新・昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2 作:ゆーじ(女神候補生推し)
「何故……何故、当たらないの。こんなこと、こんなことある筈ないわ!!」
プルルートは蛇腹剣と電撃魔法で何度もネプギアを攻撃するが、その攻撃が当たることはなかった。
「私のこの手が光って昂る! あなたを倒せと昂揚する!!」
ネプギアが右手を掲げて叫びを上げる。
同時に一瞬でプルルートとの間合いを詰める。
「紫昂ぉぉぉぉぉ拳!! シェアリィィィィィングゥゥゥゥゥゥゥ!! フィンガァァァァ!!!」
ネプギアはそう叫ぶと、プルルートの顔を右手のアイアンクローで掴み、続けて、「セイクリィィィィィィッド・ブラストォォォォォッ!!」と雄叫びを上げる。
ネプギアの手のひらが大爆発を起こすと共に、プルルートに1854万のダメージが当たる。
爆発の勢いで吹き飛ぶプルルート。
プルルートの攻撃は当たらないが、ネプギアの攻撃は先程から立て続けに命中して大ダメージを出している。
「あなたの強さの秘密は肥大し過ぎた自己愛と自己保身の気持ちです。だから、シェアが低くても強大な力を発揮できる」
ネプギアがプルルートに向けて冷静な声で説明をする。
続けて、「けど、一人の力には限界がある。多くの人や動物達のシェアを得た私達の前には無力です」と言い切る。
更に、「あなたを女神として認めているのは、一握りの趣味嗜好の同じ人です。そして、その人たちでさえあなたの横暴さに辟易しています」と言った。
「あたしは一人でも負けたりしないわ!」
プルルートはそう言いながら立ち上がる。
「人間も女神も、お互いに理解しあい信じあい愛し合うことで進歩してきました。基本的に暴力は間違っているんです」
そんなプルルートに対して、語り掛けるネプギア。
プルルートは、「うるさいわねっ!」と言って蛇腹剣をネプギアに向かって伸ばす。
parry。ネプギアはM.P.B.Lのブレード部分で、プルルートの蛇腹剣を叩き落とす。
「動物だって暴力を振るうのは自分の身や仲間や家族を守る時と、お腹が空いた時だけです」
尚もプルルートに語り掛けるネプギア。
イストワールは、「ネプギアさん……プルルートさんの説得をまだ諦めていないんですね……」と呟く。
それを聞いたノワールは、「優し過ぎるのよね、あの子は……」と言った。
「人は生まれ持った障害や小さい頃の環境で嗜虐心などが芽生えてしまうこともあると思います。それでも、先人が人々の理解と信頼と愛を元に築き上げてきた世界の道徳と秩序を守って、更により良い未来を作る必要があるんです。女神の力はそれを助けるものなんですよ」
語り掛けるネプギアに、「少し有利になったぐらいで、調子に乗らないでちょうだい!!」とプルルートは電撃魔法を放つ。
avoid。ネプギアはその攻撃をあっさりと避けてしまう。
ラムが、「ネプギア、そんなヤツさっさと倒しちゃってよ」と言うが、「それは出来ないよ。ネプギアちゃんは優しいから」とロムが言う。
それを聞いたユニは、「そうね。まだ、何とかして改心して欲しいと思っているんでしょうね……」と言った。
「多くの人はそれを守って、特殊な性癖や趣味嗜むにも他の人の迷惑にならないようにしているんです。女神であるあなたが、それを守れなくてどうするんですか?」
ネプギアがそう言って話を終えると、「うるさいうるさいっ!! さっきからダラダラとつまらない綺麗事ばかりっ! 死んだ人や未来なんてどうでもいいのよ。今、この瞬間あたしが満足するのが一番大事なのよ! 刹那主義こそ至高なのよ!」とプルルートは叫ぶ。
「いいわ。その余裕の態度、バラバラにしてあげる」
プルルートはそう言うと、ポーチから一つのクリスタルを取り出す。
それは一つのクリスタルに沢山の金色のクリスタルの欠片が付いたものだった。
「あれは?!」
ブランが驚きの声を上げる。
続いて、「ハイパーシェアクリスタル!?」とベールも驚きの声を上げた。
イストワールも、「そんな……アレはプラネテューヌの宝物庫に厳重に鍵を掛けて……」と震える。
【ハイパーシェアクリスタル】とは四女神をネクストフォームに目覚めさせた強力なシェアクリスタルだ。以前にイストワールが作った残りがプラネテューヌの宝物庫に保存されていたのだ。
「正~解~! ねぷちゃんがあたしにくれたスペシャルなプレゼントよ」
そんな周囲の驚きに満足したのか、余裕の態度を取り戻すプルルート。
「ネクストフォーム、この力こそ、あたしとねぷちゃんに相応しいわ」
プルルートはそう言いながら、ハイパーシェアクリスタルを体内に取り込む。
「止めて下さい! そんなことをしたら!」
必死に止めるネプギア。
それに対して、「本当に馬鹿ねぇ、そんなの聞くわけないでしょ~」とプルルートはネプギアを馬鹿にするように言う。
ハイパーシェアクリスタルを取り込んだプルルートの体が激しく光る。
光が収まると、プロセッサユニットの巨大化したネクストフォームのプルルートが居た。
「ふふっ……パワーが溢れてくるわ。これであたしの勝ちね」
プルルートはそう言いながら、巨大化した蛇腹剣で地面を叩く。
地面は激しく割れて、大きな振動が怒る。
「くっ……地面を叩いただけでアレかよ……」
それを見ていたブランが驚き慄く。
「ふふふふ……いい感じだわ。どう? ねぷちゃん」
プルルートはそう言ってネプテューヌの方を向く。
すると、「見事なネクストフォームよ。流石はぷるるん」とネプテューヌが称賛する。
「そうよね、そうよね。今から、あたしは【ネクストアイリス】よ」
プルルートは満足気にそう言うと再び地面を蛇腹剣で叩く。
地面が揺れ、激しい振動が怒る。
「ふふっ、怖くて声も出ないかしら?」
プルルートはネプギアを見ながらそう言うと、「そうよねぇ~、ぎあちゃんがなれなかったネクストフォームに、こうもアッサリなれちゃうんだもの。悔しくて悲しくて怖くて仕方ないわよね~」と愉しそうに笑った。
「……ません」
ネプギアが呟く。
それを聞いたプルルートは気をよくして、「なに? 聞こえないわ? 謝るなら、ちゃんと【すみませんでした】って言わなきゃ~。小うるさい説教だけは一人前なのに、一般教育は全然ねぇ~」と勝ち誇る。
「……負けません。いくらネクストフォームが相手でも」
今度はハッキリした声で言うネプギア。
その言葉にプルルートは眉を吊り上げると、「じゃあ、速攻で負かしてあげるわ!!」と巨大化した蛇腹剣をネプギアに向けて伸ばす。
「なんてスピードなの!?」
プルルートの攻撃を見て驚くノワール。
「はっ!!」
avoid。ネプギアは素早くジャンプをすると蛇腹剣を華麗に避ける。
「ちっ……マグレでいい気になるんじゃないわよ!!」
プルルートは立て続けに、蛇腹剣をネプギアに向けて伸ばす。
その攻撃を見て、「あのスピードとパワーで連続攻撃ができるなんて、流石はネクストフォーム!」とブランが驚きの声を上げる。
avoid、avoid、avoid。
しかし、ネプギアは立て続けにプルルートの攻撃を避けてみせる。
「このっ!」
プルルートは、今度はプロセッサユニットのブースターを全開にして、回避を続けるネプギアに接近しようとする。
「あのスピード、逃げ切れませんわ!」
ベールがそう言うと、その言葉通り、プルルートは一瞬でネプギアを追い詰める。
「これで終わりよ!」
プルルートは蛇腹剣を振り下ろしてネプギアを切り裂く。
ザシュ!!
7658のダメージを受けて、真っ二つに切り裂かれるネプギア。
「あら? やりすぎちゃったかしら?」
余裕の表情で、笑うプルルート。
「そんな……ネプギア……」
絶望の声を上げるラム。
ズキューーーーン!
次の瞬間、ビーム音が響き渡る。
ビームはプルルートに当たると、125万のダメージを与えた。
「なに!?」
驚いてビームの飛んで来た方向を見るプルルート。
そこにはネプギアがM.P.B.Lを持って浮いていた。
「そんな馬鹿な!? 今確かに……」
プルルートが先程切り裂いたネプギアを見ると、そこには避けた風船があるだけだった。
「ダミーです」
ネプギアがそう言うと、「あたしをたばかるなんて、いい度胸ね!」とプルルートは怒りを露にする。
***
ネクストフォームになって猛攻をかけるプルルート。
ネプギアはその攻撃を避け続ける。
「このっ! ちょこまかと逃げ回って!」
プルルートが歯ぎしりしながら、蛇腹剣をネプギアに向けて伸ばす。
avoid。ネプギアは素早く横移動をすると、その攻撃を避ける。
更にプルルートの攻撃の硬直の隙をついて、「マルチプルビームランチャー!」とM.P.B.Lからビームを発射する。
ビームはプルルートに当たると、154万のダメージを与える。
「確かにネクストフォームのパワーとスピードは凄まじいです」
ネプギアがそう言うと、「そうよ! あたし達選ばれた女神だけの力よ!」とプルルートは電撃魔法を放つ。
avoid。ネプギアは急上昇でそれを避けると、「でも、それは直線的なことに限ってです」と言う。
「ちっ!」
プルルートは攻撃を回避したネプギア対して舌打ちすると、ブースターを全開にしてネプギアに対して急接近しようとする。
ネプギアはその接近を予測していたかのように、素早く横移動をしてプルルートの接近を許さない。
「肥大化したプロセッサユニットの重量過多をバーニアの推力で誤魔化している分、シェアエネルギーの燃費が悪いです。ダッシュ速度は速くても持久性は短い」
ネプギアはそう言うと、M.P.B.Lからビームを発射する。
ブーストダッシュが終わって硬直しているプルルートは、それを避けることが出来ずに、145万のダメージを受ける。
「このっ! のらりくらりと! 近づいてきなさい! この臆病者!」
プルルートが激昂すると、ネプギアはそれに答えるように急接近してくる。
「ホントに来たの? 馬鹿な子ね!」
プルルートはそう言って笑うと、蛇腹剣を振り上げる。
avoid。ネプギアはその攻撃を見切ったように避けるとプルルートの背後に回る。
「更に、アームとレッグの巨大化による、バランスの低下と運動性の低下。僅かな反応速度の遅れ」
ネプギアはそう言うと、「M.P.B.Lエンペラー!」と言ってチェーンソー化したM.P.B.Lでプルルートを斬りつけると、プルルートに654万のダメージを与えた。
更に、右回し蹴りでプルルートを弾き飛ばして追加で123万のダメージを与える。
「総合力は上ですけど、バランスに欠ける。それがネクストフォーム。ネクストフォームの火力を活かすには、汎用性に優れた通常の女神化で援護する必要があると思って、私はネクストフォームになろうとしなかったんです」
ネプギアはそう言うと、吹き飛んでいるプルルートに向けてM.P.B.Lを連射する。
避けることの出来なかったプルルートは合計で156万のダメージを受けた。
「それにネクストフォーム自体、自己の鍛練で開花した訳ではなく、ハイパーシェアクリスタルという起爆剤を使用して急激に覚醒した力。その反動は大きなものですし、使いこなすには時間が掛かります。お姉ちゃん達ですら、まだ完全に使いこなせてるとは言えません」
ネプギアがそう言うと、「そんなこと関係ないわ。あたしなら使いこなせる!」とプルルートは蛇腹剣を鞭のように伸ばしてネプギアを攻撃する。
avoid。難なくプルルートの攻撃を避けるネプギア。
「何より、ネクストフォームはお姉ちゃん達とゴールドサァドの皆さんとの絆の力。ゴールドサァドとの絆が無いあなたが使っても、泥沼に高層ビルを建てるようなもの。いわゆる張子の虎です」
ネプギアはそう言うとブースターを全開にして素早く近づき、「仁義八行の珠よ!」と言って考の珠と同調すると、「シルヴァーティル!」と連続の突き攻撃を繰り出す。
プルルートは、256万のダメージを受けると、「ちいっ!」と慌てて反撃をするが、ネプギアは華麗な急上昇でそれを避ける。
ネプギアのプルルートとの戦い方は、正に蝶のように舞い蜂のように刺すだった。
「くっ……ネクストフォームになった、あたしが負けるなんてありえないわ!」
悔しそうに蛇腹剣を鞭のように伸ばして振り回すプルルート。
蛇腹剣は地面を叩き大地を揺らすが、ネプギアに当たることは無かった。
「私は一生許されない罪なんてないと思ってます。もし、あったとしても本気で償う気持ちがあるなら、女神はその機会を与え、助けるべきだと思います」
ネプギアがそう言うと、「ぎあちゃんの考え方なんて興味ないわ。脳細胞の無駄遣いだもの」とプルルートが言い返す。
「……そうですか。しかし、これは逆を言えば罪を認めず罪を重ね反省をしない人に対しては、女神はその力を持って断罪するという意味です!!」
ネプギアがそう言うと、周囲の空気が激しく振動する。
「ぐっ……なに? このプレッシャーは?」
その現象に、プルルートは思わず怯んでしまう。
「私はいーすんさんの言いつけを守り、安易な女神化に頼らず鍛練と実戦を重ね地力を鍛えるようにしてきました。現時点では通常の女神化が一番バランスが取れて安定した状態なんです……それを純粋に強化した姿を見せてあげます!!」
ネプギアがそう言うと、ネプギアの体が激しく光り出す。
「くっ!」
プルルートは、そのネプギアに対して蛇腹剣を鞭のように伸ばして攻撃する。
しかし、ネプギアは既にその場に居なく遥か上空に居た。
「あれは犯罪神との戦いで見せたライラックmk2」
ノワールがネプギアの姿を見て言う。
【ライラックmk2】とは、ネプギアが犯罪組織との戦いの最中に覚醒した力。
プロセッサユニットの色が白から黒に変化し、形状もレオタードからビキニタイプになる他、バックユニットの羽などの巨大化などプロセッサユニットの細部が異なる。
「あはははは、お古の服を見せて何が強化よ!」
プルルートが大笑いをするが、直ぐにその笑いは止まることになる。
ネプギアがもの凄いスピードで急接近してきたのだ。
「くっ!」
思わず蛇腹剣を振るプルルートだが、ネプギアは余裕の表情でそれを回避する。
攻撃を避けたネプギアは、「ギアナックル!」と左のストレートパンチをプルルートに食らわせる。
プルルートは、325万のダメージを受けると思いっきり吹き飛ばされる。
ネプギアのスピードとパワーは純粋なパワーアップを遂げていた。
「確かにこれは犯罪神との戦いで目覚めた形態です。でも、当時の私は目覚めたばかりでこの性能に振り回されて気味でした。それに気付いた私はライラックmk2を封印し、ライラックで徹底した女神化の基礎固めをしました。今の私ならこのmk2の性能を100%引き出せます」
そう言い切るネプギアの顔は自信に満ちていた。
「いわゆる、強武器に頼らず、基本的なプレイヤースキルを上げることですわね。そして、クラスチェンジを急がず下級職でじっくりレベルを最大にしてからクラスチェンジするのですわ」
ベールがネプギアのパワーアップをそう解説すると、「何でもゲームに変換するなよ……」とブランが呆れた声を出す。
「断罪の時間です。覚悟はいいですか」
ネプギアは凛とした声でそう言うと、プルルートを睨みつけた。