新・昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2 作:ゆーじ(女神候補生推し)
「はああああああ!!」
ライラックmk2になったネプギアは強気にプルルートに突っ込んで行く。
そんなネプギアに対して、「ちょっとパワーアップしたからって調子に乗らないでくれる? こっちはネクストフォームなのよ!」とプルルートが身構えた。
「ボム!」
ネプギアはそんなプルルートに対して、ボムで目くらましをする。
「くっ!」
思わず右手で顔を覆うプルルート。
その隙に、「M.P.B.Lエンペラー!」とチェーンソー化したM.P.B.Lで素早く斬り抜けるネプギア。
プルルートに、735万のダメージが当たる。
「小細工を!」
プルルートは斬り抜けしたネプギアに向けて、蛇腹剣を鞭のように伸ばして追撃するが、ネプギアのスピードと運動性は凄まじく、ジグザクに避けてあっという間に振り切ってしまう。
「……やってくれるじゃないの」
プルルートが肩で息をしながらネプギアを睨む。
ネプギアはそんなプルルートに対して、「……あなたは小さい頃に親から虐待を受けていませんでしたか?」と質問をする。
「なに? なんのことよ!?」
突然の質問に動揺するプルルート。
「裕福な生活、その裏にある躾と言う名の親からの虐待、そして周囲から冷たい扱いを受けた。それがあなたの心を歪ませ自己愛性パーソナリティー障害と反社会性パーソナリティー障害の二つの病気を発症させてしまった」
ネプギアがそう言うと、「くっ! 何を知ったふうに! 当たれ!」とプルルートが左手から電撃魔法を放つ。
avoid。ネプギアは素早い上昇でそれを避ける。
同時に急降下すると、「ハリケーンキック!!」と飛び蹴りをプルルートに食らわせて、プルルートに215万のダメージを与えて吹き飛ばす。
「反社会性パーソナリティー障害の人は知的だとされており、表面上の魅力があり誰もがその人のことを好きになるような印象があります。強いカリスマ性を持ち、愛想がいい」
ネプギアはプルルートに向けて話を続ける。
それを聞いたプルルート。「表面上? あたしの魅力は内面も完璧よ」と自信満々に言い放った。
「そうすれば欲しい物が手に入りやすくなることを知っているからです。自分がどのように振るまうべきかを理解していて、相手が求める行動を簡単にできる。変身前はこの状態ですね。誰にでも愛される少しボーっとした人という皮をかぶっているんです」
ネプギアの言葉に、プルルートは【フン】と鼻を鳴らすと、「他人を利用して何が悪いの?」と言い返しながら、今度は蛇腹剣を鞭のように伸ばす。
parry。ネプギアは蛇腹剣の攻撃をM.P.B.Lのブレード部分で叩き落とす。
ライラックmk2を使いこなしたネプギアはプルルートのネクストフォームにもパワー負けしていなかった。
ネプギアは蛇腹剣を叩き落とすと同時に、「グングニル!」とプルルートに向けて、グングニルの槍を投擲した。
攻撃モーション中で避けられなかったプルルートは、1548万のダメージを受ける。
「見ての通り、それは偽りの仮面。実際は自分と同じ考えや思想を持つ相手に対してのみ共感し、固執する。他の人にほとんど関心を払わず共感が欠如していて誰かが傷ついても気にしていない」
更にプルルートへ話しかけるネプギア。
プルルートは、「そんなの当たり前でしょ。人間誰だってそうよ。あなたの善人思考の方が気持ち悪いわ」と言い放つと、今度はブースターを全開にしてネプギアに接近してくる。
ライラックmk2でパワーアップをしたネプギアはそれを正面から受け止めた。
鍔迫り合いをする、ネプギアとプルルート。
「そして極度のナルシストであり、自分は特別だという自尊心が過大で自分が優れていると考えるうえに、他人に関心がないということは、【常に自分のことしか考えていない自己中心的な人間】ということになります」
鍔迫り合いをしながらもプルルートに語り掛けるネプギア。
それを聞いたプルルートは、「あたしは特別よ。天と運に愛された選ばれた女神なの」と答える。
「自己の利益のために人を騙し、衝動的で計画性がなく金銭的にルーズ。自責の念や罪の意識、良心が異常に欠如していて。虐待するなどの自分のひどい行動に反省できない上に不都合なことは人のせいにする」
鍔迫り合いの力を込めながらネプギアが言う。
圧され始めるプルルート。
プルルートは内心焦りながらも、「自責の念? 罪の意識? 良心? そんなものあたしに必要ないわ」と言い返す。
「先のことよりも、快楽を優先する。楽しいかどうか、それで刺激が得られるのなら何だっていい」
ネプギアはそう言うと、更に力を込めて鍔迫り合いに打ち勝つ。
同時に、「シルヴァーティル!!」と連続突きでプルルートを攻撃し、254万のダメージを与える。
ダメージを受けたプルルートは一旦後ろに下がって、「そうよ。刹那主義こそ至高って言ったでしょ」と言うと、「さっきらべちゃくちゃと……鬱陶しいわね」と言ってネプギアを睨む。
「常に、【ルールが自分の中に当てはまらない】という考えに至ってしまうのでルールを無視するなどの特徴を持ち、行動に対する責任が全く取れない」
ネプギアはプルルートが睨むのを無視するかのように話を続けた。
「あたしが他人の決めたルールに従う理由はないわ。責任なんて他人が取ればいいのよ!」
プルルートはそう答えると同時ネプギアに向けて蛇腹剣を鞭のように伸ばす。
avoid。ネプギアは難なくそれを避けると、素早くカウンターで、M.P.B.Lのビームを放った。
プルルートに195万のダメージが当たる。
「人と付き合う基準を【自分にとって特になるか、損になるか】で判断しています。長い年月を友人と思い接してきていても、あなたにとって利用価値がなくなったと判断すればすぐに切り捨てて、別の利用価値がある人を探す」
更に話し続けるネプギア。
プルルートは焦りを振り払い、「そうよ。ノワールちゃんもブランちゃんも同じよ」と強気に答えた。
「マイナスの結果から学ぶことができない。人は間違いや失敗を犯したらそこから何かを学んで、次に同じ過ちをしないように改善するものです。しかし、あなたはどんな結果になろうと、間違いを犯そうと一切気にしない」
ネプギアがそう言うと、「あたしには間違いも失敗も無いわ!」と言うと、「さっきからいい加減になさいよ! 気持ち悪いのよ!」と続けて言いながら左手で電撃を放つ。
parry。ネプギアはその電撃すらも、M.P.B.Lのブレード部分で防いでしまう。
次の瞬間、ネプギアは一瞬でプルルートとの間合いを詰めると、「ファンタジックスター!」と怒涛の連続斬りをして、プルルートに253万のダメージを与える。
「くっ……」
急いで後方に逃れるプルルート。
ネプギアはそんなプルルートに対して、「自信家ということもあって、自分で考えたやり方が一番優れているので変えるつもりはない、と考えてしまうからなのかもしれませんね」と言う。
プルルートはそれに対して、「そうよ。あたしはこの世で一番優れているのよ!」と言い返す。
しかし、プルルートは焦りを感じていた。
淡々と自分に語り掛けてくるネプギア。
そして当たらない自分の攻撃に、避けられないネプギアの攻撃。
「他人の評価を下げようとする。あなたは【自分よりも優れている】と感じるとその人の評価を下げようと、さまざまな手段を使います」
ネプギアがそう言うと、「人の話聞いてるの? あたしより、優れた存在なんていないって言ってるでしょ!」とプルルートが言い返す。
ネプギアはそれには答えず、「だから、お姉ちゃんの妹である私の存在が邪魔で評価を下げようとした」と言う。
その言葉にプルルートは、「ふん」と鼻で笑うと、「自意識過剰なんじゃないの? ぎあちゃんなんて眼中にないわ」と言い放つ。
すると、今度はネプギアがM.P.B.Lを構えて接近をしてくる。
プルルートは、蛇腹剣を鞭のように伸ばしてネプギアを迎撃するが、「ダミー!」と言って何体もの風船のダミーをネプギアが出すと、狙いが定まらない。
その間にネプギアはプルルートの懐に潜り込むと、「ルミナ・アージェント!」と素早い突きの攻撃で、254万のダメージをプルルートに与えた。
ダメージを与えると同時にネプギアは、「それなら、私から説明します。最新のプロセッサユニットに装備されているシェアエネルギーフライトの推進器と反重力装置GGシステムは私が基礎を作り超次元と神次元の全ての技術力を合わせて作ったものです」と言う。
プルルートはダメージを受けた部分を押さえながら、「……それがどうしたって言うのよ?」と不機嫌そうに言った。
「神次元への技術提供条約書には、このことは明記することと書かれていた筈です。しかし、神次元の人は誰も知りませんでした。それどころか、かわいーすんさんが基礎を作ったことになっていました」
ネプギアの言葉に、「黙りなさい!!」と声を張り上げるプルルート。
しかし、ネプギアは話を止めない。
「いいえ、こうなってしまった以上公表させてもらいます。かわいーすんさんにどういうことかと尋ねたら、女神化したプルルートさんに私に関する項目を全て削除するよう脅されたと謝られました」
ネプギアがそう言うと、「どういうことですの?」と神次元のベールが首を傾げる。
「名誉欲がなかったと言えば嘘になりますが、それ以上に自分の努力が認めれらないのは遺憾でした。でも、かわいーすんさんがあまりに一所懸命に謝るのであえて黙っていました。しかし、あなたの横暴はもう遺憾では済まされないところに来ています」
ネプギアの言葉に、プルルートは、「ぎあちゃんが評価される事自体がおかしいのよ。ぎあちゃんが賞賛されても誰も喜ばないわ。みんなに賞賛をうけるべきはこのあたし! あたしが最初に作った事にならないかなーって言ったのに、いーすんは無理がある止めるから妥協してあげたのよ」と言い放つ。
そんなプルルートに対して、「うそ……プルルートがそんなことを……」とショックを受ける神次元のノワール。
「それが上手く行ったあなたは、私のNP粒子の発見もNG粒子への進化も私についての項目を全て削除し偽造した」
更にプルルートを糾弾するネプギア。
プルルートは悪びれもせずに、「あれも、あたしが最初に作ったことにならないかなーって言ったのに、いーすんがダメって言ったから、少しいーすんのこと可愛がってあげちゃった」と言う。
「なんてことを……」
悲しそうに呟くネプギアだが、プルルートは、「あんまり、いーすんに調子に乗られても困るしぃ~」としれっとした顔で言う。
それを聞いたネプギアは弾けるようにダッシュをして、プルルートとの間合いを詰める。
身構えるプルルートだが、反応が遅れて、ネプギアはプルルートの懐に潜り込み、「ギアナックル!」と右手でストレートパンチをする。
259万のダメージを受けて吹き飛ぶプルルート。
ネプギアはそんなプルルートを見ながら、「調子に乗っているのはあなたの方です」と言い放つ。
続けて、「零次元の件も全てお姉ちゃんが全て解決したようにしたどころか、私達女神候補生は足手まといだったように吹聴した」とプルルートに向けて言う。
プルルートは立ち上がると、「ぎあちゃん達の評価が上がったら困るのよ。あなた達はあたしの仕事を肩代わりする下っ端女神の方が都合がいいの。あなた達は下っ端でプラネテューヌはあたしの国だから真の支配者はあたしって構図が正しいのだから」と言った。
「だから、ボークのような人達を焚き付けた。自分はそれを止める側に付いて疑われないようにと」
ネプギアがそう言うと、「それは冤罪よ。そんな証拠がどこにあるのよ?」とプルルートはネプギアを馬鹿にするようにお手上げのポーズをする。
「証拠ならあります。あの事件の発端になった書き込みを調べたら、あなたの携帯端末から書かれたものだと分かっています。アノネデスさんも知ってますがあえて黙ってもらっています」
ネプギアの指摘に、プルルートは顔を歪ませて、「ちっ……小賢しい真似をしてくれるわね」と言う。
「これでも、私の評価を下げようとしなかったと言うんですか?」
ネプギアの質問に、「生意気なのよ! 次々と小利口な発明とかした上にねぷちゃんより活躍するなんて! ねぷちゃんより妹のあなたの方が優れてるなんて絶対にあってはならないことなのよ。姉より優れた妹なんて存在しないわ」とプルルートは激昂した。
ネプギアのプルルートへの質問に近い語り掛けは尚も続いていた。
「更に暴力を伴う易刺激性。自分の思い通りにならなければすぐに怒る。何が何でも自分の思い通りに物事を運ばせようとする。そんな身勝手で自分の思い通りになっても。周囲を気にすることなく満足な気持ちになる」
ネプギアの言葉に、「あたしはそれが出来る存在なの。特別なのよ!」とプルルートは言いながら両手で電撃魔法を連射する。
avoid。ネプギアは素早い横移動でそれを回避する。
同時にカウンターでM.P.B.Lのビームを連射し、合計でプルルートに241万のダメージを与える。
誓約花に仁義八行の珠、そしてライラックmk2にギアシステム、全てを駆使したネプギアの前にはプルルートの攻撃はパターン化したボスのようだった。
「ぐうっ!」
M.P.B.Lのダメージに苦しそうな声を出すプルルート。
先程からのダメージの蓄積がかなり堪えているようだ。
「自分勝手な思考が多く、単純に自分の気に入らない何かを言われたりするだけで、怒って手が付けられなくなる。更に、普段からそういう怒る事が当たり前となっていて、それに至るハードルがひどく下がって行く」
そんなプルルートに対して、ネプギアは変わらず冷静な言葉を浴びせて行く。
「あたしのせいじゃないわ。周りが愚図で無能だから、あたしがいちいち躾なきゃいけないのよ」
プルルートがそう言うと、「あなたは周囲に迷惑を掛ける、人から反感を買う、自分勝手な性質がある」とネプギアは冷静な言葉で言う。
「いい加減、落ちなさいよ!」
プルルートが再び両手で電撃魔法を連射するが、先程と見切った攻撃に当たる程ネプギアは愚かでは無かった。
先程と同じようにカウンターでM.P.B.Lのビームを連射すると、合計でプルルートに254万のダメージを与えた。
「だから基本的に自分の意に反した相手というのは、あなたにはめんどくさい相手、自分の意に沿わせたいと思わせる相手となる……だからコントロールをしたがる」
ネプギアがそう言うと、「そうよ。強気な子ほど調教のしがいがあるわ」とプルルートは強気な態度を見せる。
更にネプギアは、「自分の意に沿うように、あれこれと命令をしたり自分の思い通りに動かざるを得ないようにしたり、とにかく自分の意に沿わせようとするという、悪質な思考を持っています」と言った。
「悪質なんて失礼ね。あたしに従うのは当然よ。それが至高の喜びなのよ!」
プルルートはそう言うと、一気にネプギアに接近しようとブースターを全開にする。
しかし、その行動はネプギアに予測されており、ネプギアは素早い横移動でプルルートの突撃を避けると、側面から、「ミラージュダンス!」と連続剣技をプルルートに食らわせて、254万のダメージを与える。
「更に、他人をコントロールしようとしている自分に対して思うところがない、罪悪感がない、そもそもそのように動かない相手が悪いとすら思っている」
攻撃を終わらせたネプギアがプルルートに向けてそう言うと、「ええ、手間を取らせる駄犬にはイライラさせられるわ。ぎあちゃんも同じね」とプルルートは強気な態度を崩さない。
「人をコントロールして悦に浸っている。なおかつ人をコントロールしてしまえば満足して、その後の顛末はどうでもいい、その人がどうなろうと知ったことではないと考えている」
ネプギアの言葉に、「飽きた玩具を捨てて何が悪いのよ。ゴミはゴミ箱にでしょ」と平然に言い放つプルルート。
「エネミーの推定最大HP4億。現在のダメージ3億5150万4535。勝率は99%です」
ネプギアの耳にNギアの機械音声が聞こえて来る。
「シェアエネルギーキャノンでの殲滅を提案します」
ネプギアはNギアの提案に対して、「拒否します」と言うとプルルートへの語り掛けを続ける。
「そして、あなたは視線が強い。あなたの視線から送られる強力な力は金縛りに近い状態異常を引き起こし、デバフも引き起こす」
ネプギアの言葉に、「そうよ。あたしだけに許された特別な力よ」とプルルートは得意気に言った。
「しかし、それはもう通用しません」
ネプギアがそう言うと、「生意気言っちゃって、あたしの眼光ですぐに屈服させてあげるわ」とプルルートはネプギアを睨む。
「恐怖を感じない。事故を起こしても、不快な画像を見ても、電気ショックを与えてもあなたは恐怖を感じない。だから、安全性を無謀なまでに顧みない」
そう言いながらネプギアはプルルートとの間合いを詰める。
「!?」
ネプギアの動きに反応できないプルルート。
「紫昂ぉぉぉぉぉ拳!! シェアリィィィィィングゥゥゥゥゥゥゥ!! フィンガァァァァ!!!」
ネプギアはそう叫ぶと、プルルートの顔を右手のアイアンクローで掴み、続けて、「セイクリィィィィィィッド・ブラストォォォォォッ!!」と雄叫びを上げる。
ネプギアの手のひらが大爆発を起こすと共に、プルルートに1954万のダメージが当たる。
爆発の勢いで吹き飛ぶプルルート。
彼女の残りHPは、もう僅かだ。
「今、この瞬間もあなたは恐怖を感じていない」
ネプギアがそう言うと、「あたしが恐れるものなんて何もないわ」とプルルートが言い放った。
「そんなことだから、無謀なネクストフォームを強行してしまう。そろそろ体力的に限界でしょう」
ネプギアの言葉の言う通り、プルルートはかなり体が重そうに肩を落とす。
しかし、「そんなことないわよ。まだまだ行けるわよ……」と強気な態度を崩さない。
「ある人が言っていました。勇気とは怖さを知ること、恐怖を我が物とすることだと。人間讃歌は勇気の讃歌、人間のすばらしさは勇気のすばらしさと」
ネプギアの話に、「人間賛歌? この世で賛美する価値があるのは、あたしとねぷちゃんだけよ……ふぅ……はぁ……」とプルルートは苦しそうな声で答える。
「いくら強くても恐怖を知らないあなたは勇気も知らない。自分より巨大で頭のいい人間にところかまわず攻撃を仕掛けて 戦いを挑んでくるノミと同類です」
ネプギアがそう言うと、プルルートは、「の、ののののノミですってぇぇぇぇぇ!!」と激昂するが、直後、「……ぐっ……かはっ……はぁ……はぁ……」と苦しそうに息をする。
「私はあなたの恐怖を知り、それを克服し勇気を手に入れました。もう、あなたの力は効きません」
ネプギアが強気な態度でそう言うと、プルルートは、「くっ……」と悔しそうに唇を噛む。
更にネプギアは、「弱虫だった私はこうやって何度も恐怖を克服し、勇気を手にしてきました。負けたショックで女神化できなかった時も、マジック・ザ・ハードに敵わないと思っていた時も、少しづつ勇気を手に入れて前進してきました」と続けて言った。
「いちいちこれみよがしに強くなって現れる……かわいくないのよ!! あたしより強くなるな!」
プルルートが叫ぶ。最早余裕の表情は何処にもなかった。
ネプギアはそんなプルルートに対して「診断の結果、やはりあなたには自己愛性パーソナリティー障害とソシオパス、反社会性パーソナリティー障害の症状がみられます。幼少期に受けた虐待などのトラウマが原因なら、そのトラウマから解放される必要があります」と言う。
「小娘の言うことかああっ! さっきから憶測でベラベラと!」
再びプルルートが叫ぶが、ネプギアは冷静に、「確かに推測に過ぎません。これは私があなたを少しでも理解しようと、ギアシステムで分析した結果です」と言った。
先程からの冷静な態度と質問はプルルートに対するギアシステムによる診断だったのである。
「人の心を勝手に推し量るなぁぁぁぁ!!」
顔を歪めて絶叫するプルルート。
それに対して、「人の好意と心を踏みにじるあなたに言われたくありません」とネプギアは冷静に返す。
「なにを……おおおおおおお!?」
プルルートは腰を抜かしたようにへたり込んでしまう。
「強引なネクストフォームの後遺症でしょう」
ネプギアがそう言うと、今度はプルルートは目を押さえて、「あ、ああああああああ……ああああああ!!! 目が目が見えない!」と叫ぶ。
「転換性障害を起こしてしまいましたね。これは極度にプライドを傷つけられたり、自分の望み通りにならず挫折感を味わったりすると、葛藤やストレスといった心理的要因が、身体症状として身体の領域に転換されて発症するものです」
ネプギアがギアシステムを使い冷静に分析をする。
ネプギアとの一対一の戦いで手も足も出なかったのが内心かなりショックだったのだろう。
「うあ、うあああああ……」
呻きながら女神化が解除されるプルルート。
「……ワガママいっぱいに育って自我が異常拡大した幼児に見られる症状です。少しでも早く自分の過ちに気付いてくれればここまではならなかったのに……酷とは思いましたけど、私は女神としてあなたの過ちを正し、断罪しなくてはなりませんでした」
ネプギアは辛そうな顔で言うと、「命には別状ありません。ただあなたの自信は完全に破壊されました。暫くは女神化もできないでしょう」と続けて言った。
(……嫌な気分だよ……ここまでやる必要あったのかな……でも、女神として間違いは正さなきゃ……)
ネプギアはそう思いながら右手をギュっと握りしめた。