以上の物理アタッカーになれる。
駒のように回転するラムに次々と弾け飛ばされるカオスシャドウの群れ。
しかし、一気に攻撃したことにより急激にラムへのヘイトが上がり、うずめを上回るとカオスシャドウ達がラムに攻撃しようとする。
「ラムちゃんはやらせない! ドラウプニルとスヴェルの盾よ。ラムちゃんを護って!!」
ロムが指示をすると、小さな8個のバリアビットと大きな一つの盾が飛んで行き、ラムを護るように配置される。
ドラウプニルとスヴェルの盾が両方ともロムがオーディンから授かったアーティファクで強力なドラウプニルバリアを張るビットで、スヴェルの盾は守ると同時にヘイトも下げる効果がある。
ドラウプニルが次々とラムに向けてカオスシャドウ達の攻撃を弾き、スヴェルの盾がラムを護るように立ち塞がると、ラムへのヘイトが一気に下がり、ラムのヘイトがうずめ以下になると、カオスシャドウ達がうずめに向かって行く。
「ろむっち、らむっち。なーいす♪ 後はうずめにお任せだよ。スター・オレンジーーー!!」
うずめはそう叫ぶと、「ほにゃほにゃほにゃほにゃ~~」と右手で無数のパンチを放つ。
スター・オレンジは、うずめがラーから授かったタロットカードのスターのカードの力。
ぶっちゃけると某オラオラなプラチナである。
うずめに向かって行ったカオスシャドウ達が次々とボコボコにされる。
「くっ……こんなの聞いてないぞ! イクスめ僕を騙したのか!?」
焦りの声を上げる、ニャルラトホテプ。
既に半数以上のカオスシャドウ達がエンジェルフォーム化したネプギア達に蹴散らされていた。
「こんな負け戦、僕はごめんだ。帰らせてもらう」
逃げようとするニャルラトホテプに、「逃がしませんっ!! グングニルッ!!」とネプギアが言うとゲハバーンの柄が伸びて槍に変形する。
「飛べっ!! グングニル!!」
ネプギアが槍になったゲハバーンを投擲すると、ゲハバーンはブースターでも付いてるかのように勢いよく飛んで行く。
懸命に回避行動を取ろうとするニャルラトホテプだが。ゲハバーンはそれに合わせて某ロボット大戦の真シャイン・ス●ークの演出のような物理法則を無視したかのように曲がる。
グングニルはネプギアがオーディンから授かったアーティファクト。
敵を追跡し必中の一撃を放つ。
ゲハバーンとシェアブレードの二刀流が可能になったネプギアは片方にグングニルの力を宿してを投げて、もう片方を手元に残すと言う戦い方も出来るようになっていた。
今もウリエルに操作してもらっていたシェアブレードを手元に戻して、カオスシャドウ達を蹴散らしていた。
「なんだこの槍は逃げれ……うわあああ!?」
グングニルの槍となったゲハバーンが直撃したニャルラトホテプは絶命こそしなかったものの左腕を吹き飛ばされる。
「ぐああああ!? ぼ、僕の腕が!?」
悲鳴を上げて墜落するニャルラトホテプ。
「アイギスの盾!!」
ネプギアがそう言うと、ファイターエムブレムと同化して三つのオーブがはめ込まれたアイギスの盾を呼び出す。
右手にアイギスの盾、左手にシェアブレード、ニャルラトホテプに命中して戻って来たゲハバーンはソードビットとしてウリエルに操作を任せ、アイギスの盾を突き出して強引にニャルラトホテプまでの道を開くネプギア。
次々にアイギスの盾に弾かれるカオスシャドウ。
「く、来るな!?」
恐れおののくニャルラトホテプにアイギスの盾が当たる瞬間、「捕らえてメデューサ!」とネプギアが叫ぶと、アイギスの盾の端から無数の蛇型のロボットアームが現れニャルラトホテプを拘束する。
「いっけーー! パイルバンカー!!」
ネプギアが続けて叫ぶと盾の中央に魔法陣が現れ中からパイルバンカーが出て来る。
メデューサに捕らわれ身動きの取れないニャルラトホテプ。
ガアーーーン! ガアーーーン! ガアーーーン!
銃声の度にパイルバンカーがニャルラトホテプを貫く。
「ぐああああああああ!?」
苦悶の顔を浮かべるニャルラトホテプ。
アイギスの盾は、ネプギアがゼウスから授かったオリュンポスのアテナ神の力。
防御だけで無く隠し武器のメデューサで敵を捕らえパイルバンカーで攻撃することもできる。
「ラムちゃん、チャーーンス!!」
ラムがそう言うと、「ネプギア! わたしに任せて!」とラムが続けて言う。
「わかった。お願い。ラムちゃん」
ネプギアが答えると、「いっくわよーーー! 氷剣アイスカリバー! アーンド、メギンギョルズ最大パワー!! 更にっ! サーフィン・ラムっ!!」とラムが叫ぶ。
すると金色のサーフィンが現れて、ラムはそれに飛び乗る。
「サーフィン・ラム!! 最大船速!!」
ラムの言葉と同時にもの凄いスピードで突き進むサーフィン・ラム。
サーフィン・ラムとは、正式な名前をスキーズブラズニルと言い、ただでさえ速いラムの速度を超アップさせる。
「アイスカリバー・一文字斬りっ!!」
スピードが最大値に達したラムの強烈な一撃がネプギアのアイギスの盾に拘束されて動けないニャルラトホテプを襲う。
「ぐがあああああああ!?」
痛みのあまり絶叫を上げるニャルラトホテプ。
ネプギアとラムの攻撃で10億以上のダメージを受けて上空に吹き飛ばされるニャルラトホテプ。
「くそっ、くそっ!? V! ネプギア!! 後で覚えていろよ!!」
空中で受け身取った、ニャルラトホテプが怒りを込めて言う。
Vに右腕を斬られ、ネプギアのグングニルの槍で左腕を斬られた上に大ダメージを受けたニャルラトホテプは彼女達に激しい憎悪を燃やしていた。
「逃がしませんっ!! タラリア! アイドス・キュネエ!」
ネプギアがそう言うと同時にビット等を含めたネプギアの姿が消える。
「なにっ!? 消えた?」
驚きの声を上げるニャルラトホテプ。
タラリアはネプギアがゼウスから授かったオリュンポス英雄ペルセウスの力で高速移動が可能になる。
アイドス・キュネエも同じく、ゼウスから授かったオリュンポス英雄ペルセウスの力で、こちらは姿を消すことが可能になる。
姿を消したネプギアがタラリアの高速移動であっという間にニャルラトホテプに近づく。
アイギスの盾の操作をウリエルに任せて、ゲハバーンとシェアブレードの二刀流に持ち替えるネプギア。
ネプギアの素早い二刀流とビットの一斉射撃がニャルラトホテプに襲い掛かる。
「ぐあっ!? くっ!? どこだ? どこに逃げればいい?」
パニック状態に陥るニャルラトホテプ。
タラリアとアイドス・キュネエを同時に使うことにより、ネプギアは姿を消した超高速のアサシンになる。
「こっちか!?」
当てずっぽうで逃げるニャルラトホテプの目の前に、ウリエルが操作したアイギスの盾が透明な壁となってニャルラトホテプの行く手を遮る。
同時にネプギアの二刀流&無数のWGビットの一斉射撃がニャルラトホテプに襲い掛かる。
「くあああああああ!?」
悲鳴を上げるニャルラトホテプ。
ニャルラトホテプは様々な方向に逃げるが全てウリエルの操作した合計三枚のアイギスの盾に、ことごとく行く手を阻まれ、ネプギアの集中攻撃を受ける。
数千万単位のダメージが無数に当たり、見る見るうちにニャルラトホテプのHPゲージが減って残り一割以下になるが、そこでタラリアとアイドス・キュネエの効果が切れる。
「た、助かったのか!? 覚えていろよ!!」
全速力で逃げるニャルラトホテプ。
そんなニャルラトホテプの目の前に、「ここで永続トラップカード発動♪ 彩花ちゃんの長話~♪」笑顔で立ち塞がる彩花。
遠くでそれを聞いていたユニは、(げ……やっぱり聞かれてた)と気まずそうに心の中で呟く。
「はい! そこ。ユニちゃん? 口に出さなくても顔を見れば何考えてるかなんてお見通しだよ?」
彩花がそう言うと、「うっ……」と冷や汗を流すユニ。
ネプギアも、「……流石、彩ちゃん……」と困った顔をする。
「あんなの聞き逃してたら、智也の相手なんて務まらないよ♪ 私と智也は一分一秒、刹那の世界で話してるんだから♪」
笑顔で言う彩花に、「なに!? その真剣勝負みたいな会話は!? 恋人同士の会話ってもっとゆったりして甘い雰囲気なんじゃないの!?」と驚くユニ。
「そーゆーのは、ほたるちゃんや伊波君の分野かな? でも、気を付けてね? 選択ルート間違えると後ろから包丁で滅多刺しだから♪」
彩花の笑顔で物騒なこと言うと、「えええっ!?」と驚きの声を上げるネプギア。
「……彩ちゃん、それはぴーしー大陸のナイスボートの『誠。●ね』の方よ」
ネプテューヌがツッコミすると、「そうだった♪ そうだった♪ ごめんごめん」と笑顔で謝る彩花。
「はぁ……変身後のわたしが二度もツッコミに回るなんて、何者なの彩ちゃんって……」
ネプテューヌがそう言うと、「何を隠そう、私こそメモリーズオフの真のヒロイン桧月彩花だよ♪」と彩花が言うが、「隠してない隠してない」とユニにツッコミされ、「彩ちゃん……そんなことしてる内に逃げられちゃうんじゃ……」とネプギアもツッコミする。
現に、ニャルラトホテプは既に彩花の目の前から消えていた。
しかし、彩花は一瞬の内にニャルラトホテプの正面に立ち塞がると、「遅い♪ 遅い♪ 智也と比べればウサギとカメ。ううん、むしろカメ吉より遅いかも♪」と笑顔で言う。
そして素早く、「あっ、ヒゲが枝毛」と言うと、「は?」と一瞬戸惑うニャルラトホテプ。
「隙アリ♪」
どむっ!!
彩花の可愛らしい声とは裏腹に、もの凄い鈍い音がする。
彩花がニャルラトホテプのみぞおちにボディブローを決めたのだ。
ダメージは大したことないが、ネプギア達によって瀕死の重傷を負ってたニャルラトホテプにとっては致命傷だった。
ガクリと膝を付くニャルラトホテプ。
ニャルラトホテプにはヒゲが無いが、ちょっとは気になったのか右手であごを触ったポーズで気絶している。
「いえーい♪ 智也直伝の不意打ち♪」
笑顔で飛び跳ねながら勝利宣言する彩花に、「彩ちゃん……それちょっとズルイと思う」とネプギアが言うが、「もう、あの人が何やっても驚かないことにするわ……」とユニが言う。
「なんだろう? この状況……無双ゲームで普通じゃ勝てないボスを時間をかけて弓でとかでHP削ったのに、最後の最後に味方のNPCに倒された感じに似てるかも……」
ネプギアがそうに言うと、「あ、それアタシも経験あるわ……」とユニが同意する。
「何を遊んでる! ニャルラトホテプ!?」
怒り飛ばすロキに、「彼も好きでああなった訳じゃないと思うわ……彩ちゃんワールドに引き込まれたのよ」とネプテューヌが気の毒そうに言う。
***
その頃、Vの足止めをしていたイクスは予想外の出来事に焦りの声を上げていた。
「どういうことだ!? カオスシャドウの反応が!?」
イクスの焦りと比例するように凄まじい勢いで減って行くカオスシャドウ。
「そうか! ゲハバーンを使ったな!! ハーッハハハハ!! それこそ、あたしの思うつぼ……」
イクスがそこまで言うと、「いえ、違います。彼女は私と別の道を選び、切り開いたのです」と凛とした声でVが言う。
「そんな訳あるかよ? あの状況で……」
そこまで言うとイクスの顔が青くなる。
「バカな!? この忌々しい波動はエンジェルフォーム!? しかも無数に!! そんなことがあるものか!! ルシフェルと彩花以外の熾天使がゲハバーンを使った奴に手を貸すなど!? しかも奴等はお前等が封印、まさか!?」
焦るイクスに、「そう言う事だ、イクス。彼等の封印を解いた」とルシフェルが言う。
「くそっ! さてはあの時逃したネズミかっ!!」
悔しそうに言うイクスに、「それもあるけど、四大天使ちゃん達に認められたのは、この世界のVちゃん……いえ、ネプギアちゃんの力と意志の強さよん♪」と言って妲己が現れる。
既にカオスシャドウは全滅し、あっという間三人に囲まれるイクス。
「くっ……引き際を誤った!?」
逃げようとするイクスの前に妲己が立ち塞がると、「そうねん♪ 今度こそ終わりよん」と笑顔を浮かべる。
同時に、Vとルシフェルがメガミラクルしてエンジェルフォームになる。
「またか!? また、あたしはVに……ネプギアに負けるのか!?」
悔しそうに言うイクスに、「終わりです。二度と復活できないよう確実に殺します」とVが言う。
「金星剣・エレクトロンギャラクシースラッシュ!!!!!!」
Vの叫びと共に巨大な金色の斬撃がイクスを襲う。
「くっそおおおおおおおおお!!?」
悔しそうに絶叫を上げるイクス。
兆単位の大ダメージが、イクスに当たりオーバーキルMAXの文字と共にイクスが膝を付く。
「止めです」
止めを刺すためにイクスに近づくV。
その時、「乗れ! イクス」と男の声がする。
「この声……ロキ!?」
イクスの驚く間に、巨大な黒い船が高速で現れる。
ロキが船からアンカーを発射するとイクスは慌てて、それに捕まるとロキの乗った船はV達を無視して風のように去って行く。
「逃げられましたか……」
少し悔しそうに言うVに、「追わないのん?」と妲己が質問すると、「その必要はないでしょう。あれだけの深手です。暫くは動けない筈。それより、ネプギアやうずめさん達が心配です。助けに行きましょう」とVが言う。
その頃、ロキの乗る船に助けられたイクスは船上でロキと会話をしていた。
「……ニャルラトホテプもいるのか」
イクスがそう言うと、「貸イチと言ったからな。逃げるついでに拾って来た」とロキが答える。
ロキの足元にはニャルラトホテプが倒れていた。
「この船は?」
イクスが質問すると、「この船は、ナグルファル。俺様の船だ」とロキが答える。
「しかし、とんでもねぇミスしてくれたなぁ? イクス。テメェが逃がしたネズミの所為で俺様達は死に損なったんだぞ?」
そう言ってロキがイクスを睨みつけると、「あたしのミスは認めるさ。だが、おたく等もネプギア達を殺すの遅すぎたんじゃないかい?」とイクスが言い返す。
「確かに少しナメてた。だが、次はこうは行かねぇ」
ロキの言葉に、「次? もしかして、あたしとまだ組むつもりかい?」とイクスが意外そうに質問する。
「ああ、俺様にもネプギアとVをぶっ殺さなきゃいけねぇ理由が出来た」
ロキがそう言うと、「理由? どんな理由だい?」とイクス再び質問する。
「あのガキ共はフォルセティがゲイムギョウ界で作った隠し子。つまりオーディンの血族だ。奴等の血族は皆殺しにしなきゃ気が済まねぇ」
ロキの言葉に、「オーディンの血族!? オーディンと言えばゲイムギョウ界の上位次元の現実世界の神の上に、ルシフェルやサタン、ゼウスやヴィシュヌ、シヴァ等と上位十指どころか五指を争う程の実力者じゃないかい? 道理で強い訳だ」とイクスが納得する。
「だが、ニャルラトホテプはどうする? このヘタレは勝てる戦いしかしないらしい」
イクスがそう言うと、「その心配はねぇ」とロキ言うと、「……くそぉ、くそぉ……V……ネプギア……一度ならず二度も僕のプライドを粉々に……恥をかかせたな……許さない……絶対に許さないぞ……」とニャルラトホテプがうわ言のように呟く。
「テメェと同じだ、イクス」
ロキの言葉に、「そうかい。あたしも同類が出来て泣く程嬉しいよ」とイクスが答えたると、「俺様もテメェもニャルラトホテプも今はロクに戦えねぇ。暫くは、このナグルファルで逃亡生活だ」とロキが言った。