新・昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2 作:ゆーじ(女神候補生推し)
「ふう……なかなか頑張るじゃない」
ダゴンに尋問を続けるプルルートだが、少し息が上がっているようだった。
目の前には、拘束具を付けられ、プルルートの拷問で変わり果てたダゴンの姿があった。
「そうね。でも、そろそろ限界でしょ」
ネプテューヌがそう言うと、「……でも、もう飽きちゃったわ」とプルルートが言って変身を解く。
「え?」
目を丸くするネプテューヌ。
「あたしぃ、少し疲れたからお昼寝するね~」
変身を解いたプルルートは、ポーチから枕を取り出すと、そのまま地面で寝ようとする。
「ちょ、ぷるるん! まだ何も聞き出せてないのよ」
焦るネプテューヌに対して、「だってぇ、眠くなっちゃったしぃ~」とプルルートが目を閉じながら言う。
「洗いざらい喋らせるって大見得切ったんだから、もう少し頑張ってちょうだい!」
ネプテューヌは必死にプルルートを説得するが、「え~。あたし、そんなこと言ってないよー」と言ってプルルートは眠りについてしまう。
「……本当に寝ちゃったわ」
呆れ果てるネプテューヌ。
「……わたしも変身しっぱなしで疲れたわね」
そう言うと、ネプテューヌも変身を解いて、「わたしも寝よーう」と言ってプルルートに添い寝する。
お気楽に昼寝をするネプテューヌとプルルート。
そんな二人をダゴンが憎々し気に睨んでいる。
「おのぉれぇぇぇぇぇ……」
ダゴンはそう唸ると、「クトゥルフ様、このダゴンになにとぞお力添えおぉぉぉ~」と呟く。
するとダゴンの周囲が闇に包まれる。
***
「なに? この闇は」
ゴッドイーターが焦りの声を上げる。
ダゴンの周囲から発生した闇は瞬く間に、無人島全域を包んでいた。
「まさか、ダゴンに何かあったの?」
ビーシャがそう言うと、「ネプテューヌ達は何をしてるのよ!」とノワールが叫ぶ。
「とにかく、ダゴンのところに行ってみましょう」
ベールがそう言って女神化すると、女神達は全員変身して、無人島の反対側に飛んでいく。
そこで彼女達が見たものは、破壊された拘束具と、のんきに昼寝をするネプテューヌとプルルートであった。
「これはどういうことなの? ねぷっち、ぷるっち!」
うずめが驚きの声を上げると、同時に、「がーっはっはっはっはっは~~。我等が邪空空間インスマスにようこそ!」とダゴンの高笑いが聞こえて来る。
「邪空空間だと!?」
ブランが叫ぶ。
同時に、海に潜っていたダゴンが姿を現す。
「この邪空空間では、我等邪神は無敵の力を得るのだ!」
ダゴンがそう言うと、「無敵ぃ! フザけたこと言うと吹き飛ばすわよ!」と豹変したキセイジョウ・レイが巨大な赤黒い弾を放って攻撃する。
赤黒い弾はダゴンに命中して大爆発を起こす。
「無駄だ無駄ァ!」
しかし、ダゴンには表示されたダメージは0だった。
「ど、どういうこと? レイさんの……タリの女神の力でダメージが0なんて」
ネプギアが驚愕の表情を浮かべる。
「言っただろう、無敵だと!」
ダゴンは腕組みをしながら悠々と答える。
「クトゥルフ様から与えられた、邪空空間さえあれば貴様等など!」
ダゴンはそう言いながら、女神達にパンチで襲い掛かる。
「散開!」
ネプギアが叫ぶと同時に女神達は綺麗に散開をして、ダゴンの攻撃を避ける。
「どこかに弱点があるかもしれません。回避を優先しつつ攻撃を繰り返して下さい」
ネプギアがそう言うと、「了解」とユニが答え、エクスマルチブラスターを放つ。
エクスマルチブラスターのビームはダゴンの頭に当たるが、やはりダメージは0だった。
「ヘッドショットも効きませんの?」
ベールが驚きの声を上げる。
「ならば、これでどうだぁ!」
マジェコンヌのプロセッサユニットの羽部分が脱着されると、それがダゴンの周囲を囲む。
ネプギアのGビットと同じ全周囲からのオールレンジ攻撃だ。
「私も手伝います!」
同時にネプギアもGビットを射出させて、ダゴンを全周囲から攻撃する。
しかし、どこを攻撃してもダゴンへのダメージは0だった。
「無駄だ無駄だ!」
ダゴンが愉快そうに笑う。
「だったら、これはどう! 必殺! アイスカリバー!」
ラムがアイスカリバーをダゴンに振り下ろす。
だが、これでもダメージは0しか出ない。
「ラムちゃんのアイスカリバーが効かないなんて……」
ロムが驚きの声を上げるが、「諦めないで、何か手があるはずよ!」とノワールが檄を飛ばす。
「ああ! ジークフリートだって、アキレウスだって弱点はあったんだ!」
ブランがそう言ってノワールに同調すると、手に持った斧で斬りかかる。
***
「フハハハハハ! 無駄だ無駄無駄!」
ダゴンは女神達からの攻撃を全て受け止めるが、そのダメージは全て0だった。
「こんなのズルいー!」
ピーシェが怒りの声を上げる。
「全属性で全箇所を攻撃してもダメージが出ないなんて」
ネプギアの言う通り、女神達が何度も様々な攻撃を繰り返してもダメージは0だった。
「フハハハハハ! どうだ? 我は貴様等とは格が違うのだ!」
ダゴンは勝ち誇ったように笑うと、「ゲイムギョウ界などと矮小な世界の物が、現実の世界の生き物、しかも偉大なる邪神を傷つけられるものか!」と続けて言う。
「先程までは、貴様等ゲイムギョウ界のルールに合わせて遊んでやったが、これからはそうは行かんぞ! ゲームキャラごときが調子に乗りおって!」
ダゴンがそう言うと、「なによそれ。ゲームが難しくてクリア出来ないから、ズルしたってこと!」とラムが叫ぶと、「ズルはダメ」とロムもそれに続く。
「知るか! ゲームのキャラなど、ストレス解消になじられていれば良かったものを、出しゃばりおってからに」
ダゴンの言葉に、「聞き捨てならないわね。私達のことを道具みたいに」とノワールが言うと、「貴様等なぞ、下等な人間の作り出した道具に過ぎん」とダゴンが断言する。
「さあ、遊びもお喋りも終わりだ。貴様等のSAN値を骨の髄までしゃぶり尽くしてやる!」
ダゴンが鉄砲水とパンチでネプギア達を攻撃し始める。
***
「これは一体?」
女神達より遅れて現場についたイストワールが驚きの声を上げる。
「女神さん達の攻撃が全然効いてないです~」
防戦一方かつ、反撃によるダメージが0になって苦戦している女神達にコンパが悲鳴を上げる。
「どういうことよ! ネプ子!」
パシンパシン!
この期に及んで昼寝をしていたネプテューヌをアイエフが往復ビンタで起こす。
「あ、あいちゃん、いたーい」
慌てて起きるネプテューヌ。
「ネプテューヌさん、これはどういうことですか?」
イストワールがそう言って問いただすと、「えっと、ネプ子、わかんなぁい」とネプテューヌが陽気に返す。
実際に寝ていたネプテューヌには訳の分からない事態だろう。
「アンタねぇ! アンタ達が邪神の情報を引き出すって言ったんでしょ!」
アイエフがネプテューヌにそう言いながら詰め寄ると、「そ、そのつもりだったんだけど、ちょっと眠気が……」とネプテューヌが言い訳をする。
「眠気が、じゃないわよ!」
アイエフが怒鳴ると、「ねぷねぷ、メッです!」とコンパもネプテューヌを叱る。
「恐らく、これは邪空空間」
イストワールがそう言うと、「何か知っているの?」とニトロプラスが質問する。
「邪神の力をパワーアップさせる空間で、この空間内での邪神はゲイムギョウ界の常識は全く通用せず、何が起こるか分からないのです」
イストワールの説明に、「ネプギア様達がダメージを与えられないのもそれが原因なんだね」とファミ通が納得する。
「納得してる場合じゃないよ。このままじゃ負けちゃうよ!」
ビーシャがそう叫ぶと、「何か方法は無いのかい?」とケイが質問をする。
「方法はあります。それにはネプギアさんを私のところまで呼んで来て下さい」
イストワールがそう言うと、「また、あの子? イストワール、あなたあの子に関して何か隠しているんじゃないの?」とチカが言う。
しかし、「今はそんなことを言っている場合ではありません。一刻も早くネプギアさんと合流しましょう」とミナがフォローに入る。
「あたしが先頭に立つ。みんな、ついて来て」
ファルコムがそう言うと、ファルコムをはじめとする前衛向きのメンバーが、ホウキに乗ってダゴンに向かって行く。
ちなみに、ケイとチカはそれぞれ剣と槍を使う前衛だ。
「私達も後に続きましょう」
イストワールがそう言うと、後衛のメンバーも、ホウキに乗って飛んでいく。
ミナはイストワールと同じ後衛の魔法使いだ。
「怪我をしたら、コンパとがすとのところに来るですの」
がすとがそう言いながら、コンパと一緒に空飛ぶじゅうたんで最後尾に付くと、「私達も手伝うぞ!」とルルドの言葉に人魚達も、海から水属性の攻撃魔法で遠距離攻撃を始める。
「小癪な!」
ダゴンが鬱陶しそうに唸る。
「水柱がきます! 回避を!」
ネプギアがギアシステムの先読みで見えた映像から、全員に通信で回避を伝える。
ネプギアの言った通り、ダゴンが水柱を出すが、ネプギアと四女神によって完全に攻略された水柱に当たるメンバーはいなかった。
「その技はもう通用しないわ!」
ノワールがそう言うと、「技を見せすぎましたわね」とベールが言う。
「女神様達の攻略したパターンでバッチリ避けられるね」
ファミ通が嬉しそうに言う。
「だが、貴様等の攻撃も通用せぬぞ!」
ダゴンはそう言いながらも、パンチや水しぶき、鉄砲水で攻撃を続ける。
「あいたっ!」
水しぶきに当たった、日本一が541のダメージを受けるとHPゲージが残り一割程度になってしまう。
ダゴンの攻撃は完全に攻略はされたが、それでも命中率はゼロではない。
「みんな、日本一さんの後退を援護して下さい」
ネプギアがそう言うと、「了解!」とゴッドイーターが盾を構えながら、日本一を守る。
他の仲間達も日本一の後退を援護すると、日本一は無事にコンパとがすとのいるじゅうたんに辿り着いて応急処置を受ける。
「ちっ……」
その一連の流れを見ていたダゴンが忌々しそうに舌打ちをする。
ダゴンは確かに無敵状態だが、ネプギアのギアシステムによる適切な指示で決定打を出せないでいた。
「ネプギア、ギアシステムでダゴンを倒す方法は分からないの?」
ユニがネプギアにそう言うと、「ごめんね。ギアシステムも味方に被害を出さないようにするだけで、手一杯みたいなの」とネプギアが答える。
「倒す方法はあります」
仲間達が時間稼ぎをしていた間に、ネプギアに近づいてきたイストワールがそう言うと、「本当ですか?」とネプギアが質問する。
「心を昂らせて下さい」
イストワールがネプギアに向けて言う。
「心を、昂らせる?」
ネプギアがイストワールに問い返すと、「そうです。【穏やかで優しい心を持ちながら、激しい昂りによって目覚める伝説の女神が邪神を撃ち滅ぼす】という伝承がゲイムギョウ界にはあります」とイストワールが説明をする。
「あっ、それ知ってるー! 後々はその伝説がバーゲンセールになっちゃうんだよね」
ビーシャがそう言って茶々を入れると、「茶々入れてないで、攻撃しなさい」とアイエフがビーシャを叱る。
「それが私なんですか?」
ネプギアがイストワールにそう尋ねると、「その通りです。既にネプギアさんは、その片鱗を見せています」とイストワールが答える。
「片鱗? 私が?」
不思議そうにそう言うネプギアに、「犯罪神にトドメを刺した時のことを思い出して下さい。あの時の心の昂りを」とイストワールが言う。
「あの時は、ゲイムギョウ界が好き、ゲイムギョウ界を守りたいって気持ちでいっぱいで……」
ネプギアが呟く。
すると、彼女の耳に先程のダゴンの言葉がこだましてくる。
【ゲームのキャラなど、ストレス解消になじられていれば良かったものを】
【貴様等なぞ、下等な人間の作り出した道具に過ぎん】
ネプギアは激しく首を左右に振ると、「違う! 私達は道具なんかじゃない。ゲイムギョウ界全ての人は一人一人が一生懸命に生きていている! 私はそれを護る守護女神!」と叫ぶ。
それを聞いたダゴンは、「なにを、たわけたことを……ゲイムギョウ界など歴史の浅い世界など我等の贄になれるだけでも、光栄に思うがいい」とネプギアを睨む。
「私は間違いなく、あなたのような身勝手な人の独善に対してみんなの意思を背負って戦っています!!」
力強く反論するネプギア。
その背中が薄紫色に光り輝く。
「あれは……光の翼」
ニトロプラスが不思議そうにネプギアの変化を見つめる。
それを見たプラエも、「ネプギアお姉さん綺麗」と言う。
「ブラッドレイジと似てるけど、それよりの暖かい力を感じる」
ゴッドイーターが呟く。
「行けます! ネプギアさん、唱えて下さい、意気軒昂【いきけんこう】! 開け昂次元【こうじげん】と!」
イストワールがそう言うと、ネプギアは目を閉じて祈るように手を合わせると精神を集中させる。
「くっ……何だこのプレッシャーは! くそっ! まずは貴様だけでも地獄に送ってやる!」
ダゴンはそう言うと、口から鉄砲水を連射し、猛然とネプギアに向かって行く。
「意気軒昂!!! 開け昂次元!」
ネプギアが叫ぶ。
同時にダゴンの吐いた無数の鉄砲水がネプギアに命中し、ネプギアの全身が激しい水流に包まれる。
「ネプギア!」
「ネプギアちゃん!」
ロムとラムが心配そうにネプギアの名を呼ぶ。
水流が晴れると、そこには光の翼を前に折りたたんで身を護るようにしているネプギアと無効を意味するimpossibleの表示だった。
「くっ! あれだけの攻撃を前に無効だと!」
ダゴンは舌打ちすると、「だが、これはどうだ!」ネプギアに向けて連続でパンチを放つ。
「昂翼天翔!」
ネプギアが回転しながら舞い上がる。
すると、ネプギアに生えた光の翼がダゴンの両手を切り裂く。
「ぐはははは! そんな攻撃効かんわ!」
ダゴンは勝ち誇ったように笑うが、次の瞬間、「い、いてぇよぉぉぉぉぉぉ!」と絶叫を上げて、13万のダメージを受ける。
「ダメージが当たった!」
ユニが驚きの声を上げる。
「昂次元とは、昂【すばる】次元とも読み、全ての次元を統べる力があります! その力によって全ての次元をゲイムギョウ界の摂理に従わせることができます」
イストワールがそう言うと、「つまり、今のダゴンは現実世界の神じゃなくて、ゲイムギョウ界の中の1キャラってことか?」とブランが言う。
「その通りです。昂次元は現世から来たゲイムギョウ界への悪しき侵略者に対する防衛手段となります」
イストワールの言葉に、「そんな馬鹿な! ゲームが現実世界の生き物を殺すなどということなどありえん! そんな力、世界を滅ぼすぞ!」とダゴンが叫ぶ。
「この力は防衛手段。邪なる心を持ちゲイムギョウ界に仇なす敵を倒す力です!」
ネプギアは凛とした声でそう言うと、「みなさん、私が昂次元を開いている間にダゴンを倒して下さい」と続けて言う。
***
「ごめんなさい、遅くなったわ」
ネプテューヌが女神化して戦線に復帰すると、「遅いわよ」とノワールが言い、「言いたいことは山ほどあるが、とりあえず手伝え」とブランが、「邪空空間は打ち破りましたけど、HPが回復してるみたいで非常に面倒ですわ」とベールが言う。
「ヒット数が999に到達するわ!」
アイエフが叫ぶ。
「了解! みんなコードスペリオルアンジェラス!」
ネプギアを先頭にした女神候補生達がダゴンの顔を目掛けて真っ直ぐ飛んでくる。
「くそっ!」
ダゴンはネプギア達に鉄砲水を吐く為に口を開く。
「その瞬間を待っていました!」
ネプギアはそう言うと更に加速をする。
「……っ!?」
ダゴンは速度を上げるネプギアに驚愕する。
「ウィークネスバレット!」
そこにユニがウィークネスバレットを撃つ。
ウィークネスバレットはダゴンの舌に命中する。
「行きます!」
ネプギアが、M.P.B.Lのブレードでダゴンの舌を切り裂く。
「はあああっ!」
ネプギアは、更にM.P.B.Lの散弾ビームをダゴンの舌に浴びせながら離脱する。
「当てる!」
ネプギアの離脱を確認したユニはエクスマルチブラスターのビーム弾をダゴンの舌に向けて放つ。
「今度はわたし達よ!」
ラムがそう言うと、ロムとラムは杖を掲げて交差させる。
強烈な冷気でダゴンの口が氷漬けになる。
「最後任せるわ。キッチリ決めなさい!」
ユニがそう言うと、ネプギアは上空に浮かんでM.P.B.Lをダゴンに構えていた。
「えええええい!」
M.P.B.Lから巨大なビーム光線が放たれダゴンの口を撃ち抜くと、合計で258万のダメージが当たる。
「エネミーの最大HPは最大HPは約7000万。現在の総ダメージは6784万3795です」
ネプギアの耳にNギアからの機械音声が聞こえて来る。
アイエフや人魚達がヒット数を稼ぎ、そこから女神達が必殺技を叩き込むという戦い方で、ダゴンのHPはあっという間に減少していた。
「こんなバカな! こんなバカなことがあってたまるか!」
ダゴンが焦りの声を上げる。
「行ける! 次の攻撃で仕留められるわ」
ユニがそう言うと、「よーし! 今度こそやっつけちゃうわよ」とラムが言うと、「やっつけるよ」とロムが言う。
「それじゃあ、次はわたし達の新技と行きましょう」
ネプテューヌがそう言うと、「マジでやるのか? あの名前を繋げただけのヤツ」とブランが不安そうに言う。
「インフィニットナナメブラスター次元一閃だっけ?」
ノワールがそう言うと、「違うわ。ナナメインフィニット次元一閃ブラスターよ」とネプテューヌが言うが、「いえ、ノワールの言った方で合ってますわ」とベールが言う。
「細かいことはどうでもいいじゃない。さあ、ネクストフォームよ!」
ネプテューヌはそう言いながらネクストフォームへの変身準備を始める。
【ネクストフォーム】とは、守護女神の二段階変身による更なるパワーアップ。
素体を含めプロセッサユニットが大型化し、主に攻撃力が上昇して、専用の必殺技が使えるようになる。
「「「「チェンジ・ネクストフォーム」」」」
四女神が声を合わせてネクストフォームに変身をする。
変身が終わると、「よし! 決めるわ。インフィニットブラスターナナメ次元一閃」とネプテューヌがドヤ顔で言うが、「オイ、また順番が違うぞ」とブランがツッコミをしてくる。
「本当に大丈夫なのかしら?」
ノワールが不安そうに言うと、「かなり不安ですわね」とベールも不安そうに言う。
一連のやり取りを見ていたネプギアはネプテューヌに、「お姉ちゃん、その技の企画書見せて欲しいんだけど」と言って来る。
「そんなものはないわ。わたし達のネクストフォームの必殺技を繋げるだけよ」
ドヤ顔で言うネプテューヌ。
「ええっ!? そんなことしたら、接近するお姉ちゃんとノワールさんがもの凄く危険だと思うんだけど!?」
ネプギアが慌てて止めようとする。
ネクストフォームの必殺技は簡単に言うと以下のようになる。
ネプテューヌ=【次元一閃】接近しての一閃。
ノワール=【ナナメブレード乱舞刃】接近して高速の連続攻撃
ブラン=【ブラスターコントローラー】巨大な銃により極太ビームを放つ。
ベール=【インフィニットスピア】無数の槍で周囲を囲んで攻撃する。
つまり、単純に必殺技を繋げると、接近するネプテューヌとノワールがブランとベールの攻撃に巻き込まれる可能性があると、ネプギアは言いたいのだ。
「この様子だと攻撃する順番すら決まってないよね? そんなの危険すぎるよ。ちょっと待ってて」
ネプギアはそう言うと、宙でキーボードを叩く仕草をする。
すると宙にディスプレイが現れて、「連携シミュレーション起動」とネプギアが言い、「この四つの技のベストの連携を検索して」と続けて言う。
「まったく、心配性ね」
ネプテューヌが呆れながら言うが、「いや、これぐらい普通でしょ」とノワールが言い、「お前がテキトー過ぎんだよ」とブランが、「同感ですわ」とベールが言う。
「出来ました!」
ネプギアはそう言うと、「まずはベールさんがインフィニットスピアで攻撃、それに合わせてノワールさんがインフィニットスピアの合間を縫うようにナナメブレード乱舞刃で攻撃して下さい」と続けて言う。
「ベールさんはノワールさんが攻撃しやすいように、インフィニットスピアにノワールさんが通れる程のスペースを作ってあげて下さい」
ネプギアが更に説明を続けると、「わかりましたわ」とベールが言い、「それなら安全そうね」とノワールが言う。
「そして、ノワールさんの最後の一撃に合わせて、お姉ちゃんの次元一閃。そこから間髪開けずにブランさんはブラスターコントローラーを発射して下さい」
ネプギアの説明に、「大トリか! 任せろ」とブランが意気込むが、「わたしが締めじゃないの?」とネプテューヌが不満そうだ。
「ごめんね。効率と安全性を考えると、ブランさんが最後って言うのが一番いいの」
ネプギアがそう言って謝ると、「仕方ないわね」とネプテューヌが残念そうに言う。
「それと、名前もややこしいから、【ネクストガーディアンフォース】でいいと思うんだけど」
ネプギアがそう言うと、「そうね、それがいいわ」とノワールが同意する。
「ネプ子! ヒット数が999行くわ! 最後ぐらいキチンと決めなさい!」
アイエフが先程と同じように叫ぶ。
「了解よ。あいちゃん」
ネプテューヌは返事をすると、「行くわよ、みんな」と言って先頭に立ってダゴンに向かって行く。
「ウィークネスバレット!」
ユニがウィークネスバレットを撃つ。
ウィークネスバレットはダゴンの頭に命中する。
「シェアの力にて、邪なる空間を断つ!」
ネプテューヌがそう言うと、「名付けて!」とノワールが言い、「ネクストガーディアンフォース!」とベールが言う。
「やぁぁぁぁってやるぜ!」
最後にブランが叫ぶと同時に四人は散開をする。
「行きますわ」
ベールがそう言うと、ダゴンの頭の周囲に無数の槍が現れる。
「いいわよ。ベール!」
ノワールが槍の合間を縫って、ダゴンの頭に接近をする。
「インフィニットスピア!」
「ナナメブレード乱舞刃!」
ベールとノワールが同時に叫ぶ。
すると周囲の槍はダゴンの頭に向かって飛んでいき次々と突き刺さる。
更に、その隙間を縫ってノワールが右手に持った剣で次々と攻撃を加える。
「ネプテューヌ!」
ノワールが叫ぶ。
「ええ」
ネプテューヌがそう答えると、「この一刀……ゲイムギョウ界の為に! 次元一閃!」と居合の構えから一瞬でダゴンの頭部に接近して斬り抜け攻撃をする。
「いくぜぇぇぇぇぇ! ブラスターコントローラー」
最後にネプテューヌとノワールが離脱したのを確認したブランが巨大な銃を召喚すると、そこから極太のビームを放つ。
「馬鹿な! そんな馬鹿なぁ! 人類誕生の遥か昔より存在する我が、こんな百年も生きていない付喪神のなりそこないごときにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」
ダゴンはそう絶叫をすると、450万のダメージを受けて消滅をする。