新・昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2 作:ゆーじ(女神候補生推し)
ネプギア達がボークと戦っている頃。
プルルートも神次元でサオヤクと戦っていた。
「さっきまでの威勢はどこにいったのかな~?」
サオヤクがいやらしい笑いを浮かべる。
そのサオヤクの前にはボロボロになったプルルートが居た。
「くっ!」
悔しそうな表情を浮かべるプルルート。
HPゲージは残り三割程度だ。
「ほお~れ!」
サオヤクが青龍刀を持ってプルルートに斬りかかる。
プルルートはプロセッサユニットのブースターを全開にして逃げようとするが、サオヤクはそれを超えるスピードで迫って来る。
あっという間にプルルートに追いつくサオヤク。
サオヤクの青龍刀がプルルートを切り裂くと、プルルートは2433のダメージを受けて倒れる。
戦闘不能になってしまったのだ。
「ほっほっほ~~、このドエロージン空間ではワシは無敵なのじゃ」
サオヤクはそう言うと、プルルートのスーツを手で掴む。
ビィーーーーーッ!!
サオヤクが力を入れるとスーツはいとも簡単に裂けてしまう。
「むふふふふ……ここからがドエロージンの本番じゃ~~」
ビィーーーーーッ!! ビィーーーーーッ!!
楽しそうな顔でプルルートのスーツを引き裂き続けるサオヤク。
「サオヤク様~。俺達にも楽しませて下さいよぉ~~」
「たっぷり、おしおきしてやるぜぇ~」
「輪姦といきましょうよ~」
ガラの悪い男達がそう言いながらプルルートに群がる。
「イヒヒヒヒ……勿論、そのつもりじゃ。じゃが、最初はワシじゃ。お前等はこの女を押さえておれ」
サオヤクがそう言うと、ガラの悪い男達はプルルートの四肢をガッチリ掴んで拘束する。
プルルートは大の字で磔されたようになる。
「くうっ!?」
悔しそうに唇を噛むプルルート。
サオヤクはそれを見て、「いい恰好じゃのぉ~」と満足そうに言う。
「さあ~て、どこから楽しもうかのぉ~~」
両手をワキワキとさせながら、プルルートに迫るサオヤク。
思わず目を閉じるプルルート。
しかし、次の瞬間。
「うごっ!?」
「ぐふっ!?」
「あばっ!?」
「はぐっ!?」
次々と聞こえる男達の呻き声。
同時にプルルートの四肢の拘束が軽くなる。
「プルルート! 無事!!」
神次元のノワールが叫ぶ。
「テメェ等、ぶっ殺してやる」
神次元のブランが男達を睨む。
「下品にも程がありますわよ」
神次元のベールが怒りで肩を震わせる。
「ぷるるとをイジメると、ぴぃが許さないよ」
パンチの素振りをしながら男達を警戒するピーシェ。
「もう大丈夫ですよ。プルルートさん」
キセイジョウ・レイがプルルートを助け起こす。
その隣にはマジェコンヌが居て、「まさか、この私が貴様を助けることになるとはな」と意外そうな声を出す。
「どうして、ここに……」
プルルートが掠れた声で問いかける。
すると、神次元のノワールが微笑みながら、「ここは、私とあなたの思い出の場所じゃない。昔よく遊んだわよね。このブランコで……嫌なことがあるといつもあなたはココに来てたわ」と言った。
「そうじゃないわ! あたしなんて……」
プルルートがそこまで言いかけると、神次元のノワールは右手の人差し指をプルルートの唇に当てて口を塞ぐ。
「私とあなたは親友じゃない」
神次元のノワールがそう言うと、プルルートの目に涙が溜まる。
続けて、「気にすんなよ。誰だって、ズルいところの一つや二つ持ってるもんだ」と神次元のブランがプルルートの肩を優しく叩く。
「ブランちゃん……」
涙声でブランの名を呼ぶプルルート。
「感動の仲直りもいいですけど、まだ敵はいますわ」
神次元のベールが槍を構えながら言う。
「プルルート、生命の欠片よ」
神次元のノワールがそう言って戦闘不能回復アイテムをプルルートに使う。
戦闘不能状態から回復するプルルート。
「やれるか? プルルート」
神次元のブランがそう言うと、「当然よ。あたしを誰だと思ってるの?」とプルルートが強気な態度を見せる。
「ふっ……それでこそプルルートよ」
神次元のノワールが嬉しそうに言った。
神次元の女神達を遠巻きに囲う男達。
その中の一人が、「め、女神だ!? コイツ等女神ですぜ、サオヤク様!」と言う。
それを聞いた男達は、「女神だって!? マズいですよ。サオヤク様!」と慌てふためく。
プルルートの時に何も言わなかったのは、プルルートは仕事しないので女神としての認知度が低いからだ。
「ええい、落ち着かんか。かえって好都合じゃ。ワシのドエロージン空間で女神達を屈服させて、ワシが世界の王になるのだ」
サオヤクがそう言うと、「随分な自信じゃない。チンピラの集まりが私達に勝てるのかしら」と神次元のノワールが自信満々に言い放つ。
するとプルルートが、「気を付けてノワールちゃん、コイツ妙な術を使うわ!」と警告をする。
「んふふふふ……遅いわ。ドエロージン空間!!」
サオヤクが右手を掲げてそう言うと、再び空間がぐにゃりと歪む。
「なんだ……力が抜ける……」
神次元のブランが片膝をついてしまう。
神次元のベールも片膝をついて、「くっ……体が重い……これは一体……!?」と言う。
「わっはっはーーーー! このドエロージン空間では、美しいものはパワーダウンし、醜いものはパワーアップするのだ!! 貴様等女神など格好のカモ!!」
サオヤクが勝ち誇ったように叫ぶと、「流石サオヤク様! 力が溢れてくるぜーーー!!」と男達が言うが、別の男が、「それって、俺達も醜いってことか?」と言うと男達は落ち込んでしまう。
「ええい! 落ち込むな! そんな暇があったら女神を倒せ!」
サオヤクがそう言うと、男達は気を取り直して、「「「おおっ!!」」」と神次元の女神達に群がる。
男の一人が鉄パイプで神次元のノワールに殴りかかる。
「くっ……」
重い体を何とか動かし大剣で防御するノワール。
しかし、別の方向からナイフで斬りつけられて、1864のダメージを受けるとHPゲージが半分以下になってしまう。
「あぐっ!? この私がこの程度で……」
苦悶の表情を浮かべる神次元のノワール。
「おらあっ!!」
別の男が金属バットで神次元のブランに殴り掛かる。
「ぐあっ!!」
避けることの出来なかった神次元のブランは、1625のダメージを受ける。
更に続けて殴られると追加で1365のダメージを受けてHPゲージが八割以上減少する。
「そんな……わたしが……このわたしがたった二発で……」
うつ伏せになって倒れてしまう神次元のブラン。
「ダージリローテ!!」
神次元のベールの華麗な槍の連続技が男に当たるが、ダメージは584しか出ない。
「へっ、こんなもんかよ女神って!」
ナイフで反撃する男。
「あうっ!?」
スピード自慢の神次元のベールでも攻撃を避けることが出来ず、1954のダメージを受けてHPゲージが半分以下になる。
「何で、何で! どうしてぴぃが勝てないの!?」
パワー自慢のピーシェも、男の鉄パイプ攻撃に弾き飛ばされ、1654のダメージを受けてHPゲージが半分以下になってしまう。
更に別の男のナイフがピーシェに迫る。
「止めて下さい! その子は子供なんです!」
ピーシェを庇うキセイジョウ・レイ。
キセイジョウ・レイは、2254のダメージを受けて彼女もHPゲージが半分以下になる。
「この私が、こんなチンピラに……!」
ナイフで切られたマジェコンヌが、2135を受けてHPゲージが半分以下になる。
「みんな!」
そう叫ぶプルルートの目前にサオヤクが瞬間移動のようなスピードで現れる。
サオヤクは、「残念じゃったな~」と言って青龍刀でプルルートを切り裂くと、プルルートに2954のダメージが当たりプルルートのHPは残り一割程度になってしまう。
あっという間に劣勢になってしまう神次元の女神達。
「ひゃっほーーーーーー! 勝てる勝てるぞ。俺達女神に勝っちゃうぞ!」
「誰か写メ取れよ写メ!」
「負け女神の撮影会と行こうぜ!」
男達は騒ぎながら、スマホで苦しんでいる神次元の女神達を撮影して喜ぶ。
「さあ、お楽しみタイムじゃ!! ここからがドエロージンの本番じゃぞ!!」
サオヤクがそう言うと、「「「おおお~~~!!」」」と男達が再び神次元の女神に群がろうとする。
神次元の女神達の顔が恐怖で歪む。
「そうはいかないぞぉ!!!」
神次元の女神達と男達の間に、何か巨大なモノが割り込んで来る。
男達はその物体に跳ねられて、20万以上の大ダメージを受けて戦闘不能になる。
「おおっと、ついつい勢い余って。大丈夫か? 君達」
妙に爽やかな声で謝る謎の物体。
その正体は、下半身が戦車で上半身が人型のロボットだった。
「いいのよ、コピリーちゃん。そいつ等敵だから」
冷静な声と共に現れたのは、ピンクのメカニカルなスーツを着たオカマ、アノネデスだった。
「何とか間に合ったか」
その隣には、眼鏡をかけ黒いスーツ来た初老の男性が、パワードスーツ装着して立っていた。
「何で、オイラまで呼ばれるちゅか」
更にその隣にはワレチューがいた。
「アノネデスさん、コピリーエースさん、アクダイジーンさん、それにワレチューさんまで!」
その姿を見たキセイジョウ・レイが彼等の名前を呼ぶ。
下半身が戦車なロボットが、コピリーエース。
パワードスーツを装着した初老の男性が、アクダイジーン。
そしてワレチューは下っ端と一緒にいるワレチューではなく、神次元に住んでいる別のワレチューだ。見た目も服装もまったく同じだが別人なのだ。
過去に七賢人としてネプギア達と戦った者達だが、キセイジョウ・レイと同じく改心し、今は神次元の女神達を助ける活動をしている。
「パパー!」
アノネデスの登場を歓迎するピーシェ。
その横で、神次元のノワールが、「あなた達どうして……」と尋ねる。
するとアノネデスが、「愛しのノワールちゃんの悲鳴を聞きつけて、世界の裏側から助けにきたのよぉ~~」とアノネデスが情熱的に叫ぶ。
「真面目に答えんか貴様!」
マジェコンヌがそう言うと、アクダイジーンが、「最近、プラネテューヌの治安が悪化したからワシ等がパトロールしてたんじゃが、そこでお前等の悲鳴が聞こえたんじゃ」と答える。
「何はともあれ、グッドタイミングだ」
神次元のブランはそう言いながら立ち上がる。
「ええ、彼等ならドエロージン空間に対抗できますわ」
神次元のベールがそう言うと、「なにかしら? ドエロージン空間って?」とアノネデスが尋ねる。
「そんなの戦ってみれば分る。いいから手を貸せ。敵は待ってくれんぞ」
マジェコンヌの言葉通り、残った男達が、「テメェ!!!」と言ってコピリーエース達に向かって来る。
「向かってくるなら相手になるぞう!!」
コピリーエースは向かってきた男に右ストレートを食らわせる。
男は、33万のダメージを受けると、「ウボア!」と言って吹き飛びながら戦闘不能になる。
「ワシのパワードスーツの力を見せてやる!!」
アクダイジーンがパワードスーツで、向かって来た男を殴ると、42万のダメージが当たり戦闘不能になる。
「オイラの力を見せてやるちゅ!」
ワレチューが男に飛び蹴りをすると、男に、21万のダメージが当たり戦闘不能になる。
「なに? ノワールちゃん、こんな雑魚に苦戦してたの?」
アノネデスが不思議そうに質問すると、「さっき言ったドエロージン空間のせいよ。この空間は美しいものはパワーダウンし、醜いものはパワーアップするのよ」と神次元のノワールが答える。
「失礼な。ワシ等が醜いと言うのか」
アクダイジーンが反論すると、「オイラが醜いなんてありえないちゅ」とワレチューも反論する。
コピリーエースは、「わっはっはっは、人を見た目で判断してはいかんぞ」と何故か笑っていた。
「そういうことね。じゃ、あたしも戦えないわね」
アノネデスの言葉に、「あんたも戦えるでしょ」と神次元のノワールがジト目でアノネデスを見る。
「無理よぉ、あたし、心も体も美しいもの」
アノネデスはそう言うと、体をクネクネとくねらせる。
「きもっ……」
神次元のノワールが更にジト目でアノネデスを見るが、「きゃははは!! パパおもしろーい」とピーシェは笑った。
***
その頃、超次元のプラネタワーではネプギア達とボークの戦いは続いていた。
「ええい! 何故勝てない! 相手は魔女だぞ!!」
ボークのスライム触手が執拗にネプギアを襲うが、M.P.B.Lとゲハバーンの二刀流で全て捌かれる。
「くそっ!! 何故だ何故だ!!」
地団駄を踏んで悔しがるボーク。
「お姉ちゃんを解放して降伏して下さい。そうすれば命までは取りません」
ネプギアが凛とした声でボークに降伏勧告をするが、「黙れぇぇぇぇぇぇ!!」とボークは激昂しながら、更にスライム触手でネプギアを攻撃する。
「はあっ!!」
ネプギアは華麗な二刀流で触手を切り落とした。
(邪神の力は強力だけど、ボーク自身は戦いの素人。勝てない相手じゃない)
ネプギアはそう思うとボークとの距離を詰める。
「くっ、来るなぁ!!!」
ボークは近づいてくるネプギアに恐怖で顔を歪めながら、再びスライム触手を伸ばす。
「無駄です!!」
しかし、先程と同じようにネプギアの二刀流で切り落とされる。
それを見たニャルラトホテプが、「ダメだよ、ボーク。そんなワンパターンな戦い方じゃ」と忠告する。
続けて、「僕が教えた、アレを使ってごらん」とアドバイスすると、「あれですな」とボークがニヤリと笑う。
「なに? 何か奥の手があるの?」
カタールを構えて警戒するアイエフ。
するとボークが右手を上げて、「ふっふっふっ!! 開け! 神聖なるドエロージン空間よ!!」と叫ぶ。
「ち、力が抜けるです~……」
コンパがへたり込み、「くっ……これは一体!?」とアイエフも片膝をついてしまう。
「この神聖な空間の中では、私のような清く正しい者は強化されるが、貴様等のような魔女は弱体化されるのだ~」
ボークが勝ち誇ったように宣言するが、「正確には、美しいものはパワーダウンし、醜いものはパワーアップするだけどね」とニャルラトホテプが訂正をする。
「……どうやら、ニャルラトホテプが言ってることの方が正しそうね」
アイエフがそう言うと、「ど、どうするですか? ピンチです~」とコンパが慌てだす。
「それそれそれーーー! 聖なる力の前に屈するがいい!!」
スライム触手を伸ばしてくるボーク。
触手はあっという間にネプギアの四肢を拘束してしまう。
「くうっ……」
苦しそうな呻き声を上げるネプギア。
「くっくっくっ……私はパープルハート様との神聖な契りを結ぶのに忙しい身。貴様など汚らしい魔女に構っておれん。早々に手足を引き裂いて殺してやるわ」
ボークはそう言うとネプギアの四肢を引っ張る。
しかし、ネプギアは、「無駄です。その空間は私には通じません」と冷静に言い返す。
「生意気なぁ! 死ねーーーー!!」
激昂したボークは触手で思いっきりネプギアの四肢を引っ張ろうとする。
同時にネプギアが叫ぶ。
「意気軒昂!! 開け昂次元っ!!!」
ネプギアの言葉と共にネプギアの背中に薄紫色の透き通った光の羽、【昂翼】が現れる。
昂翼が一つ羽ばたきをすると、ネプギアの四肢を拘束していたスライム触手は解けるように消え去ってしまう。
「なっ、なっ、なにぃぃぃぃぃ!?」
驚愕の顔を見せるボーク。
それに対してネプギアは、「その空間は、邪空空間すらも封じることが出来る昂次元の前では無力です。諦めて下さい」と凛とした声で言い放つ。
「へぇ……そうか。その力でダゴン達を倒したんだね」
ニャルラトホテプが落ち着いた声で関心を示す。
「ドエロージン空間は邪空空間を人間でも扱えるようスケールダウンさせたモノだから、邪空空間を破れるならドエロージン空間なんて通用しないね」
冷静に分析するニャルラトホテプ対して、ボークは顔を真っ青にして、「ど、ドエロージン空間が通用しない!? ど、どうすれば!!」と慌てふためく。
「うーん……あとは自分の力で何とかするしかないね」
ニャルラトホテプがそう言うと、「む、無責任ですぞ!」とボークが悲鳴に近い抗議の声を上げる。
ボークの抗議の声にニャルラトホテプは、「知らないよ。君が勝手に始めたことだろ?」と迷惑そうな声を上げる。
「お姉ちゃんを解放して投降して下さいっ!」
ネプギアが強気の声で再びボークに降伏勧告をする。
「ひ、ひぃぃぃ!? 来るな来るな~~!?」
ボークは怯えた声を上げると、スライム触手を伸ばしてくる。
ネプギアはスライム触手をM.P.B.Lとゲハバーンの二刀流で斬り落としながらボークとの距離を一気に詰める。
「言いましたよ、私は投降して下さいって」
ネプギアはそう言うと、右手のM.P.B.Lを一瞬でポーチに収納し、「ギアナックル!!」と右ストレートパンチでボークを殴る。
「はぶっぽっ!?」
ボークは思いっきり吹き飛ぶと、壁にぶつかりズルズルとずり落ちる。
ボークは、325万のダメージを受けて、【オーバーキルMAX】の表示と共に戦闘不能になる。
「お姉ちゃん、大丈夫!?」
ネプギアは素早く、M.P.B.Lを呼び出すと、ブレード部分を使ってネプテューヌの拘束を解く。
「助かったわ。ありがとう、ネプギア」
ネプテューヌがそう言いながら立ち上がると、「これで一件落着です~」とコンパが言う。
しかし、アイエフは、「まだよ」と言ってニャルラトホテプに視線を向ける。
ニャルラトホテプは意外そうな顔をすると、「僕かい? 僕は戦うつもりはないよ」とお手上げのポーズで首を左右に振る。
「なら、投降かしら?」
アイエフの質問に、「それも嫌だな。それにまだ戦いは終わっていないよ」とニャルラトホテプが言う。
「どういうことですか?」
ネプギアがニャルラトホテプに質問すると、「君達が探してるプルルート。今、随分とピンチみたいだね」とニャルラトホテプは涼し気な声で言う。
それを聞いたネプテューヌは、「ぷるるん!? あなたぷるるんのこと知ってるの? ぷるるんは今どこにいるの!!」と質問をする。
「プルルート達は、今、神次元のプラネテューヌで僕の配下のサオヤクと戦っているけど、ドエロージン空間に苦戦しているよ」
ニャルラトホテプがそう言うと、何もない空間に画面が現れる。
そこには傷ついた神次元の女神達が表示され、次に奮戦している、アクダイジーン、コピリーエース、ワレチューが映った。
「予定外の援軍が来たようだけど、サオヤク達の勝利は揺るがないだろうね」
ニャルラトホテプの言葉通り、奮戦しているアクダイジーン達も次々に襲って来るサオヤクの手下に消耗しているようだった。
「助けにいなきゃ。私の昂次元ならドエロージン空間を破れる!」
ネプギアは慌てて部屋を出て行こうとするが、「そうはいかないよ」とニャルラトホテプが冷たい声を出す。
「なによ? アンタには戦う意志はないんじゃなかったの?」
アイエフはそう言いうと、ニャルラトホテプに向けて拳銃を構える。
「僕にはね。でも、彼はどうかな?」
ニャルラトホテプがそう言うと、倒れていたボークが操り人形のような挙動で立ち上がる。
「まだやろうっていうの?」
アイエフは今度は立ち上がったボークに拳銃を向ける。
しかし、立ち上がりはしたが、ボークは白目を剥いており、だらーんと垂れ下がった手はまるでゾンビのようだった。
「こ、怖いです~」
その姿にコンパは恐怖で体を震わせる。
「ニョグタ、もう我慢しなくていいよ。そいつはもういらないから喰らっちゃっていいよ」
ニャルラトホテプがそう言うと、ボークの足元からスライム触手が伸びて来て、それがボークの全身に絡まる。
同時にボークの体が激しく捻じれる。
「まさか!!」
慌ててボークに駆け寄るネプギア。
しかし、ボークの体の捻じれは直ぐに限界に達する。
(間に合わない!? こうなったら!)
ネプギアはそう思うと、一気にプロセッサユニットのブースターを噴射させてボークに体当たりをする。ボークの体はゴムマリのように跳ね飛ばされるが、何とかスライムからは解放できたようだ。
「そんなヤツ助けたって何の意味があるんだい?」
ニャルラトホテプがつまらなそうに言う。
「酷い……ボークはあなたの仲間じゃないんですか?」
ネプギアが怒りに震えた声でニャラルトホテプに抗議する。
すると、「仲間? 冗談は止めて欲しいな。僕は彼を利用していただけだよ」とニャルラトホテプは冷静に言い放つ。
「さて……そろそろ、おいとまさせて貰おうかな」
ニャルラトホテプがそう言うと、「逃がさないわよ!」とアイエフが拳銃を放つ。
カキン! カキン!
しかし、スライム触手がニャルラトホテプを守るように立ち塞がり銃弾からニャルラトホテプを守る。
「ありがとう、ニョグタ。後は君の好きにやっていいよ」
ニャルラトホテプがスライム触手に向けて言う。
それと同時にニャルラトホテプの姿が消えてしまう。
ボークを殺そうとしたスライム、【ニョグタ】がネプギア達を警戒するように、うねうねと動く。
「ネプギア、コイツはわたしが引き受けるわ。あなたはぷるるんを助けに!!」
ネプテューヌが太刀を構えながら言うが、「ダメだよ。このモンスターも邪神、邪空空間を使って来てる。私が居なくなったら邪空空間で無敵になっちゃう」とネプギアが答える。
「せめて、ぷるちゃん達に援軍が送れればいいんですけど~」
コンパがそう言うと、「ダメよ。送ったところで、ドエロージン空間の影響で力が出せないわ」とアイエフが言う。
アイエフは続けて、「醜い仲間がいれば……」と呟くが、そこで何か思いついたように顔を【はっ】とさせる。
その様子を見たネプテューヌが、「あいちゃん、何か思いついたの?」と質問すると、「ええ、ネプギア! 大きいネプ子と連絡をとって!」とアイエフが言う。
***
その頃、神次元のプラネテューヌでは……。
「ワシの力を思い知れーーーー!!」
アクダイジーンが叫ぶ。
アクダイジーンのパワードスーツのパンチで、サオヤクの配下に、35万のダメージが当たりサオヤクの配下は戦闘不能になる。
しかし、直ぐに別の配下が現れてアクダイジーンを鉄パイプで攻撃する。
アクダイジーンは、1251のダメージを受けると、今まで蓄積したダメージと合わせてHPゲージが残り五割を切ってしまう。
「ええ、次から次えと、キリがないわい!」
悔しそうに叫ぶアクダイジーン。
アクダイジーン、コピリーエース、ワレチューの三人は奮戦をしていたが、次々と押し寄せるサオヤクの配下に次第に劣勢に追い込まれて行った。
「よくもここまで醜い配下集めたものちゅ」
ワレチューが呆れたように言うと、「このままでは全滅だぞう」とコピリーエースも焦りを見せる。
「ふふふふ……お前等、醜い上になかなか強いじゃないか? どうじゃワシの配下にならんか」
サオヤクの言葉に、「断る。可愛い娘達の為にも、二度と悪事には手を染めぬと誓ったのじゃ」とアクダイジーンが即答する。
コピリーエースは、「悪いことなんて止めるんだ。それよりも一緒に真面目に働こう。労働の汗は気持ちいいぞ」と逆にサオヤクを説得しようとする。
次にワレチューが、「オイラは、悪事でも構わないちゅけど、お前みたいな醜いオヤジと一緒にされるのはゴメンだちゅ」と答えた。
「残念じゃわい。お前達なら醜い者が美しい者を蹂躙すると言う、ワシの素晴らしい理念を理解してくれると思ったが」
サオヤクはそう言うと、アクダイジーンに向けてもの凄いスピードで飛び掛かる。
サオヤクの青龍刀の刃がアクダイジーンに迫る。
「むうっ!」
parry。アクダイジーンはパワードスーツの腕を使って青龍刀を防ぐ。
「やるなぁ~! ほわたたたたたた!!」
そう叫びながら青龍刀による攻撃を次々と繰り出すサオヤク。
青龍刀はアクダイジーンのパワードスーツを切り裂く。
アクダイジーンは、2035のダメージを受けてHPゲージが残り二割以下になってしまう。
「ぐむうっ!!」
慌てて後退して距離を取るアクダイジーン。
それに合わせて、「今、援護するぞう!!」とコピリーエースがキャタピラを鳴らして前進してくる。
「ていりゃ~!」
サオヤクは叫ぶと同時に、コピリーエースの胸部に飛び蹴りをする。
「おうっ!? 熱い攻撃だあ」
コピリーエースは苦しそうにそう言うと、2141ダメージを受けてHPゲージが残り五割になってしまう。
着地したサオヤクに向けて、「お前みたいな、醜いオヤジの無双なんて誰も求めてないちゅ!」と今度はワレチューが飛び蹴りを放つ。
しかし、「ふふふふ……無駄無駄」とサオヤクが言うと、左手一本でワレチューの飛び蹴りを受け止める。
「ぢゅぢゅ!?」
慌てふためくワレチュー。
そんなワレチューに向けて、「ほいやっ!」と青龍刀を振るサオヤク。
青龍刀に斬られたワレチューは、2514のダメージを受けるとHPゲージが残り三割になる。
「むふふふふ……お前等もなかなか醜いがワシの醜さの方が上のようじゃな」
サオヤクがそう言うと、「そんなふうに言われても嬉しくないわい」とアクダイジーンが言い返す。
「このドエロージン空間では醜いものこそが正義。醜い者が美しいものを汚して汚して汚しつくすのじゃ! 神次元の女神達もワシが汚してやるわい!」
サオヤクが拳を握りしめて力説をする。
すると、「そんなに醜い者が強いっていうなら、これはどうかしら?」と何者かの声がする。
「誰じゃ!?」
慌てて声のした方を向くサオヤク。
そこには神次元のアイエフがいた、神次元のコンパも一緒だ。
更に大きいネプテューヌもいる。
「なんじゃ、美しい者じゃないか?」
サオヤクは安心したようにそう言うと、「ぐふふふ……、わざわざワシに汚されにきたのか?」と尋ねる。
「そうじゃないわ。アンタの相手はコイツ等よ!! 出番よ大きいネプ子」
神次元のアイエフがそう言うと、大きいネプテューヌが「あいあいさー」と言う。
すると次元移動のゲートが現れ、ゲートの中から大量のゴブリンとオークが出て来た。
「ぬおっ!? ワシより醜い!?」
驚き慄くサオヤク。
ゴブリンとオークの群れの先頭には、零次元で更生したゴブりんがいた。
「うずめさんとネプギアさんの頼みだ。神次元の女神達を助けるぞ!」
ゴブりんがそう叫ぶと、「「「おおおおおお!!」」」とゴブリンとオークの群れが雄叫びを上げる。
ゴブリンとオークの群れは、サオヤクの配下達と戦闘に入る。
「ご、ゴブリンが人間を……女神を助けるのか!?」
驚きの声を上げるサオヤク。
そうしている内に、ゴブリンとオークの群れはあっと言う間にサオヤクの配下を蹴散らしてしまう。
「なんと! もう全滅か……ワシの醜い配下がこうもアッサリと破れるなんて、流石はゴブリンじゃ!」
後ずさりながらサオヤクが言う。
「さあ、アンタの負けよ」
神次元のアイエフがそう言うと、「降参して下さい」と神次元のコンパがそれに続く。
「ば、馬鹿め! ゴブリンやオークなど、ワシ本来の力で倒せるわい!! ドエロージン空間解除!!」
サオヤクがそう言うと、同時に空間の歪みが収まる。
「ふっふっふ……ゴブリンなど、相手じゃないわい」
そう言って戦闘の構えを取るサオヤクだが、「ん……そう言えば何か忘れてるような……」と呟く。
同時に何かが背後から飛んで来て、【バシンッ!】という音と共にサオヤクの足元の地面が抉られる。
サオヤクが恐る恐る振り返ると、そこには、「はぁ~い」と嬉しそうな顔をしたプルルートがいた。
更に、その後ろには神次元の女神達。
「ひ、ひぃぃぃぃ~!?」
サオヤクが悲鳴を上げる。
ドエロージン空間を解除したことにより、本来の力を取り戻した女神達はサオヤクに対する怒りに燃えていた。
「さあ、選びなさい。あたし達に調教されるか、ゴブリン達に蹂躙されるか?」
プルルートが愉しそうにそう言うと、「ま、ままま待て! ワシなんか何の需要もないぞ!」とサオヤクが大慌てをする。
それと同時に、プルルートが乗馬用の鞭でサオヤクを叩く。
「おぷっ!?」
悲鳴を上げるサオヤク。
「あたしは選べって言ってるのよ。それ以外のこと喋るんじゃないわよ」
プルルートはそう言うと、ハイヒールで思いっきりサオヤクの頭を踏みつける。
「うぐぐぐぐ……」
苦しそうな声を上げるサオヤク。
「はい、時間切れ~~。罰として両方よ。あたしが調教した後でゴブリン達に蹂躙させてあげるわ」
無情にも言い放つプルルート。
「まずは電撃タ~~イム!!」
そう言いながらサオヤクに電撃を放つプルルート。
「あばばばばばばば!!!」
サオヤクの悲鳴が響き渡る。
そんなサオヤクに対して容赦ない責めを行うプルルート。
「ぷるちゃん、元気になってよかったです~」
神次元のコンパが嬉しそうに言うが、「ちょっと元気過ぎるけどね……」と神次元のアイエフが冷や汗を流しながら言う。
「ぷるるん達勝ったよ。あいちゃんの作戦大成功!」
大きいネプテューヌが嬉しそうにNギアに向けて声をかける。
するとNギアから、「成功してよかったわ。あとは超次元だけね」とアイエフの安心した声が聞こえてくる。
アイエフの作戦とは、零次元にいる改心したゴブリン達を大きいネプテューヌの次元移動で神次元のプラネテューヌに送り込みサオヤクを倒すというものだった。
ドエロージン空間ならサオヤクよりゴブリン達の方が強いと判断しての作戦だ。
「まったく、相変わらず人の力を便利に使ってくれるぜ」
クロワールが少し拗ねたふうに言うと、「まあまあ、クロちゃん。後でフィナンシェ達が美味しいご飯作ってくれるっていうしさ」と大きいネプテューヌがクロワールを宥める。