新・昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2   作:ゆーじ(女神候補生推し)

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052ルートビルド計画完成、そして別れ

 ネプギア達がロキとダークドラゴンを倒してから約三ヶ月が経った……。

 

G.C.2020年6月13日 土曜日。

 

今日は約一年にも及んだルートビルド計画の完了の日。

 

ルートビルド計画の中心地になるギャザリング城と、その城下町では大きなお祭りが行われていた。

 

パレードとして馬車でギャザリング城の周囲を回るネプギア達女神候補生。

 

 

「いっえーい! ピースピース!」

 

 

 ラムが道行く人の声援に両手のVサインで応えると、「ピース(ぶいっ)」とロムも同じように両手のVサインで応える。

 

ネプギアとユニは小さく右手を振って声援に応えていた。

 

 

「ようやく完成したわね。ルートビルド……」

 

 

 ユニがしみじみにネプギアに話しかけると、「こうやってお祝いしてもらえると、完成したって実感が湧くよね」とネプギアが答える。

 

 

「みなさん、よく頑張りましたね」

 

 

 同乗していたイストワールが女神候補生を褒めると、「計画通りプラネテューヌのシェアは大きく上がりましたし、女神候補生の知名度も上がりました」と続けて言う。

 

 

「協力してくれたみんなのお陰ですよ。ファミ通さんにも好意的な記事を沢山書いて貰えましたし」

 

 

 ネプギアが微笑みながら答える。

 

ファミ通は、ルートビルド計画に対しての好意的な記事を毎週書いてくれて、その評判も上々であった。

 

 

「それだけではありません。みなさんの努力によるものが大きいでしょう。デミヒューマン達とも友好的な関係を築けたのもそうです」

 

 

 イストワールがしみじみと言う。

 

街道からは人間だけではなく、エルフやドワーフ、ホビット等の様々なデミヒューマンがネプギア達に手を振って歓迎をしていた。

 

 

「他の種族のみなさんが協力してくれたお陰で、ここまで短期間に工事が済みましたし、ギャザリング城の周囲も栄えることができました」

 

 

 ネプギアがデミヒューマン達に手を振りながら言う。

 

ネプギア達がルートビルド計画の合間に交流してきた種族は、真面目に自分達との共存を願うネプギアに感化され次々とルートビルド計画に協力してくれた。

 

そのお陰かルートビルド計画だけでなく、一年前は何も無かったギャザリング城の周囲に城下町と呼べる程の規模の町が出来上がっていた。

 

 

「わたし達だってやれば出来るのよ!」

 

 

 今までVサインをしていたラムが話に割って入って来る。

 

更にロムも、「お姉ちゃんもビックリしてたよね」と嬉しそうに言う。

 

それを聞いたユニも、「ウチのお姉ちゃんも驚いてたわ」と続いて言う。

 

 

「みなさんのお陰でゲイムギョウ界は、また一つ発展をしました」

 

 

 イストワールはそう言うと、深々と頭を下げて、「本当にありがとうございます」と女神候補生達にお礼を言った。

 

その後、お祭りは滞りなく行われ大盛況で幕を閉じた。

 

 

***

 

 

「この地方の名前……ですか?」

 

 

 ネプギアが不思議そうに首を傾げる。

 

お祭りが終わり、夕食を済ませ広間でくつろいでいたネプギア達女神候補生にイストワールがある提案をしたのだ。

 

 

「それを、アタシ達が付けるんですか?」

 

 

 ユニも不思議そうに首を傾げる。

 

その様子を見たイストワールが、「このギャザリング城を中心とした交易都市の名前を、ルートビルド計画の中心である女神候補生のみなさんに決めて欲しいんです」と言う。

 

 

「はい! はーい! 【ロムちゃんラムちゃんランド】が良いー!」

 

 

 ラムがそう言って左手を上げると、「アンタ達の名前しか入ってないでしょ……」とユニが呆れながらツッコミを入れる。

 

 

「恥ずかしいよ、ラムちゃん……(もじもじ)」

 

 

 ロムがもじもじしながら言う。

 

 

「ギャザリング地方とかじゃダメなんですか?」

 

 

 ネプギアが無難な案を言うと、「やはり、みなさんの協力した証というのを形として残したいのです」とイストワールがダメ出しをする。

 

 

「うーん……名前ねぇ」

 

 

 ユニが難しい顔をして腕組みをする。

 

そんな時、サンジェルマンがお茶を注ぎながら、「システィーナ……と言うのはどうでしょう?」と提案してくる。

 

 

「「しすてぃーな?」」

 

 

 サンジェルマンの提案に不思議そうに首を傾げるロムとラム。

 

 

「妹のシスターだから、システィーナ……ですか?」

 

 

 ネプギアがそう質問すると、「それもありますが、現実世界にはシスティーナ礼拝堂と呼ばれる神聖な場所があります」とサンジェルマンがシスティーナ礼拝堂の詳しい話を話し始める。

 

 

「へー……そんな場所があるのね」

 

 

 話を聞き終えたユニが感嘆の声を上げると、「いいんじゃない、システィーナ」とシスティーナの名前を推す。

 

 

「うん、わたしもいいと思う!」

 

 

 ラムがそう言って左手を上げて賛成すると、「わたしも好き。システィーナ」とロムも言う。

 

 

「そうだね。システィーナに決めよっか」

 

 

 ネプギアはそう言った後に、「いいですか? いーすんさん」とイストワールに確認を取る。

 

 

「わかりました。明日には全ゲイムギョウ界に発信します」

 

 

 イストワールはそう言って快く頷いた。

 

こうして、ルートビルド計画によりゲイムギョウ界の中央に出来た地方は女神候補生の協力を称え、システィーナと呼ばれることになった。

 

 

***

 

 

 翌日、G.C.2020年6月14日 日曜日

 

 

 ネプギア達女神候補生とプラエ、それにイストワールは二人の女性記者の取材を受けていた。

 

片方はファミ通でもう片方の女性は金髪をポニーテールにして赤いリボンで結び、黒いノースリーブの服に赤いネクタイを締めていたて何故か黄色いクマのぬいぐるみを持っている。

 

 

「ふんふん……なるほど」

 

 

 女性記者はしきりに頷きながらメモを取っている。

 

 

「いかがですか? デンゲキコさん、女神候補生様達のご活躍は」

 

 

 イストワールがそう言うと、「バッチリですよ。これで電撃システィーナ創刊号は大人気になりますよ」とデンゲキコと呼ばれた女性がサムズアップする。

 

 

「電撃シリーズのラインナップにアタシ達が加わるなんて思ってもみなかったわ」

 

 

 ユニが腕組みしながら言う。

 

彼女の言う、【電撃シリーズ】とは各国のハードに特化した月刊誌のことだ。

 

その中で一番有名なのは【電撃ラステイション】だ。

 

その電撃シリーズにシスティーナが加わるに辺り、密着取材としてデンゲキコが派遣されてきたのだ。

 

 

「でも、少しファミ通さんに悪い気もするな……」

 

 

 ネプギアがそう言うと、「色々な記者の皆さんに様々な角度で皆さんのことを紹介してもらえるチャンスです。ファミ通さんとデンゲキコさんには切磋琢磨してもらいましょう」とイストワールが言う。

 

 

「その通りだよ、ネプギア様。私の記事とデンゲキコさんの記事では見方が色々変わってくるからね」

 

 

 ファミ通がそう言うと、「でも、意外だね。デンゲキコさんは四女神派じゃなかったのかな?」とファミ通がデンゲキコに向かって言う。

 

 

「今でもゲイムギョウ界を引っ張っていけるのは四女神様だと思っているけど、その私でも見過ごせない程、女神候補生の皆さんの活躍は目覚ましいんですよ」

 

 

 デンゲキコはそう言うと、「女神候補生の皆さんが表舞台に立った今、ゲイムギョウ界はさらなる発展を迎えるでしょう」と右手で握りこぶしを作った。

 

 

*** 

 

 

 それから一週間。

 

G.C.2020年6月20日 土曜日。

 

ギャザリング城には連日のようにシスティーナをお祝いする品々が届いていた。

 

 

「またお祝いが来たわーーー!」

 

 

 朝一からラムが嬉しそうにお祝いの品を両手で高々と掲げる。

 

 

「なにかな? なにかな?(わくわく)」

 

 

 ロムが期待の眼差しでお祝いの品を見る。

 

 

「お肉がいいなー! お肉!」

 

 

 ラムがそう言って包装を手で剝がそうとすると、「ロム様、ラム様、お行儀が悪いですよ」とフィナンシェが注意する。

 

 

「だって、お肉食べたい」

 

 

 ロムがそう言ってフィナンシェを見つめると、「それでは、今日の晩御飯はお肉にしましょう」とフィナンシェが答える。

 

すると、「「ばんざーい」」とロムとラムが万歳した。

 

フィナンシェはそんな二人を見ながら微笑むと、ロムとラムが持っていたお祝いの品を持って広間に戻る。

 

 

「それにしても、次々とお祝いが届きますね」

 

 

 あんみつが広間に戻ってきたフィナンシェに声を掛けると、「それだけ、ロム様とラム様達のことが認められたということでしょう。メイドとしてこれほど嬉しいことはありません」とフィナンシェが答えた。

 

そんな中、ギャザリング城に来客が訪れる。

 

フィナンシェとあんみつが扉を開けると、そこにはホルランドとルルドが居た。

 

 

「ドワーフの族長ホルランドじゃ。嬢ちゃん達はいるかの」

 

 

 ホルランドがそう言うと、「人魚の族長ルルドです。この度のお祝いの品を持ってきました」とルルドが言う。

 

ホルランドとルルドは客間に通され、ネプギア達女神候補生達は二人に会いに行っていた。

 

 

「システィーナか。うむ、よい名前じゃ。めでたい、めでたいのぉ」

 

 

 ホルランドがそう言うと、ルルドが、「私とホルランドからお祝いの品を渡しに来たのよ」と言う。

 

ネプギアは不思議そうな顔で、「ドワーフさんからも人魚さんからもお祝いは貰ってますよ」と言う。

 

 

「じゃから、ワシ等二人からじゃ……」

 

 

 ホルランドが恥ずかしそうに言う。

 

 

「あっ!」

 

 

 ユニが小さく声を上げる。

 

ユニの目線はルルドの左薬指に注がれていた。

 

それに気付いたネプギアは、「婚約されたんですか?!」と嬉しそうに二人に尋ねる。

 

 

「お陰様でね。あなた達がギアメタルを作ってくれたお陰よ」

 

 

 ルルドが少し嬉しそうにそう言うと、「じゃから改めてお礼ということでじゃ……」とホルランドが恥ずかしそうに言う。

 

 

「うわー! おめでとうございます。式は何時なんですか? 出来たら呼んで下さいね」

 

 

 ネプギアがまるで自分の事のように喜ぶと、「ありがとう。是非とも呼ばせてもらうわ」とルルドが答える。

 

 

「それより、ワシ等のお祝いの品を受け取ってくれ」

 

 

 ホルランドは照れ隠しのようにそう言うと、五つの小箱を取り出す。

 

 

「これは?」

 

 

 ユニが不思議そうに尋ねると、「お肉?」とラムがそれに続く。

 

ユニは呆れ顔で、「食べ物から離れなさい……」と注意すると、「残念ながら食べ物ではないぞい」とホルランドが箱の一つを開ける。

 

そこには、美しいアメジストの首飾りがあった。

 

 

「きれい……」

 

 

 ロムがウットリしながらアメジストの首飾りを眺めると、「これはギアメタル……」とネプギアが首飾りの装飾部分を眺める。

 

 

「嬢ちゃんに貰ったギアメタルをワシ等が加工したんじゃ」

 

 

 ホルランドがそう言うと、「ワシ等?」とユニが首を傾げる。

 

それを見たルルドは、「ええ、私も手伝ったのよ」と言った。

 

 

「ワシ等二人で嬢ちゃん達にお返しがしたくてな。完成した直後にシスティーナって名前が決まったから、そのお祝いにかこつけたのじゃ」

 

 

 ホルランドがそう言うと、「この宝石すっごいおっきくて綺麗ね」とラムが首飾りを褒める。

 

 

「そいつはアメジストと言って、ワシ等ドワーフが掘り起こした宝石の中でも一番上等なモノを持って来たんじゃ」

 

 

 ホルランドが自慢気に言うと、「このアメジストの首飾りはネプギアへの贈り物よ」とルルドが言う。

 

 

「私ですか?」

 

 

 ネプギアが自分を指差しながら驚くと、「アメジストには【愛と慈しみの心。調和と調整と統合】という意味があるわ。色と言いあなたにピッタリよ」とルルドが諭すように言う。

 

 

「でも、こんな高価なものいただけませんよ……」

 

 

 ネプギアがそう言うと、「嬢ちゃんの為に作ったんじゃ受け取って貰わなければ困る」とホルランドがピシャリと言う。

 

 

「それに、この宝石はパワーストーンと呼ばれる不思議な力があるの。戦いの役にも立つと思うわ」

 

 

 更にルルドがそう言うと、「ギアメタルがパワーストーンの力を引き出しているんじゃ。オーディンのアーティファクトに近いものじゃ」とホルランドが付け足す。

 

 

「コアのアメジストは変えることが出来ないけど、他の穴に別の宝石を入れて特別な力を引き出すことも出来るのよ」

 

 

 ルルドがそう言いながら、装飾部分の小さな穴を指差す。

 

 

「エスーシャとか言ったかの? あの興味ないお嬢ちゃん。あの嬢ちゃんが言っていた、【マテリア】を参考に作ったものじゃ」

 

 

 ホルランドが自慢気に言うと、「とりあえず装備してみんか? 能力が上がるじゃろ」と言って首飾りをネプギアに押し付ける。

 

ネプギアは素直に首飾りを受け取ると、「じゃあ、ちょっとだけ」と言って装備する。

 

 

「あっ……力が湧いてくる気がする」

 

 

 ネプギアがそう言いながら、Nギアを開くとステータスの画面をクリックする。

 

すると、ネプギアの防御力と素早さと回避力特にアップしていた。

 

 

「どうじゃ、効果抜群じゃろ」

 

 

 ホルランドがウッシッシと笑うと、「この力で、この先も私達を導いてちょうだい」とルルドがネプギアを諭すように言う。

 

 

「そういうことでしたら、ありがたく受け取ります」

 

 

 ネプギアはそう言いながら、深々と頭を下げた。

 

 

「うむうむ。それでよいそれでよい」

 

 

 ホルランドが腕を組んで満足気に言う。

 

更に別の箱を開けると、「次はユニの嬢ちゃんじゃ」と別の首飾りを取り出す。

 

 

「アタシの分ですか?」

 

 

 ユニがそう言うと、「ユニのはオニキスよ。オニキスの意味は【迷いの無い信念】よ」とルルドが言う。

 

首飾りには黒い宝石がはめ込まれていた。

 

 

「ほれ、付けてみい」

 

 

 ホルランドがそう勧めると、ユニは素直に首飾り付ける。

 

 

「ホントだわ。力が湧いてくる!」

 

 

 ユニはそう言いながら、ネプギアと同じようにU.N.Iの自分のステータス画面を見ると、「命中と射程が上がってる。やったわ」と嬉しそうに言う。

 

 

「おじーちゃん! わたしのは!」

 

 

 ラムがそう言ってホルランドの服を引っ張ると、「わたしも欲しい(うるうる)」とロムが上目遣いでホルランドを見つめる。

 

 

「順番じゃ順番。次はロムの嬢ちゃんのじゃ」

 

 

 ホルランドは、今度は水色の宝石がはめ込まれているギアメタル製の首飾りを取り出す。

 

 

「ロムのはアクアマリンよ。意味は【清らかな癒しのエネルギー】」

 

 

 ルルドがそう言うと、「わー! 水色のキラキラ」と言ってロムが目を輝かせる。

 

ロムはホルランドから首飾りを受け取ると、それを装備する。

 

 

「ロムちゃん、どんな感じ?」

 

 

 ラムが尋ねると、ロムは2RMのステータス画面を眺めながら、「回復力と防御力が上がった……かも」と言う。

 

 

「次はラムの嬢ちゃんじゃ」

 

 

 ホルランドはそう言うと、今度はピンクの宝石がはめ込まれているギアメタル製の首飾りを取り出す。

 

 

「ラムのはローズクォーツ。【明るく自信が持てるようになる】という意味があるわ」

 

 

 ルルドの説明に、「わたしにピッタリね。ピンクなのも最高よ」とラムが微笑む。

 

ラムはホルランドから首飾りを受け取ると、それを装備する。

 

 

「ラムちゃん、パワーアーップ!」

 

 

 ラムが左手を上げながら嬉しそうに言う。

 

 

「パラメーターは、攻撃力と攻撃範囲がアップしてるわ!」

 

 

 ラムが2RMのステータス画面を眺めながら飛び跳ねる。

 

 

「ところで、プラエの嬢ちゃんはおらんのかの?」

 

 

 ホルランドがそう尋ねると、「いますけど、呼んできましょうか?」とネプギアが言う。

 

 

「うむ、五つ目はプラエの嬢ちゃんに用意したものだからの」

 

 

 ホルランドの言葉に、「わかりました。呼んできます」と言ってネプギアは応接室を出て行った。

 

 

***

 

 

「プラエにもプレゼントくれるんですか?」

 

 

 プラエがおずおずとホルランドに尋ねると、「うむ、嬢ちゃん達は仲良しじゃからな。一人だけ仲間外れなのも寂しかろうと思ってな」とホルランドが答える。

 

 

「ありがとうございます」

 

 

 プラエがそう言って深々と頭を下げると、「ほれ、このムーンストーンの首飾りがそうじゃ」と言ってホルランドが白い宝石のはめ込まれた首飾りを取り出す。

 

 

「わ! 綺麗」

 

 

 プラエが驚くと、「ムーンストーンには、【月のエネルギーを受容する、感受性を高める】という意味があるわ」とルルドがムーンストーンの効果を説明してくれる。

 

 

「付けてみてよ、プラエ」

 

 

 ラムがそう言うと、「うん」と言ってプラエが首飾りを付ける。

 

 

「どう? 強くなった?」

 

 

 ロムがそう尋ねると、「えっと、素早さと命中がアップしたみたい」とプラエがNギアを見ながら答えた。

 

 

「どうじゃ? ワシ等が作った首飾りは?」

 

 

 ホルランドが自慢気に尋ねると、「本当に凄いです。こんな良いモノをありがとうございます」とネプギアが再び頭を下げる。

 

続いて、「ありがとう」とユニがお礼を言うと、「ありがとう、おじーちゃん」とラムが嬉しそうに言い、「ありがとうございます」とロムもそれに続く。

 

最後に、プラエがネプギアのように頭を下げて、「ありがとうございます」と言うと、「ウッシッシ、それほどでもないわい」とホルランドが嬉しそうに照れた。

 

 

 その後、ネプギア達はホルランド達と結婚式の話等をして、話が終わると城の外まで見送りに来ていた。

 

 

「それじゃあ、次に会うのは結婚式の時かしらね」

 

 

 ルルドが嬉しそうに微笑むと、「結婚式楽しみにしています」とネプギアが言う。

 

 

「それじゃあの」

 

 

 ホルランドがそう言うと、ホルランドとルルドは帰って行った。

 

 

***

 

 

 その後、ネプギア達はファミ通とデンゲキコの取材を受けていた。

 

 

「なるほどー、ドワーフと人魚からの贈り物ですか」

 

 

 デンゲキコがそう言うと、「もの凄く綺麗な首飾りですね。デザインもシンプルで派手過ぎませんし」とファミ通が言う。

 

 

「綺麗だけじゃないのよ。パワーアップもしたんだから」

 

 

 ラムはそう居ながら両手を腰に当ててドヤ顔を決める。

 

 

「オーディンさんから貰ったアーティファクトも凄かったですけど、この首飾りも凄い効果です」

 

 

 ネプギアがそう言うと、「ギアメタルの発明と同時にどんどん新しい物が出来上がるね。もしかしたら、もう四女神様より強いんじゃないかな?」とファミ通が言うと、「いやいや、まだその域じゃないでしょ」とデンゲキコが答える。

 

 

「ところで、その首飾りに名前は無いんですか? アーティファクトみたいな」

 

 

 ファミ通の質問に、「いえ、特には」とネプギアが答える。

 

 

「記事にするには何か名前があった方がいいですね」

 

 

 デンゲキコがそう言うと、「どんなのがいいかな?」とロムが首を傾げる。

 

 

「エスーシャさんのマテリアを参考に作ったから、【マテリアペンダント】とか?」

 

 

 ユニの提案に、「うーん、ちょっとインパクトが足りないかな」とファミ通が言う。

 

 

「そのペンダント、よく見せて貰ってもいいですか?」

 

 

 デンゲキコがそう言うと、「どうぞ」とネプギアがペンダント差し出す。

 

 

「ふむふむ。九個の宝石を組み合わせて様々な能力を発揮するんですね」

 

 

 デンゲキコはそう言いながら、「オーギュメント」って言うのはどうでしょう」と提案する。

 

 

「おーぎゅめんと?」

 

 

 プラエが首を傾げると、「増大するものって意味だよ」とネプギアが説明する。

 

 

「いい響きじゃない。わたし気に入ったわ」

 

 

 ラムがそう言うと、「実は私の親戚が作ったゲームに似たようなものがあるんです。【デバイスレイジ】って言うんですけど」とデンゲキコが説明をする。

 

 

「悪くないわね。オーギュメント」

 

 

 ユニがそう言うと、「じゃあ、オーギュメントでいいかな?」とネプギアが言う。

 

すると、「「「さんせー」」」とロムとラムとプラエが声を揃えて手を上げる。

 

 

***

 

 

 その日の午後、ネプギア達女神候補生は二人の来客に対応していた。

 

今度はイストワールも一緒だ。

 

 

「あー! ミナちゃんだー!」

 

 

 ラムが嬉しそうに言うと、「ミナちゃん久しぶり」とロムも嬉しそうに来客した一人に声を掛ける。

 

 

「ケイも一緒なんて珍しいわね」

 

 

 ユニがもう一人の来客に声を掛ける。

 

 

「西沢とは要件が一緒だったからね。それなら一緒に話した方が合理的だと判断しただけのことだよ」

 

 

 来客は、ルウィーの教祖、西沢ミナとラステイションの教祖、神宮寺ケイであった。

 

 

「同じ要件ですか?」

 

 

 ネプギアが不思議そうに首を傾げる。

 

 

「システィーナのお祝いだったら、お肉が欲しいわ」

 

 

 ラムがそう言うと、「お肉!」とロムがそれに続く。

 

それを見たミナは、「二人ともはしたないですよ」と注意をした。

 

 

「ラステイションからもルウィーからもお祝いの品物は貰ってるけど?」

 

 

 ユニがそう言うと、「単刀直入言おう」とケイが神妙な顔をする。

 

それを見たユニは、「なによ? そんな真剣な顔して……」と言ってたじろいでしまう。

 

 

「そろそろ、ラステイションに戻って来ないか?」

 

 

 ケイの言葉に、「え?」とユニが首を傾げる。

 

 

「ルートビルド計画も終わり、システィーナも十二分に賑わっている。後はプラネテューヌ……ネプギアさんに任せて、ユニにはラステイションに戻って来て欲しいんだ」

 

 

 ケイがそう言うと、「それは……いきなり過ぎて……」とユニが口ごもる。

 

 

「わたしの要件も同じです。ロム様、ラム様……ブラン様の元に戻って来てはくれませんか?」

 

 

 ミナの言葉に、「えっと……」とロムも口ごもり、「そんなこと急に言われたって……」とラムも戸惑ってしまう。

 

 

「君達が協力するのはルートビルド計画だけだ。これ以上は契約外じゃないのかな?」

 

 

 ケイがイストワールを見ながらそう言うと、「確かに一理ありますね」とイストワールが頷く。

 

 

「いーすんさん!」

 

 

 ネプギアがイストワールに抗議するように言うと、「ネプギアさんのお気持ちは分かりますが、ユニさんもロムさんもラムさんも一時的に協力していただけるという約束です。その約束もルートビルド計画までですし」とイストワールが言う。

 

 

「それはそうですけど……」

 

 

 ネプギアが困ったように両指をいじる。

 

一年近く一緒に暮らしていた彼女達はすっかり今の生活に馴染んでしまい、別れると言うことが出来ないでいた。

 

 

「ブラン様も寂しがっておりますし。お二人ともなるべく早く戻って来て下さい」

 

 

 ミナがそう言うと、「ノワールも、ああ見えて寂しがっている。出来れば早めに頼むよ」とケイがそれに続く。

 

 

「「「………」」」

 

 

 俯いて黙ってしまう、ユニとロムとラム。

 

三人もネプギアと同じく、今の生活に馴染んでしまい、女神候補生の仲間達と別れることが出来ないようだ。

 

 

「何とか伸ばせたりしませんか?」

 

 

 ネプギアがケイとミナに向けて訴えるように言うが、「伸ばすとは何時までだい? それにユニは元々ラステイションの女神だ。いずれは別れることになるんだよ」とケイが言う。

 

更にミナが、「今生の別れと言う訳でもありませんし、お休みの日には遊びに来てもいいんですよ」とロムとラムに言い聞かせるように言う。

 

 

「うー! お姉ちゃんとは会いたいけど、今の生活も好きなのー!」

 

 

 ラムが両手を上げながらそう言うと、「うん……今の生活好き」とロムがそれに続く。

 

 

「あまり困らせないで下さい」

 

 

 ミナが困った顔で言うと、「だってだって、でもでもでも~~」と言ってラムが地団駄を踏む。

 

 

「君達が仲が良いのは理解している。だが、ゲイムギョウ界の国々は競い合うライバル同士だ。いつまでも馴れ合いをされても困るんだよ」

 

 

 ケイの言葉に、「そんな言い方ないじゃない!」とユニが激昂する。

 

 

「とにかく、一ヶ月以内に戻って来てくれ。それで戻らないようなら、こちらもそれ相応の手段を取らなくてはならない」

 

 

 ケイが少し脅すように言うと、「一方的すぎるわ!」とユニが抗議する。

 

 

「一方的じゃないよ。これでも、契約に従ってるつもりだよ」

 

 

 ケイはドライにそう返すと、「イストワールもそう思うだろ?」とイストワールに話を振る。

 

 

「確かに、おっしゃる通りです。ですが、もう少し本人の気持ちを……」

 

 

 イストワールがそう言うと、「だから、一ヶ月と言っているじゃないか。ユニ、ラステイションは君を必要としているし、いつまで待てるほど暇じゃないんだ。よく考えてくれ」とケイが言いながら立ち上がる。

 

 

「ロム様、ラム様、お二人も一ヶ月以内に戻って来て下さいね」

 

 

 ミナが諭すようにロムとラムに言うが、二人は俯いて黙ったままだった。

 

 

「行こう西沢」

 

 

 ケイがそう言ってミナに声を掛けると、「ええ、失礼します」と言ってミナも立ち上がって部屋を出て行った。

 

 

***

 

 

 その日の夜。

 

女神候補生達はギャザリング城のテラスに集まっていた。

 

 

「すっかり忘れてたわよね。アタシ達は別々の国の女神で、ライバル同士だって……」

 

 

 ユニがそう言ってテラスの手すりに頬杖付く。

 

 

「うん……そうだね」

 

 

 力なく答えるネプギア。

 

 

「ねぇ、やっぱり帰らなきゃダメなの?」

 

 

 ラムが訴えるように言うと、「一緒に居たい(うるうる)」とロムが瞳を潤ませる。

 

 

「そうね……帰らなきゃダメなんでしょうね。お姉ちゃんも国民も待ってるわ」

 

 

 ユニがそう言うと、「そっか……そうだよね」とネプギアが寂しそうに言う。

 

 

「楽しいのにな今の生活。お姉ちゃんもみんなもシスティーナに来ればいいのに」

 

 

 ラムがそう言うと、「そうだね。そう出来たらいいよね」とネプギアが答えた。

 

 

「エルフやドワーフのみんなと別れるのも寂しい(しくしく)」

 

 

 ロムが寂しそうに言うと、「そうね。ホルランドさん達が結婚式だって言ってたのにね」とユニも寂しそうに言う。

 

 

「システィーナ地方で暮らす人達は、私達が初めて自分達の力だけで作った信者なのに……」

 

 

 ネプギアの言葉に、「神次元のプラネテューヌと同じで、わたし達、女神候補生の信者なのよね」とラムが言う。

 

 

「でも、ここは超次元。お姉ちゃん達や自分の国の国民の干渉を受けざるを得ないわ」

 

 

 ユニの言葉に、「辛いよぉ……」とロムがメソメソと鳴いてしまう。

 

 

「泣かないでよ、ロムちゃん。わたしも……泣きたくなっちゃうじゃない……」

 

 

 ラムはそう言いながら目に涙を溜める。

 

 

「……来週ラステイションに戻るわ」

 

 

 ユニが決意を固めた声で言うと、「ユニちゃん……」とネプギアは悲しそうな声を出す。

 

 

「あんまり長居しても別れが辛いだろうし、ロムとラムもそうしなさい」

 

 

 ユニの言葉に、「「うん……」」とロムとラムが頷いた。

 

 

 

***

 

 

 一週間後。

 

ユニ、ロム、ラムの女神候補生達とロムとラムの付き添いのフィナンシェが自分の国に帰る為に、ギャザリング城の外に出ていた。

 

ネプギア達、他のギャザリング城のメンバーも見送りに来ている。

 

 

「皆さん、お世話になりました」

 

 

 フィナンシェが深々とネプギア達に頭を下げる。

 

 

「本当に行っちゃうの?」

 

 

 プラエが寂しそうにロムとラムに声を掛ける。

 

 

「ごめんね、プラエ……」

 

 

 元気なくラムが答えると、「……遊びに来るから」とロムがそれに続く。

 

 

「ネプギア、システィーナの発展はアンタの手に掛かってるのよ。下手なことしたら承知しないわよ」

 

 

 ユニがネプギアを指差しながらそう言うと、「うん……」とネプギアが元気なく答える。

 

 

「そんな調子でどうするのよ! これから一人でやってくんでしょ!」

 

 

 更にネプギアに喝を入れるユニ。

 

だが、ネプギアはそれを無視してユニに抱き着く。

 

 

「ネプ……ギア?」

 

 

 戸惑うユニ。

 

 

「ひっく……ひっく……やっぱり、寂しいよぉ、ユニちゃーん」

 

 

 泣きながらユニに抱き着くネプギア。

 

それを見たユニも目に涙を溜めて、「泣かないでよ。直ぐに会えるでしょ……」と呟く。

 

国に戻っても月に一回は神次元に行くので、その時会える筈だが、そういうことではないのだ。

 

 

「うわーーん! みんなと一緒にいたいよー!」

 

 

 それを見たラムが大声で泣き出すと、「うえーーーん」とロムも泣き出してしまう。

 

 

「ロム様……ラム様……」

 

 

 切なそうな顔でロムとラムを見るフィナンシェ。

 

 

「切ないわね……」

 

 

 アイエフがそう言うと、「悲しいです~」とコンパも目に涙を溜める。

 

 

「でも、別の国の女神である以上仕方ないことよ」

 

 

 ニトロプラスがそう言うと、「そうですね……」とイストワールが頷いた。

 

こうして、ユニとロムとラムは自分の国に帰って行った。

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