新・昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2 作:ゆーじ(女神候補生推し)
G.C.2019年10月7日 月曜日。
イストワールが書いた、プラエの為にマジェコンヌクリスタルを使用するという書状に、四女神は会議を開くことになった。
会場はプラネタワーの会議室で、参加するのは超次元の八人の女神とイストワールだ。
「もー! 何で会議なんて開くのよ。プラエにクリスタル使っていいよって、言ってくれればいいのに~!」
開口一番、ラムが不満そうに叫ぶ。
すると、「……そうもいかないから、こうやって会議を開いているのよ」とブランが冷静に言う。
「そうもいかないって(おろおろ)」
ロムがそう言うと、「そうよ。わたしは反対」とブランが言う。
「そんな!」
ラムが叫ぶと、「お姉ちゃん、ヒドイ(しくしく)」とロムがそれに続く。
「ブランばかりを責めてもしかたありませんわ。わたくしも反対ですもの」
ベールがブランを庇うようにそう言うと、「私も反対よ。こうやって会議を開いたことだけでも感謝して欲しいわ」とノワールが言う。
「お姉ちゃん、どうして!」
ユニがノワールに食らいつくように質問すると、「あなたの方こそ、情に流されて大切なことを見失っているわ」とノワールが言う。
「あの子は、犯罪神が作り上げた犯罪組織の女神なのよ。しかも、汚染の原因にもなってるって言うじゃない」
ノワールがハッキリと言うと、「それはそうだけど……」とユニはノワールに気圧されてしまう。
「あの子に悪意が無いのは理解しているけど、リスクが大きすぎるわ」
ノワールが畳み掛けるように言うと「うぅ……」とユニは黙ってしまう。
「リスさんだか何だかしらないけど、うずめの時はいいって言ってくれたじゃない!」
そんな中でも必死に反論をするラム。
うずめの時と言うのは、天王星うずめは、一度命を落としているのだが、その際に敵である暗黒星くろめが蘇ってしまうリスクを抱えながらも、うずめを復活させる儀式を行ったのだ。
「あの時とは勝手が違うわ。まず第一に、使用するマジェコンヌクリスタルが問題よ。あれは邪な心の塊。犯罪組織の女神のエネルギー源と言われれば納得だけど、あんなものを体内に入れたら、プラエ自身が闇落ちする可能性があるわ」
ブランがそう言うと、「プラエちゃんはそんなに弱い子じゃありません!」とネプギアが反論するが、「しかも、わたくし達は彼女の姉の仇。それを知ったら彼女がどういう行動にでるかわかりませんわ」とベールが言う。
「だからこそ、私はプラエちゃんに真実を伝えて、その償いをしたいと思うんです」
ネプギアは力強くそう言うが、「じゃあ、プラエが犯罪組織の残党を率いて敵対したら、あなたはどうするの? プラエも斬るの? それとも大人しくプラエに討たれるの?」とノワールが質問してくる。
「それは……」
ネプギアが悲しそうな顔で黙ってしまう。
ネプギアにとっての償いはプラエと共に生きることで、敵対するなど想像も付かないことであった。
「第二に、時間を掛けて九花として覚醒すれば、その後はマジェコンヌクリスタルが必要なくなるとは言うけど、それは何時まで掛かるの? 【一つじゃ足りませんでした】と言われても困るわ」
ブランの言葉に、「あれは研究資材としても貴重なものですし、おいそれと無駄に出来るものでもありませんわ」とベールが付け足す。
「ぷ、プラエちゃんなら出来るもん」
ロムが勇気を出してそう言うと、「そうよ! プラエは仲間だし友達なのよ!」とラムが続けて言う。
「友達や家族だからって見込みが無いものに、賭けられる素材じゃないのよ」
ノワールが冷静にそう言うと、「あなた達の気持ちは分かるけど、見通しが甘すぎるわ」とブランが続けて言う。
すると、「ちょっと、みんなー! 厳しすぎない?」とネプテューヌが不満そうに立ち上がる。ネプギアは、「お姉ちゃん」と姉の援護に嬉しそうに声を上げる。
「あまりの鬱展開で、わたしの出番が全然ないじゃん!」
ネプテューヌがそう言うと、「がくっ……」とネプギアは肩を落としてしまう。
「今日の話に、あなたの出番はないわ。大人しくプリンでも食べてなさい」
ノワールの言葉に、「それは魅力的な提案だけど、主人公としてセリフが少ないって言うのは見過ごせないんだよね」とネプテューヌがドヤ顔で言う。
「それはさておき、何とかなるんじゃないの? みんなも難しく考えずに協力しようよ」
サラッと言いのけるネプテューヌ。
だが、「プラエは未だ残り続ける汚染の原因よ。それを生かすと言うことは、わたし達の仕事が増えることになるわ」とブランが言うと、「えー? それは嫌だなー」とネプテューヌが言う。
「お、お姉ちゃ~ん」
ネプギアが悲しい半分情けない半分の声を出すと、「冗談冗談。その汚染だって、九花の女神になればなくなるんでしょ? なんくるないさー!」とネプテューヌが腰に両手を当ててドヤ顔で言い放つ。
「その九花の女神っていつなれるのよ? ユニ達だってまだなれてないんでしょ?」
ノワールがそう言うと、「第三の問題はそこね。女神候補生達がダゴン戦の反動で女神化できない今に、そんな危険な賭けには乗れないってことよ」とブランが言う。
すると、「そうですわね。この三つの問題の内、二つぐらいは解決していただきませんと、協力はできませんわ」とベールが言う。
「それじゃあ、解決するわ!」
ラムが威勢よくそう言うと、「そうそう! ズバッと解決しちゃうよ!」とネプテューヌが言い放つ。
「お姉ちゃん! ラムちゃん!」
ネプギアが頼もしいモノを見るような目で、ラムとネプテューヌを見るが、直後に、「誰が?」とノワールがジト目で質問すると、「「ネプギアが!!」」とラムとネプテューヌが声を合わせてドヤ顔で言い放つ。
「わ、私~!?」
困った顔で自分を指差すネプギア。
ため息を吐いて、「「そんなことだろうと思ったわ」」と声を揃えるユニとノワール。
「えっと、まずは一番簡単な条件は私達が女神化できるようになることだよね?」
ネプギアがユニに向かってそう言うと、「そうね。アタシ達だけでも何とかなることよね」とユニも腕組みしながら頷く。
「後は、プラエちゃんとマジェコンヌクリスタル?」
ロムがそう言うと、「プラエのことなら心配ないわよ。わたし達、仲良しだもん」とラムが言うが、「それでは見通しが甘いと言っているのよ」とブランが釘を刺してくる。
「む~……お姉ちゃんの意地悪~!」
ラムが不満そうに頬を膨らませて腕組みをする。
「と、言うことは、マジェコンヌクリスタルの作り方なり、採取出来る場所なりを調べる必要があるわね」
ユニが冷静にそう言うと、「そうだね。プラエちゃんの事は信じてるけど、今は置いておこう」と言ってネプギアも頷く。
「九花の女神化とマジェコンヌクリスタルか……やっぱり、伏姫さんが一番詳しいのかな?」
ネプギアがそう言うと、「アタシもそう思うわ。後で聞きに行きましょ」とユニが頷く。
「よーし、話も決まったことだし、ゲームしよゲーム!」
ネプテューヌが万歳しながらそう言うと、「相手になりますわ」とベールがすぐさま乗って来る。
すると、「仕方ないわね……」とノワールが呆れながら言い、「勝つのはわたし」とブランが強気に言う。
「ごめんね。お姉ちゃん、私達は今からでも伏姫さんのところに行かなきゃだから」
ネプギアはそう言いながらネプテューヌの方をじっと見る。
(お姉ちゃん、元気そうだけど大丈夫かな? イクスにバレて酷いこととかされてなければいいんだけど……)
ネプギアがそう思っていると、ネプギアの視線に気付いたネプテューヌがウィンクしながらサムズアップをしてくる。
(お姉ちゃん! そうだよね。お姉ちゃんなら大丈夫だよね)
ネプギアはネプテューヌの行動に安心すると、仲間達と共にギャザリング城に戻って行く。
***
ギャザリング城に戻って来たネプギア達は、イストワールの作ったゲートを通してゲムドラジルの伏姫の小屋に向かった。
「なるほど……女神化とマジェコンヌクリスタルのありかですか」
ネプギアは、伏姫に会議の結果を話して、協力をお願いしていた。
「まずは九花の女神化ですが、何度か言っていますが、誓約を守り続けて下さい」
伏姫がそう言うと、「それじゃあ、何時になるか分からないってお姉ちゃん達が言うのよー!」とラムが不満そうに頬を膨らませて言う。
「確かにその通りですね。一番の分かりやすく示すには、あなた達四人が再び女神化できるようになることでしょう」
伏姫の答えに、「それにはどうしたらいいの?」とロムが質問をする。
すると、「あなた達は元々女神です。十分な休息を取りつつシェアエネルギーを蓄えれば、自ずと再び女神化できるでしょう」と伏姫が答える。
「それは、いーすんさんにも言われて、実践してますけど、なかなか元に戻らないんです」
ネプギアが困ったふうに言うと、「あれから一か月以上も経つのにね」とユニが付け加える。
それを聞いた伏姫は、あごに右手を当てながら、「でしたら、何かしらシェアエネルギーを上げる行動を取ってみたらどうですか?」と言う。
「それなら、平日は毎日クエストしてるし、ファミ通も毎週記事を書いてくれてるわよ」
ラムがそう言うと、「がんばってるよ(ぐっ)」とロムが付け加えるように言う。
「単純に言えば、もっと頑張る必要があるのです」
伏姫がそう言うと、「それって、お休みの日もクエストするってこと?」とロムが悲しそうな声で言い、「えー? お休みの日は遊びたい! そんなの労働機銃砲違反よ!」とラムが抗議する。
「それを言うなら、労働基準法違反ね」
ユニが呆れながらラムの言い間違いを訂正すると、「プラエちゃんの為なら、土日返上も勿論しますけど、それで本当になれるんでしょうか?」とネプギアが不安そうに質問をする。
すると伏姫は軽く頭を下げて、「すみません。私の言葉が足りないようでしたね。私が言いたいのは、女神として新しいことにチャレンジして欲しいと言うことです」と言う。
「新しいこと?」
ロムが不思議そうに首を傾げると、「聞けば、まだあなた達はクエストを主に書類の決裁しかしていないようですね」と伏姫が言う。
「だって、他のことはお姉ちゃんが【まだ早い】って言うんだもん」
ラムが不満そうに腕組みする。
すると、「お姉ちゃん達の指示を待っているんじゃなくて、自分から行動しろ……そういうことですか?」とユニが思いついたように言う。
それを聞いた伏姫はニッコリと笑い、「その通りです。あなた達はなら出来る筈です」と伏姫が言う。
「分かりました。いーすんさんに相談してみます」
ネプギアがそう言うと、「後は、誓約花の誓約も忘れないで下さいね。自ら誓約を守るだけではなく、他の人から見ても誓約を守っていると思われることも大事ですから」と伏姫が付け加える。
「なるほど。沢山の人に誓約花通りの女神だと思われれば思われる程、力が増すんですね。シェアエネルギーと似ていますね」
ネプギアが頷きながら言うと、「少しづつ、やることが見えてきたわね」とユニが少し嬉しそうに言う。
「そうだね。誓約花と自分のイメージを大事にしながら、それをゲイムギョウ界のみんなにアピールしつつ、新しいことにチャレンジするんだね」
ネプギアはそう言うと、「「なるほど~」」とロムとラムが頷きながら言う。
「次はマジェコンヌクリスタルですが、これは私にも詳しくは分かりません」
伏姫がそう言うと、「そうですか……」と残念そうに肩を落とすネプギア。
「ですが、犯罪組織マジェコンヌ版のシェアクリスタルであるなら、同じ方法で作れるのではないでしょうか?」
伏姫の言葉に、「同じ方法って言うと、教祖が作るの?」とユニが言う。
すると、「犯罪組織に教祖なんていたっけ?」とネプギアが首を傾げる。
「下っ端やワレチューは?」
ラムがそう言うと、「あの二人は教祖って感じじゃないでしょ……」とユニが答える。
「あっ……もしかしたら」
ネプギアが思いついたふうに言うと、「なにか心当たりでもあった?」とユニが質問をする。
すると、ネプギアは、「うん、神次元のマジェコンヌさん」と答えた。
***
翌日、G.C.2019年10月8日 火曜日。
「それで、私を訪ねてきた訳か」
ネプギア達、女神候補生の目の前には、農作業をする衣服に身を包んだ神次元のマジェコンヌがいた。
いつもの派手な帽子は麦わら帽子になり、同じく派手な衣装は土で汚れたエプロンになっている。
ネプギア達は午前中の仕事を終わらせると、すぐさま神次元に行きマジェコンヌを訪ねたのだ。
「マジェコンヌクリスタルとは、良い響きの名前だが、私はそんなものは知らないぞ」
マジェコンヌがそう答えると、「そうですか……」とネプギアが残念そうに言う。
「ただ、似たような物は作ろうとしていたな」
マジェコンヌがそう言うと、「えっ? どんなのですか?」とネプギアが尋ねる。
すると、マジェコンヌが得意顔で、「知りたいなら教えてやろう。その名も、【ダークデストロイヤークリスタル】だ」と自信満々に言い放つ。
「うわっ……痛々しいネーミング」
ユニが小声でそう言うと、「なにか言ったか?」とマジェコンヌがユニを睨む。
「何でもないです何でも……あはは……」
ネプギアが笑って誤魔化すと、「じゃあ、そのダークデストロイカーの作り方教えてよ」とラムが言うが、「イカではない! デストロイヤーだ!」とマジェコンヌが叫ぶ。
「残念だが、ダークデストロイヤークリスタルは、私でないと作ることはできない」
マジェコンヌがそう言うと、「シェアクリスタルが、教祖にしか作れないのと同じような感じなのかしら?」とユニが首を傾げる。
「それじゃあ、作って欲しい(おずおず)」
ロムが勇気を出してそう言うと、「ふむ……材料を揃えられるなら作ってやらなくもないぞ」とマジェコンヌが言う。
「本当ですか!」
素直に快諾してくれたマジェコンヌに嬉しそうな声を上げるネプギア。
そこに、「ちょっと、話がうま過ぎない?」とユニが小声でネプギアに話しかける。
「そうかな?」
ネプギアが不思議そうに首を傾げると、「だって、この人って未だにネプテューヌさんのこと狙ってるんでしょ?」とユニが不安そうに言う。
「でも、ダゴンの時も協力してくれたし……」
ネプギアがそう言うと、「あの時はナス買ったからでしょ」とユニが言う。
「信じてあげてもいいんじゃないかな、マジェコンヌさんのこと。今のナスを真剣に作ってるマジェコンヌさんなら更生できると思うんだ」
ネプギアがそう言ってユニを説得すると、「確かに、このまま一農家として余生を過ごしてくれれば問題ないけれどね」とユニが答える。
すると、「流石に余生は言いすぎじゃないかな……」とネプギアは微妙な顔をする。
「何をコソコソ話しておる!」
マジェコンヌが不機嫌そうに言う。
「ご、ごめんなさい! マジェコンヌさんがあまりにも協力的だから、ユニちゃんが驚いちゃって……」
ネプギアがそう言うと、「私としても不思議なのだが、貴様に頼られるのは悪い気はしない」とマジェコンヌが言う。
マジェコンヌの言葉に、「私ですか?」と思わず右手で自分を指差してしまうネプギア。
「うむ。貴様の姉のネプテューヌは憎くて憎くて仕方ないのだが、貴様にはそれを感じない。むしろ、安心に近いモノを感じる」
マジェコンヌがそう言うと、「どうしてでしょうか?」とネプギアが不思議そうに首を傾げる。
すると、マジェコンヌが、「私に聞くな。私としても不思議だと言っただろう」と少し照れながら答える。
「わかった! マジェコンヌさんの前世が萎びたナスで、それをネプギアが美味しく料理してくれたのにネプテューヌちゃんはそれを食べなかったんだよ」
ラムが左手を上げながらそう言うと、「萎びたおナス(しなしな)」とロムが続けて言う。
すると、「誰が萎びたナスだ。このガキィ!」とマジェコンヌがロムとラムを睨みつける。
「それで、やるのか? やらないのか?」
マジェコンヌの質問に、「やります。やらせて下さい」とハッキリした口調で答えるネプギア。
それを聞いたマジェコンヌは、「うむ、いい返事だ」と満足そうに頷いた。
「それで、材料って何を持ってくればいいの?」
ユニがマジェコンヌに質問をすると、「ゲイムギョウ界の奴等の邪な心の塊、【ダークソウル】だ。これが大量にいる」とマジェコンヌが答える。
「材料も同じだし、やっぱりコレがマジェコンヌクリスタルなんだよ」
ネプギアが嬉しそうに言うと、「よこしまだけでいいの? 縦縞はいらないの?」とラムが質問をするが、「その縞じゃないわよ」とユニが呆れた声で言う。
「邪って言うのは、正しくないこと。を言うんだよ。例えばつまみ食いしたりとか」
ネプギアがそう説明をすると、「アンタの邪ってその程度なのね……」とユニが呆れたふうに言う。
「それってどこで手に入るの?」
ロムが質問する。
「どこにでもあるぞ。邪悪な心の持ち主を倒せば手に入るだろう。オークやゴブリンなどがよく持っているな」
マジェコンヌがそう答えると、「オークやゴブリンか……それなら今までも倒してるし、幾つかインベントリ倉庫に入ってるかな?」とネプギアがNギアを操作してインベントリ倉庫を確認する。
「あっ、あった。49個もあるよ」
ネプギアが嬉しそうに言うが、「全然足りんな。百単位で必要になる」とマジェコンヌが言う。
すると、「そうなんですか……」とネプギアが肩を落としてしまう。
「零次元に行ってみましょう。ゴブりんに聞けば何かヒントが得られるかもしれないわ」
ユニがそう言うと、「そうだね。ユニちゃん賢い」と言ってネプギアが感心し、「それじゃあ、早速行きましょう」とラムが言うと、「バイバイー、オバちゃん」とマジェコンヌに手を振るが、「誰がオバちゃんだ!」とマジェコンヌが不満そうに叫ぶ。
***
ネプギア達は続けて零次元のうずめの元を訪れて事情を説明していた。
「ダークソウルか。それなら幾つかあるぞ」
事情を知ったうずめは、ヴィジュアルラジオを操作して気前よく手持ちのダークソウルを差し出してくれる。
「ありがとうございます。でも、マジェコンヌさんが言うにはもっと大量にいるそうなんです」
ネプギアがそう言うと、「だからゴブりんに話を聞きたいんだけど、できるかしら?」とユニが続けて言う。
「任せとけ」
うずめはそう言って胸を【ドン】と叩くと、「それじゃあ、ゴブりんのところに行こうぜ」と言って建物を出て行く。
「ゴブリンやオークが畑仕事してる(まじまじ)」
ロムが不思議そうに呟く。
ゴブりんのところに向かう途中、ネプギア達が見たものは先日にゴブりんの呼びかけに応えた、ゴブリンやオークが一生懸命に畑仕事をしている光景だった。
「リザードマンもいるわ」
ラムが指差す先にはエンシェントドラゴン戦で降伏したリザードマン達も懸命に瓦礫をどけていた。
「何だかちょっとした村みたいね」
ユニが感心したように言うと、「ああ、俺一人じゃ何時になっても終わらなかった復興作業が、こいつ等のお陰で驚くほど早く進んでるんだ」とうずめが嬉しそうに言う。
零次元を進んでいく、ネプギア達とうずめ。
相変わらず荒廃はしてはいるが、ゴブりん達の手により復興の灯がともったように見えた。
「おーい! 海男ー! ゴブりーん!」
うずめが大声で畑仕事をしている、海男とゴブりんを呼ぶと二人は足早にうずめの元にやってくる。
「やあ、久しぶりだね」
海男がそう挨拶すると、「お久しぶりです、ネプギアさん」とゴブりんが流暢な言葉を喋る。
「わ! ゴブりん、喋るの上手くなってる!」
ラムが驚きの声を上げると、「びっくりした(どきどき)」とロムも驚く。
「ゴブりんは随分と賢くてね、俺が教えたことをどんどん吸収していくんだよ」
海男が自慢気にそう言うと、「ああ、俺なんかよりずっと賢いね」とうずめが言うが、「まったくだね」と海男が言うと、「そりゃあ、ねーだろ。少しはフォローしてくれよ」とうずめが悲しそうに言う。
「あははは」
ネプギア達がそんな二人のやり取りを笑って見ていると、「ところで、どうしたんだい? 前に約束したシェアリングフィールドの資料なら、もう少し時間が欲しいのだけれど」と海男が言う。
「そうじゃないんです。実はダークソウルというものが大量に必要になりまして……」
ネプギアが、海男とゴブリンに対して説明をすると、「ダークソウルなら、知ってます」とゴブりんが右手を上げる。
「本当に?」
ネプギアが嬉しそうにそう言うと、「我々、ゴブリンやオークが絶命する時に稀に生まれるレアアイテムと呼ばれるものです」とゴブりんが説明してくれる。
「そこはマジェコンヌが言った通りね」
ユニがあごに右手を当てながら、そう言うと、「他に何か知らない?」と続けてゴブりんに問いかける。
「あとは、邪な心を捨てた者からも生まれると言われています」
ゴブりんはそう言うと、腰に付いた袋からダークソウルを取り出す。
「これって、ゴブりんのダークソウル?」
ラムが不思議そうに問いかけると、「はい、私から生まれたダークソウルです」とゴブりんが言う。
「何かお役に立てばと持っていましたが、こんなところでお役に立つなんて」
そう言ってゴブりんはダークソウルをネプギアに差し出す。
ネプギアはそれを受け取ると、「ありがとう、ゴブりん」と微笑んだ。
「他の人も、ゴブりんと同じふうにダークソウルを持ってるの?」
ロムが質問すると、「はい、うずめさんによって改心したゴブりんの何人かは持っているようです」とゴブりんが答える。
「それじゃあ、俺がバシバシ改心させていけば、どんどん増える訳だな! やってやるぜ」
うずめがそう言いながら、左の手のひらに右の拳を当てると、「うずめさん、気持ちは嬉しいですけど、やり過ぎないで下さいね」とネプギアが言う。
それを聞いた海男は、「大丈夫だよ、ぎあっち。俺がちゃんと見ているから」と言って微笑む。
「海男さんが見てくれているなら安心ですね」
ネプギアがそう言うと、「なんだよー。俺より海男の方が信頼できるのかー」とうずめが拗ねてしまう。
「うずめさんのことは信用してますけど、たまーに悪ノリすることがありますから……」
ネプギアの言葉に、「うっ……否定できない」とうずめが気まずそうに言う。
「それじゃあ、決まりね。ダークソウルを集める為に、もっと多くのゴブリンやオーク達を零次元に連れて来て改心させればいいのね」
ラムがそう言うと、「そうね。丁度ルートビルド計画の邪魔してる奴等がいるから、そいつ等を連れてきましょう」とユニが言う。
「うずめちゃん、大丈夫?」
ロムが心配そうにうずめに問いかけると、「大丈夫だ。人手はまだまだ全然足りねーし、改心したいって言うゴブリンやオークがいるなら、バシバシ改心させてやる」とうずめが嬉しそうに言う。
「ありがとうございます! うずめさん」
ネプギアがそう言って頭を下げると、「いつも言ってるだろ? ぎあっちの役に立てるなら俺は何でもするぜ」とうずめも嬉しそうにサムズアップをした。
***
ギャザリング城に戻って来たネプギア達。
夕食を取って、広間で今日あったマジェコンヌクリスタルのことを仲間達に話していた。
相変わらずプラエは体調不良で寝込んでおり、あんみつはその看病をしている。
「なるほど、マジェコンヌクリスタルのことは何とかなりそうだね」
話を聞いたファミ通が興味深く頷く。
「はい、伏姫さんやマジェコンヌさん、それに、うずめさんとゴブりんのお陰です」
ネプギアが嬉しそうに言うと、「まさか、ゴブリン達がこんな形で役に立つなんて……」とイストワールが驚きの声を上げる。
「次はネプギア達の女神化ね」
アイエフがそう言うと、「どうしたらいいでしょうか~?」とコンパが首を傾げる。
「伏姫さんが言うには、女神として新しいことにチャレンジした方がいいって言うんですけど……」
ネプギアの言葉に、「このルートビルド計画は、それには入らないの?」とニトロプラスが言う。
すると、ユニが首を横に振り、「多分入らないと思うわ。アレから一ヶ月も経つもの」と答える。
「新しいことか……冒険してれば色々と巡り合えるけど、そういう事じゃないんだろうね」
ファルコムがそう言うと、「そうだね。【女神として】、だからね」とゴッドイーターが言う。
「それなら、女神戦隊とか作ろうよ。アタシがアイデア出すからさ」
日本一がそう言うと、「いいね、いいね。わたしも考えるよ」とビーシャが言う。
「そういうことでもないと思いますの」
がすとが冷静に日本一とビーシャにダメ出しすると、「うーん……どんなのだろうね? エスーシャはどう思う?」とシーシャがエスーシャに問いかけるが、「興味ないね」とエスーシャは切り捨てると、シーシャは呆れ顔で、「あんたはそればっかだね」と言う。
「女神様と言うからには、国の運営に関して表舞台にでることじゃないかね?」
お茶を注いでいたサンジェルマンがそう言うと、「ブラン様達のようにですね」と同じくお茶を注いでいたフィナンシェが言う。
「私はゲームハードや周辺機器、それにゲームソフトの開発にも携わろうと思うんですけど……」
ネプギアがそう言うと、「あら奇遇ね。アタシもそう思ってたのよ」とユニが言う。
すると、「それ、私もやってみたーい!」とラムが両手を上げて、「わたしもやりたい」とロムが言う。
「ですが、今はルートビルド計画の途中です。国に帰って開発をするような余裕は無いと思います」
イストワールがそう言うと、「だからこそです。私達四人で国に関係なく、新しいモノを作るんです」とネプギアが言う。
「そ、そのような大それたこと考えられていたのですか?!」
イストワールが大袈裟に驚くと、「アタシは、ネプギアと競ってみたかったけど、ネプギアがそう言うなら、そっちでもいいわ」とユニが言う。
「わーい! 何か楽しそう!」
ラムが嬉しそうに笑うと、「うん、楽しそう(わくわく)」とロムもそれに続く。
「無理ですよ。そんな夏休みの自由研究みたいなもので作れる程、ゲームの世界は甘くありません」
イストワールがそう言うと、「そんなのやってみなくちゃ分からないじゃない」とラムが言い、「やってみたい(ぐっ)」とロムが言う。
「既に原案は出来ているんです。【ネープギア】って言うんですけど、私達のシンボルとも言える携帯ゲーム機と連携した、フルダイブ式のVRゲームの周辺機器です」
ネプギアの言葉に、「ふるだいぶ?」とロムが首を傾げ、「なにそれー? どこに飛び込むの?」とラムが興味津々に尋ねる。
「ゲームの中だよ。正確には脳にそうなるような電気信号を送るんだけど」
ネプギアがそう答えると、「すごーい!」とラムが言い、「やってみたい(わくわく)」とロムが言う。
「……そんなこと出来るの?」
ユニがやや恐々とした様子で質問をすると、「うん、私が作った試作型を、神次元の私の教え子達が研究中なんだ」とネプギアが言う。
「教え子? そう言えば、ネプギア様は神次元で子供たちに色々教えていたみたいですけど……」
ファミ通が以前にエレノアから聞いた話を思い出すかのように言うと、「その中でも、特に機械とかに興味を示してくれた子達に色々と教えてあげたんですけど、その子達が今はプラネテューヌの教会に入ってゲームの開発に携わってくれているんです」とネプギアが答える。
「ネプギアの教え子って言うと、かなりのメカオタな気がするわね」
アイエフが少し呆れたふうに言うと、「本当はロボットとか作るようになって欲しかったんですけど、みんなゲーム開発の方に興味持っちゃって……」とネプギアが少し残念そうに言う。
「それじゃあ、その子達と協力して、そのネープギアって言うのを作るんですね~」
コンパがそう尋ねると、「はい」とネプギアが頷く。
「ネプギアさんが、既にそのような準備をされていたなんて……」
イストワールが驚いたように言うと、「アタシも驚きました」とユニも驚きを隠せないようだった。
「けど、それって、ネプギアが開発したようなものじゃないの?」
ニトロプラスがそう言うと、「そんなことありませんよ。作ってる時に、みんなにアドバイス貰ったりしてますし、ラステイションとルウィーのVRゲーム機も参考にしてるんですよ」とネプギアがにこやかに答える。
「すごいね。三国共同でゲームとかを作るって今まで無かったんじゃない?」
ゴッドイーターが驚きながら言うと、「お金の匂いがしますの。がすとも協力したいですの」とがすとが言い、「それなら、アタシも協力するよ」と日本一が言い、「あたしにも出来ることがあったら言って、協力するからさ」とファルコムが言う。
「ありがとうございます!」
ネプギアが嬉しそうにお礼を言うが、「待ってください。まだ、ノワールさんとブランさんの許可を貰っていません。それにベールさんも何と言うか……」とイストワールが慌ててストップを掛けてくる。
「もー! イストワールは空気読んでよー!」
ラムが不満そうに言うと、「やっちゃダメなの?」とロムが悲しそうな目をする。
「うーん、ライセンス料金とかもあるんじゃない」
ビーシャがそう言うと、「ビーシャにしては難しいことを言うな」とエスーシャが感心するが、「お金の事なら任せて」とビーシャが言うと、「そんなことだろうと思った」とシーシャが呆れてしまう。
「えー! やりたいやりたいやりたいやりたいやりたいやりたーい!」
ラムが地団駄を踏むと、「わたしもやりたい(うるうる)」とロムも目を潤ませる。
ユニも、「正直、ネプギアの計画に乗っかってる感はありますけど、アタシもやりたいです」とユニも言う。
「皆さんの気持ちは分かりましたが、周辺機器とは言え、女神候補生達だけで新しい物を作るとなると……」
イストワールがそこまで言うと、「そういうことなら、私に任せていただけないかな? こう見えても交渉事は得意なんでね」とサンジェルマンが割って入って来る。
サンジェルマンの名乗りに、「確かに、ラインフォルト社との交渉は見事でしたけど……」とイストワールが言う。
「お願いします、いーすんさん!」
更にネプギアが懇願をすると、「仕方ありません。何とか調整を付けてみましょう」とイストワールが折れてくれた。
「それでしたら、お願いがあります」
サンジェルマンがイストワールに向けて言うと、「なんでしょう?」 イストワールが不思議そうに首を傾げる。
「今回の書状は、マジェコンヌクリスタルの精製方法が分かったので、プラエ様にそれを使う許可が欲しいとの内容のみで書いていただきたいのです」
サンジェルマンがそう言うと、「何故ですか?」とイストワールが至極当然の質問をする。
「私によい考えがあるのです」
サンジェルマンはそう言ってニコリと笑った。
***
G.C.2019年10月14日 月曜日。
イストワールが書いた、マジェコンヌクリスタルの生成方法が分かったのでプラエの為にマジェコンヌクリスタルを使用したいと言う書状に、四女神は再び会議を開くことになった。
会場は前回と同じプラネタワーの会議室で、参加するのは超次元の八人の女神とイストワールと交渉役としてサンジェルマンが参加していた。
「みなさん、再びお集まりいただきありがとうございます」
イストワールの言葉に、「この短期間でマジェコンヌクリスタルの生成方法を突き止めたのには感心するけど、それだけでアレを使いたいって言うのは気が早すぎるんじゃないかしら?」とノワールが釘を刺してくる。
「ごもっともでございます。ですが、プラエ様の容体は日に日に悪くなっており、早急な治療が必要なのです」
サンジェルマンがそう言うと、「当然のようにこの場にいるけど、あなたは誰?」とブランが質問をする。
するとサンジェルマンは丁寧に一礼をすると、「これは失礼いたしました。わたくし、女神候補生の皆様に仕える執事、サンジェルマンでございます。今回は交渉人としての役目を仰せつかっております」と言う。
「あら? 中々の紳士ですわね」
ベールが感心したふうに言うが、「交渉の余地なんてないわ。この前出した条件の内二つをクリアする。それだけよ」とノワールが言い、「右に同じ」とブランが言う。
「まあまあ。この、おじーちゃんの話も聞いてみようよ」
ネプテューヌが気楽そうにそう言うと、「そうですわね。聞くだけ聞いてみませんか?」とベールが言う。
すると、「流石はネプテューヌ様にベール様、お話が分かる」とサンジェルマンがネプテューヌを褒める。
「まあいいわ。で、何の話なの?」
ノワールは少し不満そうだがそう言って折れると、「手短にお願いするわ」とブランも折れる。
「単刀直入に言いますと、我が主様達の女神化が非常に滞っており、それに協力をしていただきたいのです」
サンジェルマンがそう言うと、「えー? そんなことないわよー!」とラムが言うが、すぐさま隣のユニがラムの口を塞ぐ。
ラムは不満そうに、「むぐぐぐ!」と言うが、ユニが右の人差し指を唇に当てて、「しー! 静かにしてるって約束でしょ?」と言うとラムは大人しくなる。
「女神様に比べると、いささか未熟であるが故に、伸び悩んでいるのです」
サンジェルマンの言葉に、ラムが【ぷくー】と頬を膨らませるが、隣のロムが、「ラムちゃん、しー」と言うと、再び大人しくなる。
「なるほど。分からない話でもないわ」
ブランがそう言って頷くと、「ユニも、まだまだね」とノワールが少し呆れたふうに言う。
「その問題を解決する為に、四人で協力しようと言うことになったのですが、そこで姉君様達の許可を頂きたいのです」
サンジェルマンがそう言うと、「まあ、姉君だなんて……」とベールが嬉しそうにするが、「「「ベールには言ってない」」」とネプテューヌ、ノワール、ブランからのトリプルツッコミを受けてしまう。
「許可? クエストなら好きにすればいいわ」
ノワールがそう言うと、「ルートビルド計画を始めた時から、そのことは黙認していたつもりだけど……」とブランが続けて言う。
「クエストだけではなく、我が主様達はゲーム機開発にも意欲を示されております」
サンジェルマンの言葉に、「えー? ネプギア、ゲームとか作れるのー?」とネプテューヌが嬉しそうに身を乗り出すが、他の三人の女神は黙ってしまう。
「まだ開発中だけどね……」
ネプギアがネプテューヌに答えると、「つまり、そのゲーム機でシェアを稼ごうと言いますの?」とベールが少し不機嫌そうにサンジェルマンに問いかける。
「その通りでございます。我が主様達、女神候補生が協力して作ったゲーム機となれば話題性は抜群。勿論、内容にも自信がございます」
サンジェルマンがやや大袈裟に両手を広げながら言うと、【ドンッ】と机を叩く音がすると同時に、「随分な自信じゃねぇか、ジジイ!」とブランが不機嫌そうに唸る。
「おや? 何かお気に障りましたかな?」
サンジェルマンが平然と答えると、「貴方にはわからないだろうけど、私達には女神としての矜持があるの。妹たちの作った、ポッと出のゲーム機にシェアを奪われるなんて言われれば怒りたくもなるわ!」とノワールが腕組みしながら不機嫌そうに言う。
「わたくし達に戦いを挑むと言いますの?」
ベールも不機嫌そうに腕組みしながら言うと、「胸を貸してはいただけませんか?」とサンジェルマンが冷静に答える。
「どうあっても取り消すつもりはねぇってことか?」
ブランがそう唸ると、「申し上げたではありませんか? 内容にも自信がありますと」とサンジェルマンが笑顔で答えた。
「言ってくれるじゃないの。なら、証明してみせなさい」
ノワールがそう言うと、「その為には、女神様達の許可がいると思いまして、お願いしている次第です」とサンジェルマンが丁寧に頭を下げる。
「いいだろう! 許可でも何でもしてやらぁ!」
ブランがそう言うと、「やれるものなら、やってみなさいよ」とノワールが言う。
更にベールが、「もし、出来ないなんてことになったら……」と言うと、「その時は、この命を差し出しましょう」とサンジェルマンが平然と答える。
「サンジェルマンさん!」
ネプギアが思わず声を上がるが、隣のユニに手を握られ、「……黙って見てるってサンジェルマンとの約束でしょ」と言われると黙ってしまう。
「それでは、我が主様達、女神候補生が協力してゲーム機を作ることに了解を頂けたと言うことで、よろしいですかな? もし、女神様達が満足できない出来でしたら、この命を差し上げると言うことで……」
サンジェルマンがそう言うと、「ええ、首を洗って待ってなさい」とノワールが言い、「ジジイだからって手加減しねぇぞ」とブランが言い、「楽しみですわ」とベールが言う。
***
「これで本当に良かったのでしょうか?」
ギャザリング城に戻る途中の車内でネプギアがポツリと漏らす。
すると、「良いとは言えませんが、国家間や姉妹間の軋轢無しで、交渉を成功させたサンジェルマンさんには感謝しています」とイストワールが答える。
「おじーちゃん大丈夫なの?」
ラムが運転をするサンジェルマンに話しかけると、「少々、肝を冷やしましたが問題ありません。これで皆様が面白いゲーム機を作ってくれれば、老骨に鞭を打った甲斐があるものです」とサンジェルマンが笑う。
「笑い事じゃないわよ。アタシ達が失敗したら、アンタ死ぬのよ? お姉ちゃんの目本気だったんだから」
ユニがそう言うと、「そうでしょうな。ですが、皆様が面白いゲーム機さえ作れれば問題は無いのですから心配はしておりませんよ」とサンジェルマンが答えた。
「私、頑張ります。サンジェルマンさんの為にもプラエちゃんの為にも」
ネプギアがそう言って気合を入れると、「うん、頑張ろうね(ふんす)」とロムがそれに続く。