新・昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2   作:ゆーじ(女神候補生推し)

64 / 83
064ネプギアVSプルルート

「いい加減諦めなさいよ!」

 

 

 キセイジョウ・レイは顔を歪めながら、巨大な赤黒い弾をネプギアに向けて連射してくる。

 

 

「くっ……」

 

 

 avoid。ネプギアはプロセッサユニットのスラスターを噴射して、苦しいながらもそれを回避する。

 

 

「ちょこまかと、鬱陶しいわねーーーー!」

 

 

 キセイジョウ・レイは更に激しく顔を歪めると、連射する弾の数を増やす。

 

 

(避けられない!?)

 

 

 ネプギアはそう思うと、「アメジストの力!」と叫びながら左手の防御の魔方陣を展開する。

 

 

ドカンドカンドカン!!

 

 

 赤黒い魔法の弾が連続してネプギアに命中する。

 

ネプギアは、2568のダメージを受けるとHPゲージが三割以上減少してしまう。

 

しかし、素早く、「ハイヒール!」と回復魔法を唱えHPゲージが満タンまで回復する。

 

 

「しっこい!!」

 

 

 再び赤黒い弾を放つキセイジョウ・レイ。

 

 

「見切りました!」

 

 

 ネプギアはそう叫ぶと、最小限の動きで赤黒い弾を避けると、M.P.B.Lのビームをキセイジョウ・レイに向けて連射する。

 

 

「ぐうっ!」

 

 

 M.P.B.Lのビームがキセイジョウ・レイに当たる。

 

32万のダメージを受けるキセイジョウ・レイ。

 

ネプギアは更にキセイジョウ・レイとの間合いを詰める。

 

 

「M.P.B.Lエンペラー!!」

 

 

 チェーンソー化したM.P.B.Lがキセイジョウ・レイを切り裂き、623万のダメージが当たる。

 

同時にネプギアの耳に、「エネミーの推定最大HP2億。現在のダメージ1億2795万3251。勝率は32%です」とNギアの機械音声が聞こえて来る。

 

ネプギアは攻撃、防御、回避、回復を巧みに使い、キセイジョウ・レイのHPを半分以上減らしていた。

 

 

「はあっ……はあっ……はあっ……」

 

 

 ネプギアは激しい呼吸をしながら、ポーチから呼び出したMPの回復アイテム、MPチャージを飲む。

 

するとネプギアのMPゲージが五割まで回復した。

 

ヒールやハイヒール等のHPを回復する魔法は当然MPを消費し、ネプギアはキセイジョウ・レイから受けたダメージからHPを回復する内にMPが尽きかけていたのだ。

 

 

(MPチャージもあと三本、とてもじゃないけど、レイさんを倒すまで持たない)

 

 

 ネプギアは頭の中でそう計算をするが、決して諦めずにキセイジョウ・レイとの戦いを続ける。

 

M.P.B.Lのブレード部分とキセイジョウ・レイの杖が激しくぶつかり合う。

 

 

「はあっ!」

 

 

 打ち合いに勝ったネプギアは鋭い右回し蹴りで、キセイジョウ・レイを吹き飛ばす。

 

 

「はああああ!!!」

 

 

 更にネプギアはM.P.B.Lのビームを連射する。

 

ビームの直撃を受けたキセイジョウ・レイは321万のダメージを受ける。

 

キセイジョウ・レイは空中で受け身を取ると、憐れむような目でネプギアを見て、「……もう止めましょう? 無理なんですよ、私の力を……タリの女神をたった一人で倒すなんて」と言う。

 

 

「それでもっ! それでも私は戦います!」

 

 

 必死の声で抵抗するネプギア。

 

 

「そろそろ、私もガッツが発動します。そうしたら、ネプギアさんは……一緒にプルルートさんに謝りに行きましょうよ」

 

 

 キセイジョウ・レイはそう提案するが、ネプギアは首を左右に振り、「それは出来ません」と言ってM.P.B.Lを構える。

 

 

「この私が、こんなに気を使っているのにぃぃぃぃぃぃ!?」

 

 

 突如急変するキセイジョウ・レイ。

 

攻撃を仕掛ける合図だ。

 

キセイジョウ・レイはプロセッサユニットのブースターを全開にしてネプギアに一直線に向かって来る。

 

 

「来るっ!」

 

 

 身構えるネプギア。

 

キセイジョウ・レイがもの凄いスピードで迫る。

 

 

カキンッ!!

 

 

 M.P.B.Lのブレード部分とキセイジョウ・レイの杖がぶつかり合い火花を散らす。

 

 

(くっ……凄いパワー……もうガッツが発動している……)

 

 

 苦しそうな表情のネプギア。

 

さっきの一撃でHPが減少したキセイジョウ・レイはガッツが発動したことにより、パワーアップを果たしていた。

 

 

「弱いっ!」

 

 

 キセイジョウ・レイがそう言うと、ネプギアはM.P.B.Lと共に弾き飛ばされ、地面に叩きつけれててしまう。

 

 

「終わりだぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 キセイジョウ・レイはそう言うと、大量の赤黒い弾をネプギア向けて放つ。

 

地面に叩きつけられて未だ身動きが取れないネプギアが、(ここまでなの!?)と思う。

 

それと同時に、ネプギアの頭に【ピピピピピピピピピピピピ】と機械音が響いてくる。

 

 

ドカンドカンドカン!! ドカーーーーン!!

 

 

 ネプギアが居た場所が大爆発に包まれ、当たり一面の地面が大きく抉られる。

 

 

「ああ……やってしまった。ごめんなさいごめんなさい、ネプギアさん、ごめんなさい!」

 

 

 攻撃が終わって元の性格に戻ったキセイジョウ・レイが、ネプギアが居た地点に向けて何度も頭を下げる。

 

 

ズキューーーーン!!!

 

 

 突如、ビーム音が鳴り響き、ビームがキセイジョウ・レイに命中すると、32万のダメージが当たる。

 

 

「痛っ!? なに? 何が起きたの?」

 

 

 慌ててビームの飛んで来た方向を見るキセイジョウ・レイ。

 

そこには空に浮いたネプギアがいた。

 

 

「ネプギアさん!? そんな馬鹿な? 確かに今……」

 

 

 動揺するキセイジョウ・レイ。

 

すると、いつの間にネプギアの隣にいたイストワールが、「ギアシステム、間に合いましたね」と言う。

 

ギリギリのところで合流したイストワールによりギアシステムが発動したのだ。

 

 

「はい、ギリギリですけど、何とか切り抜けられました」

 

 

 ネプギアはそう言うと、「ギアシステム、私に勝利を見せて下さい!」と続けて言う。

 

ネプギアの頭の中で、ギアシステムが凄まじい速度で演算する。

 

 

「いくら予測できても、パワーはこちらが上の筈! ……死ねぇ!!!」

 

 

 そう言って赤黒い弾をネプギアに向けて放つキセイジョウ・レイ。

 

しかし、ネプギアは、「パワーも負けません!!」と言うと、「意気軒昂!! 開け昂次元!!」と叫ぶ。

 

昂次元化により、生えた光の羽、【昂翼】がネプギアを護るように折りたたまれる。

 

 

カキンッ!!

 

 

 昂翼がキセイジョウ・レイの放った赤黒い弾を弾き飛ばす。

 

 

「馬鹿なっ!」

 

 

 驚愕の表情をするキセイジョウ・レイ。

 

ネプギアはその隙に一瞬でキセイジョウ・レイとの間合いを詰めると、昂翼を広げて、「昂翼天翔!!」と舞い上がる。

 

昂翼がキセイジョウ・レイを切り裂く。

 

 

「うわああああああ!!」

 

 

 521万のダメージを受けて悲鳴を上げると、吹き飛ばされ地面に叩きつけられるキセイジョウ・レイ。

 

 

「今です! ネプギアさん!」

 

 

 イストワールはそう言うと祈るように手を組み、「あなたに力を……」と呟く。

 

それと同時にネプギアはM.P.B.Lを構えると、「発射シークエンス入ります。ロングレンジバレル、シェアエネルギー受信システム転送!」と言うとM.P.B.Lの銃口に長い銃身、後部にはリフレクターが装着される。

 

 

「シェアエネルギー来ます!」

 

 

 イストワールの言葉と同時にシスティーナの方面から一筋の光がM.P.B.Lに注がれる。

 

すると装着したリフレクターが薄紫色の光を放つ。

 

ネプギアはレティクルを慎重に動かし照準の真ん中にキセイジョウ・レイを捉える。

 

 

ピー!

 

 

警告音と共に【Lock on】と赤い文字が点滅する。

 

 

「照準、発射態勢……オールクリア!」

 

 

 ネプギアがそう言うと同時に、「エネルギー充電100%。撃てます」とM.P.B.Lから機械音声が聞こえてくる。

 

 

「シェアエネルギーキャノン発射!」

 

 

 ネプギアがM.P.B.Lのトリガーが引くと巨大なエネルギーがキセイジョウ・レイを襲う。

 

 

「????!!!!」

 

 

 キセイジョウ・レイは絶叫を上げる暇もなくエネルギーの奔流に呑まれる。

 

ネプギアはエネルギーの照射の反動に耐える為に、両足で踏ん張りつつプロセッサユニットのバーニアも後方に噴射させる。

 

 

「くぅぅぅ!」

 

 

 数秒のエネルギーの照射が終わるとキセイジョウ・レイは、2341万のダメージを受ける。

 

キセイジョウ・レイのHPも残り僅かだ。

 

ネプギアとイストワールの合体技のシェアエネルギーキャノンは、信仰の地がシスティーナに変わっても撃つことが出来る。

 

 

「はぁっ……はあっ……」

 

 

 ボロボロになりながらも立ち上がるキセイジョウ・レイ。

 

ネプギアを睨むと、「やってくれたわねっ! 後悔させてあげるわ!!」と怒りを露にする。

 

 

「ネプギアさん、あと一息ですが、油断しないで下さい」

 

 

 イストワールの言葉に、「はい!」と頷くネプギア。

 

ネプギアはプロセッサユニットのブースターを全開にして、キセイジョウ・レイに向かって行った。

 

 

***

 

 

 ネプギアがキセイジョウ・レイと激闘を繰り広げている頃。

 

ユニやマジェコンヌ達も、ネプテューヌ達と一進一退の戦いを繰り広げていた。

 

 

「おいおいおい……タリの女神のヤツ、やべぇんじゃねーの?」

 

 

 イクスが少し慌てながら言うと、「ぎあちゃんってば、まだ諦めてないの? 歯がゆいわねぇ~」とプルルートが不機嫌そうな声を出す。

 

 

「ねぷちゃ~~ん、遊んでないで、そろそろ終わらせましょう」

 

 

 プルルートがそう言うと、「そうね。マジェコンヌの顔も見飽きたし」とネプテューヌが答える。

 

その言葉に激昂したマジェコンヌが、「そう簡単に行くと思うなよ!」と両剣で斬り込んで来る。

 

 

「まかり通らせてもらうわ! チェンジ、ネクストフォーム!!」

 

 

 激しい光と共にネクストフォーム化するネプテューヌ。

 

 

「なにっ!?」

 

 

 ネプテューヌの変化に驚きの声を上げるマジェコンヌ。

 

 

「主人公の奥の手よ。もうあなたに勝ち目はないわ」

 

 

 ネプテューヌはそう言うと太刀を構えて、「散りなさい、クリティカルエッジ!!」と言ってマジェコンヌを切り裂く。

 

 

「ぐわああああああ!?」

 

 

 6351のダメージを受けて一撃で戦闘不能になるマジェコンヌ。

 

 

「そんな!? マジェコンヌが一撃で!」

 

 

 焦るユニ。

 

そんなユニの背後にネプテューヌが一瞬で移動してくる。

 

 

「クロスコンビネーション!!」

 

 

 ネプテューヌの連続攻撃に、7325のダメージを受けてユニも戦闘不能になる。

 

 

「ユニお姉さん!!」

 

 

 声を上げるプラエ。

 

ネプテューヌは彼女の背後にも一瞬で移動して手にした太刀で斬り付ける。

 

 

「きゃっ!?」

 

 

 8215のダメージを受けて戦闘不能になるプラエ。

 

ネプテューヌはネクストフォームのパワーとスピードを生かして次々とアイエフ達やシスティーナ兵を蹴散らして行く。

 

その姿は無双ゲームのようだった。

 

 

「せっかく、ここまで頑張ったのに!?」

 

 

 ロムが絶望の声を上げると、「いいわぁ、その表情~。最高よロムちゃん」と言ってプルルートが蛇腹剣を鞭のように伸ばす。

 

 

「「きゃああああ!?」」

 

 

 蛇腹剣に弾き飛ばされるロムとラム。

 

二人とも、2000以上のダメージを受けHPゲージが半分以下になってしまう。

 

 

「くっ……負けないんだから……」

 

 

 倒れながらも杖を握ろうとするラム。

 

 

ガスッ!

 

 

 しかし、その手がプルルートのハイヒールに踏まれる。

 

 

「うあああああ!」

 

 

 ラムが苦悶の声を上げる。

 

 

「無駄な努力、ご苦労様。今から、あたしがたっぷり可愛がってあげるわ」

 

 

 プルルートはそう言うと、得意の電撃魔法をロムとラムに浴びせる。

 

 

「「きゃああああああ!?」」

 

 

 悲鳴を上げるロムとラム。

 

二人とも、2000以上のダメージを受けて戦闘不能になってしまう。

 

 

「みんな!?」

 

 

 仲間達の劣勢に振り向くうずめだが、その瞬間、「もらったーーーー! ぴぃ、パーーーンチ!!」と顔面にピーシェのストレートパンチを受けてしまう。

 

 

「うぐっ……」

 

 

 3125のダメージを受けて片膝を付く、うずめ。

 

更に、ピーシェが、「ぴぃ、アッパーーーー!」とアッパーパンチをうずめに命中させる。

 

 

「そんな……うずめが負けちゃうなんて……」

 

 

 3594のダメージを受けたうずめは、そのままうつ伏せに倒れる。

 

 

「きゃははは!! ぴぃの勝ちーーーー!」

 

 

 無邪気にジャンプして勝利を喜ぶ、ピーシェ。

 

 

 ユニ達が倒れたことにより、捕虜になっていた神次元のアイエフとコンパが解放される。

 

 

「あいちゃん、こんぱ、無事?」

 

 

 ネプテューヌが心配そうに二人に話しかけると、「ええ、無事よ。ありがとう」と神次元のアイエフが言い、「助かりました~」と神次元のコンパが言う。

 

 

「さあ! おしおきタイムよ」

 

 

 プルルートが嬉しそうな声を上げる。

 

それと同時に、直ぐ横で倒れていたロムに電撃魔法を放つ。

 

 

「きゃああああああ!」

 

 

 あまりの激痛に悲鳴を上げるロム。

 

それを見たプルルートは、「はぁっはあっ……いいわぁ、ロムちゃん。前々からロムちゃんのこと、可愛がってあげたかったのよね」と興奮気味に言う。

 

 

「……ろ、ロムちゃんをイジメたら……許さないんだから……」

 

 

 ラムがそう言いながら、プルルートの足首を掴む。

 

 

「あら? ラムちゃんも可愛がって欲しいの」

 

 

 プルルートは、そう言ってラムを見下ろすと、「でも、ダメよ。順番順番……それにラムちゃんには、ロムちゃんが苦しんでいるところいっぱい見て貰って、悔しそうな顔してもらいたいの」と言ってラムの頭をハイヒールで踏みつける。

 

 

「ぐっ!」

 

 

 踏みつけられて思わず声を出してしまうラム。

 

 

「さあ、ロムちゃん、楽しみましょう!」

 

 

 プルルートは再びロムに電撃魔法を放つ。

 

 

「うああああああああ!?」

 

 

 電撃の痛みにのたうち回るロム。

 

 

「いいわ、いいわ、いいわぁ~。予想通りの可愛い声よ、ロムちゃん」

 

 

 満足気に微笑むプルルートだが、その右手が掴まれる。

 

掴んだのはピーシェで、「ろむのことイジメちゃダメッ」とプルルートを睨む。

 

しかし、プルルートはピーシェの視線を受け流すと、「イジメじゃないわよ、これは愛情表現。それに悪いことしたら、おしおきしなきゃでしょ?」と言い聞かせるように言う。

 

そして、自分の蛇腹剣をピーシェに握らせると、「ほら、ピーシェちゃんも一緒にやりましょ。楽しいわよぉ~」とピーシェを誘う。

 

しかし、ピーシェは蛇腹剣をプルルートに突き返して、「ヤダ」と拒否をした。

 

 

「ピーシェちゃん、あなたはあたしの後継者なんだから、そろそろあたしのやり方を覚えてもらおうかしら。ほら、これでロムちゃんのこと叩くのよ、とーっても可愛い声で鳴いてくれるわ」

 

 

 プルルートは諦めずにそう言うと、再びピーシェに蛇腹剣を握らせようとする。

 

 

「でも、こんなのいけないことだよ!」

 

 

 再度拒否するピーシェ。

 

プルルートはそれに気分を害した様子はなく、「いいのよ。あたし達はそれが許される選ばれた女神達なのよ。これも選ばれた者の役目なの。ねぇ? ねぷち~ゃん」とネプテューヌに同意を求める。

 

ネプテューヌは、「はぁ……」と溜息を吐くと、「仕方ないわね。みんなにもいい経験になるでしょうし。ぷるるんの真の恐怖を一度味わっておくのは。ピー子も神次元の女神なら、ぷるるんのやり方を知っておいた方がいいわ」と同意する。

 

 

「ほら、ねぷちゃんもこう言ってるわ」

 

 

 プルルートがネプテューヌの同意を嬉しそうに歓迎する。すると、ピーシェは仕方なく蛇腹剣を握る。

 

しかし、ピーシェの手は震えたまま動かない。

 

 

「う……う……」

 

 

 戸惑いの声を上げるピーシェ。

 

そんなピーシェの様子を楽しそうに、「うふふ……ピーシェちゃん頑張ってぇ」と見守るプルルート。

 

プルルートのピーシェのドS化教育を諦める気配を見せない。

 

 

「そうだ。あたしがお手本を見せてあげるわ」

 

 

 プルルートはそう言うと、ピーシェから蛇腹剣を取り上げ、マジェコンヌの倒れているところに行く。

 

プルルートはハイヒールでマジェコンヌの頭を踏むと、「はぁ~~い、マジェコンヌさん。また、あたしに調教されに来たなんて、とんだドMね」と嘲笑うかのように言う。

 

 

「ぐ……」

 

 

 悔しそうに呻くマジェコンヌ。

 

プルルートはそんなマジェコンヌを満足そうに見下ろし、「お望み通り可愛がってあげるわ!」と蛇腹剣を鞭のように伸ばしてマジェコンヌを叩く。

 

 

「ぐわああああああ!?」

 

 

 蛇腹剣で叩かれ悲鳴を上げるマジェコンヌ。

 

 

「ダメね。もっといい声で鳴きなさい!!」

 

 

 プルルートは蛇腹剣に加えて、電撃魔法を放つ。

 

 

「ひゃああああああああ!?」

 

 

 マジェコンヌは鞭と電撃のダブル責めに、何とも言えない悲鳴を上げる。

 

 

「ん~~! いい声だわ」

 

 

 満足気に頷くプルルート。

 

そんなプルルート見て、「あ、あああああ!?」と震える神次元のアイエフ。

 

どうやらトラウマに触れてしまったようだ。

 

 

 プルルートはマジェコンヌを責め終わると、「お次はユニちゃんかしら? うふふ、よりどりみどりねぇ~」と嬉しそうに笑う。

 

プルルートがユニに近づくと、ユニは何とか立ち上がろうと、「くっ……」と言いながら手に力を入れる。

 

 

「かわいいわね~。まだ抵抗しようって言うの」

 

 

 プルルートはそんなユニの手をハイヒールで踏みつける。

 

ユニは、「うぐっ!?」と悲鳴を上げた。

 

 

「んふふふ……。ユニちゃんには、いい攻撃いっぱい貰っちゃったから、キッチリお返ししなきゃね」

 

 

 プルルートはそう言って妖しく笑うと、「それそれそれそれ!」と蛇腹剣を鞭のようにしてユニを叩く。

 

 

「ああああああああ!?」

 

 

 ユニは蛇腹剣の責めに悲鳴を上げる。

 

 

「良い声~~。やっぱり、マジェコンヌさんと違って若い子はいい声で鳴いてくれるわぁ~」

 

 

 プルルートはユニの悲鳴に満足そうな笑みを浮かべる。

 

 

「コレはサービスよ」

 

 

 そう言ってプルルートはユニに電撃魔法を放つ。

 

 

「つっっっっ、くぅうぅうっ!?」

 

 

 苦しそうに悶えるユニ。

 

そんなユニの様子を満足そうに眺めて、プルルートは、「可愛がりがいのある子ねぇ~」と笑う。

 

 

「でも、やっぱり一番はロムちゃんかしら?」

 

 

 プルルートはそう言うと、再びロムの元に向かう。

 

 

「んふっ……また、ロムちゃんのこと可愛がりに来ちゃった」

 

 

 プルルートがそう言うと、「……っ!?」とロムは顔を引きつらせる。

 

 

「いい顔だわ~。思いっきり可愛がってあげたくなっちゃう」

 

 

 プルルートそう言いながら、蛇腹剣で一発ロムを叩く。

 

 

「ひうっ!?」

 

 

 ロムが小さな悲鳴をあげると、「良い反応だわ。ここが敏感なのかしら?」と言って電撃魔法を放つ。

 

 

「いやああああああ!?」

 

 

 ロムが鋭い悲鳴を上げると、再びプルルートの足首が掴まれる。

 

掴んでいたのはラムで、「ゆ、許さない……絶対に許さないんだから……」と歯を食いしばってプルルートを見上げる。

 

 

「ラムちゃんってば、本当にかまってちゃんなのね~。いいわぁ、可愛がってアゲル」

 

 

 プルルートはそう言うと、ロムの責めを止めて、今度は蛇腹剣を鞭のようにしてラムを何度も叩く。

 

 

「っぅぅぅぅぅぅ!?」

 

 

 声を押し殺して耐えるラム。

 

それはプルルートに屈しないという意思表示だった。

 

 

「ほら! 声を出しなさいよ! 出した方が気持ちイイわよ!」

 

 

 プルルートは更に激しく蛇腹剣で叩くと、同時に電撃魔法も放つ。

 

 

「くぅっ、くぅぅぅううっ!?」

 

 

 それでも声を押し殺すラム。

 

プルルートはそんなラムを見下ろしながら、「その態度がいつまで続くかしら? 楽しみだわぁ~」と愉しそうに言う。

 

 

 プルルートはその後もネプギアの仲間達を責め続けた。

 

うずめ、アイエフ、コンパ、大きいネプテューヌ、ファルコム、ゴッドイーター、ニトロプラス、日本一、がすと、ファミ通、ビーシャ、シーシャ、エスーシャ、ミク、あんみつ、デンゲキコ、ミリオンアーサー。

 

皆が皆プルルートの責めに苦悶の表情を見せていた。

 

 

「最後はプラエちゃんかしら? あなたは特別に可愛がってあげなきゃ」

 

 

 プルルートがそう言うと、プラエは、「……っ!?」と顔を引きつらせる。

 

 

「なんてったって、あなたは犯罪者の妹なんですから」

 

 

 プルルートのそう言って舌で唇をなめずる。

 

するとプラエは、「……姉さまは……犯罪者なんかじゃない……」とプルルートを睨む。

 

 

「反抗的な目ねぇ、何も知らないクセに……」

 

 

 プルルートは不機嫌そうな顔でプラエの頭をハイヒールで踏みつける。

 

 

「あなたの姉の正体は、マジック・ザ・ハード。昔、ねぷちゃんをイジメた大悪人よ」

 

 

 プルルートがそう言うと、「マジック様? じゃあ、あのガキ、マジック様の妹だって言うのか?」と下っ端が驚いた声を上げる。

 

 

「ねぷちゃんをイジメた人なんて、あたしが直々に拷問してあげたかったけど、もう死んじゃったらしいし、代わりに妹のあなたを拷問してげるわぁ」

 

 

 プルルートはそう言うと、「死んだ? 姉さまが……」とプラエが呟く。

 

それを聞いたプルルートは、「ええ、しかも、ぎあちゃんに負けてね」と楽しそうに言う。

 

 

「ネプギアお姉さんが、姉さまを……ウソだよ……そんなの信じないよ」

 

 

 震えながら呟くプラエ。

 

 

「お笑いよね。何も知らないのを良いことに、ぎあちゃんに利用されちゃって~」

 

 

 プルルートがそう言うと、「……ネプギアお姉さんは、そんな人じゃないよ……」とプラエがプルルートを睨みながら言う。

 

 

「あなたが何も知らないだけよぉ、ぎあちゃんみたな子は、聖女面して人の大事なものを平気でかっさらって行くんだから!」

 

 

 プルルートはそう言うと、蛇腹剣で激しくプラエを殴り始める。

 

 

「きゃああああああ!」

 

 

 思わず悲鳴を上げるプラエ。

 

 

「いい声で鳴くじゃない! もっと鳴かせてあげるわ!」

 

 

 更にヒートアップするプルルート。

 

 

「……助けて、助けて! ネプギアお姉さん!」

 

 

 プラエの悲鳴が辺り一面にこだまする。

 

 

 

***

 

 

 

「……っ!!」

 

 

 ネプギアはキセイジョウ・レイと戦いながらも激しい怒りに震えていた。

 

原因は言うまでもなく、プルルートであった。

 

仲間を酷い目に遭わせ、今もプラエを責め続けるプルルートに対してネプギアの怒りは臨界を超えていた。

 

ネプギアは一瞬でキセイジョウ・レイとの間合いを詰めると昂翼を広げる。

 

 

「昂翼天翔!!!」

 

 

 ネプギアの昂翼がキセイジョウ・レイを切り裂く。

 

キセイジョウ・レイはクリティカルヒットで1535万のダメージを受けて仰向けに倒れると、HPがゼロになり戦闘不能になる。

 

 

「……まいりました……」

 

 

 素直に負けを認めるキセイジョウ・レイ。

 

彼女は戦いの途中で既に戦意を失っていた。

 

原因はプルルートによる、ピーシェのドS化教育であった。

 

 

「……ごめんなさい。私がプルルートさんなんかの言いなりになった所為で……」

 

 

 悲しそうな声で謝るキセイジョウ・レイ。

 

 

「こんなことを頼めた義理じゃありませんけど、あの子の……ピーシェのことを助けてあげて下さい」

 

 

 キセイジョウ・レイの言葉に、「わかりました。約束します」とネプギアは頷いた。

 

 

「ネプギアさん急ぎましょう」

 

 

 イストワールがそう言うと、「はい!」とネプギアは言って、イストワールを抱え浮かび上がると、プロセッサユニットのブースターを全開にして仲間の元に向かった。

 

 

***

 

 

 超次元と神次元の女神達の戦いにも変化が起きていた。

 

イクスの言う、全国生中継はかなりの広範囲に及んでおり、その凄惨な様子は女神達も見ていたのだ。

 

 

「おい、テメェはこんなことがしたくて、アイツに手ぇ貸してるのかよ!」

 

 

 ブランが叫ぶ。その声は怒りに震えていた。

 

妹達を酷い目に遭わされて怒っているのだ。

 

すると、「……違う。プルルートは本当はいい子で、わたしを助けてくれた恩人……」と神次元のブランが少し自信なさそうに呟く。

 

流石の神次元のブランも今のプルルートの行為は黙認出来なかったようだ。

 

 

「なに、もにょってんだよ。恩人なら犯罪にも手を貸すのかよ!」

 

 

 ブランは更に神次元のブランを責める。

 

すると、神次元のブランは力なく戦斧から手を放す。

 

ブランはそんな神次元のブランに手を差し出すと、「行こうぜ。一緒にアイツを止めるんだ」と言った。

 

 

***

 

 

「あなた、こうなることが分かっててプルルートに荷担してるの?」

 

 

 ノワールが神次元のノワールを責めるように質問する。

 

ノワールもユニが酷い目に遭わされているのを見て怒っていた。

 

 

「くっ、プルルートは私の大事な親友で……」

 

 

 神次元のノワールはそれ以上に言葉が出てこなかった。

 

神次元のブランと同じく神次元のノワールの目にもプルルートの行動は行き過ぎに映っていた。

 

 

「親友? 理不尽な要求を聞いてあげるのが親友っていうなら大間違いよ。本当の親友なら、間違いはちゃんと正してあげるものよ」

 

 

 ノワールの言葉に、「……」と神次元のノワールは黙ってしまう。

 

 

「一緒に行きましょう、あなたがプルルートを親友だと思っているなら止めるべきよ」

 

 

 ノワールがそう言うと、「そうね、目を覚まさせてくれてありがとう」と神次元のノワールは言った。

 

 

***

 

 

「どうします? まだ戦います?」

 

 

 ベールが神次元のベールに問いかけると、「いいえ、興が削がれましたわ」と神次元のベールは首を横に振って槍をしまう。

 

神次元のベールはプルルートの行為に嫌気が差していた。

 

 

「では、通させてもらいますわ」

 

 

 ベールがそう言って、プルルートのところに行こうとすると、「わたくしも一緒に行きますわ。ピーシェちゃんを救ってあげなくてはなりませんわ」と言って神次元のベールも同行する。

 

 

***

 

 

「あははははは!! ねぷちゃんの苦しみ味わいなさい。あなたの姉の所為でねぷちゃんは三年以上も捕まっていたのよ!」

 

 

 プルルートが蛇腹剣で激しくプラエを殴り続ける。

 

 

「……助けて、助けて、ネプギアお姉さん……」

 

 

 必死にネプギアに助けを求めるプラエ。

 

 

「馬鹿な子ねぇ! そのぎあちゃんがあなたの姉を殺したのに!」

 

 

 プラエを殴る為に蛇腹剣を振り上げるプルルート。

 

 

ズキューーーーン!

 

 

 ビームの飛翔音と共に、プルルートの手から蛇腹剣が弾き飛ばされる。

 

同時に薄紫色の影がプルルートに襲い掛かる。

 

 

「ギアナックル!!」

 

 

 薄紫色の影がそう叫ぶと、プルルートは35万のダメージを受けて吹き飛ばされる。

 

 

「ちっ……もう来たの」

 

 

 吹き飛ばされたプルルートが薄紫色の影を睨む。

 

そこには怒りに震えるネプギアが居た。

 

 

「プラエちゃん、遅くなってゴメンね」

 

 

 屈んでプラエに謝るネプギア。

 

プラエは無理をして微笑むと、「……大丈夫だよ……ネプギアお姉さんが来てくれるって信じてたから……」と言った。

 

 

「プラエちゃん……私ね」

 

 

 ネプギアはプラエに全て打ち明けようとするが、プラエは静かに首を左右に振ると、「プラエ、まだ頭の中がぐるぐるしててよく分からないけど、これだけは言えるよ。プラエはネプギアお姉さんのこと信じてる」と言う。

 

 

「プラエちゃん……」

 

 

 思わずプラエの頭を優しく撫でるネプギア。

 

しかし、プルルートは不快そうにネプギアを見ると、「ふん、流石はぎあちゃんね。優等生面して、人を騙すのが得意なんだから」となじるように言う。

 

 

「……プラエちゃんは犯罪組織のことは何も知らなかったんです。なのに何でこんな酷い目に……」

 

 

 ネプギアは震えながら、プラエの頬を優しく撫でる。

 

 

「知らなかったじゃ済まないのよ。賠償金だって、本人が払えないなら親族が払うものでしょ~? それと同じよ。本人が死んでるなら、妹が代わりにねぷちゃんの受けた苦しみを倍にして受けるべきなのよ」

 

 

 プルルートの主張に、ネプギアは全身の毛が逆立つ思いだった。

 

 

「……許せません……!」

 

 

 ネプギアはそう言ってプルルートを睨むと、「あなたの血は何色ですか!?」と叫ぶ。

 

 

「赤に決まってるでしょ? 頭腐ってるの?」

 

 

 プルルートはネプギアを蔑むように言うと、「ねぷちゃん、ピーシェちゃん。ぎあちゃんのことなんてサッサと片付けちゃいましょう」とネプテューヌとピーシェに向かって言う。

 

ネプテューヌは、「そうね」と言うが、ピーシェは、「……」と黙ったまま動かない。

 

 

「ピーシェちゃん、どうしちゃったの? お返事はぁ?」

 

 

 プルルートがそう問いかけると、「無理しなくていいんだよ、ピーシェちゃん。お姉ちゃんやプルルートさんが相手でも、嫌なものは嫌って言えばいいの」とネプギアがピーシェに優しい声で話しかける。

 

 

「ねぷぎあ……」

 

 

 ピーシェはネプギアの声に安心した表情を浮かべる。

 

 

「小間使いのクセに、女王様の子に余計なこと吹き込まないで欲しいわね」

 

 

 プルルートが不機嫌そうにそう言うが、「ぴぃ、ぷるるとのやり方キライ!」とピーシェが叫ぶと、ネプギアの後ろに隠れてしまう。

 

ピーシェの目にもプルルートの凄惨なやり方は不快に映ったようだ。

 

プルルートはネプギアを睨むと、「相変わらず聖女面して、あたしの大事なものを平気でかっさらって行くわね!」と憎しみを籠めて言う。

 

 

「気が変わったわ。ぎあちゃんはあたしが片付けるわ。ねぷちゃん、手を出さないで」

 

 

 プルルートがそう言うと、「わかったわ、ぷるるん」とネプテューヌが言う。

 

 

「おいおい、プルルートちゃん、あんまりアイツのこと見くびらない方がいいぜ。普段は大人しく従順なフリしてるけど、賢いぶん怒らせると怖いぜ。あたしも騙されてヒデェ目にあったんだから」

 

 

 イクスがそう言うと、「あたしとイクスちゃんじゃ格が違うのよ。それを見せてあげるわ」とプルルートが自信満々に言い放つ。

 

それを聞いたイクスは、「……格が高いのはどっちだろうな……まぁ、いいや、この時点であたしの目的の半分は達成されたもんだしね~」と笑う。

 

ネプギアと向かい合うプルルート。

 

二人の視線がぶつかり合う。

 

 

「残念です。今までのあなたは多少横暴なところはあっても、節度は守ってくれるって思っていたのに」

 

 

 ネプギアがそう言うと、「あ~~ら、あなた呼ばわり? つれないわね~」とプルルートがからかうように言う。

 

 

「信じていた、同じ女神なら分り合えると、意気は違っても歩む道は一緒だと、痛恨の思いです」

 

 

 ネプギアの言葉に、「同じ? 冗談は止めてくれる。ぎあちゃんみたいな、何の特徴も無い地味で面白味の無い子と一緒にされたら堪らないわ。奴隷が同じ城に住んでるからって女王様と一緒な訳ないでしょ。頭の悪い愚図な子ね」とプルルートがなじるように言う。

 

イストワールはそんな言い争う二人を見て、「……ネプギアさんとプルルートさん、いつかこんな日が来るんじゃないかと思っていました……」と呟いた。

 

 

 ネプギアが周囲を見渡すと、多くの仲間達が倒れていた。

 

先程のプルルートの苛烈な責めで傷ついたものだ。

 

 

「みんなに謝って下さい」

 

 

 ネプギアは凛とした声でプルルートに要求する。

 

しかし、プルルートはソッポを向くと、「いやよぉ~。なんで、あたしが謝らなきゃいけないの~?」と面倒臭そうに言うと、蛇腹剣を鞭のようにしてネプギアを打ち据える。

 

avoid。ネプギアはそれを紙一重で避けると、「こんな酷いことしておいて何を言ってるんですか」と再び謝罪を要求した。

 

 

「ちっ……」

 

 

 攻撃を避けたネプギアに対して顔を歪めて舌打ちをするプルルート。

 

しかし、直ぐに余裕の表情に戻ると、「愛情表現よ、愛情。あたしの愛情を受けられるなんて幸せよ、逆に感謝して欲しいわ~」と大胆不敵に言う。

 

 

「あなたのような一方的で横暴なのは愛じゃありません。そんなにサディズムがしたいなら、マゾヒストを探して下さい!」

 

 

 ネプギアはそう言うと、M.P.B.Lを構えてビームを三連射する。

 

parry。プルルートは蛇腹剣を使って三発ともビームを叩き落とした。

 

 

「そうじゃないのよ~。可愛い女の子を自分好みに調教するからイイんじゃない。あたしの力に心酔し屈服して、あたしのテクニックで快楽に目覚めた子はあたしの愛を理解する。見事なWin-Win関係よ」

 

 

 プルルートが腰に手を当てながら堂々と言い放つと、ネプギアは嫌悪感を持った顔で、「そんな身勝手なやり方を認める訳にはいきません。同意無しのサディズムは犯罪です! それに調教なんて人は犬じゃないんです!」と訴える。

 

その言葉に気分を害したのか、プルルートは不機嫌そうに眉を吊り上げると、「あたしから見れば一般人なんて犬と同等かそれ以下よ。あたしにはそれが認められるだけの強さと美しさがあるわ。ギアちゃんみたいに青臭い小娘とは違うのよ」と言う。

 

同時にネプギアに向けて電撃魔法を放つ。

 

 

「女神の力はそんなことをするものじゃありません。人と世界を守り導く力です!」

 

 

 ネプギアはそう言い返すと、M.P.B.Lのビームを放ち電撃魔法を相殺させる。

 

そして、プルルートを指差すと、「それに青臭いのはあなたの方です!」と糾弾するように言う。

 

 

「どういうことかしら? あたし、少しイラッときちゃったわ」

 

 

 不愉快そうに蛇腹剣で地面を叩くプルルート。

 

 

「青臭いって言うのは人格的に未熟な人です。一方的に人を傷つけて、それが自分のやり方だと主張して相手の気持ちに耳を貸さないなんて、子供と同じです!」

 

 

 ネプギアが説明を始めると、「ふっふっふっ、言ってくれるじゃない」とプルルートは余裕の表情で腕組みをする。

 

更にネプギアが、「暴力や脅迫で人を思うままにして、愛し合っているなんて勘違いは、好きな子に意地悪する幼稚園児以下です!」と言う。

 

 

「ふっふっふっふっ」

 

 

 余裕の態度を崩さないプルルート。

 

 

「調教やテクニックなんて言う性的な辱しめで人は快楽なんかに目覚めたりしません。人の心はもっと崇高なものです。そんなのを信じてるのは猿に自慰行為を教えたら死ぬまでやり続けるなんて迷信を信じてるようなものです」

 

 

 ネプギアのプルルートへの糾弾は続く。

 

それを聞いたプルルートは眉を吊り上げると、「あたしの技術をサルのオナニーと一緒にするわけ」と不機嫌そうに言った。

 

 

「人が快楽で堕ちるなんて妄想は頭の中かエッチな本やビデオで済ませて下さい。実際に行動するなんて、現実の見えない異常な性犯罪者です!」

 

 

 プルルートの不機嫌そうな態度にも構わず言葉を続けるネプギア。

 

 

「そして自分が一番だと思い込んで、毎日ダラダラ過ごしているに、他の人の行動が少しでも気に入らないと変身して威圧する、そんな自分に甘くて他人に厳しい人が未熟と言わずなんて言うんですか!」

 

 

 ネプギアがそう言って締めくくると、プルルートは不快そうな顔で再び蛇腹剣で地面を叩くと、「ふふふふ……相変わらずの優等生ぶりねぇ」とネプギアを睨む。

 

 

「でも、あたしそういう優等生大っ嫌いなのよ。前にも居たわ、あたしのやり方に文句言って来た子。手芸部の部長で、他の部員を針で突いたり脅したりするなとか部活中に居眠りするなとか、煩いったらありゃしない」

 

 

 プルルートは心底鬱陶しそうにそう言うと、「あんまりにも煩いから、あたし怒っちゃって、話があるって誰も居ない部屋に呼び出したの」と言葉を続ける。

 

そこまで言うと、プルルートは楽しそうに笑い、「それで、後ろからそっと近づいて首根っこ掴んだら顔面に一発。そしたら鼻血出して慌てちゃって、次にボディに一発入れてヨロヨロした隙に床に叩きつけて這いつくばらせた後に頭を思いっきり踏みつけてやったわ」と得意気に言い放った。

 

 

「あの時の泣き顔最高だったわねー。思わずサービスで、まち針何本も刺してあげちゃった」

 

 

 プルルートは心底スカッとした表情でそう言うが、それに対してネプギアは悲しそうな顔で、「なんて、酷いことを……」と呟く。

 

 

「酷いのはあの子の方よ。生かしてあげたのに学校や警察にまで密告して、あたし犯罪者にされそうになったのよ」

 

 

 プルルートが不機嫌そうにそう言う。

 

ネプギアはそんなプルルートの態度に肩を怒らせると、「あなたのやってることは間違いなく犯罪です! 彼女はあなたの横暴と怠慢を指摘しただけじゃないですか。それを逆恨みして論議すらしようとせず暴力を振るうなんて間違っています。しかも不意打ちなんて卑怯の極みです」と叫ぶ。

 

 

「言ったでしょ。あたしにはそれが許されるって。でも、教師も警官も煩いのよね。しかも、パパもお金で解決するから世間体を考えて転校しろって言うのよ。あたし悪くないのに、悪いのはあたしを怒らせたあの子よ」

 

 

 ネプギアの言葉を聞き流すように迷惑そうな顔をするプルルート。

 

ネプギアは、「……あなたと言う人は……」と言いながらプルルートを睨む。

 

 

「なに? その反抗的な目は? 気に入らないわね」

 

 

 プルルートがしれっとした声で言いながら、蛇腹剣を鞭のように伸ばしてネプギアを攻撃する。

 

 

カキン!

 

 

 ネプギアはM.P.B.Lのブレード部分を使って、蛇腹剣を力強く叩き落とすと、「そうやって他人の人生を狂わせて楽しいんですか! 本人だってその親兄弟、友達だって傷つくんですよ!」と訴える。

 

 

「楽しいわ~、最高よぉ。人を調教するのはあたしのような選ばれた者だけに許される娯楽よ。それにあたしのおもちゃになるだけで一生働いても貰えないような示談金が貰えるんだから、両親も産んで良かったと思うに違いないわ」

 

 

 プルルートがウットリしたような表情で言う。

 

それに対して、ネプギアは、「お金持ちの家に生まれたのなら、人の上に立つ人間になるべく行動をすべきです。そんな歪んだ行為にお金を使うなんて間違っています!」と言いながら、M.P.B.Lのブレード部分でプルルートを斬りつける。

 

 

カキンッ!!

 

 

 それを蛇腹剣で受け止めるプルルート。

 

ネプギアとプルルートは激しい鍔迫り合い状態になる。

 

 

「あたしのお金をどう使おうが文句を言われる筋合いはないわ」

 

 

 鍔迫り合いをしながらプルルートがネプギアを睨む。 

 

そんなプルルートに、「そのお金はあなたが働いて稼いだものじゃないじゃないですか! 人々が力を合わせてあなたの父親の企業に協力して得たものです。それならそれ相応の使い方がある筈です!」とネプギアは叫ぶ。

 

 

「……本当に鬱陶しいぐらいの優等生ね」

 

 

 言葉通り鬱陶しそうに言うプルルート。

 

その目はネプギアに対する嫌悪感で満ちていた。

 

 

「それにしても、転校したおかげで、ひとりぼっちの寂しいノワールちゃんにも出会えたし、結果的にはラッキーね。やっぱり、あたしは天に愛されているのよ」

 

 

 鍔迫り合いをしながら先程の話の続きをするプルルート。

 

 

「しかも、女神メモリーで女神になれたのよ。それも最強の力を持った! 知ってるでしょ? あたしが最初っから強いこと。あれは、あたしの為の特別な女神メモリーなのよ」

 

 

 プルルートは嬉しそうにそう言うと、ニヤリと笑う。

 

 

「だ・か・ら、あたしは特別なのよ。ぎあちゃんの言う、人と世界を守るって青臭くてめんどくさいことは下っ端のあなた達の仕事よ。あたしはそれを搾取する側なのよ」

 

 

 そう言いながらネプギアを見下すプルルート。 

 

 

「さて、散々言ってくれたお礼にたっぷりサービスしてあげるわ!」

 

 

 プルルートはそう言うと蛇腹剣に力を込める。

 

しかし、ネプギアも、「あなたみたいな分からず屋は斬ります!」と言って負けじとM.P.B.Lに力を込めた。

 

 

「いいわ、一対一で相手してあげるわ。あたしのマンツーマンが受けられるなんて、光栄に思いなさいっ!たっぷり躾けてあげるわ!」

 

 

 プルルートはその言葉と共に更に蛇腹剣に力を込める。

 

圧されるネプギア。

 

 

(考の珠よ力を貸して!)

 

 

 ネプギアは心の中でそう思うと、仁義八行の珠と同調する。

 

 

「はあっ!!」

 

 

 気合一閃。

 

仁義八行の珠との同調で得た力でプルルートを弾き飛ばすネプギア。

 

 

「マルチプルビームランチャー!」

 

 

 ネプギアは吹き飛ばされたプルルートに向けてM.P.B.Lのビームを放つ。

 

 

「ぐうっ!」

 

 

 ビームの直撃を受けたプルルートは、53万のダメージを受けて地面に叩きつけられる。

 

 

 

「あたしに逆らうなんて、使えない奴隷ね」

 

 

 プルルートはM.P.B.Lのビームで受けたダメージを気にも留めず、自分に付いた土埃を払いながら言う。

 

 

「私は奴隷なんかじゃありません」

 

 

 ネプギアはそう訴えるが、「あら? ピーシェちゃん達が夜泣きした時に、あたしとねぷちゃんに雪の中に追い出されてブルブルと震えながら必死に子供あやしてるのが奴隷じゃないの~?」とネプギアを挑発するように言う。

 

そんなプルルートに対して、「本当は託児所を始めるって言ったあなたがすべきことだったんです。それをイライラして変身しそうって周囲を脅して! 泣いてる子供を可哀そうと思うどころかイライラするなんて間違っています!」と訴えるネプギア。

 

 

「イライラするものはするんだから仕方ないでしょ。それに子供の面倒なんて気が向いた時だけにしたいわ」

 

 

 そう言ってネプギアの訴えを聞き流すプルルート。

 

しかし、「それなのに託児所を始めるなんて無責任だと思わないんですか!」とネプギアは訴えを止めない。

 

 

「無責任で結構よ。責任の無い状態で片手間に見ている子供が一番かわいいものでしょ。それにいーすんがやれって言うから仕方なくやったのよ」

 

 

 プルルートはそう言うと蛇腹剣を構えて、プロセッサユニットのブースターを全開にしてネプギアに向けて突っ込んで行く。

 

 

カキンッ! カキンッ!

 

 

 ネプギアのM.P.B.Lのブレード部分とプルルートの蛇腹剣がぶつかり合って激しい火花を散らす。

 

その光景を見ていた神次元のコンパは、「ぎあちゃん……そうです。ぎあちゃんは凄く頑張ってくれたです」と先程の二人の話で昔のことを思い出したかのように言う。

 

更に、「そうね……」と神次元のアイエフもそれに同意した。

 

 

「年頃の女の子が、おんぶ紐とだっこ紐付けた上にベビーカー引いて三人の子供を連れて行って、周囲の痛い視線に耐えながらベビー用品の買い物するなんて、楽しい羞恥プレイだったわ!」

 

 

 打ち合いをしながら、ネプギアのことを馬鹿にするように言うプルルート。

 

しかし、ネプギアは、「私はあの子達を育てる為にやっていたことを恥だなんて思っていません!」と凛とした声で叫ぶ。

 

 

「料理も下手なのに、ヤケドしながら必死にベビーフード作っちゃって、惨めな奴隷よね~」

 

 

 それでもネプギアのことを馬鹿にすることを止めないプルルート。

 

 

「確かに私は料理は出来ませんけど、あの子達はちゃんと食べてくれました!」

 

 

 だが、ネプギアはプルルートの言葉責めに屈する様子を見せない。

 

 

「食べさせるってオイシイ役目はあたしとねぷちゃんだけど~」

 

 

 プルルートがそう言うと、「あなたはいつもそう。そうやって楽しいこと楽なことしかしようとしない……」とネプギアは呟いた。

 

 

「他にも、おむつも替えてたわよね~。糞尿とか体に掛かっちゃったんじゃない? 後はその綺麗な髪も赤ちゃんおんぶしたらヨダレでガビガビされちゃって~。半泣きでお風呂で洗ってた時は笑いが止まらなかったわ~」

 

 

 更に昔のことを持ち出してネプギアの事を嘲笑するプルルート。

 

続けて、「そうそう、洗濯もやってくれたわよね~。おねしょしたシーツとか糞尿で汚れた下着とか~」と言って笑う。

 

 

「その横では、あたしとねぷちゃんが子供達と仲良く遊んでたんだけどね」

 

 

 プルルートは楽しそうにネプギアを嘲笑い続ける。

 

ネプギアは黙って、プルルートとの打ち合いを続けていた。

 

そんなネプギアの態度にプルルートは満足そうにほくそ笑むと、「あんな世話してあげたのに、ぎあちゃんに懐かないで、あたしとねぷちゃんに懐いちゃうんだもん。子供って残酷~」と言葉を続ける。

 

 

「笑っちゃうわよね。やっぱりあたしとねぷちゃんはオーラが違うのよね。いくら凡人が努力したところで到達できない高みに居るのよ、あたし達は」

 

 

 プルルートは光悦の表情でそう言うと、激しく蛇腹剣を振り回す。

 

ネプギアは、「くっ……」と呻きながら、激しくなったプルルートの攻めをM.P.B.Lのブレード部分で捌く。

 

 

「無駄な努力ってヤツ? 大きくなったら、世話になった事も忘れちゃって、アイエフちゃんには頼りないって馬鹿にされて、ピーシェちゃんなんて、全然言うこと聞かない上に暴力まで振るわれちゃうんだもんねー」

 

 

 自分の優位を確信し、光悦の表情を浮かべるプルルート。

 

更に、「そのピーシェちゃんにベールさん取られて落ち込んでるとこなんか最高におもしろかったわ。恩を仇で返されたって、こういうの言うよね~。あの時は笑いを堪えるのに苦労したわ~」と言ってネプギアを言葉責めにする。

 

 

「無駄じゃありません。懐いてほしくて面倒を見てあげたんじゃありません。あの子達が無事健康に育ってくれただけで十分です!」

 

 

 ネプギアはそう言うと力強くプルルートの打ち込みを打ち返す。

 

 

「……強がっちゃって。本当は悲しくて悔しくて惨めでしょうがなかったんでしょ?」

 

 

 ネプギアの反攻に不快そうな表情を浮かべるプルルート。

 

 

「そうよ……私達を育ててくれたのはネプギアだわ。ネプ子とプルルート様は遊んでくれただけ。それを私は勘違いをして……」

 

 

 ネプギアとプルルートのやり取りを見て、子供の頃のことを思い出した神次元のアイエフが申し訳なさそうに呟く。

 

続いて神次元のコンパも、「ぎあちゃんに凄く申し訳ないことしてたです~」と反省の面持ちでいう。

 

そんな二人に対して、「そうだよ。ぴぃ達を育ててくれたのは、ねぷぎあだよ」とピーシェが訴えるように言う。

 

 

「ねぷぎあーーー! 頑張れーーー!」

 

 

ピーシェが大声でネプギアを応援すると、「ぎあちゃん、頑張って下さい~!」と神次元のコンパもネプギアを応援する。

 

神次元のアイエフは、「私は……」と俯く。プルルートに逆らうのを恐れているようだ。

 

しかし、直ぐに顔を上げて、「いつまでも過去に怯えるだけじゃダメだわ!」と言って、「頑張りなさい、ネプギア!」とネプギアのことを応援する。

 

その応援に後押しされるようにネプギアの体が薄紫色に輝く。

 

 

「はあっ!!」

 

 

 光り輝くネプギアが、M.P.B.Lのブレード部分でプルルート打ち込みを激しく打ち返す。

 

 

「……っ!?」

 

 

 手が痺れて無防備にになるプルルート。

 

 

「M.P.B.Lエンペラー!!」

 

 

 その隙に、チェーンソー化したM.P.B.Lでプルルートを袈裟斬りにするネプギア。

 

プルルートは、732万のダメージを受けると、「このあたしが圧されている……」と驚きの表情を浮かべた。

 

 

「あたしじゃなくて、ぎあちゃんを応援するなんてどういうつもり~? 悪い子ねぇ~」

 

 

 プルルートは、もの凄く不機嫌な声でネプギアを応援したピーシェ達を睨む。

 

 

「そんな悪い子は躾けてあげるわ!」

 

 

 プルルートの蛇腹剣が神次元のアイエフに向けて伸びる。

 

 

「危ないっ!」

 

 

 すかさず、神次元のアイエフを庇うネプギア。

 

ネプギアは、1521のダメージを受けるとHPゲージが二割ほど減少した。

 

 

「ネプギア!」

 

 

 思わず声を上げる神次元のアイエフ。

 

ネプギアはそんな神次元のアイエフ向けて微笑むと、「大丈夫、私が護るから」と言う。

 

 

「……気に入らないわね。この展開」

 

 

 プルルートがイライラした面持ちでネプギア達を睨む。

 

ネプギアは、そんなプルルートを強気な目で見返すと、「自分の力を誇示する為に暴力を振るうなんて、女神のすることじゃありません。女神は人を守り、人を導き、人と相互理解をするべきです。犬や猫の動物だって、暴力を振るわれれば嫌がって懐きません。暴力と躾は別物です」と叫ぶ。

 

 

「あたしはこうしたいのよ! それに全員が全員同じじゃつまらないじゃない? あたしみたいな強くて美しい女神に征服されたいってニーズだってあるのよ」

 

 

 そんなネプギアに対して言い返すプルルート。

 

しかし、ネプギアは、「さっきも言いましたよね? そんなにサディズムや女王様気分を味わいたいなら、それに合った人を探して下さい。関係ない人に求められていないニーズを押し売りして、迷惑を掛けたり傷つけるような真似は止めて下さい」冷静に返す。

 

 

「イライラするわね! 気に入らない。弱い犬ほどよく吠えるってヤツかしら? 聞き分けのない煩い駄犬は叩いて分からせてあげなきゃね」

 

 

 プルルートはそう言うと、蛇腹剣を鞭のように伸ばしてネプギアを叩こうとする。

 

avoid。ネプギアは蛇腹剣の軌道を見切り最小限の動きで避ける。

 

 

「あなたのしていることは児童虐待や動物虐待と同じです。人間や動物が声を出すのは意味があるんです! 私はあなたに伝えたいことを言っているんです。それをイライラした、気に入らないで暴力を振るうなんて間違っています」

 

 

 再びプルルートに訴えるネプギア。

 

しかし、プルルートはそんなネプギアを鼻で笑うと、「ふん、随分生意気なこと言うようになったじゃない? 昔なんて、ちょっと可愛がってあげただけで、お嫁に行けないってメソメソしてたクセに」と馬鹿にするように言う。

 

ネプギアが、「あなたが怖かったのは事実です。最初酷い目に遭わされましたから」と素直にそれを認めるとプルルート得意顔になって、「ええ、あれは我ながら会心の調教だったと思うわ。あの後のぎあちゃんなんて、あたしにビクビク怯えて、ご機嫌取りに家事はおろか仕事までやってくれるんだもの。効果は抜群ね」と愉しそうに笑った。

 

 

「勘違いしないで下さい。あれは、迷いこんだお姉ちゃんの面倒を見てくれた上に、私も住ませてもらってるから、当然の恩義を返していたまでです。それに仕事もあなたが何もしなくて、みんなが困ってるから助けたんです。決してあなたに尻尾を振ってた訳じゃありません」

 

 

 ネプギアが冷静にそう言い返すと、「言ってくれるじゃない? その割にはあたしが変身すると、ねぷちゃんの後ろでプルプル震えてなかった」とプルルートはネプギアを睨む。

 

 

「さっきも言いましたが、あなたが怖かったことは認めます。それよりも、私はお姉ちゃんのことを、姉という以上に女神として尊敬していました。そのお姉ちゃんがあなたの横暴を止めないのは、きっと深い考えがあるんだと信じていたからです」

 

 

 尚も冷静に言い返すネプギア。

 

そんなネプギアの態度にプルルートは面白くなさそうに眉を吊り上げると、「信じる信じる。口当たりの良い言葉で変な期待をされるなんて迷惑だわ。ねぷちゃんもあなたのそういうところ、さぞ鬱陶しかったでしょうね。仕事をしてるのにまとわりついて来る犬畜生みたいに」と言った。

 

 

「あなたは仕事なんてしていません。寝て遊んで寝てるだけじゃないですか。私を犬と言うなら、あなたは家から出ないナマケモノです」

 

 

 ネプギアがそう言うと、プルルートは左手から電撃魔法をネプギアに向けて撃ちだす。

 

 

「ラバーシールド!」

 

 

 ネプギアは左手の防御の魔方陣を絶縁体のゴムで覆うと、プルルートの電撃魔法を受け止める。

 

ネプギアは、521のダメージを受けるが、直ぐに、「ハイヒール」と回復魔法を唱えてHPを満タンまで回復させた。

 

 

 プルルートはその光景を面白くなさそうに見ると、「生意気ね。あたしはドSな女王様、ねぷちゃんは主人公。そして、ぎあちゃんみたいな真面目だけが取り柄の面白味の無い子は弄られキャラ。適材適所でしょ? あなたみたいな地味な子に出番あげてるだけでも感謝してほしいわ~」と言う。

 

 

「自分達にだけ都合の良いキャラ付けをして、他の人には勝手にレッテルを貼りつけ、自由気ままに振る舞って友達でいるだけ感謝しろだなんて、小中学生のイジメっ子かそれ以下です。ドSと宣言すれば暴力も暴言も正当化されるなんて間違っています」

 

 

 ネプギアの反論に、プルルートは眉を吊り上げると、「それでいいのよ。あなたなんてただのパシリよ。淫乱ピンク髪の黄色いサルがキーキーわめくんじゃないの」とネプギアを貶す。

 

 

「今度は身体的特徴で人を貶すんですか? 髪の色、肌の色、瞳の色が違っても同じ人間なんです。身体的特徴差別するなんて間違っています」

 

 

 ネプギアの言葉に、「あたしの綺麗な青紫色の髪と美しい白い肌と比べたら、差別なんて当たり前よ」と自惚れるように言う。

 

しかし、ネプギアは強気な目で、「髪はともかく、あなたの肌が白いのは仕事もせずに家にこもって寝ているからでしょう? それも勉強をするわけでもなく堕落と惰眠に任せて毎日ダラダラと。私を黄色いサルと言うなら、あなたは白いブタです」と言い放つ。

 

プルルートはその言葉を聞くと、「……っ!」と激昂して、ネプギアに向けて蛇腹剣を鞭のように振り回す。

 

parry。ネプギアは、M.P.B.Lのブレード部分でプルルートの蛇腹剣の攻撃を弾く。

 

 

「へぇ~、ぎあちゃんも言うようになったじゃない? でも、その代償は高いわよぉ~」

 

 

 プルルートは怒りで頬をヒクヒクと痙攣させながらそう言った。

 

 

「あなたは卑怯者です。自分より弱い相手にしか強がれず、自分の力だけで勝った訳でもないのに勝者のように振る舞って敗者に鞭打つ!」

 

 

 続けてプルルートを糾弾するネプギア。

 

プルルートはそんなネプギアに対して不快そうな顔をするが、直ぐに余裕の表情に戻り、「相手が弱いんじゃなくて、あたしが強過ぎるのよ。それにぎあちゃんを含めて、みぃ~んなあたしの物。だから、みんなの勝利は持ち主であるあたしの物よ。ペットの手柄は御主人様のもの。その代わりご褒美に後でたっぷり可愛がってあげるわ~」と言う。

 

 

「強すぎる? ピーシェちゃんに勝てなかった時は借りてきた猫みたいに大人しかったあなたがそれを言うんですか?」

 

 

 ネプギアの指摘に、「……っ、乗り気じゃなかっただけよ!」と焦りを見せるプルルート。

 

確かに神次元での戦いでピーシェに勝てなかった頃、プルルートはその鳴りを潜めていた。

 

 

「あなたは仲間の力を自分の力と勘違いしてる、いわば虎の威を借る狐です」

 

 

 立て続けに指摘するネプギア。

 

プルルートはこめかみに青筋を立てながら、「いい加減にしなさいよ。いくら、あたしでも怒るわよ? やっぱり、再調教が必要かしら。マジェコンヌちゃんと同じぐらい。いえ、それ以上に可愛がってあげるわ」と言って、蛇腹剣を素振りする。

 

 

「もう、あの頃の私じゃありません。私には守りたい人と守りたい世界があるんです。みんなを守る為なら、あなたとだって戦います」

 

 

 ネプギアの態度に、「ふふふふっ、いい度胸じゃない。その守りたい人と世界の前で、思いっきり辱しめてあげたら、どんな顔するか楽しみだわ!」と言ってネプギアに向かって行くプルルート。

 

ネプギアは、「私は負けません。絶対に!」と言うとプルルートを迎え撃つ。

 

 

***

 

 

 ネプギアとプルルートは激しい接戦を繰り広げていた。

 

 

「まだ、みんなに謝る気にはなりませんか?」

 

 

 ネプギアが鍔迫り合いをしながらプルルートに問いかける。

 

するとプルルートは、「アハハハハハハ! まだそーんなこと言ってるの~。さっきからピーチクパーチクと小賢しい挑発しておいてそれはないんじゃない?」とネプギアを馬鹿にするように笑った。

 

 

「私は、あなたが今までの偏った考え方を改めてくれるよう説得しているつもりです」

 

 

 ネプギアがそう言うと、「説得? これが? イクスちゃんは大ウソつきね~。こんなおバカな子のどこが賢いのよ~」とプルルートが答える。

 

 

「私の中で、まだあなたのことを信じたい気持ちが僅かに残っています。お姉ちゃんと私が超次元に戻れるよう協力してくれたあなたに……」

 

 

 ネプギアが切なそうな顔でそう言うと、「うふっ……そんなの本当に信じてたんだ~? じゃあ、それを粉々に砕いてあげるわぁ~」とプルルートが得意顔で言う。

 

 

「どういうことですか?」

 

 

 そんなプルルートの態度に不安そうな顔をするネプギア。

 

するとプルルートは、「あたしはねぷちゃんのことを手放すつもりなんて、これっぽちもなかったわ。最初帰ろうとした時だって、帰り道が出来た時に適当にトラブル起こして有耶無耶にするつもりだったし~」と言う。

 

 

「そんな……どうしてそんなこと?」

 

 

 驚きの声を出すネプギア。

 

プルルートは、「本当におバカな子ね~。さっきも言ったでしょ? ねぷちゃんを手放すつもりなんて無いって」と言ってネプギアを嘲笑う。

 

 

「そうじゃありません。お姉ちゃんにだって待っている人や待っている国があるんです! それなのに……」

 

 

 ネプギアの訴えに、プルルートは鼻を【フン】と鳴らすと、「そんなの知ったことじゃないわよ。あたしとねぷちゃんが一緒に幸せに毎日過ごすことが、この世で一番重要なことなのよ」と自信満々に言い放つ。

 

そして立て続け手に、「まぁ、どこかのおバカな子のおかげで、それもせずに済んだんだけどね~」と言って笑った。ネプギアのミスでネプテューヌが帰れなくなったことを言っているのだ。

 

 

「でも、そのおバカな子が帰る為に一生懸命になっちゃってるのが鬱陶しかったわ~」

 

 

 プルルートが心底鬱陶しそうにそう言うと、「半人前のクセにせこせこと真面目に仕事しちゃって、その所為で少しづつシェアが溜まって来ちゃったのよね」と続けて言う。

 

 

「じゃあ、私のことを応援したり帰る為に協力してくれたのは……」

 

 

 愕然とするネプギア。

 

そんなネプギアに対して、「当然表面上だけよ。普段のあたしが笑ったり泣き真似して綺麗事言えば、誰でも簡単に信じちゃうんだもの。便利よね~。天はあたしに二物どころか、三物も四物も与えてくれたわ」とプルルートが言う。

 

 

「……」

 

 

 ネプギアはあまりのショックに黙ってしまう。

 

プルルートは、「ぎあちゃんのこと鬱陶しくなってきたから、どう邪魔してあげようかな~って思ったけど、そこでいい事思いついたのよ」と話を続けた。

 

 

「いい事?」

 

 

 ショックを受けながらもプルルートに問いかけるネプギア。

 

プルルートはそんなネプギアに対して満足そうに頷くと、「ええ、とっても面白いこと思いついたの。おバカで弱虫でノロマのぎあちゃんが必死に努力して集めたシェアで作った二人分の帰る道……別にそれは、ねぷちゃんとぎあちゃんである必要はないわよね~」と妖しく笑いながら言う。

 

 

「まさか……」

 

 

 ネプギアの顔が真っ青になる。

 

 

「そう。帰る瞬間に偶然を装って、ぎあちゃんを押しのけて、あたしとねぷちゃんが超次元に行けばいいって気付いちゃったのよ~。そうしたら、ぎあちゃんがどんな顔で泣くか楽しみで仕方なかったわ」

 

 

 嬉しそうに言い放つプルルート。

 

続けて、「みんなには普段のあたしが笑って、ぎあちゃんが悪いんだよー……ってあなたの所為にしておけば丸く収まるだろうし。実際にぎあちゃんが余計なことしたのが悪いんだし、天罰よね」と言う。

 

更に、「それにしても傑作よね~。頑張ってシェア集めたのにそれが自分が泣く為の物になるだなんて、無駄を通り越して自虐よ。こういうの墓穴を掘るっていうのかしら?」と愉しそうに話し続けるプルルート。

 

 

「プラネテューヌを、自分の国と国民を見捨てるつもりだったんですか!」

 

 

 ネプギアの必死の問いかけに、プルルートはつまらなそうな顔をすると、「ぎあちゃんのこと女神だなんて言ってる国なんて未練もなにもなかったし、ゴミ捨てと思えばむしろ好都合だったわ」と言いきる

 

 

「……っ!」

 

 

 ネプギアは、プルルートの態度に表情を強張らせる。

 

 

「更にぎあちゃんが大切にしてるお友達……ユニちゃんにロムちゃんにラムちゃん。その三人をたっぷり可愛がってあげて、あたしの物にすればどんなふうに嘆くのかしらって、ふっふふふふ……楽しみで仕方なかったわ」

 

 

 そんなネプギアを無視するかのように話し続けるプルルート。

 

更に、「ノワールちゃんとブランちゃんの寂しがる顔も見たかったし、ぎあちゃんの大事なものを全部奪ってから超次元に戻してあげて居場所のなくなったぎあちゃんを思いっきり罵る予定だったのに~」と話し続ける、

 

 

「……許せない」

 

 

 怒りに歯を噛み締めるネプギア。

 

プルルートはそんなネプギアを一睨みすると、「それはこっちの台詞よ。あたしの閃いた天才的な名案を、ぎあちゃんみたいな愚図が余計な仕事するから台無しになっちゃったじゃない。その所為でねぷちゃんも帰っちゃったじゃないの。あたしの思った通りに動けないなんて、本当に愚図よね」と怒りを露にした。

 

 

「更に帰ったら帰ったで、妹の立場を使ってあたしのねぷちゃんを独占するし! 鬱陶しくて仕方なかったわ!!」

 

 

 そう言うとプルルートは鍔迫り合いを止めて急速に後方に下がると、右手で蛇腹剣を鞭のように伸ばし、左手では得意の電撃魔法を放つ。

 

 

「はっ!!」

 

 

 avoid。ネプギアはプルルートの連続攻撃をひらりと避ける。

 

 

「……避けた!?」

 

 

 プルルートは自信のあった連続攻撃を避けられて驚きの表情をする。

 

 

「私、こんなに怒ったの生まれて初めてです!!」

 

 

 ネプギアが怒りで目を見開く。

 

 

「だから、どうしたのよ!」

 

 

 プルルートは両手を使って立て続け連続攻撃を放つ。

 

avoid。しかし、ネプギアにはかすりもしなかった。

 

 

「ちっ、ちょこまかと……」

 

 

 プルルートの表情に焦りが走る。

 

 

「何とかして考え直して欲しい……そう思っていましたけど、もう容赦しません! ギアシステム発動!」

 

 

 ネプギアがそう叫ぶと、「ギアシステムを使っていなかった!? くっ! あたしに対して舐めプなんて百年早いのよ!!」とプルルートが怒りで顔を歪めながら、今まで以上の連続攻撃を繰り出す。

 

 

「女神フリッグの盟約に従い万物から護る聖なる盾を!! ユニバース・キャンセラー!!」

 

 

impossible

 

 

 プルルートの攻撃は全てユニバース・キャンセラーに弾かれてしまう。

 

 

「意気軒昂!! 開け昂次元!!」

 

 

 ネプギア叫ぶと背中に昂翼が生えてネプギアのパワーが更に上がる。

 

 

「どこまで舐めプを……あたしを馬鹿にするなぁぁぁ!!」

 

 

 プルルートが更に激しい攻撃を繰り出す。

 

 

guard

 

parry

 

avoid

 

 

 ネプギアは左手のパリイと昂翼によるガードと最小限の回避で全ての攻撃を避けてみせる。

 

 

「くっ!!」

 

 

 プルルートが焦りの声を上げる。

 

 

「私の全てをかけて、あなたを倒します!!」

 

 

 ネプギアはそう言うと、プロセッサユニットのブースターを全開にしてプルルートに向かって行く。

 

 

「ちっ! サンダーブレード!!」

 

 

 プルルートの左手から巨大な稲妻の剣が放たれる。

 

 

「昂翼天翔!!」

 

 

 ネプギアはそう言って回転しながら急上昇すると、稲妻の剣をかき消しながらプルルートに攻撃をする。

 

 

「きゃああああ!?」

 

 

 カウンターで1554万のダメージを受けて吹き飛ばされるプルルート。

 

 

「私のこの手が光って昂る! あなたを倒せと昂揚する!!」

 

 

 ネプギアが右手を掲げて叫びを上げる。同時にネプギアの右手が薄紫色に輝く。

 

その直後ブーストダッシュで、一瞬の内に吹き飛ばされるているプルルートに追い付く。

 

 

「紫昂ぉぉぉぉぉ拳!! シェアリィィィィィングゥゥゥゥゥゥゥ!! フィンガァァァァ!!!」

 

 

 ネプギアはそう叫ぶと、プルルートの顔を右手のアイアンクローで掴んだ。

 

ネプギアに掴まれたプルルートの顔がミシミシと音を立てる。

 

 

「うあっ!?」

 

 

 思わず声を上げるプルルート。

 

 

「セイクリィィィィィィッド・ブラストォォォォォッ!!」

 

 

 ネプギアの雄叫びと共に、ネプギアの手のひらが大爆発を起こす。

 

【シェアリングフィンガー】はネプギアがシェアリングフィールドとロボットアニメの技を参考に作った技である。

 

 

「きゃあああああ!!」

 

 

 悲鳴を上げて、吹き飛ぶプルルート。

 

プルルートは、2012万のダメージを受ける。

 

イクスはそんなプルルートを見て、「あ~~あ、本気でアイツ怒らせたな。このままじゃプルルートちゃんに勝ち目ねぇだろうな。あたしより悲惨な目に遭うかもな」と呟く。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。