新・昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2 作:ゆーじ(女神候補生推し)
「このっ! このこのこのぉ!」
プルルートがネプギア向けて、でたらめに蛇腹剣を振り回す。
しかし、プルルートの攻撃はネプギアに当たらず残像をすり抜けるだけだった。
「こんなのウソよ! カオス化したあたしがぎあちゃんなんかに手も足も出ないなんて!」
プルルートはそう叫びながら、左手でネプギアに向けて電撃魔法を放つ。
だが、電撃魔法は虚しくネプギアの残像をすり抜けるだけだった。
「このぉぉぉぉぉぉ!!」
怒りの形相でネプギアに突っ込んで来るプルルート。
更にネプテューヌも、「もらったぁぁぁぁ!」とネプギアに突っ込んで来る。
挟み撃ちを受けるネプギア。
それに対して、ネプギアは落ち着いて右手を上げると、「女神フリッグの盟約に従い万物から護る聖なる盾を!」と叫ぶ。
「ユニバース・キャンセラー!」
続けてネプギアがそう叫ぶとネプギアを護るように球場のバリアが展開される。
するとネプテューヌとプルルートの攻撃は全て、impossible【無効】の表示が出る。
更にバリアに弾かれるネプテューヌとプルルート。
「エネミーの推定最大HP6億。現在のダメージ5億5251万625。勝率は99%です」
ネプギアの耳にNギアからのプルルートの解析データが聞こえてくる。
同時に、ギアシステムもプルルートにトドメを刺すよう指示してくる。
ツインドライブ、ライラックmk3化、そして仲間達のパワーアップ。
戦況は完全にネプギア側に傾いていた。
「これが最後の警告です! 降参して、みんなに謝って下さい!!」
ネプギアはギアシステムからの指示を無視して、プルルートに降伏勧告を出す。
「このあたしに、降参? 謝れ? 笑い過ぎてアゴが外れそうよ!」
しかし、強気の態度を崩さないプルルート。
「ネプギア、これ以上は無駄よ。決めなさい!」
ユニがそう言うと、ネプギアは、「うんっ!」と力強く頷く。
「みんなフォーメーション! セイクリッド・ディメンション・ジオメトリー!!」
ネプギアの号令で、ユニ達は、ネプギアを頂点とした四角錐形のピラミッドを作り、プルルートを囲うように配置する。
「みんな、声を揃えて心を一つにして!」
ネプギアがそう叫ぶと、ユニ達は力強く頷く。
「「「「「邪悪なる者に討ち克つ力を! 破邪顕正! セイクリッド・ディメンション・ジオメトリー!!」」」」」
ネプギア達が叫ぶと、薄紫色の光の線がネプギア達を繋ぐ。
「きゃあああああああ!!?」
薄紫色の光のピラミッドに拘束されたプルルートは苦しそうな叫びを上げる。
セイクリッド・ディメンション・ジオメトリーに拘束されてパワーダウンを起こしているのだ、
「これで終わりだよ」
ロムがそう言うと、「くっ……回復魔法が使えない」とプルルートが悔しそうな声を上げる。
セイクリッド・ディメンション・ジオメトリーの拘束効果で回復魔法を封じられたようだ。
「回復魔法が使えなくたって、あなた達なんぇぇぇ!!」
怒りの形相でネプギアに突っ込んで来るプルルート。
「その自信、粉々に打ち砕いてあげるわ!」
ユニはそう言うと、「ウィークネスバレット・エンプレス」とプルルートに脆弱化弾を放つ。
同時にネプギアが、「みんな! コード・ラグナロク!!」と叫ぶ。
「「「了解!!」」」
ネプギアの声に応える、ユニ、ロム、ラム、プラエ。
「飛べっ! グングニル!」
ウィークネスバレットがプルルートに命中すると同時に、ネプギアの放ったグングニルがカウンターでプルルートに突き刺さる。
「うぐうっ!?」
苦しそうな声を上げるプルルート。
同時にプラエの放ったグレイプニルの鎖がプルルートに襲い掛かる。
「捕まえて、グレイプニル!」
プラエの声と同時にグレイプニルの鎖がプルルートを拘束して締め上げる。
「ボコボコにしちゃえ、ドラウプニル」
ロムの号令と共にドラウプニルが次々とプルルートに体当たりする。
「焼き尽くせ! レヴァテイン!!」
ユニの放ったレヴァテインの火炎放射がプルルートを焼く。
「メギンギョルズ最大パワーーーー!!」
100トンのアイスハンマーを持ったラムが叫びながら高速でプルルートの背後に回り込む。
「ラムちゃん、ホーーームラン!!!」
アイスハンマーのフルスイングがプルルートに決まるとプルルートはもの凄い勢いでネプギアの居る方向に吹っ飛ばされる。
「最後はアンタよ。しっかり決めなさい!」
ユニがそう言ってネプギアに声を掛けると、ネプギアは昂翼を大きく広げる。
「昂翼天翔!!」
吹っ飛ばされて来たプルルートに対して、ネプギアは回転しながら上昇すると昂翼に当たったプルルートが上空に吹き飛ばされる。
ネプギアはプルルートを追うように急上昇する。
「私のこの手が光って昂る! あなたを倒せと昂揚する!!」
ネプギアが右手を掲げて叫びを上げる。
同時にネプギアの右手が薄紫色に輝く。
「紫昂ぉぉぉぉぉ拳!! シェアリィィィィィングゥゥゥゥゥゥゥ!! フィンガァァァァ!!!」
ネプギアはそう叫ぶと、プルルートの顔を右手のアイアンクローで掴む。
ネプギアに掴まれたプルルートの顔がミシミシと音を立てる。
「セイクリィィィィィィッド・ブラストォォォォォッ!!」
ネプギアの雄叫びと共に、ネプギアの手のひらが大爆発を起こす。
「きゃああああああああああっ!?」
クリティカルヒットで14億3151万のダメージを受けたプルルートはオーバーキル×3の表示と共に変身が解けて墜落する。
「「プルルート!」」
神次元のノワールとブランが落下してきたプルルートを受け止める。
女神候補生とプラエの合体攻撃【ラグナロク】は止めをシェアリングフィンガーにすることにより攻撃属性が斬撃から打撃に変更になる。
「……次はお姉ちゃんです」
ネプギアはそう言ってネプテューヌの方を見ると、「今ならまだ間に合います。降参して、みんなに謝って下さい」と降伏勧告をする。
「答えはノーよ。わたしに敗北はないわ」
ネプテューヌは強気にそう返すと太刀を構える。
「カオス化したわたしの本気を見せてあげるわ!」
ネプテューヌはそう言うと太刀を持った右手を高く掲げて、「チェンジ・ネクストフォーム!」と叫ぶ。
「えっ!?」
驚きの声を上げるユニ、「ネクストフォームって!」とロムも驚きの声を上げ、「そんなのズルよーーー!」とラムが叫ぶ。
「ズルでもなんでもないわ! わたしの真の力よ!!」
ネプテューヌがそう答えると、ネプテューヌは黒いオーラに包まれる。
同時に周囲が激しい嵐に襲われる。
「きゃっ!?」
嵐に風圧に吹き飛ばされるネプギア達。
嵐が収まると、そこには禍々しいネクストフォームを纏うネプテューヌが立っていた。
その周囲のスパーク現象がネプテューヌの溢れ出すパワーを象徴しているようだった。
手には更に巨大化した太刀が握られ、その大きさは太刀と言うより斬馬刀であった。
「あれが、カオス化したお姉ちゃんのネクストフォーム……」
ネプギアがそう呟くと、「そうよ。その名も【ネクストパープル・カオス】よ」とネプテューヌが答える。
「なんてパワーなの震えが止まらないわ……」
ユニの足が震えている。
「こ、こわい……」
ロムも杖にしがみついて震えていた。
「こ、怖がっちゃダメよ! みんなで協力すれば倒せるわ!」
ラムは強気にそう言うが、声も足も震えていた。
「あんな相手にどうやって戦えば……」
プラエも震えが止まらないようだ。
「安心しなさい。一瞬で勝負を付けてあげるわ。この一刀、【混沌式・次元一閃】で」
ネプテューヌはそう言うと、太刀を構え次元一閃と同じ構えを取る。
同時に周囲に激しい嵐と地震が起こる。
「この規模……回避や防御なんてまるで意味がないわ」
ユニが震える声で言う。
同時にネプギアが一歩前に出る。
その姿は仲間達を庇うようだった。
「ネプギアちゃん?!」
驚きの声を上げるロム。
「何をするつもりよ?!」
ラムが問いかけると、「迎え撃つんだよ」とネプギアが答える。
「そんな……どうやって……」
首を左右に振って問いかけるプラエ。
「私には護りたい仲間が、国が、人々がいるの。私の後ろにはその全てがある。だから、私は退かない。私の全てを掛けてそれを護る!!」
ネプギアはそう言うと右手にゲハバーンを呼び出す。
「無理よ。いくらゲハバーンだって!」
ラムがネプギアのスーツを引っ張って止めようとするが、その手をユニが制する。
「信じましょう。ネプギアを」
ユニがそう言うと、ラムは素直にネプギアのスーツから手を放す。
「ネプギアちゃん、頑張って!」
ロムがそう言うと、「絶対に勝ってね!」とラムが言い、「応援してるよ。ネプギアお姉さん」とプラエがそれに続く。
ネプギアは、「ありがとう」と言って、ロムとラムとプラエの頭を撫でた。
「ネプギア」
ユニはそう言うと、拳を突き出す。
ネプギアは、「うん」と言うと同じように拳を突き出してグータッチをした。
ネプテューヌと対峙するネプギア。
「やはり、ゲハバーンで来たわね」
ネプテューヌがそう言うと、「私は今日ここでお姉ちゃんを超える。超えてみんなを護るっ!」と言ってネプギアはゲハバーンを構える。
「皆さん、ゲハバーンに、ネプギアさんに力を送って下さい!」
イストワールがそう言うと、全員がネプギアに向けて利き腕を突き出す。
(ネプギア信じてるわよ)
アイエフが念じる。
(ギアちゃん、ねぷねぷを元に戻して、またみんなで遊びに行きましょう)
コンパが念じる。
(ずっとネプギア様を見て来た私だから言える。ネプギア様は勝つよ)
ファミ通が念じる。
(ネプギア、君の勝利を信じてるよ)
ファルコムが念じる。
(正義は絶対に勝つ。あたしも応援してるよ)
日本一が念じる。
(がすとはネプギアに全賭けしたですの。だから、負けちゃダメですの)
がすとが念じる。
(ネプギア、あなたの勝利を信じているわ)
ニトロプラスが念じる。
(必ずみんなで生きて帰ろう)
ゴッドイーターが念じる。
(ネプギア、ねぷねぷを元に戻してあげて! ネプギアならそれが出来るよ)
ビーシャが念じる。
(あたしの力全部持ってきな。それで勝って帰るんだ)
シーシャが念じる。
(興味ない……とは言ってられないな。ネプギア、信じてるぞ)
エスーシャが念じる。
(ネプギア殿、あなたを信じます。プロテノール様が認めたあなたを)
あんみつが念じる。
(ネプギア様、勝ってこれからも取材させて下さい!)
デンゲキコが念じる。
(ネプギア、お主の勝利を信じているぞ!)
ミリオンアーサーが念じる。
(ぎあちー! あーしの力持って行って!)
マホが念じる。
(ネプギア、マホを救ってくれたあなたなら出来るわ)
アンリが念じる。
(ネプギア、わたし信じてるよ。ネプギアなら絶対に出来るって!!)
大きいネプテューヌが念じる。
(イクスのヤツが気に入らないから、ちょっとだけお前を応援してやるよ)
クロワールが念じる。
(フレーフレー、ぎあっち。頑張れ頑張れ、ぎあっち。うずめが付いてるよー!)
うずめが念じる。
(フン、ネプテューヌを倒す役目。今日のところは貴様に譲ってやる。貴様だから特別にだぞ)
マジェコンヌが念じる。
(がんばれー! ねぷぎあ。がんばれー! ねぷぎあ!)
ピーシェが念じる。
(頑張りなさい。ゲイムギョウ界の未来があなたの肩に掛かっているのよ)
ノワールが念じる。
(あなたはわたしが見込んだ子。信じてるわよ)
ブランが念じる。
(ネプギアちゃん、あなたはわたくしの可愛い可愛い妹。ネプギアちゃんなら出来ますわ。勝って姉妹水入らずのパーティーを開きましょう)
ベールが自分の願望を交えながら念じる。
(ネプギア、プルルートとネプテューヌを元に戻してあげて、お願いよ!)
神次元のノワールが念じる。
(頼む。プルルートを元に戻してやってくれ。もう一度わたしにプルルートを信じさせてくれ)
神次元のブランが念じる。
(ネプギアちゃん、あなたとわたくしは姉妹の契り結んだ、スール【姉妹】。わたくしのお姉ちゃんパワーをお送りしますわ)
神次元のベールも自分の願望を交えながら念じる。
(ネプギアさん、いつも苦労ばかりかけて申し訳ありません。プルルートさんのことよろしくお願いします)
神次元のイストワールが念じる。
(感じますか、ネプギアさん。あなたの背中を押す大勢の人の想いを。母としてこれほど嬉しいことはありません。だから必ず勝って下さい)
イストワールが念じる。
更に神次元のアイエフ、コンパやシスティーナの人達にデミヒューマンの人々もネプギアの勝利を念じていた。
皆の想いがネプギアに注がれる。
(凄い力……でも、以前のような体がバラバラになるような痛みはない。むしろ、暖かさを感じる……これもツインドライブのお陰かな……)
ネプギアがそう思うと同時にNギアから、「ゲハバーン、起動率754%」と機械音声が聞こえて来る。
同時にゲハバーンが薄紫色の炎のようなオーラを放つ。
それを確認したネプギアが強くゲハバーンを握る。
「プラネットリング展開!」
ネプテューヌがそう言うと、ただでさえ巨大なネクストパープル・カオスの斬馬刀が更に巨大化する。
同時にネプテューヌから発せられる嵐と地震が更に激しくなる。
ネプギアはそのネプテューヌのパワー肌身に感じながら、ネプテューヌとの対峙を続ける。
「この状態で立っていられるなんて大したものね」
ネプテューヌはそう言ってネプギアを褒めるが、「だけどそれだけじゃ、わたしには勝てないわ!」と殺気を強める。
(お姉ちゃんが来る。本気だ……本気の攻撃だ……)
ネプギアはそう思いながらゲハバーンを構えてネプテューヌの動きを観察する。
ジリジリと互いの間合いをはかるネプギアとネプテューヌ。
二人の動きが突然止まる。
同時に、「「はあああああああああああ!!」」とネプギアとネプテューヌの気合の声が重ねる。
「「この一刀、ゲイムギョウ界の為に!!」」
更に二人の声が重なり合う。
同時にネプギアとネプテューヌはプロセッサユニットのブースターを全開にして直進をする。
ゲハバーンを構えたネプギア。斬馬刀を構えたネプテューヌの距離がみるみるうちに縮まって行く。
「紫昂剣・一文字斬り!!!」
「混沌式・次元一閃!!!」
ゲハバーンとネプテューヌの斬馬刀がぶつかり合って、激しい閃光と巨大な衝撃波が巻き起こる。
「つうっ!!」
衝撃波に吹き飛ばされそうになりながらも耐えるユニ。
「なに? なに? どうなったの?」
ラムも衝撃波に耐えながら、ネプギアとネプテューヌのぶつかり合いを必死に見ようとする。
「ネプギアちゃんとネプテューヌちゃんがぶつかり合ってる」
ロムがそう呟くと、「互角なの?」とプラエが質問すると、「いえ、ネプギアの方が分が悪いわね……」とユニが苦しそうに言う。
ユニの見立てどおり、巨大なオーラがネプギアとネプテューヌを包んでいたが、ネプテューヌのオーラの方が巨大だった。
「そんな……」
悲しそうな声を出すロム。
「ロムちゃん、諦めちゃダメよ。もっとネプギアを応援するのよ!」
ラムがそう言うと、「ネプギアお姉さん、頑張って」とプラエが両手を合わせて祈りを捧げる。
ネプテューヌと激しい競り合いをするネプギア。
「この技を受け止めるなんて、なかなかやるわね」
ネプテューヌの言葉に、「くううううううっ!」と言って歯を食いしばってゲハバーンに力を籠めるネプギア。
「でも、それが精一杯のようね」
そう言ってネプテューヌが太刀に力を籠めると、ネプギアの体がどんどん後退していく。
「そのまま消え去りなさい!!」
ネプテューヌが叫ぶ。
(圧されてる……このままじゃ……)
必死で耐えるネプギアだが、ネプテューヌの優位は変わらない。
(それならっ!!)
ネプギアは覚悟を決めると目を見開く。
「NG粒子最大濃度散布、シェアトランスミッション制限解除! ギアチェンジトップギア!」
ネプギアが叫ぶ。
ハイドラを倒した時と同じように、シェアエネルギーの効率化に使ったリミッターを解除して、爆発的にシェアエネルギーを高めたのだ。
「はあああああああああああああああああああああ!!!」
ネプギアの体が薄紫色の炎に包まれる。
「ゲハバーン、起動率1547%」
Nギアから警告音と共にゲハバーンの起動率が倍以上になったことが伝えられる。
同時にネプギアを包むオーラも激しく燃え上がりスパークを放つ。
「ぐっ……」
今度はネプテューヌが圧される番になる。
ジリジリと後退するネプテューヌ。
「私は負けない。負けられない。私の後ろにはみんながいる。私はみんなが好きだからっっ!!」
ネプギアはそう言って更に力を籠める。
「ぐううううっっっ!!! このパワー、流石は魔剣……いえ、これはネプギアの力!?」
そう言って耐えるネプテューヌ。
「わたしだけの力じゃない。ユニちゃんにロムちゃんにラムちゃんにプラエちゃん、それに、支えてくれる人達の想いの力っ!!」
ネプギアが叫ぶ。
同時にプロセッサユニットのブースターを更に吹かす。
更に後退するネプテューヌ。
「いいわ。なら、わたしも限界を超えた本気を見せてあげる!!」
ネプテューヌがそう言うと、只でさえ巨大なネクストパープル・カオスのプロセッサユニットが更に巨大化する。
同時にネプテューヌもプロセッサユニットのブースターを吹かす。
「くうっ!? 強いっ!」
再びネプギアが圧され始める。
だが、寸のところで踏ん張るネプギア。
再びネプギアとネプテューヌの力が拮抗する。
「ネプギア、頑張って!!」
必死にネプギアを応援するアイエフ。
「ギアちゃん、頑張るです~!」
コンパもそれに続く。
「マズいですね……」
イストワールが厳しい声で呟く。
「何がマズいんですか? イストワール様。ネプギア様は今互角に戦ってますよ」
ファミ通がそう言うと、「その互角がマズいんです」とイストワールが答えた。
「互角がマズい? どういうこと?」
日本一が意味が分からないと言うふうに首を傾げる。
すると、「はっ、ネプギアは今リミッターを解除して無理をしている!?」とファルコムが気付いたふうに言う。
「だったら、時間が経てば経つほど、ネプギアが不利になりますの」
がすとが焦ると、「そんな! どうにかならないの?」とゴッドイーターがイストワールに質問する。
「今の私達には、ネプギアさんの勝利を祈るだけしか……」
イストワールが辛そうに答えると、「そうね。信じましょう、ネプギアを」とニトロプラスが言う。
「む~ん……頑張れ、ネプギア~~。頑張れ~」
必死に念を送るビーシャ。
「もどかしいね。こうして祈ることしかできないなんてさ」
シーシャがそう言うと、「だが、それしか出来ないのが事実だ。祈ろう」とエスーシャが言う。
「クロちゃん、本当に祈ることしかできないの? わたしがワープして不意打ちーとかできない?」
大きいネプテューヌがクロワールにそう言うと、「馬鹿かお前。そんなことしたら衝撃波に焼かれてお陀仏だぞ」とクロワールが馬鹿にした声で言う。
「でも、ネプギアは必死に戦ってるのにさ」
大きいネプテューヌがそう言うと、「ここでくたばるようなら、それまでのヤツだってことだ」とクロワールが突き放すように言う。
「クロちゃん冷たい! 冷た過ぎるよ!!」
そんなクロワールに抗議する大きいネプテューヌ。
「……アイツにはもっと過酷な運命が待ってるんだ。この程度で根を上げられたら困るんだよ……」
クロワールがネプギアとネプテューヌの戦いを眺めながら呟く。
「WARNING! WARNING! トップギア制限解除の限界時間が近づいてきております」
ネプギアの耳にNギアからの警告音声が聞こえてくる。
リミッター解除の限界時間が近づいて来ているのだ。
「お願い、もう少し……もう少しだけ持って……」
ネプギアは必死にそう願うが、「ゲハバーン起動率下がります。起動率1325%……1214%」とNギアからの警告音声が響く。
「ぐっ……」
ネプテューヌに圧され始めるネプギア。
「お願いだから、私にみんなを守らせて!!」
必死に叫ぶネプギアだが、「987%……975%」とゲハバーンの出力低下は止まらない。
それに呼応するようにネプギアはネプテューヌに圧されて後退していく。
「頑張ったけど、ここまでのようね」
ネプテューヌはそう言って【ニヤリ】と笑うとトドメと言わんがばかりに力を籠める。
「くうううううううう!?」
悲鳴に近い呻き声を上げるネプギア。
「ネプギア、ワシの命を使うのだ」
ネプギアの耳に年配の女性の声が聞こえる。
「……ウラヌスさん!?」
声の主はギャザリング城にいたウラヌスだった。
「どうして? どうやってココに?」
ネプギアが疑問をぶつける。
ウラヌスは意識だけの存在になりギャザリング城から動けない筈だった。
「お前の戦いと想いを見て、居ても立っても居られない思ったら体が動いたのじゃ。こういうのを奇跡と言うのかのう」
ウラヌスはしみじみとそう言うと、「それより、ワシの命を使ってゲハバーンを強化するのじゃ」と慌てたように言う。
「どういうことですか?」
ネプギアの疑問に、「意識だけの存在になったと言えども、ワシも女神の魂。そなたの力になろう」とウラヌスが言う。
「ダメです。そんなの絶対にダメです!」
首を左右に振って拒絶するネプギア。
「優しいお主ならそう言うと思ったわ」
ウラヌスは優しい声でそう言うと、「……ワシは幸せじゃ。死して尚、お主のような素晴らしい後継者に巡り合えたのだから……もう、この世に未練はない」と安らかな声で言う。
「そんな! そんなお別れみたいなこと言わないで下さいっ! 私、ウラヌスさんに教えて貰いたいこと、まだまだいっぱいあるんです!! この前だってウラヌスさんのお陰で立ち直れたんですよ!?」
必死に訴えるネプギアだが、「ワシが居なくても、お主にはイストワールを始め素晴らしい仲間が大勢おる。心配はいらない」とウラヌスがネプギアを慰めるように言う。
「ウラヌスさん、待って!!」
ネプギアは必死に止めるが、「さらばじゃ。プラネテューヌをゲイムギョウ界を頼んだぞ」とウラヌスが言うと、その気配がゲハバーンの発している衝撃波の中に呑まれて行く。
「ウラヌスさーーーーーーーんっ!?」
絶叫するネプギア。
その時、ネプギアは確かに感じた。ウラヌスの魂がゲハバーンに吸収されるのを。
「うっ……うっ……うっ……うっ……」
ウラヌスの死に嗚咽を漏らすネプギア。
それでもゲハバーンに力を籠めるのを止めない。
「何を泣いているの! 戦いの最中にむせび泣くなんてあなたの覚悟はそこまでのものに過ぎないの!! それでも守護女神なの!? 足を踏んばり、腰を入れなさい! そんなことでは、ウラヌスはただの無駄死によ!」
ネプテューヌがネプギアを りつけるように言う。
「そんなこと、お姉ちゃんに言われなくたってぇぇぇぇぇぇ!!!」
ネプギアが叫ぶ。
叫ぶと同時に、リミッター解除した時以上に激しい薄紫色の炎のオーラに包まれる。
「ゲハバーン、起動率3654% OVERLOAD WARNING! OVERLOAD WARNING!」
Nギアから激しい警告音が発せられる。
オーバーロード。現時点の研究でのゲハバーンの出力限界を超えているのだ。
それはウラヌスの魂とネプギアの叫びが呼応したかのようだった。
「はあああああああああああ!!」
気合の掛け声と共に一気に押し返すネプギア。
「ぐうっ!?」
苦しそうな呻き声を上げるネプテューヌ。
薄紫色に輝くゲハバーンがネプテューヌの斬馬刀に喰い込んで行く。
ネプテューヌの斬馬刀に亀裂が走る。
「うわああああああああ!!! 紫昂ぉぉぉぉぉぉぉぉ剣、一文字斬りぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
ネプギアが叫びながらゲハバーンを振り切ると、ネプテューヌの斬馬刀は粉々に砕け散る。
ゲハバーンの刃がネプテューヌに襲い掛かる。
「ぐはっ!?」
ネプテューヌに、クリティカルヒットで43億のダメージ当たると、【オーバーキル×5】の文字が現れる。
「……それでいいの……それでこそ守護女神よ……よくやったわ。ネプギア……」
ネプテューヌはそう言ってニッコリ笑うと、両膝をついてうつ伏せになって倒れる。
「お姉ちゃん……お姉ちゃーーーーーーーん!!!」
ネプギアの絶叫が木霊する。