新・昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2 作:ゆーじ(女神候補生推し)
G.C.2020年2月5日 水曜日。
プラエが復帰したことにより、ネプギア達は活気を取り戻し、日々のクエストにもより積極的に取り組んでいた。
「いえーい! 今日のお仕事も完璧ー!」
クエストを終えたラムが元気よくVサインをすると、「やったね、ラムちゃん(ぶいぶい)」とロムもそれに続く。
更にプラエが、「やったー!」と飛び跳ねると、「うんうん、みんなのおかげだよ」とネプギアがプラエの頭を撫でた。
「あー、プラエばっかりズルいわよ。わたしもー!」
ラムがそう言ってネプギアに頭を撫でるようねだると、「わたしも(うるうる)」とロムも目を潤ませてそれに続く。
「うんうん、ロムちゃんもラムちゃんも頑張ったね」
ネプギアはそう言って右手でロム、左手でラムの頭を撫でてあげる。
「お子様は気楽だなー」
クロワールがそう言ってため息を吐くと、「なに? クロちゃんもやってほしいの?」と大きいネプテューヌがクロワールの頭を撫でる。
しかし、「おわ?! 止めろ。もげる、首がもげる!」とクロワールが抵抗する。どうやら撫でる力が少々強かったらしい。
「ふー……今日もダークドラゴンの情報は無しか」
ユニがそう言って肩を落とすと、「気になるよね。眷属であれだけ強かったんだから……何とかして復活を止めなきゃだよね」とネプギアが言う。
「何が来ようと大丈夫よ。わたし達の九花の女神の敵じゃないわ」
ラムが両手を腰に当てながらそう言うと、「うん、大丈夫(ふんす)」とロムも同じポーズを取り、「プラエも頑張るよ」とプラエもそれに続く。
ちなみにプラエも以前に見せた女神化が自在に出来るようになっており、その力を増していた。
***
クエストを終わらせたネプギア達は午後にはギャザリング城に戻って来ていた。
「ネプギアちゃん達はいるかの?」
そんな時、妖精の族長オーディンがギャザリング城を訪れて来た。
「オーディン殿がお見えです」
あんみつの案内により、客間に通されるオーディン。
ネプギア達女神候補生とプラエとイストワールがその対応をしていた。
「今日はどうしたんですか?」
ネプギアがそう尋ねると、「ワシなりに、ロキの……ダークドラゴンの対策を練って来たのじゃ」とオーディンが答える。
それを聞いたユニが、「対策? 何か情報があるの?」と尋ねると、「そうでは無くて、ネプギアちゃん達に新しい力を授けようと思っての」とオーディンが答えた。
「新しい力……ですか?」
イストワールが不思議そうに首を傾げると、「ネプギアちゃんが作ったギアメタル。あれは優秀な金属でな、あれを使ったアーティファクトを作ってみたんじゃ」とオーディンが言う。
「「「あーてぃふぁくとー?」」」
ロムとラムとプラエが同時に首を傾げる。
それを見たオーディンは、にこやかに微笑むと、「簡単に言えば神器じゃな」と答えた。
「へー! なになに? どんなのー?」
ラムが目を輝かせて質問すると、「わたしも見たい(わくわく)」とロムが言い、「プラエの分もあるの?」とプラエが質問する。
「もちろん、みんなの分があるぞい」
オーディンはそう言いながら、五つの指輪を懐から取り出した。
「このギアメタルで作られた指輪をはめることで、不思議な力を発揮するんじゃ」
オーディンはそう言うと、指輪の一つをネプギアに差し出し、「ネプギアちゃんには、グングニルの力を宿した指輪じゃ。投げたら帰って来る槍で敵を追尾もする優れものじゃ」と言う。
ネプギアが指輪を右手の人差し指にはめると、「左手の薬指じゃないのかの~」とオーディンが寂しそうに言う。
「えっと、そこはちょっと……」
ネプギアがそう言って苦笑いをすると、「冗談じゃ。それでは呼んでみるがいい、【出でよグングニル】と」とオーディンが言う。
ネプギアは素直に、「出でよグングニル!」と叫ぶと、ネプギアの右手に槍が現れる。
「「「おおーーーー!」」」
ロムとラムとプラエが声を出して驚くと、「次はユニちゃんので……」とオーディンが説明を続ける。
***
オーディンが五つの指輪の説明を終えると、客間のドアがバタンと開け放たれ、「イストワール様、ダークドラゴンの眷属が近隣の村を襲っているようです」とアイエフが血相を変えて飛び込んで来る。
「良い機会じゃ。ワシの作った指輪を試してみるがいい」
オーディンがそう言うと、「はい」とネプギアが頷いた。
ネプギア達五人は早速変身をすると、ギャザリング城から飛んで出撃をした。
***
襲われている村に着いたネプギア達。
そこには三体ものダークドラゴンの眷属がたむろしていた。
「ネプギアンダム、住人の避難をお願い」
ネプギアがネプギアンダムを呼び出してそう指示をすると、「リョウカイシマシタ!」とネプギアンダムが答えて村人達を誘導する。
「さーて、新しい力、早速試させてもらうわよ!」
ユニがそう言って、たむろするダークドラゴンの眷属に向けてエクスマルチブラスターを構えると、「出でよ、レヴァテイン!」と叫ぶ。
すると、激しい火炎放射がエクスマルチブラスターから放たれる。
「「「ギョワーーーーー!??」」」
焼き払われるダークドラゴンの眷属達。
ダークドラゴンの眷属達は、600万以上のダメージを受けると熱さでのたうち回る。
「ひゅー! なかなかの威力ね」
ユニが口笛を吹きながら感心をする。
レヴァテインはスルトの使っていた剣のコピーで激しい火炎放射器で敵を焼く攻撃だ。
コピーといえど、ユニの力によってはオリジナルをも凌ぐ威力を見せる。
「今度は、わたしよ!」
そう言ってラムがアイスハンマーを呼び出すと、「メギンギョルズ!」と叫ぶ。
すると、ラムは、「うわー! ハンマーがもの凄く軽いわ!」と嬉しそうにはしゃぐ。
「これならもっと重くしてもいいわ! アイスハンマー! 100トンモード!」
ラムがそう言うと、アイスハンマーが槌頭の側面に【100t】と大きく書かれものに変化する。
まるで、某もっこりスイーパーへの制裁道具のようだ。
「そりゃー! チェストーーーーーー!」
ラムは素早く一体のダークドラゴンの眷属に近づくと100tハンマーを振り下ろす。
「ぐぎゃ!?」
ハンマーで頭を叩かれたダークドラゴンの眷属は958万のダメージを受けると一撃で気絶してしまう。
それを見たロムは、「すっごい威力だね、ラムちゃん」と嬉しそうに言う。
「メギンギョルズの怪力パワー凄いわ! もうムキムキよ!」
ラムはそう言いながら左腕で力こぶを作る。
メギンギョルズは怪力を引き出す力で、ラムの近接攻撃力の補助をしてくれるのだ。
「シャーーーーー!」
二体のダークドラゴンの眷属がラムに対して反撃に出る。
そこに、ロムが、「やらせないよ。ドラウプニル!」と叫ぶ。
すると、ロムの周囲にGビットに似た小型の浮遊物が現れ、ダークドラゴンの眷属の行動をことごとく妨害する。
「ロムちゃんのドラウプニルも凄いわ!」
ラムがロムをそう褒めると、「えへへっ、これでみんなを守るよ」とロムが嬉しそうに言う。
ドラウプニルは、Gビットのような自律兵器で、バリアと敵の妨害を主としたバリアビットである。
「唸れ、グレイプニル!」
今度はプラエが右手の鎖をそう言って伸ばすと、鎖が巨大化する。
巨大化した鎖は、気絶したダークドラゴンの眷属を締め付けると、780万のダメージを与える。
「やった! プラエでもこんなにダメージを当てられたよ!」
プラエがそう言って喜ぶと、「凄いよプラエちゃん」とネプギアが褒める。
グレイプニルはプラエの鎖を強化する力。見ての通り非力なプラエでも大ダメージを出すことが出来る。
「よしっ! 最後は私!」
ネプギアはそう言って気合を入れると、「行けっ! グングニル!!」と言って呼び出した槍をダークドラゴンの眷属に投げつける。
グングニルは凄まじい勢いで飛んで行き、ダークドラゴンの眷属を貫くと、876万のダメージを与える。
「思った以上に凄いわねコレ」
ユニが嬉しそうに言うと、「オーディンさんに感謝だね」とネプギアが言う。
ネプギア達はオーディンから託されたアーティファクトを巧みに使い、あっと言う間ダークドラゴンの眷属を蹴散らしてしまった。
「おおーーーー! 流石は女神様だ」
「あんな強いモンスターを、ああもアッサリと!」
村人達がネプギアの強さを称賛すると、ネプギア達は小さく手を振って応え、ギャザリング城の方に飛んで戻って行った。
***
ギャザリング城に戻って来たネプギア達。
ネプギア達は変身を解くと、「敵をやっつけてきたわ!」とラムが自信満々に言い放つ。
「もうですか?」
あまりの早さに驚くアイエフ。
すると、ロムが、「オーディンのおじいちゃんのアーティファクトのおかげだよ」と言う。更にプラエも、「うん、凄く強かった」と嬉しそうに言った。
それを聞いたオーディンは嬉しそうに、「そうじゃろそうじゃろ? ほれ? 感謝のキッスとかあってもいいんじゃぞ」とウッシッシと笑う。
「感謝はするけど、キスは無しよ」
ユニがそう言うと、「つれないのぉ……」とオーディンがガッカリする。
ネプギアは、「あははは……」と苦笑いをすると、「とにかく、凄く便利で強いです。ありがとうございます」とオーディンに感謝する。
オーディンは真面目な顔に戻ると、「うむ、この力でロキの野望を止めてくれ」と言った。
***
G.C.2020年2月21日 金曜日。
ネプギア達、女神候補生とプラエはエリキシル剤の材料を集めにゲムドラジルを訪れていた。
そこで伏姫は嬉しそうにネプギア達の話を聞いていた。
「そうですか。ついに九花の女神として覚醒したのですね」
伏姫がそう言うと、「はい、これも伏姫さんのアドバイスのおかげです」とネプギアが答えた。
「いいえ、あなた達の努力の賜物です。私はほんの少し助言したに過ぎません」
伏姫の言葉に、「いえーい! やっぱりそうよね!」とラムが元気よく言うが、「調子に乗らないの」とユニに釘を刺される。
「プラエもよく頑張りましたね。あなたからも九花の力を十二分に感じます」
伏姫がプラエを褒めると、「でも、まだなり立てで……体調が悪い日がいくらかあります」とプラエが言う。
プラエが犯罪組織の女神だと言うことは秘密なので、今の女神化は九花の力によるものだと思わせている。
「それも今だけです。これからも誓約を守る努力をすれば、ネリネの花はきっとあなたに力を貸してくれるでしょう」
伏姫がそう言うと、「ありがとうございます」とプラエは嬉しそうに微笑んだ。
丁度、その時一人の人物が伏姫の小屋に入ってくる。
「伏姫さん」
その人物が伏姫の名前を呼ぶと、「どうしたんですか? V」と伏姫が答える。
現れたのはネプギア達九花の女神の先輩とも呼べるVだった。
「ゲムドラジルの葉を摘みに来たのですけど、ネプギア達までいるとは思いませんでした」
Vがそう言うと、「こんにちは、Vさん」とネプギアが挨拶をし、ユニ達も続けて挨拶をした。
「こんにちは。あれから変わりはありませんか?」
Vがそう尋ねると、「聞いて聞いて! わたし達九花の女神として覚醒したのよー!」とラムが嬉しそうに言い、「頑張ったよ(ぶいっ)」とロムがVサインをする。
「そうなんですか? 頑張りましたね」
Vが素直にロムとラムを褒めると、「いえーい! 褒められたー!」とラムが飛び跳ね、「褒められた!」とロムが小さくガッツポーズをする。
「あの……Vさん、相談があるんです」
ネプギアは神妙な顔でそう言うと、「もしかして、イクスのことですか?」とVが答える。
「あ、当たりです……」
言い当てられたネプギアは驚いた顔をすると、「Vさんに忠告してもらったのに、私の友達がイクスに惑わされてしまっているみたいで……」と言葉を続ける。
「友達ですか……」
Vがそう言うと、「プルルートさんって言うんですけど、普段はおっとりしてる人なんですけど……」とネプギアが言う。
ネプギアの言葉に、「とても我が強くなってしまったんですね」とVが答えると、「はい……そんな感じなんです」とネプギアは肩を落としながら言う。
「恐らく、カオスアニマに魅せられているのでしょう」
Vの言葉に、「カオスアニマ?」とユニが首を傾げる。
「それが、プルルートさんを操っているんですか?」
ネプギアの質問に、「いいえ、操るのではありません。カオスアニマは普段人が抑圧している負の感情を解放する物です」とVが答える。
「つまり、裏表の激しい人ほど、カオスアニマに魅入られ易いんです」
Vの言葉に、「プルルートさんの裏表か……」とユニが難しい顔をすると、「確かに激しいよね……」とネプギアが言う。
二人の頭の中には普段のプルルートと女神化したプルルートの姿が浮かんでいた。
「元に戻すにはどうしたら良いんでしょうか?」
ネプギアがそう質問すると、「一番簡単なのは本人を倒して、目を醒まさせることですね」とVが答える。
「プルルートさんを倒す……」
ネプギアが非常に難しい顔をすると、「あんまり現実的じゃないわね」とユニが同意する。
「だったら、イクスを倒してプルルートさんカオスアニマを遠ざけるのが一番でしょう。あまり時間を掛け過ぎるとカオス化して戻すのが難しくなりますよ」
Vがそう言うと、「カオス化?」とネプギアが首を傾げる。
「カオスアニマによって、負の感情が完全に主人格になってしまうことです。同時に強大な力を得て更に倒すのが困難になります」
Vの説明に、「カオス化してるかどうか判断できるものはあるんですか?」とユニが質問をする。
「初期症状では体のどこかに、黒紫色の模様が浮かび上がります。完全にカオス化するとカオスエナジーで出来た黒い衣服や鎧などを身に纏うようになります」
Vの答えに、「今のところプルルートさんにその傾向は見られないけど……」とネプギアが言うと、「油断は禁物ね。出来るだけ早くカオスアニマをなんとかしましょ」とユニが言う。
「ねーねー、Vさんは手伝ってくれないの?」
ラムがそう言うと、「ごめんなさい。私の助けを待っている世界がいくつもあるんです」とVがすまなそうに言うと、「そうなんだ……(しゅん)」とロムが落胆してしまう。
「大丈夫です。あなた達ならできますよ」
Vはそう言いながら、ロムとラムの頭を優しく撫でる。
「VさんはVさんの事情があるんだし、アタシ達の世界のことはアタシ達で何とかしましょ」
ユニがそう言うと、「そうだね。Vさん、色々教えてくれてありがとうございます」とネプギアが一礼する。
その後、ネプギア達はVや伏姫に超次元の現状を話すとギャザリング城へ戻って行った。
「……V、本当に手を貸さないつもりですか?」
伏姫の言葉にVは小さく頷くと、「……彼女達には私より強くなって貰わなければいけません。私が手を貸してしまっては意味がないんです」とVが言う。
「万が一と言うことがあります。いつでも動ける準備はしておいて下さい」
伏姫がそう言うと、「わかりました」とVが答えた。
***
G.C.2020年2月22日 土曜日。
今日はネプギア達が神次元へお仕事に行く日。
ネプギアはこの機会にプルルートを説得しようと考えていた。
「いや」
プルルートが明確な拒絶の意志を示す。
ネプギアはプルルートの部屋に行き、Vから受けた説明をプルルートにし、カオスアニマを手放してイクスと手を切るよう説得したが、プルルートは即答で拒否をしたのだ。
「お願いです。考え直して下さい!」
尚も食い下がるネプギアだが、プルルートは迷惑そうな顔で、「ぎあちゃんのお願いなんか聞きたくないな~」と言う。
「本当に危険なんです!」
ネプギアが更にそう言うと、「あんまりしつこいと~、わたしぃ、怒っちゃうかも~」と言ってプルルートはネプギアを脅してくる。
「……っ……」
言葉に詰まるネプギア。
「前みたいに、【お嫁に行けなーい】なんてメソメソ泣くぐらい可愛がってあげちゃおうかな~」
プルルートがサディスティックな笑みを浮かべると、「ストップストップ、ぷるるん。ネプギアも落ち着いて」と今まで話の成り行きを見守っていたネプテューヌが話に加わって来る。
「ネプギアー、ちょっと人の言うこと信じすぎるんじゃないかな?」
ネプテューヌがそう言うと、「えっ!?」とネプギアが驚きの声を上げる。
「そのVって言う人の言うことが正しいって保障はあるの?」
ネプテューヌの言葉に、「でも、現にかわいーすんさんやエレノアちゃんが……」とネプギアが言いかけると、「ちょっと、ぷるるんのご機嫌がナナメだっただけだよ」と事も無げにネプテューヌが言う。
「イクスとも仲が悪いみただけど、その辺もわたしに任せておいて」
ネプテューヌがそう言ってウィンクしながらサムズアップすると、その勢いに圧されたネプギアは、「うん……」と言って小さく頷く。
「ネプギアもルートビルド計画大詰めでしょ? 今はそっちに集中してこっちの方はわたしに任せて」
ネプテューヌはそう言うと、ネプギアの背中を押して、「って事だからさ、今日のところは帰りなよ」と言ってネプギアをプルルートの部屋から追い出してしまう。
プルルートの部屋から追い出されたネプギアは仕方なく仲間達が待っている教会に戻って行った
「どうだった?」
戻って来たネプギアにユニが声をかける。
ネプギアは力なく首を左右に振ると、「ごめんね。ダメだった」と答えた。
すると、「……そうですか」と神次元のイストワールが残念そうに肩を落とす。
「お姉ちゃんは私達にはルートビルド計画に集中して、こっちのことは任せておけって言ってましたけど、実際のところはどうなんですか?」
ネプギアが神次元のイストワールに質問すると、「確かに、プルルートさんが変身しそうになった時に仲裁に入ってくれる時がありますが、根本的な解決にはなっていません」と神次元のイストワールが答える。
「僭越ながら、私はネプテューヌ様が時間稼ぎをしているように見えます」
アレスター家のレイがそう言うと、「時間稼ぎ? どうして時間稼ぎなんかするのよ?」とラムが質問をする。
「実は、最近ボークがプラネテューヌの信者に宗旨替えを迫っているのです」
レイの答えに、「しゅうしがえ?」とロムが首を傾げると、「もともと信仰する女神様から別の女神様に変えることだよ」とネプギアが説明をする。
「あんな奴の妄言聞く奴いるの?」
ユニが腕組みしながら言うと、「私共としても不思議なのですが、中立派の多くがボークの言を聞き、ネプテューヌ様とプルルート様に宗旨替えをしているのです」とレイが答える。
「そんな! ネプギアお姉さん達は凄く頑張ってるのに!」
プラエがそう言うと、「私としてはボークではなく、イクスが怪しいと思っています」と神次元のイストワールが答えた。
(イクス……私のことを凄く憎んでいるみたいだけど、何者なの?)
ネプギアがそう考えていると、「でも、確かにネプテューヌさんの言う通り、今はルートビルド計画に集中した方がいいかもね。沢山の人や種族がアタシ達に協力してくれているわ。ここでアタシ達に何かあったら計画が水の泡だわ」とユニが言う。
「そうですね。神次元の方はまだ大丈夫だと思いますので、ネプギアさん達はご自分の役目を全うして下さい」
神次元のイストワールがそう言うと、「分かりました。何かあったら、直ぐ呼んでください」とネプギアは答えた。
***
その頃、プルルートの部屋ではボークが興奮気味にプルルートに話しかけていた。
「お喜びください! 今日も多くの信者を邪教から救いました!」
ボークがそう言うと、「そっかぁ~、それじゃあ、ご褒美だよ」と言ってプルルートはボークの頬を引っ叩く。
「ああ! ありがとうございます」
光悦の表情をするボークに、「ふーん、ボークって結構役に立つんだね」とネプテューヌが声を掛ける。
「当然ですとも。私の高度な弁舌と、ネプテューヌ様とプルルート様の魅力があれば人類全てがお二人に跪きます!」
ボークが大げさに手を広げて言うと、それを見ていたイクスが、(よく言うぜ。あたしが洗脳してやってるによ、しかし、洗脳が効くのは中立派の奴等だけか……ネプギアめ随分と信者を懐けてるじゃねーか)と心の中で毒づいていた。
「ネプギアがカオスアニマのことを知ってたのは予想外だが、もうあたしの計画は止められないぜ」
イクスはそう言いながら、ネプテューヌとプルルートを大げさに褒め称えるボークを冷めた目で見ていた。