新・昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2   作:ゆーじ(女神候補生推し)

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065悲しみの神次元の女神

 戦い続けるネプギアとプルルート。

 

その間にブランと神次元のブランが割って入る。

 

 

「プルルートもう止めて!」

 

 

 神次元のブランが叫ぶ。

 

ブランとの戦いで消耗しきって、もう変身できるだけの力がないようだ。

 

プルルートは、そんなブランを一瞥すると、「なあにぃ~、ブランちゃん、あたしの邪魔するのぉ?」と不機嫌そうに言う。

 

 

「あなたは本当はいい子なのよ。あの時だって、わたしを助けてくれたでしょ!」

 

 

 必死に訴える神次元のブラン。

 

プルルートは不機嫌そうな態度を変えず、「あの時ぃ? ああ、あんな昔の思い出大事にしてるんだぁ。ブランちゃん、健気ねぇ」と蔑むように言う。

 

 

「え?」

 

 

 プルルートの言葉に思わず固まってしまう神次元のブラン。

 

 

「あの時のブランちゃん泣き顔可愛いかったわ~」

 

 

 プルルートが光悦な表情でそう言う。

 

 

「……何を言ってるの?」

 

 

 ぶるぶると震えながら頭を抱える神次元のブラン。

 

 

「あんまりにも可愛いから、更にいじめてあげようかなって思ったけど、結構チョロそうだから慰めて信用させた後に突き放したら、もっといい顔で泣くんじゃないかなって」

 

 

 プルルートが舌をなめずりながらそう言うと、神次元のブランは両膝を付いて愕然としてしまう。

 

更に頭を抱えて、「うそ……」と呟いた。

 

 

「でも、思った以上に尻尾ブンブン振って懐いてきたから、暫くの間ペットにしてあげることにしたのよ」

 

 

 プルルートの言葉に、「あ、ああああ!?」と神次元のブランは悲しみの絶叫を上げる。

 

 

「いいわ! いいわ! その表情。信じていた初めての友達に裏切られた絶望感がビンビンと伝わって来て、あたしを興奮させるわ。今まで、たぁっぷり熟成させた甲斐があったわね」

 

 

 プルルートが興奮しながら叫ぶ。

 

ブランのリアクションがよほど楽しかったらしい。

 

 

「下衆が……」

 

 

 ブランが戦斧を構えながらプルルートを睨む。

 

こちらはまだ変身できる余力があるようだ。

 

 

「ブラン、何をする気」

 

 

 そんなブランの前にネプテューヌが立ちはだかる。

 

ブランは、「そこをどけネプテューヌ!」と叫ぶがネプテューヌは動かない。

 

 

「これは、ぷるるんとネプギアの一対一の戦いよ。邪魔をするなら斬るわ」

 

 

 ネプテューヌが毅然とした態度でそう言うと、ブランは諦めて、「っ……負けんじゃねぇぞ! ネプギア!」とネプギアを応援する。

 

 

「人の心と好意を踏みにじって何が楽しいんですか!」

 

 

 神次元のブランとの話を聞いていたネプギアが激昂する。

 

プルルートはそんなネプギアの態度を嘲笑で受け流すと、「楽しいわよぉ~。これほど絶好調のハレバレとした気分は久しぶりよぉ~。最高にハイってヤツよ! アハハハハハハ」と高笑いをした。

 

 

「必ず謝らせてみせます! みんなにもブランさんにも!」

 

 

 ネプギアが強い意志を込めた瞳でプルルートを睨むが、プルルートは余裕の表情で、「無駄よ無駄。あなたみたいに地味だから主人公の座を降ろされて、逆補正でDB症候群を発症してるような脇役じゃ、あたしの足止めにもならないわ」と言った。

 

 

「そういうあなたもDB症候群を発症してるんじゃないですか?」

 

 

 そんなプルルートにネプギアが言い返すように言う。

 

プルルートは少し不機嫌そうに眉を吊り上げると、「あたしが? どんなふうに?」と質問する。

 

 

「とても強い男の子がいました、その強さは主人公の男の子と互角の戦いをする程でした。その後も強敵をあっさり倒し心強い仲間になると思われました。しかし、自分より強い敵が出て来ると身の保身を図るために主人公の子を見捨てて逃走します」

 

 

 ネプギアが話を始める。

 

 

「一見心強く見えた彼の正体は利己的な性格で、自分の利益を優先して行動し自分が一番大事な臆病者です」

 

 

 ネプギアが話を進めるごとに、プルルートの顔は更に不機嫌になって行った。

 

 

「しかも、めんどくさがり屋で修業が大嫌いなので全然強くなりません。更に危険な戦いから逃げたり隠れたり、活躍した時も後ろからの不意打ち、その後は調子に乗って勝ち誇っていたところに立ち上がった敵に命乞いします。結局彼は反省も無く修行もせずに、体力を回復する豆の運び屋になってしまいました」

 

 

 ネプギアが話終えると、「なぁにぃ~。それがあたしだって言うのぉ~。フザケないで! あたしはヒロインよ! あたしに鍛錬なんか必要ないのよ!」とプルルートは激昂して蛇腹剣を振り回した。

 

その最中、今度はノワールと神次元のノワールが現れる。

 

 

「プルルート、これ以上は止めて!」

 

 

神次元のノワールが叫ぶ。

 

神次元のブランと同じくノワールとの戦いで消耗しきって、もう変身ができないようだった。

 

 

「ノワールちゃんまでそんなこと言うんだ~。友達止めちゃおうかなぁ。一人ぼっちで寂しいノワールちゃんに声掛けてあげたのは誰だったけ?」

 

 

 プルルートが神次元のノワールに向けてそう言うと、「そんなことで切られる縁なら切ってくれて結構よ」とノワールが口を挟む。

 

 

「ふーん、そっちのノワールちゃんが余計なこと吹きこんだのかしら? これは二人とも、おしおきね」

 

 

 そう言って舌をなめずるプルルート。

 

神次元のノワールは、「うっ……」と言って顔を青くする。

 

 

「あははっ。思い出しちゃった? それなら、大人しくそこでおあずけしてなさい!」

 

 

 その神次元のノワールのリアクションが面白かったのか、満足そうに大笑いするプルルート。

 

 

「あなたって人は!」

 

 

 ノワールが大剣を構えるが、「ノワール、これは一対一の戦いよ。手を出すことは許さないわ」とネプテューヌが邪魔をする。

 

 

「くっ……ネプギア! 絶対に負けないで!」

 

 

 ノワールはそう言ってネプギアを応援する。

 

 

「ノワールさんに何をしたんですか?!」

 

 

 ネプギアがプルルートに厳しく質問をする。

 

するとプルルートは得意顔で、「前にノワールちゃんがつまらない愚痴をダラダラと言いに来たから、あたしの前で二度とつまらないことが言えないように躾てあげたのよ」と言った。

 

それを聞いたネプギアは悲しそうな顔で、「なんてことを……」と呟く。

 

 

「だってぇ、友達と話すならつまらない愚痴より楽しい話の方がいいでしょ。その方があたしも嬉しいし、パーッと気が晴れるじゃない」

 

 

 プルルートはそう言いながら蛇腹剣でネプギアに斬りかかる。

 

ネプギアはそれをM.P.B.Lのブレード部分で受け止めると、「それは違います。ノワールさんは悩み苦しんで、あなたを頼って来たんです。友達なら親身に話を聞いてあげて、慰めの言葉やアドバイスをしてあげるべきなんです」と言い返す。

 

それを聞いたプルルートは面倒臭そうな顔をすると、「嫌よぉ。あたし、精神科の医者やカウンセラーじゃないもの。それにアドバイスならしてあげたわ、たっぷり可愛がってあげた後にね。あの時のノワールちゃん、傑作だったわ~。ロボットみたいに喋るんだもの」と言って笑う。

 

 

「何でそんなやり方しか出来ないんですか!」

 

 

 ネプギアは激昂すると、M.P.B.Lのブレード部分で、プルルートを蛇腹剣ごと弾き飛ばす。

 

更に間合いを詰めると、「M.P.B.Lエンペラー!」とチェーンソー化したM.P.B.Lで斬りつけて、825万のダメージを与える。

 

プルルートは、「ちっ……」と舌打ちすると、「うるさいわね。さっきから上から目線でごちゃごちゃと! あたしに命令しないでちょうだい不愉快だわ。それに、あたしはあたしの生き方とやり方があるのよ」とネプギアを糾弾する。

 

 

「人それぞれの生き方があるのを分かっていながら、サディズムを自分の愛情だからと嫌がる人に受け入れろ要求するんですか?」

 

 

 ネプギアは毅然とした態度でプルルートに対して言い返す。

 

しかし、プルルートは怯まず、「黙りなさい! 賢しいだけの子供が、あたしは超絶美形の女神様よ。あたしの愛情を受ける以上の幸福はこの世に存在しないのよ!」と叫ぶ。

 

 

「それが傲慢だと言っているんです。世界が自分を中心に動くなんて思わないでください」

 

 

 ネプギアはそう言うと、プルルートに向けてM.P.B.Lのビームを三連射する。

 

parry。プルルートは三発とも蛇腹剣で叩き落とすと、「あたしは世界の中心よ。誰もあたしに命令できないし、あたしの自由は誰にも束縛もできないのよ」と言う。

 

 

「あなたは昔からそうやって生きて来たんですか?」

 

 

 ネプギアの疑問に、「本当のあたしを見破れない方が悪いのよ」と返すプルルート。

 

そこに、「待って!! 私は昔のプルルートも知ってるの。たまたま、私とプルルートが一緒にいるところを見かけたあなたの昔の学校の人がわざわざ親切心で忠告してくれたのよ」と神次元のノワールが言う。

 

 

「へぇ~、それで」

 

 

 プルルートはあまり興味なさそうに神次元のノワールを一瞥するが、神次元のノワールは、「私は、それでもあなたが変われると信じて、怒らないようにストレス解消には人形を使うように言ってみたり、あなたが怒らなくて済むように工夫をしてきたわ!」と必死にプルルートに訴える。

 

 

「知ってるわよ」

 

 

 そんな神次元のノワールに対して、しれっとそう言うプルルート。

 

 

「え?」

 

 

 神次元のノワールは驚きで目を丸くする。

 

すると、「あたし、その時ノワールちゃんの後を付けてたのよ。それで余計なこと吹き込んだ人をちょっと可愛がってあげたら、直ぐに白状してくれたわ」と事も無げに言うプルルート。

 

 

「じゃあ、何で……」

 

 

 わなわなと震えながら問いかける神次元のノワール。

 

そんな神次元のノワールに、「そんなの決まってるじゃない。ブランちゃんとおんなじよ」と言い放つプルルート。

 

 

「うそ……」

 

 

 神次元のノワールは絶望の表情を浮かべる。

 

その絶望の表情にプルルートは満足気な笑顔を浮かべると、「ブランちゃんの時に折角話してあげたのに気付かなかったの? それとも自分は違うと思い込んでたのかしらぁ?」と神次元のノワールを馬鹿にするように言う。

 

 

「折角できた初めての友達を手放さないようにと、甲斐甲斐しく世話してくれるノワールちゃんが何かと便利だったし、いつ突き放して泣かせてやろうかと想像するだけでワクワクしたわ」

 

 

 プルルートが愉しそうにそう言うと、神次元のノワールは両膝をついて、「あ、ああっ……」とガタガタと震えだす。

 

 

「しかも、あたしが女神になってもまだ尻尾振ってくるんだもの。真性のドMかとも思ったわ~」

 

 

 そんな神次元のノワールに対して更に追い打ちをかけるプルルート。

 

 

「違う……私はあなたを信じて……」

 

 

 神次元のノワールはそう呟くが、プルルートはそれに耳を貸さずに、「女神と言えば、ノワールちゃんが女神になるの応援してたのって、 ノワールちゃんが女神になったら更に便利になるし、何より醜い化け物になった時に、どう罵ってあげようかと楽しみだったのよ」と追い打ちを続ける。

 

 

「い、いや……なんで……どうして?」

 

 

 両手で頭を押さえ首を左右に振る神次元のノワール。

 

 

「そうしたら、あたしの方が先に女神になっちゃって、あの時のノワールちゃんの顔ったら傑作だったわ。今まで我慢してた気持ちが押さえられなくて、つい思いっきり可愛がってあげちゃった」

 

 

 そんな神次元のノワールの姿が気に入ったのかプルルートは更なる言葉攻めをする。

 

 

「それにしてもノワールちゃんが必死になって探しても女神メモリー見つからないのに、あたしは何の苦労もせずに手に入れちゃったのよねー」

 

 

 プルルートが自慢気にそう言うと、「くっ……」と神次元のノワールは悔しそうに唇を噛み締める。

 

 

「あの時の優越感は今でも忘れられないわ。そして確信したわ。あたしは天にも運命にも愛された選ばれた者なんだと」

 

 

 光悦した表情で話し続けるプルルート。

 

 

「その上ねぷちゃんって、最高のパートナーに出会えたんだもの。もうノワールちゃんは要らないかなーと思ったけど、ねぷちゃんと仲良くしてると、ヤキモチ焼いて面白いから、もう暫く遊んであげようと思ったの」

 

 

 プルルートはそう言いながら神次元のノワールを見下ろす。

 

神次元のノワールは最早言い返す気力は無いようだ。

 

 

「ブランちゃんも懐いてきたら、ブランちゃんにまで嫉妬して面白かったわ~。どんなに嫉妬しても、あたしはねぷちゃんが一番なのに必死になってる姿は滑稽だったわよ」

 

 

 そう言いながらケラケラと笑うプルルート。

 

 

「でも、本当にノワールちゃん便利だったわよ~。あたしがちょっと泣き真似したら、あたしはヘラヘラ笑ってるだけでいいって言って、それで何でもやってくれるんだから。唯一のお友達手放したくないって感が面白いぐらい伝わってきたわ~」

 

 

 そんなプルルートの言葉に神次元のノワールは涙を流し、「私はそんなつもりじゃ……ううっ……」と泣き崩れてしまう。

 

神次元のノワールの姿に満足したプルルートは、「寂しい寂しい一人ぼっちのノワールちゃん。あたしの便利な道具としてなら友達でいてあげるから、これからもよろしくね~」と追い打ちをかけた。

 

 

「世の中チョロいわよね。とぼけたフリしてちょっと泣いたり甘えてみせれば面倒なことは他人が全部やってくれるし、変身ずればビクビクしてご機嫌取ってくれるし。ま、あたしのカリスマ性からすれば当然のことかしら?」

 

 

 プルルートが神次元のノワールと神次元のブランを見下しながら言う。

 

ネプギアはそんなプルルートに対して、「人に媚びるフリをして、言葉だけの感謝で内心では見下しながら人を利用する。それでは誰とも親友になれませんよ」と悲しそうな顔で忠告をした。

 

 

「いいのよ、あたしにはねぷちゃんがいれば」

 

 

 キッパリ言い切るプルルート。

 

更に、「だからこそ、ぎあちゃんは本当に鬱陶しかったわ~。妹だからって、来て早々にあたしのねぷちゃんにベタベタくっついて来て」と嫌悪感丸出してネプギアのことを見る。

 

 

「最初はノワールちゃんとブランちゃんみたいに上手く利用してあげようと思ってたけど、それより先にどっちが上かハッキリと分からせる為に調教してあげたのよ~。ねぷちゃんも許してくれたし、お姉ちゃんに見捨てられて泣いてる顔なんて最高だったわ」

 

 

 プルルートは楽しそうにそう言うが、「あなたは本当に自分の為なら他人を蹴落としても何とも思わない人なんですね……」とネプギア更に悲しそうな顔をする。

 

 

「当たり前でしょ。ぎあちゃんなんかがあたしより、優位に居ること自体が間違ってるんだから。あたしはそれを正しただけよ」

 

 

 プルルートがそう言うと、「どうしてそんな簡単に人を裏切れるんですか?」とネプギア質問する。

 

すると、「人はいつかは裏切る物よ。所詮世の中には権力と財力当ての媚を売る打算的な人間だけしかいないのよ」とプルルートは吐き捨てるように言った。

 

 

「くそっ……くそっ……なんなんだよ、なんなんだよこれ……夢なら醒めてくれよ」

 

 

 涙を流しながら地面を叩く神次元のブラン。

 

 

「そんな……プルルート……私、私は……」

 

 

 愕然と放心する神次元のノワール。

 

 

「ふふっ……ノワールちゃんもブランちゃんも、何とかあたしの気を引こうと必死だったみたいだけど残念でした。あたしは誰の物にもならないわ。あたしは束縛するのは好きだけどされるのは大嫌いなの」

 

 

 プルルートが腕組みしながら堂々そう言うと、「じゃあ、何でネプテューヌは……?」と神次元のノワールが問いかける。

 

 

「それは運命の相手だからよ。初めての会った時にビビッと感じたわ。フィーリングって言うのかしら? ねぷちゃんも感じたわよね」

 

 

 プルルートの言葉に、「ええ、感じたわ。わたしとぷるるんの間には運命の糸のような物があるって」と言って頷くネプテューヌ。

 

 

「だ・か・ら、ぎあちゃんのことも邪魔になっちゃったのよね~」

 

 

 プルルートがそう言うと、「ええ、いつまでもわたしの背中を見ているのは止めて一人立ちしてほしいものね。我を見失って、神次元に来るなんて、もってのほかよ」とネプテューヌはネプギアを冷たく一瞥しながら言った。

 

それを聞いたネプギアは、「お姉ちゃん……」と寂しそうに呟く。

 

 

「いいわいいわ。憧れて尊敬して信じていた大好きなお姉ちゃんに捨てられたその表情! たまらないわ」

 

 

 プルルートが光悦した表情で言うと、「わたしには、ぷるるんと言うパートナーが出来たの。姉妹がいつまでも一緒に居られるなんて夢物語はそろそろ終わりにして欲しいのよ」とネプテューヌがそれに続く。

 

 

「どう? あたしとの歴然とした差を見せつけられた気分は? ぎあちゃんの信じていた姉妹の絆なんて、あたしとねぷちゃんの愛の前にはゴミクズ以下なのよ」

 

 

 プルルートはそう言うと、ネプテューヌの腰に手を回してネプテューヌと密着する。

 

そして、「でも、ねぷちゃんもあたしと同じみたいで、最初は邪魔だなーと思ってたけど、何かと便利だし利用できるまで使っちゃおうってことにしたのよね?」と続けて言った。

 

それを聞いたネプテューヌは、軽く頷くと、「ええ、あなたはよく働いてくれたわ。ネプギア。あなたはもう必要ない。どこへなりとも行きなさい」とネプギアを突き放すように言う。

 

 

「あははははは! 捨てられた者同士傷でも舐め合ったら~。とってもお似合いよぉ~」

 

 

 プルルートはそう言って高笑いをすると、「わたしとねぷちゃんはあなた達とは別世界の住人なの。あなた達と一緒にしないでちょうだい」と続けて言う。

 

その言葉に対してネプギアはプルルートを睨むと、「そうやって、人を利用するだけ利用して最後に踏みにじるなんて酷いと思わないんですか!」と叫ぶ。

 

 

「思わないわね。あたしは選ばれた者だって何度も言ってるでしょ」

 

 

 プルルートは平然とそう答えると、「それにぎあちゃんだって、善人顔で綺麗事言っては人をコキ使ってるじゃな~い」と続けて言う。

 

 

「私は少なくとも人に感謝し、その恩返しが出来るよう努めています。そして、人と人との繋がりを、絆を信じています」

 

 

 ネプギアの言葉に、プルルートは、「また、そうやって綺麗事で人を惑わすんだ~」と言うとお手上げのポーズを取る。

 

 

「そんなに人を信じられないんですか!?」

 

 

 ネプギアが叫ぶ。

 

プルルートは、そんなネプギアをつまらなそうな目で見ると、「人は生きる限り一人よ。権力と財力、そして暴力と快楽。支配する側と支配される側がいるだけ。闘争と支配の繰り返し、これが世の中の真理よ」と言い放つ。

 

 

「それでは憎しみが憎しみを呼ぶだけです。なんで分からないんですか!」

 

 

 尚も抵抗するネプギアだが、プルルートの態度は変わらない。

 

 

「ぎあちゃんの言うような調和と協調で人が生きていけるなんて弱者の戯言よ、そんな妄想信じてたら人なんて低能な生き物滅んじゃうわ。なによりそんな生き方刺激がなくてつまらないじゃないの」

 

 

 プルルートはそう言うと、蛇腹剣を伸ばしてネプギアに攻撃を仕掛ける。

 

parry。ネプギアはM.P.B.Lのブレード部分で伸びて来た蛇腹剣を叩き落とす。

 

 

「それでも、信じることと前に進むことを諦めたりしません。刺激欲しさに人を苦しめ憎しみを生み出すなんて間違っています! 憎しみを生むもの憎しみを育てるものを全て吐き出して下さい!!」

 

 

 ネプギアはそう言うと、反撃にM.P.B.Lのビームを放つ。

 

ビームはプルルートに命中すると、82万のダメージを受ける。

 

 

「あたしに吐き出すものなんてないわ!」

 

 

 M.P.B.Lのダメージを気にせずに叫ぶプルルート。

 

 

「いつもいつも、トボケた振りして人を弄んで!」

 

 

 ネプギアはそう言うと、更に追撃をする為に、プロセッサユニットのブースターを全開にしてプルルートに接近して、M.P.B.Lのブレード部分で攻撃を仕掛ける。

 

 

カキンッ!

 

 

 それを蛇腹剣で受け止めるプルルート。

 

 

「あたしにはその権利があるのよ。 あたしのような天才の足を引っ張ることしか出来なかった愚図な子達に何ができるの~? 常に世の中を動かしてきたのは、あたしとねぷちゃんみたいな一握りの天才なのよ」

 

 

 プルルートはそう言うと、ネプギアの脇腹に蹴りを入れようとするが、ネプギアは素早く後退してそれを避ける。

 

そして、「その傲慢は人を家畜にすることです! 人を道具にして!それは人が人に一番やってはいけないことなんです!」と叫ぶと、今度はM.P.B.Lのビームを連射する。

 

またもビームの直撃を受けたプルルートは、合計で82万のダメージを受ける。

 

 

 プルルートは、立て続けに攻撃を当てるネプギアに対して、「本当に反抗的になったわね……。あなたなんて、【扱いが悪いよー】って、ぴーぴー泣いてる方がお似合いよ。扱いの悪くてネガティブで腹黒で妬みで裏切り属性のぎあちゃん」と見下すように言った。

 

それを聞いたネプギアは、「以前は扱いが悪いと嘆いているだけでなく他人を羨むことすらありました。嘆いているだけで、なぜこうなったか原因を考えようともしなかった私がネガティブで妬み屋と言われるのは仕方がありません」と落ち着いて言う。

 

 

「考えを改めた私は落ちついて自分を見つめ直し、それは私の弱さと甘えだって気付いたんです。私は前作の主人公だから、お姉ちゃんの妹だからって、その立場にあぐらをかいていました。だから、自分の力を過大評価してしまったんです。腹黒いと言わざるを得ません」

 

 

 ネプギアがそう言うと、「ふふ、ようやく自分の立場ってヤツが理解出来たのかしら?」とプルルートが愉しそうに笑う。

 

 

「人は一人じゃ生きていけない。私には支えてくれるたくさんの仲間と信仰してくれるプラネテューヌの人がいることを忘れて、ただお姉ちゃんに逢いたい一心で、みんなの言葉も聞かずに大切な信者の人たちを守る使命すら忘れて、大きな過ちを犯してしまいました」

 

 

 ネプギアはそう言うと、過去の自分の行為を悔いるように目を閉じる。

 

そして目を開けると、「私の力は仲間と信者の人達と支え合うことで初めての生まれるものだって気付きもせずに。それを忘れた私の扱いが悪くなるなんて当然の罰なんです」と言う。

 

 

「そして、その罰は私だけでなくプラネテューヌの街とそこに住む人達にまで振りかかってしまいました。悔やんでも悔やみきれません。裏切り者なんて言われるのは当然の報いです」

 

 

 そう言うと、ネプギアは悲しそうな目をして顔を伏せる。

 

しかし、直ぐに顔を上げると、「でも、過去は変えられません。だから、私は二度と同じ過ちを繰り返さない為にも、側で支えてくれる人達との心と体のふれあいを大事にすること、そしてもう一度の弱い心を鍛え直すと決めたんです」と言い切る。

 

 

「……気に入らないわね。その善人ぶって悟りきった態度。あなたの扱いが悪いのはそういう星の元に生まれたからよ。努力や反省で直るようなものじゃないわ」

 

 

 ネプギアの話を聞いたプルルートは、そう言うと不快そうに蛇腹剣を振る。

 

言葉通りネプギアの態度が気に入らないようだった。

 

 

「例えそうだとしても、努力も反省もせず嘆いてるだけじゃなにも変わりません。未来は変えるとこができるんだと信じて希望を持って前に進む。そう決めたんです」

 

 

 ネプギアの答えに、プルルートは、「イライラするわね。あたしがイジケて泣いてなさいって言ってるんだから、言う通りにしなさいよ! その未来も希望も粉々に砕いて踏み潰してあげるわ」と言って、左手から電撃魔法を放つ。

 

avoid。ネプギアはプルルートの電撃魔法を避けると、「そんなこと絶対にさせません。そんなことをしたら私だけじゃなくて、私を信じている人、私が守らなきゃいけない人達まで不幸になってしまうから」と言いながらカウンター攻撃で、M.P.B.Lのビームを放つ。

 

ビームの直撃を受けたプルルートは、125万のダメージを受ける。

 

 

 プルルートは不快そうな顔をすると、「ぎあちゃんみたいな誰にでも好かれるような優等生タイプって、大っ嫌いなのよ。気乗りしないことに真面目にやりなさい、人にばかり頼らずまずは自分でやってみなさいって、グチグチとうるさいのよね」と言い放つ。

 

更にプルルートはネプギアを睨むと、「いつもそう、みんなに好かれる子が正論ふりかざすから、あたしみないな自由で気楽に生きたい人が息苦しくて居場所がなくなるのよ」と言った。

 

 

「嫌いだからと言って、自己を正当化して人を過剰に貶めたり攻撃的になるのは間違っています。男女平等を吟いながら、過激な女尊男卑をする人達と変わりません。そう言う人達が逆に男女平等への道を妨げているって分からないんですか!?」

 

 

 ネプギアの言葉に、「そう言う正論が気に入らないって言ってるのよ。あなた達だって綺麗事で支持を得て、不真面目だと思った人を糾弾してるでしょ、生き方は人それぞれなのよ!」と言って蛇腹剣をネプギアに向けて伸ばすプルルート。

 

parry。ネプギアはM.P.B.Lのビームでプルルートの蛇腹剣を撃ち落とす。

 

更に、「だから人の生き方をそれぞれと言って、嫌がる他人に愛や調教と言って暴力を振るうのは間違っていると言っているじゃないですか! それに私達が言っているのは先人の人達が培ってきた、人が生きる上で必要な心構えとルールです!」と叫ぶ。

 

 

「あたしはルールを無視して自由に生きることが出来る星の元に生まれてきた選ばれた存在なのよ」

 

 

 プルルートは自信満々にそう言い放つと、再び蛇腹剣をネプギアに向けて伸ばす。

 

avoid。ネプギアはプロセッサユニットのスラスターを噴射して、その攻撃を避けると、「私、あなたみたいにぐーたらして仕事もせずに、トボケたフリして他人を利用して、気に入らないと暴れて迷惑を掛ける人、大っ嫌いです」と言い返す。

 

 

「嫌いで結構、好かれちゃ困るわ。あなたなんて、ねぷちゃんのこぶ付きのような物なんだし!」

 

 

 そう言って構わず激しく蛇腹剣を伸ばして攻撃を続けるプルルート。

 

ネプギアはそんなプルルートに対して、「女神としてあなたを更生させます!」と凛とした声で叫ぶ。

 

 

「女神フリッグの盟約に従い万物から護る聖なる盾を!! ユニバース・キャンセラー!!」

 

 

impossible

 

 

 ネプギアはユニバース・キャンセラーで蛇腹剣を無効化すると、そのままブースターを全開にして突撃する。

 

 

「ちっ!」

 

 

 再び蛇腹剣を伸ばして迎撃するプルルート。

 

ネプギアはそのタイミングを待っていたと言わんばかりに、「昂翼天翔!!」と言って回転しながら上昇する。

 

昂翼が蛇腹剣を弾き飛ばしながらプルルートをも巻き込んで攻撃する。

 

 

「くあっ!」

 

 

 カウンターで1554万のダメージを受けて吹き飛ばされるプルルート。

 

その時、今度はベールと神次元のベールが現れる。

 

 

「これは酷いことになってますわね」

 

 

 ベールがそう言うと、「プルルートに手を貸したこと、心から後悔していますわ」と神次元のベールが言う。

 

今までの経緯は、全てイクスの全国生中継とボーク達の撮影により、ベール達どころかゲイムギョウ界全土に伝わっていた。

 

プルルートが、「あら? ベールさんもあたしのこと裏切っちゃうの?」と不快そうな声で言う。

 

 

「わたくしはピーシェちゃんに頼まれたから来ただけですわ。そのピーシェちゃんに悪い教育をしようとしたあなたに手を貸す理由なんてありませんわ」

 

 

 神次元のベールの反論に、「ベールさんはあんまり好みじゃないからって躾けなかったのが失敗だったわね。たまには好き嫌いせずに躾けることも大事だわ」と言うプルルート。

 

 

「できるならどうぞ。それより、よそ見なんてしてていいのかしら? 大分ネプギアちゃんに圧されてるみたいですけど」

 

 

 神次元のベールが言う。

 

彼女の言う通り、プルルートはネプギアに圧され始めていた。

 

 

「……っ! 演出よ! これから逆転勝ちして、ぎあちゃんの愕然とする顔を拝む為よ!」

 

 

 やや、焦り顔で叫ぶプルルート。

 

ベールはネプギアを見ながら、「ネプギアちゃん、信じてますわよ」と静かに声援を送った。

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