新・昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2   作:ゆーじ(女神候補生推し)

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055ツァトゥグァ

 ユニ、ロム、ラムがシスティーナを訪れて一ヶ月が経った。

 

G.C.2021年1月7日 木曜日。

 

女神に対してのお仕事を終わらせたネプギア達は久しぶりに、ギルドでフリーのクエストを行っていた。

 

ギャザリング城も発展をして城下町が出来たことにより、ギルドが開設されたのだ。

 

 

「ありがとうございます。これ報酬です」

 

 

 ギルドの受付が報酬を支払うと、Nギアを確認したネプギアが、「確かに受け取りました。ありがとうございます」と一礼した。

 

 

「何か新しい情報ないの?」

 

 

 ユニが受付に対して質問すると、「そう言えば、無形の落とし子のアジトが分ったそうですよ」と受付が答えた。

 

 

「それ本当なの?」

 

 

 ユニが確認をすると、「どうやら本当らしいです。冒険者が何人も返り討ちに遭っているそうです」と受付が答える。

 

 

「それじゃあ、わたし達がやっつけてあげるわ」

 

 

 ラムが自信満々に名乗り出ると、「うん、やっつける(ぐっ)」とロムが小さくガッツポーズをする。

 

 

「出来たら、お城の方にクエストを回しておいて下さい」

 

 

 ネプギアがそう頼むと、「かしこまりました」とギルドの受付が答えた。

 

 

「がんばろうね、ネプギアお姉さん」

 

 

 プラエがそう言うと、「そうだね。みんなで頑張ろう」とネプギアが答えた。

 

 

***

 

 

 ギャザリング城に戻ると、「おかえりなさいませ」とフィナンシェがネプギア達を迎えてくれた。

 

先月にあんみつの紹介により、再びギャザリング城で働くことになったのだ。

 

 

「お客様がお見えになってますよ」

 

 

 フィナンシェがそう言うと、「誰かな?」とネプギアが首を傾げる。

 

 

「何やら可愛らしい男の子でしたが、ホビットなんでしょうかね?」

 

 

 フィナンシェの説明に、「きっと、ラーだわ」とラムが言うと、「なんの用だろう?」とロムが言う。

 

 

「今、ご案内します」

 

 

 フィナンシェの案内で客間に行くネプギア達。

 

フィナンシェに案内された客間には、ラーが可愛らしく座っていた。

 

 

「女神様、お久しぶりです」

 

 

 ラーはそう言うと軽く頭を下げる。

 

 

「お久しぶりです。ラーさん」

 

 

 それに合わせてネプギアも頭を下げて挨拶をする。

 

 

「今日は、これで女神様のお力になるように来ました」

 

 

 ラーはカードの束を取り出す。

 

それを見たラムが、「なにそれ? トランプ?」と質問すると、「これはタロットカードです」とラーが答えた。

 

 

「タロットカード? 占いでもしてくれるの?」

 

 

 ユニがそう言うと、「似たようなものです。僕がこのギアメタル製のタロットカードで占うと特別な力を授かれるのです」とラーが説明してくれる。

 

 

「不思議な力?」

 

 

 ロムがそう言って首を傾げると、「きっと、戦いの役に立つと思います。フレイ様もフレイア様もこれで女神様の力になって欲しいと」とラーが言った。

 

 

「それで、占いってどうやるの?」

 

 

 プラエの疑問に、「簡単です。このカードの束から、一枚だけカードを選んで下さい」とラーが言いながらタロットカードの束を差し出す。

 

 

「じゃあ、わたし、コレー!」

 

 

 ラムがいの一番にカードを選ぶと、「なに? この絵? 偉そうなおじーちゃん?」と言ってカードの絵を見る。

 

 

「それは、教皇【ハイエロファント】ですね」

 

 

 ラーの説明に、「象さん?」とラムが首を傾げると、「それはエレファント」とユニがツッコミをする。

 

 

「あれ? このカード……何だか風の魔力を感じるわ」

 

 

 ラムがそう言いながらカードをしげしげと眺めると、「恐らく風の魔法がパワーアップしたのでしょう」とラーが説明してくれる。

 

 

「やったわ! ラムちゃん、パワーアップ!」

 

 

 ラムがそう言いながら左手でVサインをすると、「次はアタシが引くわ」とユニがカードを引く。

 

 

「これは……? 女帝【エンプレス】」

 

 

 ユニがカードに書かれた文字を読みながら言うと、「何か変わりはありませんか?」とラーが尋ねる。

 

 

「そう言えば、新しい弾のアイデアが出てきそうだわ。これもタロットカードの力かしら?」

 

 

 ユニがそう言いながら、手短にあった紙にメモを取り始める。

 

新しい弾丸のアイデアを書き留めているのだ。

 

 

「じゃあ、次はロムちゃんね」

 

 

 ラムがそう言うと、「う、うん……頑張るね」と言ってロムがカードを一枚引く。

 

 

「女の人の絵だ……」

 

 

 ロムがカードを見ながら言うと、それをネプギアに見せる。

 

そのカードを見たネプギアは、「女教皇【ハイプリエスティス】だね」とロムに説明してあげる。

 

 

「……補助魔法の力を感じる(うずうず)」

 

 

 ロムがそう言うと、「ラム様と同じように、補助魔法がパワーアップしたのでしょう」とラーが説明をすると、「やった!」とロムが小さくガッツポーズをする。

 

 

「じゃあ、次はプラエが引こうかな」

 

 

 プラエはそう言うと、カードを一枚引く。

 

 

「お月様だ」

 

 

 プラエが嬉しそうに言うと、「うん! 何だか超能力でがパワーアップした気がするよ」と続けて言う。

 

それを見たネプギアは、微笑みながら、「よかったね。プラエちゃん」と言った。

 

 

「最後はネプギア様です」

 

 

 ラーはそう言ってカードの束を差し出すと、「じゃあ、コレ」と言ってネプギアがカードを引く。

 

 

「皇帝【エンペラー】だ」

 

 

 ネプギアがそう言うと、「地味なネプギアらしからぬカードね」とユニが言う。

 

それを聞いたネプギアは目をバッテンにさせて、「ユニちゃんヒドイ」と抗議するが、次の瞬間、「はっ!」と目を瞬かせる。

 

 

「どうしたのよ?」

 

 

 ユニの不思議そうな顔に、「新しいM.P.B.Lのアイデアが降りて来た! これ行けるかも!」と嬉しそうに、ユニと同じく手短にあった紙にメモを取り始める。

 

 

「これもタロットカードの力なんですね。ありがとうございます、ラーさん」

 

 

 ネプギアがそう言ってお礼を言うと、「あと、もう一つお知らせしたいことがあります。皆さんの事を占ったのですが、死神のカードが出たのです」とラーが言う。

 

 

「死神!? 嫌そうなカードね」

 

 

 ラムがそう言って不満顔をすると、「死神には死の予兆や終焉の暗示があります。しかし逆に再生、起死回生等の意味も含まれています」とラーが説明をする。

 

 

「要は自分次第ってこと?」

 

 

 ユニがそう言うと、「はい、皆さんに大きな転機が訪れているのは間違いないと思います。どうかお気をつけて」と言うとラーがタロットカードをしまう。

 

 

「もう行っちゃうの?」

 

 

 ロムが少し寂しそうに言うと、「はい、ご武運お祈りしています」と言ってラーは引き上げて行った。

 

 

***

 

 

 ラーからタロットカードの力を授かってから約一週間。

 

G.C.2021年1月18日 月曜日。

 

ギャザリング城のメンバーが、無形の落とし子のアジトへ攻め込む準備が出来たのだ。

 

 

「ここが無形の落とし子のアジトですね」

 

 

 ネプギアの言葉に、サンジェルマンは深く頷き、「はい、サンダイオーという国で神殿として建てられたものが邪神の住処になってしまったようです」と答える。

 

 

「そこら中に無形の落とし子がいるわね」

 

 

 ユニの言う通り、周囲には黒いスライム。無形の落とし子が大量に徘徊していた。

 

 

「君達。この中に入るのかい? 止めておいた方がいいよ」

 

 

 突然、ネプギア達に声が掛けられる。

 

ロムが、「だれ(びくびく)」と怯えると、「ああ、ごめん。驚かせるつもりじゃなかったんだ。僕の名前は松下コウ」と言いながら一人の青年が現れる。

 

 

「この神殿がサンダイオーの神殿だった頃に教祖をやっていた者だ」

 

 

 松下コウがそう言うと、「サンダイオーって、第三次ハード戦争で直ぐに滅びちゃった国だよね」とラムが言う。

 

 

「あはは……手厳しいね。実際にその通りだから仕方ないけど……経営の神様なんて呼ばれたけど、このゲイムギョウ界では上手くいかなかったみたいだ」

 

 

 松下コウはそう言いながら、右手で後頭部をかく。

 

 

「それなら、私達のシスティーナで働きませんか?」

 

 

 ネプギアが松下コウに向かってそう言うと、「いきなりだね君」と松下コウは驚いた表情を見せる。

 

 

「あっ、申し遅れました。私、プラネテューヌの女神候補生で、今はシスティーナ地方を任されている、ネプギアって言います」

 

 

 ネプギアが自己紹介すると、「噂は聞いてるよ。若手の敏腕女神だって」と松下コウが言う。

 

 

「そんな……敏腕だなんて……」

 

 

 褒められた恥ずかしさで顔を赤くするネプギア。

 

 

「そうか……だから、このサンダイオーの神殿に住み着いたモンスターを退治しに来たのか」

 

 

 松下コウが右手をあごに当てながら納得すると、「それじゃあ、このサンダイオーの神殿からモンスターを浄化出来たら君のところで働こう」と続けて言う。

 

 

「本当ですか?」

 

 

 ネプギアが嬉しそうに両手を合わせて柏手を打つと、「どっちにしろ退治しに来たんだから丁度いいわね」とユニが言う。

 

同時にラムが、「それじゃあ、サクッと倒しちゃいましょう」と言うと、「うん、サクサク行こう」とロムがそれに続く。

 

 

「それじゃあ、僕はココで待っているよ」

 

 

 松下コウはそう言って近場の石に腰を下ろす。

 

すると、サンジェルマンがその横に立ち、「ご一緒しますよ。経営の神様と呼ばれたかたのお話に興味もありますし」と言う。

 

 

「それじゃあ、行こうみんな!」

 

 

 ネプギアの号令にギャザリング城のメンバーは、「「「おーー!」」」と気合を入れる。

 

 

***

 

 

 ネプギア達は神殿の周りの無形の落とし子を蹴散らしながら神殿の奥に進んで行く。

 

ネプギア達女神候補生は温存という形で、ファルコムやファミ通が前衛だ。

 

 

「大分奥まで進んだね」

 

 

 ファミ通があごの汗を拭いながら言うと、「ああ。まったく……数だけは多くて面倒だな」とエスーシャがそれに答える。

 

エスーシャの言う通り、これまでに百体近い無形の落とし子を倒し続けていた。

 

 

「やっぱり、ボスとかいるのかな?」

 

 

 ビーシャが不安そうに言うと、「これだけの数だ、統率してるヤツがいるだろう」とシーシャが答えた。

 

 

「ふぅ……これだけの敵を相手にした上にボスの相手は辛いね」

 

 

 ゴッドイーターの言葉に、「だからこそ、ネプギア達を温存してるですの」とがすとが答える。

 

 

「まぁ、このペースなら、あたし達だけでボスも倒せそうだけどね」

 

 

 日本一がそう言うと、「油断は禁物よ」とニトロプラスが注意をする。

 

 

「ここで行き止まりだね」

 

 

 ファルコムが辺りを見回しながら言うと、「えー? ボスいないのー?」とラムが不満そうに言う。

 

それと同時に、「……っ! 上から来るよ! みんな避けて」と大きいネプテューヌが叫ぶ。

 

大きいネプテューヌの言う通り、全員が飛び跳ねて上からの攻撃を避ける。

 

反応の遅れたロムとプラエは、ネプギアに抱えられていた。

 

 

「くっ! 上から奇襲なんて、やってくれるね」

 

 

 ファミ通が攻撃をしてきたところを睨みながら言うと、「……避けられたか。面倒くさいな~」と間延びした男性の声が聞こえてくる。

 

同時に、【ドスン】という大音と共に何かが落ちて来る。

 

 

「なにこれ? クマ?」

 

 

 ユニが驚きながら落ちて来た物を見ると、「けむくじゃら(もじゃもじゃ)」とロムがそれに続く。

 

更に、ラムが、「おっきなお腹」と言うと、「何だか可愛いかも」とプラエが言う。

 

彼女達の言うように落ちてきた物体は、人間より大きめのナマケモノとカエルを足したような生き物だった。

 

ぶっちゃけちゃうと、となりのナントカである。

 

 

「確かにちょっと愛嬌があって可愛い……」

 

 

 ネプギアも同感でそこまで言いかけるが、途中で本来の目的を思い出して、「じゃなくて! あなたが、ここのボスですか?」と巨大なナマケモノに問いかける、

 

 

「そうだよ~。ワシの名前はツァトゥグァ~」

 

 

 巨大なナマケモノはそう答えると、「無形の落とし子を使って人々を襲うのは止めて下さい」とネプギアが凛とした声で要求する。

 

 

「やだよ~。生贄が無くなっちゃうもの」

 

 

 ツァトゥグァはそう答えると、同時に舌を伸ばしてネプギアに攻撃を仕掛けてくる。

 

 

「くっ!」

 

 

 意外と鋭い攻撃で、ネプギアはギリギリのところで回避をする。

 

 

「避けないでよ。面倒くさい~」

 

 

 ツァトゥグァは心底面倒くさそうに言う。

 

 

「何だか力が抜ける相手ね」

 

 

 ユニが呆れたように言うが、「とにかく、コイツがボスだって言うなら、やっつけちゃいましょう」とラムが言う。

 

続けてネプギアが、「そうだね、変身しよう!」と言うと女神候補生とプラエは変身の構えを取る。

 

 

「「「「「プロセッサユニット装着!!」」」」」

 

 

 光と共に変身するネプギア達。

 

光が収まると、武器を構えて女神化した女神候補生とプラエが居た。

 

更にネプギア達だけでなく、ファルコムやファミ通も疑似プロセッサユニットを装備して戦闘の構えを取る。

 

 

「も~~! めんどう、めんどう、めんどう~!」

 

 

 ツァトゥグァが駄々っ子のように大暴れすると、神殿全体が揺れる。

 

 

「うわっ!? ちょっとー! 暴れないでよー!」

 

 

 ビーシャが文句を言う。

 

それと同時に、「ただ闇雲に暴れてるだけじゃないようだね」とシーシャが言うと、「ちっ、援軍か」とエスーシャが舌打ちする。

 

見れば周囲に無形の落とし子達が集まって来ていた。

 

 

「雑魚は私達が引き受けるよ。女神様達はボスを!」

 

 

 ファミ通がそう言うと、ファルコム達は寄って来た無形の落とし子達と対峙した。

 

 

「ありがとうございます。行こうみんな!」

 

 

 ネプギアがそう言うと、女神候補生とプラエはツァトゥグァに立ち向かう。

 

 

「ああ面倒だ。面倒くさい~」

 

 

 ツァトゥグァはそう言いながら巨大な舌を振り回してくる。

 

 

「くっ! アメジストの力!」

 

 

 ネプギアはそう言いながら左手の魔方陣でツァトゥグァの舌を防御する。

 

2124のダメージを受けたネプギアのHPゲージが三割減少してしまう。

 

 

「アメジストの力を借りても、こんなにダメージを受けるなんて……」

 

 

 驚きの声を上げるネプギア。

 

 

「タダのデブじゃないってことね!」

 

 

 ユニがそう言いながら、「当たれ! オニキスの力!」と言ってエクスマルチブラスターのビームを放つ。

 

オニキスの力は、ネプギアのアメジストの力同様にホルランド達に授かったオーギュメントの力で射撃攻撃と命中と射程を上げる効果がある。

 

 

「ぶふーーー!?」

 

 

 ビームが顔面に当たったツァトゥグァが奇妙な悲鳴を上げる。

 

同時に、ツァトゥグァに38万のダメージが当たる。

 

 

「痛いな~~!」

 

 

 そう言いながら、ユニに対して右手を振り回してくるツァトゥグァ。

 

 

「危ない、ユニちゃん!」

 

 

 すかさずユニを庇うネプギア。

 

ユニの代わりに攻撃を受けたネプギアは2215のダメージを受けてHPゲージが残り半分以下になる。

 

 

「やったわね! ローズクォーツの力よ! アイスコフィン!」

 

 

 それを見たラムが、ローズクォーツの力でパワーアップしたアイスコフィンでツァトゥグァに攻撃を仕掛ける。

 

ローズクォーツは魔法攻撃力と攻撃範囲アップさせる力だ。

 

アイスコフィンに当たったツァトゥグァは、「あぎぃ!?」という悲鳴を上げると35万のダメージを受ける。

 

 

「ネプギアちゃん、なおしてあげる! アクアマリン、力を貸して」 

 

 

 その隙にネプギアを回復するロム。

 

アクアマリンには回復力と防御力を強化する力がある。

 

回復魔法を受けたネプギアはHPゲージが満タンまで回復する。

 

 

「ああー! 面倒くさい!」

 

 

 それを見たツァトゥグァが大暴れする。

 

 

「それぐらいで怒らないで! ムーンストーンの力よ!」

 

 

 暴れている、ツァトゥグァ目掛けて十二本の鎖を同時に伸ばすプラエ。

 

ムーンストーンには、攻撃力と素早さと命中アップさせる効果がある。

 

十二本の鎖は次々とツァトゥグァを貫き、合計で30万のダメージが当たる。

 

 

「お前等、面倒くさいぞ。早くやられろ~」

 

 

 ツァトゥグァは右手を上げながら抗議するが、「そんな面倒なら、アンタ自身がやられちゃいなさいよ!」とユニがエクスマルチブラスターの射撃を放つ。

 

 

「おぶっ!?」

 

 

 又もヘッドショットを受けて悲鳴を上げるツァトゥグァ。

 

ついでに、39万のダメージを受ける。

 

 

「コイツ、最初は可愛いかもって思ったけど、よく見ると、あの変態に似てて気持ち悪いわ。ベロを使って攻撃してくるところとか」

 

 

 ラムが憎々し気にそう言うと、「そうだね。あの人に似てて気持ち悪い」とロムがそれに続く。

 

 

「あの変態?」

 

 

 プラエが首を傾げると、「トリック・ザ・ハードのことかな?」とネプギアが言う。

 

 

「そう、何となくアイツに似てて、ムカムカするわ!」

 

 

 ラムはそう言うと、「フッ飛んじゃえ! メギンギョルズ!」とアイスハンマーを持ってツァトゥグァに突撃する。

 

 

「とうりゃああああああ!!!」

 

 

 ラムのアイスハンマーのフルスイングで吹き飛ぶツァトゥグァ。

 

 

「うぎゃ~~~!?」

 

 

 ツァトゥグァは天井に叩きつけられて落下すると、951万のダメージを受ける。

 

 

「いたたた……」

 

 

 ツァトゥグァはそう言いながら頭をさすると、「本当に面倒な奴等だなーーーー!」と言って、ラムに向けて両手を伸ばして暴れまわる。

 

 

「危ない!」

 

 

 すかさず、ラムを庇うネプギア。

 

ラムの代わりに攻撃を受けたネプギアは3321のダメージを受けてHPゲージが四割減少する。

 

 

「そっちはフェイント~」

 

 

 しかし、ツァトゥグァはそう言うと、今度は舌を伸ばして、ロムとラムを絡めとる。

 

 

「「きゃあああああ!?」」

 

 

 悲鳴を上げるロムとラム。

 

 

「止めて、気持ち悪い……」

 

 

 ロムが嫌そうな顔で抗議すると、「もー! これじゃ、本当にあの変態と同じじゃない!」とラムが怒りながら抗議をする。

 

 

「調子に乗るからだよ~~」

 

 

 ツァトゥグァは楽しそうに舌で絡めとったロムとラムを左右に振り回す。

 

 

「「いやぁぁぁぁ!?」」

 

 

 再び悲鳴を上げるロムとラム。

 

 

「ネプギア、プラエ、合わせて!」

 

 

 ユニがそう言うと、エクスマルチブラスターを構える。

 

同時に、「「了解!」」とネプギアとプラエが頷く。

 

 

「タロットカードで強化された脆弱化弾、食らいなさい! ウィークネスバレット・エンプレス!!」

 

 

 ユニのエクスマルチブラスターから一発の弾丸がツァトゥグァの舌に当たる。

 

同時にツァトゥグァの舌にウィークネスバレット以上に赤い模様が出来る。

 

 

「ロムちゃんとラムちゃんを放して下さいっ! 当たれ! グングニル!」

 

 

 ネプギアがウィークネスバレットの模様目掛けてグングニルを放つ。

 

 

「当たらないよー!」

 

 

 ツァトゥグァは舌を動かしでグングニルを避けるが、「避けられません!」とネプギアが言うとグングニルはUターンして再び舌に攻撃を仕掛ける。

 

 

「なに~~!?」

 

 

 驚きの声を上げるツァトゥグァ。

 

Uターンしたグングニルは見事にウィークネスバレットの模様に突き刺さり、3325万のダメージが当たると、「うわらばーーーーー!?」とツァトゥグァは悲鳴を上げる。 

 

グングニルは強力な攻撃であると同時に自動追尾の能力もある。

 

 

「グレイプニル!!!」

 

 

 更にプラエが赤い模様目掛けて、巨大化した鎖を伸ばす。

 

鎖は怯んでいるツァトゥグァの舌を容赦なく締め上げ、クリティカルヒットで、2865万のダメージを与える。

 

 

「ふぐふぐぐふぉへ!?」

 

 

 尚もロムとラムを離さないツァトゥグァに、「まだ離さないならっ! M.P.B.Lエンペラー!」と言ってネプギアがM.P.B.Lを振り上げる。

 

すると、M.P.B.Lのブレード部分に小さな刃が沢山装着され、チェーンソーのようになる。

 

これもユニのウィークネスバレットと同じくタロットカードで強化されたものだ。

 

 

チュイーーーーーン!!

 

 

 チェーンソーとなったブレード部分でツァトゥグァの舌を引き裂く。

 

 

バキーーーン!

 

 

 激しい部位破壊の音と共に、1532万のダメージが当たるとツァトゥグァの舌が吹き飛ぶ。

 

それと同時に解放される、ロムとラム。

 

M.P.B.Lエンペラーは強力な斬属性攻撃だ。

 

 

「ふぐぐぐぐぐぐ!? よくもやりおったな~~!?」

 

 

 恨みがましく唸るツァトゥグァ。

 

それに対して、「それはこっちのセリフよ!」と仁王立ちするラムに、「もう怒ったよ」と腕組みして怒り顔のロム。

 

 

「みんな! やっちゃって! ハイプリエスティス・サポート!」

 

 

 ロムがそう言うと同時にロムの杖が光り輝く。

 

 

「この光は……!」

 

 

 ユニがそう言うと、「タロットカードで覚えた魔法だよ。攻撃力と防御力が上がってムキムキだから、思いっきり攻めちゃって」とロムが説明をしてくれる。

 

 

「そういうことなら! ネプギア! 部位破壊可能な場所は!?」

 

 

 ユニの言葉に、「頭とお腹だよ!」とネプギアが答える。

 

 

「それじゃ、頭いただくわ!」

 

 

 ユニはそう言うと同時に、「ウィークネスバレット・エンプレス!!」と言ってウィークネスバレットを放つと、ツァトゥグァの頭に赤い模様が出来る。

 

 

「タロットカードで強化された、ラムちゃんの新魔法食らいなさい! ハイエロファント・テンペスト!!」

 

 

 ラムがそう言うと激しい緑色の竜巻がツァトゥグァの頭部を襲う。

 

ハイエロファント・テンペストは強力な風属性の魔法。

 

 

「ホグギギギアアアア!?」

 

 

 ツァトゥグァの悲鳴と共に、1525万のダメージが当たる。

 

 

「更に! 久しぶりのラムちゃんのビックリどっきり虫~!」

 

 

 ラムは続けてそう言うと、オーディンに貰ったインセクトボールをツァトゥグァに向けて投げる。

 

 

「行けっ! ジャイアントマンティス!」

 

 

 ラムの指示と共に、インセクトボールから出て来た巨大なカマキリが素早く鎌を振り上げて連続してツァトゥグァの顔を切り刻むと1125万のダメージが当たる。

 

ジャイアントマンティスはカマキリ召喚により、連続した斬属性攻撃を行う。

 

 

「ありがとう、ジャイアントマンティス!」

 

 

 カマキリにお礼を言うラム。

 

ラムは強いカマキリと友達になり、インセクトボールに入って貰ったのだ。

 

 

「おのれ~~!」

 

 

 怒り状態で右手を振り回すツァトゥグァ。

 

 

「わたしだって! ロムちゃんのビックリどっきり植物!」

 

 

 今度はロムが、オーディンに貰ったプラントボールをツァトゥグァに向けて投げる。

 

 

「ローズバリケード!」

 

 

 ロムの指示と共に巨大なバラが壁になってツァトゥグァを阻む。

 

ツァトゥグァはバラの棘で傷だらけになってしまい、312万のダメージを受ける。

 

 

「バラさんありがとう」

 

 

 バラの花に向けてお礼を言うロム。

 

ラムと同じく世話をしているバラの花にプラントボールに入ってもらったのだ。

 

 

「その隙、見逃しません! M.P.B.Lエンペラー!」

 

 

 バラの棘で苦しんでいるツァトゥグァに対して、ネプギアがM.P.B.Lエンペラーで兜割を仕掛ける。

 

 

チュイーーーーーン!!

 

 

 チェーンソーとなったブレード部分でツァトゥグァの頭部を引き裂く。

 

 

バキーーーン!

 

 

 激しい部位破壊の音と共に、1658万のダメージが当たるとツァトゥグァの頭に部位破壊のヒビが入る。

 

 

「本当に面倒くさい奴等だな~!」

 

 

 バラのツタを引き剝がしたツァトゥグァが、短い足で走りながら両手でネプギアを攻撃しようとする。

 

 

「パワーアップした超能力で! スロウ・ムーン!!」

 

 

 プラエがそう叫んだ瞬間、今までのプラエの超能力以上にツァトゥグァの動きが遅くなる。

 

スロウ・ムーンはタロットカードの月のカードの力で、敵の時間を遅くする超能力を強化したものだ。

 

 

「これなら!」

 

 

 ネプギアはそう叫ぶと、素早くツァトゥグァの足にスライディングをする。

 

 

「ひょわーーーーー!?」

 

 

 足元を掬われて顔面から倒れるツァトゥグァ。

 

 

「ぐぬぬぬ!?」

 

 

 ムクリと立ち上がるツァトゥグァだが、「その瞬間を待ってたわ!」とユニが腹部にウィークネスバレット・エンプレスを撃ちこむ。

 

 

「え!? ちょ、待って!?」

 

 

 ツァトゥグァが慌てる間も無く、一瞬で踏み込んで来たラムが、「メギンギョルズ! ちぇすとーーーー!」とアイスハンマーでツァトゥグァの腹部を突き上げる。

 

 

「ほぐわぉぉぉぉ!?」

 

 

 3585万のダメージと共に上空に吹き飛ぶツァトゥグァ。

 

更に、「当たれ! グングニル!」とネプギアがツァトゥグァの腹部にグングニルを投げると同時にM.P.B.Lのビームを連射する。

 

 

「ぬごーーーーー!?」

 

 

 ネプギアの攻撃が全て当たると3325万のダメージを受けてツァトゥグァが落下してくる。

 

 

「もらったわ! レヴァテイン!」

 

 

 そこにウィークネスバレットを撃ち尽くしたユニがレヴァテインの火炎放射を放つ。

 

火炎放射はツァトゥグァの腹部に当たると、2984万のダメージが当たる。

 

 

「プラエちゃん、一緒に!」

 

 

 更にロムが叫ぶ。

 

プラエが、「うん、一緒に!」と返すと、プラエの左薬指の鎖が白く光り輝くと同時に巨大化する。

 

 

「グレイプニルからの……」

 

 

 プラエがそう言うと、「「マルチプライドシャインチェーーーーン!!!」」とロムとプラエが叫ぶ。

 

プラエのグレイプニルとアークスの合体攻撃の複合技だ。

 

巨大化した白い鎖はツァトゥグァの腹部を貫くと、5284万のダメージが当たる。

 

 

「もう一発、吹き飛びなさい! ハイエロファント・テンペスト!!」

 

 

 ラムがそう言うと激しい緑色の竜巻がツァトゥグァの腹部を襲い、1532万のダメージと共に再び上空に打ち上げる。

 

 

「これでフィニッシュです! M.P.B.Lエンペラー!!」

 

 

 ネプギアはツァトゥグァを追って空中に飛び上がる。その手にはチェーンソー化したM.P.B.Lエンペラーが握られていた。

 

 

「切り裂け! M.P.B.L!」

 

 

 M.P.B.Lのチェーンソー部分がツァトゥグァの腹部を切り裂く。

 

 

バキーーーン!

 

 

 激しい部位破壊の音と共に、1565万のダメージが当たるとツァトゥグァの腹部に部位破壊のヒビが入る。

 

そのまま自由落下で床に突き刺さるツァトゥグァ。

 

 

「どう! 思い知った!」

 

 

 ラムが仁王立ちで、左手で指差しながら勝ち誇る。

 

 

「変態行為するからだよ」

 

 

 ロムも同じポーズで勝ち誇ると、「少しやり過ぎな気がしなくもないけど……」とネプギアが小さな声で言うが、「甘いわネプギア。変態死すべし慈悲はないわ!」とラムが抗議する。同時に、「慈悲は無い!」とロムもそれに続く。

 

 

「お前等~! いい加減にしろーーー!」

 

 

 ツァトゥグァはそう言いながら床から頭を引き抜く。

 

ツァトゥグァ頭からは、ぴゅーぴゅーと血のような物が吹き出していた。

 

 

「お前等なんて、ワシの本当の力を持ってすれば相手じゃないんだよ! 邪空空間ハイパーボリア!」

 

 

 ツァトゥグァがそう言うと、辺りが闇に包まれる。

 

 

「これは邪空空間!」

 

 

 ネプギアが焦りながら言う。

 

 

「くっ! 攻撃が通らないよ!」

 

 

 無形の落とし子と戦っていた大きいネプテューヌが焦りの声を上げる。

 

邪空空間は、無形の落とし子達にも効果があるようだ。

 

 

「ふっふっふっふ~。面倒だけど、さっきのお返しに嬲り殺してやろうかな」

 

 

 ツァトゥグァがそう言っていやらしい笑みを浮かべると、短い足をドスドスと響かせてネプギア達に近づいてくる。

 

 

「ネプギア、昂次元よ!」

 

 

 ユニがネプギアに向けて言うが、「何だか知らないけど、これ以上はやらせないよー!」と言ってツァトゥグァは再生した舌をネプギアに向けて振り回す。

 

 

「くっ! アメジスト!」

 

 

 ネプギアはアメジストの力を宿した防御の魔方陣でそれを凌ぐが、3125のダメージを受けて昂次元化のタイミングを逃してしまう。

 

 

「ネプギアちゃんがやられちゃう。アクアマリン、力を貸して」

 

 

 素早くロムが回復魔法を使うとネプギアのHPが満タンまで回復する。

 

 

「ネプギア、早くして、こっちも防戦一方だよ!」

 

 

 日本一がダメージを与えられない無形の落とし子達に対して苦戦を強いられている。

 

 

「どうやら、あのピンクの小娘が何か企んでるみたいだな。それなら!」

 

 

 ツァトゥグァは舌と両手を伸ばして三方向からネプギアを攻める。

 

邪空空間でパワーアップしたツァトゥグァのその攻撃は恐るべきスピードとパワーでネプギアは回避と防御で手一杯だった。

 

 

「くっ……これじゃあ、昂次元化が出来ない!」

 

 

 焦りの声を上げるネプギア。

 

 

「みんな、援護するわよ!」

 

 

 ユニ達がツァトゥグァに向けて攻撃を仕掛けるが邪空空間の効果によりダメージはゼロであった。

 

 

「効っかないよ~~ん」

 

 

 両手でピースをして、おちょくるように勝ち誇るツァトゥグァ。

 

 

「今の内に、意気軒昂!」

 

 

 ネプギアはその隙に昂次元を開こうとする。

 

しかし、「やらせないと言ってるだろう!」とツァトゥグァが舌を素早く振り回してネプギアを打ち据える。

 

 

「あぐっ!?」

 

 

 直撃を受けて更に4258のダメージを受けるネプギア。

 

HPゲージが残り二割近くになってしまう。

 

 

「そらそらそら!」

 

 

 追撃の手を緩めないツァトゥグァ。

 

ツァトゥグァの三方向からの攻撃が徐々にネプギアを追い詰めて行く。

 

 

「くっ……せめてギアシステムが使えれば……」

 

 

 悔しそうに唇を噛むネプギア。

 

イストワールが居ない今はギアシステムを使うことが出来ないのだ。

 

そうしている内にツァトゥグァの右手がネプギアの目前に迫る。

 

 

(ダメ!? 当たっちゃう!)

 

 

 ネプギアがそう思った瞬間。

 

 

「ネプギアーーーーー!」

 

 

 ユニがネプギアとツァトゥグァの間に割り込んで来る。

 

 

 バシン!!

 

 

「ユニちゃん!?」

 

 

 ネプギアが悲痛な声を上げる。

 

ネプギアの代わりにツァトゥグァの右手で殴られたユニが吹き飛ぶ。

 

ユニは、4011の大ダメージを受けて、HPゲージが一割も残っていない。

 

 

「は、早く……昂次元化を……」

 

 

 ユニが苦しそうに喋る。

 

 

「ちいっ!」

 

 

 ツァトゥグァは、今度は左手を使ってネプギアを殴ろうとする。

 

 

「やらせないよ!」

 

 

 今度はロムがドラウプニルを盾にしてネプギアを庇う。

 

ドラウプニルは八個とも吹き飛ばされてしまい、ロムも3125のダメージを受ける。

 

 

「ロムちゃん!」

 

 

 再び悲痛な声を上げるネプギア。

 

 

「ならばこれで!!」

 

 

 ツァトゥグァは舌を槍のように伸ばしてネプギアを狙う。

 

 

「ネプギア!?」

 

「ネプギアお姉さん!」

 

 

 今度はラムとプラエが二人でネプギアを庇う。

 

 

「「きゃああああ!?」」

 

 

二人とも、3200以上のダメージを受けると戦闘不能になって倒れてしまう。

 

 

「ネプギア、早く!」

 

 

 うずくまりながらもネプギアに声を掛けるユニ。

 

更に、「ネプギアちゃん!」とロムも声を張り上げる。

 

 

「意気軒昂! 開け昂次元!!!」

 

 

 二人の声に応えるように昂次元を展開するネプギア。

 

ネプギアの背中に昂次元化の羽が生えようとしていた。

 

 

「やらせるかあああああああ!!!」

 

 

 ツァトゥグァは、それをさせまいと両手と舌を使ってネプギアに襲い掛かる。

 

 

「くっ……ネプギア!」

 

 

 庇おうにも体が動かないユニ。

 

 

「ネプギアちゃん! あうっ!」

 

 

 ロムもネプギアを庇おうとするがダメージで膝を追って倒れてしまう。

 

ツァトゥグァの三方向からの攻撃がネプギアに迫る。

 

昂次元化の途中でネプギアは動けない。

 

ネプギアは落ち着いて右手を上げると、「女神フリッグの盟約に従い万物から護る聖なる盾を!」と叫ぶ。

 

 

「ユニバース・キャンセラー!」

 

 

 続けてネプギアがそう叫ぶとネプギアを護るように球状のバリアが展開される。

 

するとツァトゥグァの攻撃は全て、impossible【無効】の表示が出る。

 

 

「なにぃぃぃぃぃ!?」

 

 

 驚愕の表情を浮かべるツァトゥグァ。

 

同時に、「昂次元展開完了!」とネプギアが叫ぶ。

 

 

「くそっ! 邪空空間がかき消されて行く!」

 

 

 昂次元による変化に、焦りの声を上げるツァトゥグァ。

 

 

「ロムちゃん。ラムちゃんとプラエちゃんを蘇生してあげて!」

 

 

 ネプギアがそう言うと、「うん!」とロムは頷き、素早く呪文を唱えると、「……光と水の精霊よ……傷つき倒れた英霊達を救いたまえ……ふっかつだよ!」と魔法を唱える。

 

すると、倒れていたラムとプラエがムクリと起き上がり、「もう許さないわよ」とラムが言い、「やっつけるよ」とプラエが言う。

 

更に、ネプギアが、「ハイヒール!」と言って、ユニとロムのHPを回復させる。

 

【ふっかつだよ】はリバイブを強化した広範囲の蘇生魔法。

 

 

「こうなったら逃げるしか……」

 

 

 ツァトゥグァがそう言いながら短い足で逃げようとするが、「やらせないよ。スロウ・ムーン!」とプラエが超能力を使うと、ツァトゥグァの動きが更に遅くなる。

 

 

「みんな! ツァトゥグァを囲んで!」

 

 

 ネプギアの指示で、ユニ達は、ネプギアを頂点とした四角錐形のピラミッドを作り、それでツァトゥグァを囲うように配置する。

 

ダークドラゴンの時と同じ配置だ。

 

 

「みんな、声を揃えて心を一つにして!」

 

 

 ネプギアがそう叫ぶと、ユニ達は力強く頷く。

 

 

「「「「「邪悪なる者に討ち克つ力を! 破邪顕正! セイクリッド・ディメンション・ジオメトリー!!」」」」」

 

 

 ネプギア達が叫ぶと、薄紫色の光の線がネプギア達を繋ぐ。

 

 

「うきゃああああああああ!?」

 

 

 薄紫色の光のピラミッドに拘束されたツァトゥグァは苦しそうな叫びを上げる。

 

セイクリッド・ディメンション・ジオメトリーに拘束されてパワーダウンを起こしているのだ、

 

 

「もう終わりね」

 

 

 ラムがそう言うと、「お、おのれ~~」とツァトゥグァが悔しそうな声を上げる。

 

 

「お祈りは済んだかしら? せいぜい派手に葬ってあげるわ!」

 

 

 ユニがそう言うと、「ウィークネスバレット・エンプレス」とツァトゥグァの胴体に脆弱化弾を放つ。

 

同時に、「みんな! コード・ラグナロク!!」とネプギアが叫ぶ。

 

 

「行けっ! グングニル!!」

 

 

 ネプギアがグングニルを投げると逃げ出したツァトゥグァに突き刺さる。

 

次の瞬間、「捕らえて、グレイプニル!」とプラエが巨大な鎖を伸ばすとツァトゥグァを捕らえて締め上げる。

 

ツァトゥグァは逃れようともがくが鎖はビクともしない。

 

 

「攻撃にも使えるんだよ。ドラウプニル!」

 

 

 ロムの8個のドラウプニルがバリアを張りながら連続攻撃をする。

 

身動きの取れないツァトゥグァにドラウプニルの容赦ない連続攻撃が加えられる。

 

 

「燃え尽きなさい。レヴァテイン!」

 

 

 ロムの攻撃が終わると同時にユニがレヴァテインでツァトゥグァを焼き払う。

 

 

「せーだいに吹っ飛ばしてあげるわ!! メギンギョルズ最大パワーーーー!!」

 

 

 ユニの攻撃が終わった瞬間、100トンのアイスハンマーを持ったラムがもの凄い勢いで走ってくる。

 

 

「ラムちゃん、ホーーームラン!!!」

 

 

 アイスハンマーのフルスイングがツァトゥグァの腹に決まると、ツァトゥグァ思いっきり吹っ飛ばされ天井に叩きつけられる。

 

 

「最後はアンタよ。しっかり決めなさい!」

 

 

 ユニがそう言ってネプギアに声を掛けると、ネプギアはゲハバーンを呼び出す。

 

 

「ゲハバーン……またの名を神聖剣ティルフィング、私に力を貸して!」

 

 

 ネプギアの言葉に呼応するように仲間達がネプギアに向けて力を送る。

 

 

「来る! みんなの願いの力が! 動いてゲハバーン! みんなの想いに、私の想いに応えて!」

 

 

 ネプギアがそう叫ぶと、「ゲハバーン、起動率212%」とネプギアの耳にNギアからのアナウンスが流れる。

 

 

「行けるっ!」

 

 

 ネプギアはプロセッサユニットのブースターを全開にすると天井にめり込んでいるツァトゥグァに向けて突撃する。

 

 

「紫昂剣、一文字斬り!」

 

 

 ネプギアが一文字にツァトゥグァを斬り抜けると、5億4351万のダメージと共にツァトゥグァがオーバーキル

×2の表示と共に真っ二つに切り裂かれる。

 

 

「ほげぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

 

 奇妙な断末魔の叫びと共に消滅するツァトゥグァ。

 

ラグナロクは女神候補生とプラエによる合体攻撃。

 

必中のグングニルから始まる強烈なアーティファクトの連続攻撃に加え、最後はゲハバーンでフィニッシュする現時点での女神候補生の最強の攻撃。

 

強化されたウィークネスバレットを使ったといえど、邪神のツァトゥグァをオーバーキルできる威力がある。

 

ツァトゥグァの消滅と共に無形の落とし子達も消滅する。

 

 

「やりました!」

 

 

 左手でVサインをするネプギア。

 

 

「やったわ!」

 

 

 ユニはネプギアに近づくと左手を上げる。

 

ネプギアはそれに合わせるように【パァン】とハイタッチを交わす。

 

ロムもラムもプラエも仲良くハイタッチを交わしていた。

 

 

「5億……なんてデタラメな強さなの……」

 

 

 その光景を見ていたデンゲキコが呆然としていると、「まったくだね。あんなに苦戦していた邪神をオーバーキル出来るようになるなんて、凄い成長力だよ。取材し続けてきた甲斐があるね」とファミ通が言う。

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