新・昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2 作:ゆーじ(女神候補生推し)
G.C.2021年7月3日 土曜日。
サバイバル実習兼キャンプを実施したネプギア達、鷹狩と鉄砲狩りのメンバーは信長と共に狩りをしていた。
「ゆけ!」
信長の指示と共に、鷹が飛び立ち空を飛んでいた鳥を捕まえて戻って来る。
「流石は殿。お見事です」
秀吉が信長を褒めると、「でも、今のって鷹さんが凄いんだよね?」とラムがキッパリと言うと、「こ、こら! なんてことを言うんじゃ! 鷹を飼いならすのも大変なのじゃぞ」と秀吉が慌てる。
「構わん。ならば、おラムならどのような狩りをする?」
信長の質問に、「わたしだったら、ほっちゃんと一緒に獲物を仕留めたいわ!」とラムが元気よく言い返す。
「よかろう。おラムの狩りを信長に見せてみよ」
信長がそう言うと、「当然よ。ラムちゃんの活躍見せてあげるわ」とラムがポーチから杖を呼び出して左手に装備する。
「ほっちゃん、行くわよ」
ラムの言葉と共に火の鳥になった、鳳凰が「ピィーーーーーーー!」と鳴いて空を駆ける。
「出でよ。サーフィンラム!」
ラムがそう言うと、オーディンから授かったアーティファクトのスキーズブラズニルを呼び出すと元気よく飛び乗る。
「狙うは大物よ!!」
ラムはそう言うと、スキーズブラズニルを発進させて、鳳凰と共に空を駆けて行く。
「あの飛竜なんか丁度いい獲物ね! 行くわよ、ほっちゃん!」
「ピューーーーーーーーーーー!」
ラムの指示に鳴き声で答える、鳳凰。
ラムと鳳凰は左右から飛竜を挟み込む。
「先手必勝! ラムちゃん式砲撃魔法!!」
ラムがそう言うと、ラムの杖から無数のビームが飛んで飛竜に命中する。
「ガオオオン!!」
怒りの声を上げる飛竜は火の弾を吐いてラムを攻撃する。
「そんな攻撃、余裕よ!!」
ラムはスキーズブラズニルを巧みに操作して、火の弾を全て避ける。
「ピューーーーーーーーーーー!!」
その隙に、鳳凰が飛竜に向けて突撃すると、「いっけー! ほっちゃん。ゴッドバードよ!」とラムが叫ぶ。
鳳凰が飛竜を体当たりで貫くと、飛竜が墜落して行き、それを鳳凰が足で飛竜を捕まえると地面に降ろす。
ラムはスキーズブラズニルで信長の目の前に降りると、「いえーい! まずは一匹! どう? わたしの狩りは? すっごいでしょー?」と自信満々に言う。
「うむ、見事である。おラムよ褒めてつかわす!」
信長が楽しそうに答えると、「わーい! 褒められたー!」とラムが嬉しそうに飛び跳ねる。
「それではおラムよ。好きに狩りを続けるがよい」
信長の言葉に、「じゃ、行ってきまーす! ほっちゃん、フィーリーよ!」とラムが言うと鳳凰が巨大な炎の槍になる。
ラムはその槍を左手に持つと、「レッツゴー!」と言って空を駆けて行くと次々に獲物を狩って行く。
因みにこの鳳凰のフィーリー化でラムは突属性の攻撃が使えるようになる、アイスカリバーの斬とアイスハンマーの打と元々得意な魔法も合わせて全属性使えるようになっている。
***
その光景を離れた場所から忌々し気に見ている者が居た。
「くっそー! 安全だと思ってた場所なのに、女神達がぞろぞろと……」
灰色のコートを来た緑色の髪の女性。
リンダこと、下っ端だ。
「どうするちゅか? 早いところずらかった方がいいちゅよ」
隣に居るワレチューがそう言うと、「いや、待てよ。これはチャンスでもある」と下っ端が答える。
「チャンス? 何のチャンスちゅか?」
ワレチューが質問すると、「あの、プラエって言うマジック様の妹をさらうチャンスだよ。あのガキが居ればマジック様が生き返るかもしれねぇ」と下っ端が答えると、「どうちゅかね? それ以前に世間の評判では、あのお子様はシスティーナの女神って認識ちゅよ」とワレチューが言う。
「そんなモン後からでもどうにでもなる。今のところアイツだけがマジック様に繋がる手掛かりだ。逃げるならとっとと逃げろよ。あたいは一人でもやる」
下っ端がそう言うと、「付き合うちゅよ。犯罪組織マジェコンヌが蘇れば、おいら達もやりやすくなるっちゅ」とワレチューが同意が同意した。
***
信長とは少し離れたところでは銃による狩りが行われていた。
ズキューン! ズキューン!
「よし! またヘッドショットで仕留めたわよ」
嬉しそうに言うユニの視線の先には頭を吹き飛ばされて倒れている恐竜型のモンスターの姿があった。
「やるじゃない。ユニ」
そんなユニを褒めるのはバズーカ砲で狩りをしているビーシャだ。
「しかし、そのライフル……ネプギアも好きだねー」
ビーシャがそう言うと、「やっぱり、あのロボットアニメの奴なのね? ネプギアがアタシの制服が白と黒になったから使って欲しいって渡されて、性能良いからそのまま使ってるけど」とユニが答える。
ビーシャの言う通り、ユニの持っているライフルは、『νガン●ム』のレプリカであった。
以前にも書いたことがあるが、ネプギアはあるロボットアニメのシリーズが大好きで、ネプギアンダムの名前もそこから来ており、今ユニが使っているライフルも成長した初代主人公の乗っているロボットが使っているものだ。
ネプギアは、特にこの初代主人公が好きで、メカオタクの少年が戦いを通して一人前の男性に成長するところにシンパシーを感じている。
ビットなどを使うのもその影響だ。
「もしかして、バズーカもあったりする?」
ビーシャの質問に、「よく分かったわね? でも、宙返りしながら撃てとか置きバズしろとか注文が多いのよね」とユニが呆れた風に言う。
「こだわってるねー、流石はネプギア!」
ビーシャがそう言うと、「あとは、ハイパーメガバズーカランチャーって言うのもあるわ」とユニが言う。
「それは、Hiの方じゃないかな……ネプギアも本当に好きだね」
ビーシャが呆れると、「まぁ、便利だから全部使ってるけど」とユニが答える。
「へー! じゃ、ちょっと使ってみてよ」
ビーシャの要望に、「いいわよ。見てなさい」とユニがライフルを持ったまま、河辺に居る巨大なワニに向かって行く。
「行くわよ!」
ユニがライフルを連射するとビームが巨大なワニの頭部に命中する。
「があああああ!!」
ワニが怒り狂ってユニに突撃してくる。
「はっ!」
噛みつく寸前で、側転で距離を取るユニ。
ポーチを使って素早くバズーカ砲に持ち替えると、「当たれーーー!!」とバズーカ砲を撃ちまくる。
「ギュワーーーーーー!?」
バズーカ砲を何発も食らって仰向けに倒れる巨大なワニ。
その隙にユニはポーチを使って、ハイパーメガバズーカランチャーを呼び出すとエネルギーチャージを始める。
「華麗に決めるわ!」
ユニがそう言いながらトリガーを引くと巨大なビームが巨大ワニを貫通し戦闘不能にする。
「よし! 剝ぎ取り剝ぎ取り!」
ユニがそう言って剥ぎ取りをすると、「へー! 完璧じゃん。凄いねユニ」とビーシャが褒める。
「見事です。ユニ」
そう言いながら光秀が現れると、「まあね。アンタの鉄砲術もなかなかよ、光秀」とユニが言う。
ユニは自分で戦いながらも光秀の鉄砲術も見ていたのだ。
「竜騎兵の訓練はしていますか?」
光秀がそう言うと、「当然よ。ブレイブとの連携はバッチリよ」
ユニはそう言うと、キマイラ化したブレイブに乗ってライフルを構える。
「行くぞ、ユニ」
ブレイブの言葉に、「いつでもいいわ」とユニが答える。
キマイラ化したブレイブが走り出すと、ユニは巨大な熊のモンスターの頭部に照準を合わせて、ライフルを連射する。
ズキューン! ズキューン!
ビームが熊のモンスターの頭に命中し爆発を起こす。
「ぐがああああああ!!!」
熊のモンスターがキマイラに乗ったユニに襲い掛かる。
「飛んでブレイブ!」
ユニの叫びに、「おう!」と空に舞い上がるブレイブ。
ユニが空に飛び上がったことにより、攻撃が空振りする巨大な熊。
ユニはすかさずハイパーメガバズーカランチャーを呼び出すとエネルギーチャージを始める。
「ターゲット。ロックオン!」
ユニの言葉と同時にハイパーメガバズーカランチャーから巨大なビームが発射され、巨大な熊の頭部を貫く。
「どう? こんなモンよ」
自信満々に言うユニに、「お見事です。あとはフューリーとの戦いは慣れましたか?」と光秀が質問すると、「まだあまり慣れてないわ。ちょっと練習してみようかしら?」とユニが言うと、「それなら、わたしも手伝うよ」とビーシャが申し出る。
「助かるわ。それじゃあ、行くわよブレイブ」
ユニがそう言うと、「おう!」とブレイブが答える。
「「チェンジ、フューリー!」」
ユニとブレイブが叫ぶと、ブレイブが三つの銃口を持った黒い銃に変化する。
「それでは、エンジェルフォーム化して、あの翼竜を落としてみて下さい」
光秀が指差す先には、巨大なプテラノドンが空を舞っていた。
「相手にとって不足無しね。ビーシャ、一気に決めるわよ」
ユニがそう言うと、「ミカエル! 力を貸して」とミカエルの眠っているディスクを呼び出してミカエルを召喚する。
「フィーリーとの特訓か。付き合おう」
ミカエルはそう言うと、「「チェンジ、エンジェルフォーム!」」とユニと一緒に叫ぶ。
「行くわよ。ビーシャ!」
エンジェルフォームに変身したユニが高速で巨大なプテラノドンに飛んで行くと、「オッケー!」 とビーシャもフォースサテライトカノンのビルドパーツを装備して飛んで行く。
「先手はいただきよ!」
ユニが巨大なプテラノドンの頭部に照準を合わせてトリガーを引くと無数の赤いビームが巨大なプテラノドンを襲う。
「ぴきゃーーーーーー!?」
悲鳴を上げる巨大なプテラノドン。
巨大なプテラノドンが炎のブレスを吐きながら、ユニに向かってくる。
「それぐらい!!」
素早くブーストダッシュをして炎を避けるユニ。
その隙に、「もらったー!」とビーシャがバズーカ砲を連射すると大爆発が起きる。
「決めるわよ! ビーシャ!」
「オッケー! チャージは完了してるよ!」
ユニとビーシャが、巨大なプテラノドンを挟むように位置すると、ユニはフィーリーした銃をビーシャはフォースサテライトカノンを構える。
「「いっけーーーーー!! オメガフレア!!」」
ユニとビーシャが同時に叫ぶと、ユニが放った巨大な赤いビームとビーシャが放った巨大な白いビームが交錯して大爆発を起こす。
以前に、エスーシャと撃ったオメガフレアと同じ要領で放つ攻撃だ。
「ぴきゅーーーーーーーー!!」
悲鳴上げながら墜落していく、巨大なプテラノドン。
「いい感じね。ありがとう、ブレイブ、ミカエル」
ユニがそう言うと、「うむ、この調子なら問題ないだろう」とブレイブが、「以前より扱いが上手くなったなユニ」とミカエルが答える。
「ビーシャ。剥ぎ取りしたら次のターゲットに向かうわよ」
「ラジャー!」
ユニとビーシャはそう言うと、剥ぎ取りして次のターゲットに向かう。
***
同じ頃、がすと達はフォルセティと共に野草集めをしていた。
「これもいけますの」
がすとが嬉しそうに野草を摘むと、「ふむ……流石は熟練の錬金術師だね。野草の見分けも完璧だ」とフォルセティが関心をする。
「当然ですの。がすとは常に最高品質の素材を摘みますの」
がすとが自信満々に言うと、「がすとー! これはどう?」と日本一が籠に入れた野草を見せる。
がすとは野草を鑑定しながら、「うーん……悪くはないですけど、日本一は摘み方が雑ですの」と呆れ気味に言うと、「これでも慎重に摘んだんだけどなー」と日本一が不満そうに答える。
「がすとの摘み方をよく見ておくですの」
がすとはそう言いながら日本一に手本を見せる。
その側では、「いやー、たまには戦いを離れて、こうやってのんびりするのもいいね」とゴッドイーターが伸びをしながら言うと、「そうね。ゴッデスファイトでは連戦連勝だったからね」とニトロプラスが答える。
「うむ、王にも休息は必要だ。我々は勿論、ネプギア達にもよい休みになると良いな」
ミリオンアーサーが腕組みしながら言うが、「でも、あの子達は基本的に真面目だからね。今頃新しい力に慣れるために狩りの練習でもしているかもね」とニトロプラスが答える。
「エンジェルフォームとフューリーだよね? あの子達も女神なだけに色々大変だよね。私達も力になれたらいいね」
ゴッドイーターの言葉に、「そうなだな。我等も器を鍛えねば」とミリオンアーサーが同意する。
少し離れた場所では、「ら~♪ ら~♪」とミクが発声練習をしていた。
「ミクちゃん。歌の練習? 良かったら僕も混ぜてよ」
5pb.がそう言うと、「うんいいよ。私も詠巫女として、beepと戦うことになったら、ネギちゃんの役に立ちたいから」とミクが答える。
ミクと5pb.が歌の練習を始めると、それを見ていたケイブが、「平和ですね……」と呟く。
「あれだけ大きな戦いがあったんだ。暫く休んでもバチは当たらないと思うよ」
ファルコムの言葉に、「そうですね。あの後、色々探りましたが特に敵の動きはありませんし。今は英気を養う時なのでしょう」とケイブが答えた。
***
その頃、ネプギアはフューリーの特訓をしながら狩りをしていた。
ネプギアの目の前には、ネプギアの倍以上はある巨大な熊が立ち塞がる。
「ぐおおおおお!!」
巨大な熊の攻撃がネプギアに腕を振り上げて攻撃を仕掛けて来る。
「アイギスの盾よ!」
ネプギアは熊の攻撃を左手のアイギスの盾で防ぐと、「はあああっ!! ドリルアーム!」とフューリー化したユニコーンである右手のドリルアームで突き刺して攻撃する。
「ぎゃおおおん!?」
悲鳴を上げる巨大な熊にドリルアームが食い込んでいく。
「ぐがああああああ!!」
狂ったようにパンチ攻撃を仕掛けて来る、巨大な熊。
ネプギアは一発一発丁寧にアイギスの盾で受け止めると、攻撃の合間にチクチクとドリルアームで反撃する。
「ぐお!? ぐおおおおお!!」
積み重なるダメージに苦しみの声を上げる、巨大な熊。
「隙だらけですっ!!」
ネプギアが深々とドリルアームでパンチをするとドリルが食い込む。
「ぐあああああああ!!」
バックステップして距離を取る巨大な熊。
「がおおおおん!!」
巨体を活かした体当たり攻撃を仕掛けて来る。
ネプギアはアイギスの盾を構えて防御態勢を取る。
巨大な熊の体当たりがアイギスの盾に当たると、物凄い衝撃がネプギアを襲う。
「……っ!? 捕らえて! メデューサ!!」
ネプギアは衝撃に耐えながら、アイギスの盾に指示を送るとアイギスの盾から無数の蛇型ロボットアームが出てきて巨大な熊を拘束する。
「いっけーーーーー!! パイルバンカー!!」
ネプギアの叫びと共に盾からパイルバンカーが召喚されて拘束された巨大な熊に襲い掛かる。
ガァーン! ガァーン! ガァーン!
パイルバンカーを何発も巨大な熊に打ち込むと、「ぐぅぅぅ……」と巨大な熊が倒れる。
「よーし! 剝ぎ取り剝ぎ取りー!」
嬉しそうにネプテューヌが出てきて巨大な熊から剥ぎ取りをすると、「今度は熊肉だね」と大きいネプテューヌも嬉しそうに剥ぎ取りをする。
「ふぅ……フューリーの扱いにも大分慣れてきたかな?」
ネプギアはそう言いながらも手際よく、熊肉をこんがり焼く。
ちなみに、ネプテューヌと大きいネプテューヌが後ろで逆立ちしながら踊っていた。
「その踊り何種類あるの?」
ノワールが呆れ声で聴くと、「無数にあるよー! わたし達のテンションに応じて無限ループするからっ!」とネプテューヌが踊りながら答える。
その光景を少し離れたところで、ロムとプラエが眺めていた。
「どうしよう? わたし達もフューリーの練習した方がいいのかな?」
ロムがそう言いながら首を傾げると、「でも、ネプギアお姉さんはネプテューヌさん達と一緒だね」とプラエも首を傾げる。
「それなら、わたしとプラエちゃんでやろっか?」
ロムがそう言ってプラエを誘うと、「そうだね。ありがとう、ロムさん。プラエ頑張るね」とプラエが頷く。
***
「出来るだけ怖そうじゃないモンスターがいいね」
ロムがそう言うと、「うん、プラエも怖そうなのは嫌だな」と答える。
「あれなら、怖くさなそうかも……(まじまじ)」
ロムが見るのは水辺で水を飲むステゴサウルスだった。
「でも、ちょっと可哀そうかも……」
プラエがそう言うと、「でも、他のは怖そうだし……」とロムが自信なさそうに言うと、「あっ!」とプラエが驚きの声を上げる。
そこにはステゴサウルスを狙ったティラノサウルスが忍び寄っていた。
「あのままじゃ、食べられちゃう(おろおろ)」
ロムが慌てると、「助けよう。ロムさん」とプラエがハッキリと言う。
「そうだね。れいちゃん、お願い」
ロムがそう言うと、巨大な霊亀が姿を現してどすどすと力強い足音を響かせてティラノサウルスに向かって行く。
「があああああ!!」
霊亀に気付いたティラノサウルスが霊亀の甲羅に噛みつくが霊亀はビクともしない。
そのまま霊亀はティラノサウルスに突っ込んで押し倒す。
「チャンスだよ、プラエちゃん(ぴかん)」
「うん、ロムさん」
ロムとプラエは素早く倒れたティラノサウルスに近づく。
「キュイ! プラエに力を!」
プラエがそう言うと、キュイが槍に変形する。
「れーちゃん、力を貸して!」
ロムがそう言うと、霊亀がハンマーに変形する。
「ボコボコにしちゃうよ(ふんす)」
ロムがハンマーを振り上げて何度もティラノサウルスの頭を叩く。
「ネプギアお姉さんに習った通りに!」
プラエが不慣れながらも槍で突いてティラノサウルスを攻撃する。
「ぎゃおおおん!?」
絶叫を上げながら倒れるティラノサウルス。
「やった! 倒せたよ!(ぶいっ)」
「プラエ達にも出来た!」
嬉しそうにハイタッチを交わすロムとプラエ。
「この調子で次も行ってみよう!(ふんす)」
ガッツポーズを決めるロムに、「うん! プラエも頑張るよ!」とプラエもガッツポーズをする、
そこへ、「おいらは、か弱いモンスターちゅ」とサングラスをかけたネズミ型のモンスターがやってくる。
「か弱い?」
プラエがそう言うと、「でも、どこかで見た気がする(まじまじ)」とロムがネズミ型のモンスターをまじまじ見る。
「き、気のせいちゅ! さあ、おいらを狩るといいちゅ!」
ネズミ型のモンスターがそう言って挑発的に指を招くように、クイクイ動かす。
「どうしよう? ロムさん」
プラエがロムにそう言うと、「か弱いモンスターなら見逃した方がいいかも(ほっこり)」とロムが答えると、「そうだね。プラエもそれがいいと思う」とプラエも賛成する。
「そ、それは困るっちゅ!」
ネズミ型のモンスターが慌てながら言うと、「なにが困るの?」とプラエが首を傾げて、「こういう時なんて言うんだっけ……確かシーシャさんが言ってた」とロムが考え込むと、何か思いついたように柏手を打つ。
「国へ帰るんだな。おまえにも家族がいるだろう……(きりっ)」
ロムがカッコ良くそういうと、「ロムさんカッコイイ!」とプラエが嬉しそうに言う。
「お前みたいな子供の言う台詞じゃないちゅよ」
ネズミ型のモンスターが呆れながら言うと、「そういうことだから、わたし達は帰るね(ばいばい)」とロムが言うと、「家族と仲良く暮らすんだよ」とプラエが続けて言う。
「待つちゅ! おいらはレアモンスターちゅよ!」
ネズミ型のモンスターが胸を張りながら言うと、「レアモンスター(ぴかん)」とロムの目が光る。
「そうちゅ! おいらはレアモン♪ レアモン♪ レアモンスター♪」
そう言いながら謎の踊りを踊るネズミ型のモンスター。
「珍しいからレアモン♪ 本当に珍しいぞ♪」
必死に踊りを踊ってアピールするネズミ型のモンスター。
「おいらに会えたお前は、ラッキーボーイだぜ♪」
決めポーズを決めるネズミ型のモンスター。
「ほえ~(ぽかん)」
呆気にとられるロムに、「はぇ~」と同じく呆気に取られるプラエ。
「さあ! おいらを捕まえてみるちゅ!」
そう言いながら脱兎の如く逃げて行くネズミ型のモンスター。
「捕まえに言った方がいいのかな?」
ハの字眉で困った顔をするプラエに、「それ以前に、わたし達は女の子だから、ラッキーガールだよね?(ぴこん)」とロムが言うと、「そう言えばそうだね。ロムさん賢い」とプラエがロムを褒める。
「とりあえず、追ってみようか?」
ロムがそう言うと、「プラエ達だけで大丈夫かな?」とプラエが心配そうな顔をするが、「大丈夫。わたしがプラエちゃんを守ってあげるね(にこにこ)」とロムが微笑むと、「うん、ありがとうロムさん」とプラエが嬉しそうに答えた。
「それじゃあ、れーちゃんに乗って」
ロムはフューリー化ハンマーを元の霊亀に戻すと甲羅の上に、ロムとプラエで二人乗りして、「いけー! れーちゃん!」と霊亀に指示を出す。
ドスン! ドスン!
霊亀は速くはないが地面を揺るがせる力強い歩みで、ネズミ型のモンスターを追う。
「ひえー!? 歩幅が違い過ぎるちゅ~!?」
必死に逃げるネズミ型のモンスター。
「なかなか追い付かないね?」
プラエの言う通り、ネズミ型のモンスターはかなり粘り強く、なかなか追い付かない。
「こういう時はこれだよ(ぴかーん)」
ロムはそう言いながら赤い亀の甲羅を携帯ゲーム機のポケットから呼び出す。
「それをどうするの?」
プラエがそう質問すると、「こうやって投げるだよ(とおっ)」とロムが赤い甲羅をおもむろに投げる。
甲羅は一直線に、ネズミ型のモンスターに向かって行く。
「まずいちゅ! 避けるちゅ!」
カーブして甲羅を避けようとするネズミ型のモンスターだが、甲羅はネズミ型のモンスターを追尾するように動くとネズミ型のモンスターの後頭部に命中する。
「あぐっ!?」
前のめりに倒れるネズミ型のモンスター。
「よし、捕獲しよう(うきうき)」
ロムがそう言って霊亀から降りると、「本当にレアモンスターなのかな?」とプラエも霊亀から降りる。
二人が降りた瞬間、「今だ! かかれ!」と大声と共に大量のモンスターと灰色のコートを着てフードを被った女性が森の中から現れる。
「え!? なに(あわあわ)」
「モンスターがいっぱい!?」
突然の事に慌てふためく、ロムとプラエ。
その二人を守るように霊亀が、「ぐおおおん!!」と威嚇の咆哮を上げながら立ち塞がる。
「れーちゃん!」
ロムが霊亀の名前を呼ぶと霊亀は素早くかがみ自分に乗るように促す。
ロムとプラエが霊亀に乗ると、「ちっ……そう簡単には行かねぇか」と灰色のコートの女性が毒づく。
「あっ! 下っ端!」
ロムが灰色のコートの女性の名前を呼ぶ。
彼女の言う通り灰色のコートの女性は元犯罪組織マジェコンヌ構成員の下っ端だった。
「と、言う事はあのネズミは悪者ネズミ!」
ロムがネズミ型のモンスターの方を見ると、「ワレチューだっちゅ!」とネズミ型のモンスターがいきり立つ。
「犯罪組織マジェコンヌ復活の為に、そのガキは貰ってくぜ!」
下っ端がそう言ってプラエを指差すと、「え? プラエ? 嫌だよ! プラエは犯罪組織なんか復活させないよ!」とプラエがキッパリ言い切る。
「フン! テメェの意志なんざ関係ねぇ。その辺はイクスに上手くやって貰うさ」
下っ端はそう言いながら、唾を吐くと、「いくぜ! マジェコンヌ根性見せてやるぜ!」とモンスターと共に霊亀に向かって行く。
「プラエちゃん。下っ端なんて、わたし達だけで十分だよ。やっつけちゃおう(ぼこぼこ)」
ロムが珍しく強気に言うと、「わかったよ。ロムさん」とプラエも頷く。
「凍りついちゃえ。エターナルフォースブリザード!!」
ロムが魔法を使うと次々にモンスターが氷漬けになる。
「クロックチェーン!! 敵を打ち砕け!!」
プラエが指から鎖を伸ばすと、凍っていない敵を追尾して攻撃をする。
霊亀の上からという安全地帯から、中~遠距離攻撃を連携して繰り出す、ロムとプラエの前にモンスターは次々と数を減らして行く。
「ちくしょう! サポーターとヒーラーだけだと思ったら、なかなかやるじゃねぇか!」
下っ端が悔しそうに呻くと、「あなた達なんかに負けないよ!(ぐっ)」とロムが自信満々に言う。
「ちっ……イクスから貰ったアイツ等を使うしかねぇな」
下っ端はそう言いながらディスクをポーチから呼び出す。
「出てこい、カオスシャドウ!」
下っ端がそう言うと、無数のカオスシャドウが現れる。
「えっ!? カオスシャドウ? 何であの人が!?」
プラエが驚いた次の瞬間、カオスシャドウの一体が素早く飛び上がり、あっという間プラエを連れ去ってしまう。
同時に、下っ端とワレチューも一人一人カオスシャドウが抱えてプラエを連れ去ったカオスシャドウの後を追う。
「いやーー!? ロムさん! 助けて!」
悲鳴を上げるプラエに、「待ってて今行くから! ガブリエルさん、力を貸して! チェンジエンジェルフォーム!!」とロムが叫ぶ。
同時に霊亀がロムでも持てる盾に変形する。
エンジェルフォーム化したロムは霊亀の盾を左手に装備すると、プラエをさらったカオスシャドウを追うように飛んで行く。
「やらせんな! カオスシャドウ!」
下っ端の指示と同時に残ったカオスシャドウ達がロムに襲い掛かる。
カオスシャドウが次々にロムに牽制弾を撃ち込む。
元々スピードと回避があまり高くないロムは次第にカオスシャドウ達に追い付かれてしまう。
「くっ! わたしがプラエちゃんを助けなきゃいけないのに……」
悔しそうに言うロムだがカオスシャドウに囲まれてしまう。
そこに、「ほにゃーーーー!」と叫び声と共にエンジェルフォーム化したうずめが現れて、カオスシャドウをシールドバッシュで吹き飛ばす。
「うずめちゃん!」
喜びの声を上げるロム。
「ダメだよ? ろむっち。単独行動は」
うずめが少し厳しい口調で注意すると、「プラエちゃんが犯罪組織にさらわれちゃったの。お願い力を貸して!」とロムが叫ぶ。
「そっか、そういうことか。それなら、うずめがコイツ等の相手をするから、ろむっちは救難信号を撃って!」
うずめの指示に、「うんっ!」とロムが頷く。
同時にロムが、ポーチから救難信号のアイテムを取り出して救難信号を発射すると、ロムはプラエをさらったカオスシャドウを追おうとする。
「ろむっち、ダメだよ。一人じゃ危険だよ!」
うずめが止めようとするが、「でも、このままじゃ見失っちゃう!」とロムがカオスシャドウを追いかける。
「くうっ……こうなったら、うずめがそっこーで片付けなきゃ! 海男! フューリーフォームだよ!」
うずめがそう言うと、「了解だ。アレをやるんだな」と海男が確認を取ると、「頼むよ海男。今やらないとダメなんだよ」とうずめが答える。
「「フューリーフォーム!!」」
うずめと海男が叫ぶと、うずめの拡声器が豪奢になると同時に、拡声器の声の出る部分に海男が装填されている。
「超次元よ! うずめは帰ってきたーーーーー! THE・海男☆天国スペシャルバージョン!」
うずめが叫ぶと同時に拡声器に装填されていた、海男が発射されると、「魚類の誇りに賭けてっ!」と海男が言いながら勢いよくカオスシャドウの群れに向けて飛んで行く。
「俺と一緒に地獄へ行ってもらおうか!」
海男はそう言うと敬礼して光り輝くと同時に大爆発を起こす。
その爆発は凄まじく、周囲のカオスシャドウが一気に消滅していく。
『THE・海男☆天国スペシャルバージョン』はフューリー化した海男の大技で自爆して敵を葬る。
ちなみに、海男は何故か再生するので一日経てば使えるようになる。
「ありがとう、海男。うずめ、海男の事は忘れないよ」
うずめが敬礼しながらしんみりと言うと、(いや、再生するから大丈夫なんだけどね)と海男の声が聞こえて来る。
(それより、急いだ方がいい。ろむっちだけでは危険だよ)
海男の声がそう言うと、「そうだね。うずめが助けに行かなきゃ!」とうずめがロムの後を追う。