新・昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2   作:ゆーじ(女神候補生推し)

80 / 83
第2章
080建国宣言


 プラネテューヌとの戦争から約一ヶ月。 

 

G.C.2021年4月26日 月曜日。

 

大安吉日の今日システィーナの建国宣言が行われた。

 

ギャザリング城の正面テラスでは、ネプギアが建国の演説をしており、その周囲にはシスティーナ市民に、デミヒューマン、それに他国からの取材陣など沢山の人が集まっていた。

 

システィーナの女神が全員で考えた演説文を一字一句心を込めて読み上げるネプギア。

 

その側にはシスティーナの女神の仲間達がいる。

 

 

「私達はここにシスティーナの建国を宣言します!!」

 

 

 演説文の最後を力強く読み上げるネプギア。

 

それと同時に民衆から大歓声と拍手が巻き起こる。

 

 

「システィーナ万歳!!」

 

 

「ネプギア様万歳!!」

 

 

 民衆の歓声と熱気は収まらない。

 

そんな民衆に対して、ネプギアは両手を上げて静粛にするよう求める。

 

同時に静まる民衆達。

 

 

「建国宣言はこれで終わりです。続いて、私達の新曲を聞いて下さい」

 

 

 ネプギアがそう言うとシスティーナの女神達は女神化して楽器を構える。

 

ラムのドラムやロムのキーボードも倉庫サービスのポケットから取り出している。

 

 

「おおっ! 建国宣言に続いて新曲の発表なんて、これは凄いネタになるぞ!!」

 

「いいですね、いい感じです。この新曲も売れそうですね!!」

 

 

 取材をしていたファミ通とデンゲキコが喜びの声を上げる。

 

同時に民衆からもどよめきが起きる。

 

 

「ここからはブレーメンよ! みんな楽しんで行って!!」

 

 

 ラムがドラムを鳴らしながらそう叫ぶと、「それを言うなら無礼講よ」とユニがツッコミをする。

 

続けて疑似プロセッサユニットを装着したミクが空から現れると、「ネギちゃん達の建国を祝って精一杯歌います!」と言う。

 

ネプギアの作ったミクは勿論、システィーナの所属だ。

 

 

「わたし達の歌、ちゃんと聞いてね」

 

 

 ロムがそう言うと、「精一杯奏でるよ」とプラエが言う。

 

 

「それでは聞いて下さい。私達のグランプリ・ユナイテッドの新曲! 【システィーナ】!!」

 

 

ネプギアがそう叫ぶと、民衆達は大声で声援を送り始めた。

 

その日は夜遅くまで、グランプリ・ユナイテッドの建国記念ライブが行われたのだった。

 

 

***

 

 

 翌日、G.C.2021年4月27日 火曜日

 

前日に夜遅くまでライブをしていたネプギア達だが、いつも通り朝早くからトレーニングをしていた。

 

 

「昨日のライブ凄く盛り上がったね」

 

 

 ジョギングを終えたネプギアが嬉しそうに仲間達に声を掛ける。

 

 

「うん、プラエ凄く楽しかった」

 

 

 プラエがタオルで汗を拭きながら答える。

 

病弱だったプラエだが、九花の女神として覚醒していく内に、少しづつだがそれが改善され朝のジョギングに参加するようになっていた。

 

 

「最初はみんな驚いてたね」

 

 

 ロムがそう言うと、「そりゃ、建国宣言の後にライブするなんて誰も予想つかないわよ」とユニが呆れたように言う。

 

 

「わたしのアイデアのおかげね!」

 

 

 ラムが両手を腰に当てながら自慢気に言う。

 

ライブをすると言うアイデアはラムが出したものだった。

 

 

「その代わり、建国宣言の文ほとんど書いてないけどね……」

 

 

 ユニがそう言うと、「だって、退屈だったんだもん~」とラムが言い訳のように言う。

 

ネプギアが読んだ建国宣言の文は、確かにシスティーナの女神全員で考えたものだが、その大半はネプギアとユニによるものだった。

 

 

「今日の新聞はみなさんのことが沢山書かれていますよ」

 

 

 あんみつが嬉しそうに新聞を持ってくると、そこには建国宣言をするネプギア達が写っていた。

 

 

「わー! ネプギア、読んで読んで!」

 

 

 ラムが元気よく言うと、「読んで欲しい(もじもじ)」とロムもおねだりをする。

 

 

「ファルコムさんの稽古と朝ごはんが済んだらね」

 

 

 ネプギアがやんわりそう言うと、「「はーい」」とロムとラムは素直に返事をする。

 

 

 その後ネプギア達はファルコムと剣の稽古をし、ギャザリング城の食堂で朝食を食べたいた。

 

 

「凄いわね。ネットもシスティーナの話題で持ち切りよ」

 

 

 アイエフが朝食を食べながらスマホを見る。

 

ネットニュースを見ているのだ。

 

それを見たコンパが、「あいちゃん、食事中にスマホはダメです~」と注意する。

 

アイエフとコンパはプラネテューヌの所属だが、ネプテューヌの頼みでシスティーナの援助にきている。

 

ああ見えてもネプテューヌなりに、ネプギアのことを心配してくれているのだ。

 

 

「私の方でも号外出してるから、後で読んでね」

 

 

 ファミ通がそう言うと、「もう読みましたの。ファミ通の記事は相変わらず興味深いですの」とがすとが答えた。

 

 

「電撃システィーナの来月号も楽しみにしてて下さい」

 

 

 デンゲキコの言葉に、「ぎあちー達の記事楽しみだね。アンリ」とマホが言うと、「ええ、とても興味深いわ」とアンリが答える。

 

 

「色んなところが、システィーナに注目をしているね」

 

 

 ファルコムがそう言うと、「今後のゲイムギョウ界はシスティーナが台風の目になるわね」とニトロプラスが答える。

 

すると、「そんなところで、働いてるって何だか照れるなー!」とゴッドイーターが恥ずかしそうに言った。

 

 

「照れることなんてないよ。正義のヒーローらしく堂々としよう!」

 

 

 日本一がそう言うと、「これなら、プレスト仮面の認知度もうなぎ登りだね」ビーシャがそれに続くと、「わたしはこの妹ハーレムに居れるだけで幸せだぞ」とミリオンアーサーが堂々と言う。

 

 

「何はともあれ、これから忙しくなるよ。気合入れて行こう」

 

 

 シーシャがそう言うと、「ああ、そうだな」とエスーシャが答える。

 

興味ないオバケのエスーシャもシスティーナの動向は気になるようだ。

 

 

「わたしもバリバリ頑張っちゃうよー! ねー? クロちゃん」

 

 

 大きいネプテューヌがクロワールに向けて言うと、「メンドくせーのはお断りだぞ。ただ、あんまり退屈なのは勘弁しろよ」とクロワールが言う。

 

大きいネプテューヌはそんなクロワールを見ながら、「もう、クロちゃんは注文が多いなー」と呆れながら言った。

 

 

***

 

 

 朝食を済ませ食休みの時間。

 

ネプギア達はギャザリング城の広間で休憩をしていた。

 

 

「……以上。システィーナの今後の発展が期待される」

 

 

 ネプギアが新聞を見ながらそう言うと、「「「おお~~」」」とロムとラムとプラエが声を上げる。

 

ネプギアは、ロムとラムとプラエに新聞やファミ通の号外などを読み聞かせしていた。

 

三人とも新聞が読めない訳ではないが、ネプギアに読んで貰うのが好きなのだ。

 

 

「スゴイわ! スゴイわ! わたし達期待されてるわ!」

 

 

 ラムが興奮した声で言うと、「うん、凄くドキドキする」とロムがそれに続く。

 

更に、「プラエも頑張らなきゃ」とプラエも小さくガッツポーズをした。

 

 

「アタシ達のことがここまで話題になるなんて、犯罪神倒した時以来かしら?」

 

 

 ユニの言葉に、「そうだね。本当に久しぶりだよね」とネプギア答える。

 

 

「よーし、頑張るぞー!」

 

 

 ラムがそう言って左手を上げると、「「えいえいおー!」」とロムとプラエが右手を上げる。

 

そんな三人を見たユニは、「それじゃあ、まずは午前中の事務仕事から頑張りましょうか?」と言う。

 

するとラムは少し嫌そうな顔をして。「えー? 事務仕事ー?」と不満そうに言う。

 

 

「ラムちゃん、事務仕事苦手だもんね」

 

 

 ロムがそう言うと、「ジッとしてるって好きじゃないのよー!」と言ってラムが不満を爆発させるように両手を上げ、「事務仕事なんてほっといて、ズバーーンとモンスター退治とかしましょうよ!」と言う。

 

 

「ラムさん頑張ろう。プラエも一緒に頑張るから」

 

 

 プラエがラムを宥めるように言うと、「プラエが頑張るって言うなら、わたしも頑張るけどさー」とラムが仕方ないと言った感じで答える。

 

妹分のプラエが頑張っているのに自分がサボると言うのはラム的にカッコ悪いようだ。

 

ネプギア達がそんな話をしていると広間にイストワールとサンジェルマンが入って来る。

 

 

「皆さん、午前中のクエストをお願いします」

 

 

 イストワールがそう言うと、アイエフ達女神以外のメンバーがイストワールの周りに集まる。

 

彼女達は午前中に女神がするまでもないような簡単なクエストを女神の代わりにこなしてくれていた。

 

それを取り仕切るのがイストワールなのだ。

 

 

「ネプギア様達はこちらです」

 

 

 サンジェルマンはネプギア達を執務室に案内する。

 

 

「うぅ~、事務仕事嫌だな~」

 

 

 ラムがトボトボとサンジェルマンの後を付いて行く。

 

ユニはそんなラムを見ながら、「まだそんなこと言ってるの? いい加減諦めなさい」と呆れたように言う。

 

続いてネプギアが、「わからないことがあったら何でも聞いて。私も一緒に考えるから」と言うと、「うー……わかった」とラムが諦めたように言う。

 

 

***

 

 

 執務室に入って黙々と事務仕事をするネプギア達。

 

昔はハンコを押すだけだったロムとラムも今は書類もチェックを任されている。プラエも勿論一緒だ。

 

 

「ねぇねぇ、ロムちゃん、プラエ、これどう思う?」

 

 

 ラムが一束の書類をロムとプラエに見せる。

 

それは大規模なお祭りの企画書だった。

 

 

「う~ん……難しいね」

 

 

 ロムがそう言いながら首を捻り、「……プラエはダメだと思うな」とプラエが否定的な意見を言う。

 

 

「そっか~……プラエはダメか~」

 

 

 ラムが少し残念そうに言うと、「ロムちゃん、どう?」と再びロムに問いかける。

 

ロムは更に数秒考えた後に、「わたしも、ダメかな(ばってん)」と言う。

 

 

「ロムちゃんとプラエがそう言うなら否認ね」

 

 

 ラムがそう言うと、「どんな提案なの?」とネプギアが話に加わって来る。

 

更に、「アタシも知りたいわ」とユニも入ってくる。

 

 

「えっとねコレ!」

 

 

 ラムはロムとプラエに見せた書類をネプギアとユニにも見せる。

 

 

「うんうん……確かに今のシスティーナじゃ難しいね」

 

 

 ネプギアが納得したように頷く、「へぇ~……成長したじゃない。少し前のロムとラムなら【やりたいー】って大騒ぎしたのに」とユニが感心したように頷く。

 

 

「わたし達だって成長してるのよ! 財政とかも少しは分かるようになったんだから!」

 

 

 ラムが胸を張りながらそう言うと、「成長してるよ(ぐっ)」とロムも自信満々に言う。

 

 

「よく我慢できたね。えらいえらい」

 

 

 ネプギアがそう言って、ロムとラムの頭を優しく撫でると、「えへへ~、もっと褒めて~」とラムが言い、「ネプギアちゃんのナデナデ気持ちいい」とロムが目を細める。

 

 

「プラエも我慢したよ……」

 

 

 プラエが寂しそうに言うと、「プラエちゃんもえらいねー」とネプギアはプラエの頭も撫でてあげる。

 

頭を撫でられたプラエは、「えへへっ……幸せ」と言って本当に幸せそうな顔をした。

 

ユニはそんな光景を見ながら、「ふぅ……このあたりはまだまだ子供ね」と呆れた声を出した。

 

 

***

 

 

 その後も暫く事務仕事をするネプギア達。

 

その最中、「もう飽きたーーーー! 休憩したいーーー!」とラムが叫ぶ。

 

ユニは迷惑そうな顔で、「もう少し我慢しなさい」と言うが、「少しってどれぐらい? 何分何秒?」とラムが両手をバタバタさせながら言う。

 

 

「子供みたいなこと言わないの」

 

 

 ユニは呆れたように言うが、「まぁまぁ、ユニちゃん。私も疲れちゃったし休憩にしよ」とネプギアがラムに助け舟を出す。

 

 

「さっすがネプギア! 話が分かる~!」

 

 

 ラムは嬉しそうにそう言うと、「ロムちゃん、プラエ、お絵かきしましょお絵かき!」とロムとプラエを遊びに誘う。

 

その手には、落書き帳と色鉛筆が握られていた。

 

 

「「うん!」」

 

 

 ラムの誘いに嬉しそうに頷くロムとプラエ。

 

二人も疲れていたようだ。

 

ロムとラムとプラエは休憩をしに広間に向かう。

 

 

「ユニちゃんも休憩にしようよ」

 

 

 ネプギアがそう言ってユニを誘うと、「そうね。そうしましょうか」と言ってユニも立ち上がる。

 

それを見たサンジェルマンは、「それではお飲み物を用意させます」と言って台所に向かって行く。

 

ネプギアとユニが広間に行くと、先に来ていたロムとラムとプラエは輪になって落書き帳に絵を書いていた。

 

二人が椅子に腰を下ろすと、「お飲み物をどうぞ」とフィナンシェがコップにオレンジジュースを入れてくれた。

 

見れば、ロム達にはあんみつが飲み物を入れてくれているようだ。

 

 

「ふぅ……」

 

 

 オレンジジュースを一口飲んで一息つくネプギア。

 

ユニも同じようにオレンジジュースを飲むと、「昨日、建国宣言して話題にはなったけど、アタシ達の何かが変わったって訳じゃないのよね」と呟く。

 

 

「どうしたの? 急に?」

 

 

 ネプギアが不思議そうに尋ねると、ユニはお絵かきをするロム達を見て、「ロムもラムもプラエもいつも通り。アタシとネプギアもいつもの事務仕事……こんなので、ラステイションに……お姉ちゃんを見返すなんて出来るのかって」と少し不安そうに言う。

 

ネプギアはユニの不安の胸中を察してか、「ユニちゃん……」と心配そうに呟く。

 

しかし、ネプギアは直ぐに気を取り直して、「こういうのは小さいことをコツコツと積み上げていくものだから。昨日の建国宣言は大事な節目だけど、もっと大事なのはこれから色々なことを積み上げていくことだから」と言ってユニを励ますと同時に彼女の両手を力強く握る。

 

ネプギアに両手を握られたユニは僅かに顔を赤くして、「ネプギア……」と言いながら熱っぽい視線でネプギアの目を見る。

 

 

「だから、一緒に頑張ろう。今は不安だし頼りない私達けど、いつかそれが自信に変わるよう私も頑張るから」

 

 

 ネプギアが力強くそう言うと、「……ありがとう、ネプギア」とユニはお礼を言う。

 

続けて、「それと、ごめん。建国早々に弱気なこと言っちゃって……」と謝る。

 

 

「ううん、ユニちゃんの気持ち分るし、私も同じだから。私もお姉ちゃんに姉離れして独立するって言っといて全然ダメだったらどうしょうって不安な気持ちあるから」

 

 

 そんな二人の元に、「見て見て見て~!」とラムが落書き帳を持ってやってくる。

 

その後ろにはロムとプラエも付いて来ていた。

 

 

「どうしたの? ラムちゃん」

 

 

 ネプギアが優しく尋ねると、「じゃ~~ん」とラムは落書き帳を左手で高く掲げる。

 

同じくロムとプラエも落書き帳を右手で高く掲げた。

 

 

「これは……お城?」

 

 

 ユニが言う。

 

三人の落書き帳には、それぞれ立派なお城に住む五人の少女が描かれていた。

 

 

「そうよ。建国宣言の記念に、わたし達で【理想のシスティーナのお城】を書いたのよ!」

 

 

 ラムが自信満々にそう言うと、「いつかシスティーナが大きくなったら、みんなと一緒にこんなお城に住みたい(わくわく)」とロムがそれに続く。

 

更にプラエも、「プラエも頑張って描いてみたよ」と嬉しそうに言う。

 

 

「うん、上手に書けてるね」

 

 

 ネプギアは笑顔でその絵を褒めると、「夢いっぱいって感じで、とっても素敵だよ」と続けて言う。

 

 

「「「わーーーい」」」

 

 

 ネプギアの素直な褒め言葉に両手を上げて喜ぶ、ロムとラムとプラエ。

 

それを見ていたユニは、「そうね……見えない不安に怯えるより、アタシも夢を持ちましょうか」と嬉しそうに言う。

 

 

「そうだよ、ユニちゃん、夢をいっぱい持とう」

 

 

 ネプギアがそう言って同意すると、「ええ」とユニは力強く頷いた。

 

 

「三人とも、この絵凄く上手く書けてるから、システィーナブログにアップしてゲイムギョウ界のみんなにも見てもらおうよ」

 

 

 ネプギアの提案に、「ホント!! やってやってーー!」とラムが飛び跳ね、「……恥ずかしいけど、ネプギアちゃんが上手って言ってくれるなら(もじもじ)」とロムも恥ずかしながらも同意する。

 

プラエは、「……プラエも恥ずかしいけど、ネプギアお姉さんがそう言うならいいよ」と言った。

 

以前にあった女神候補生ブログは、その名前をシスティーナブログに改名していた。

 

そして、システィーナブログにコメントと共にアップされた三人の絵はゲイムギョウ界の人々に【建国宣言に相応しい夢のある絵】だと好評を博したのだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。