新・昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2 作:ゆーじ(女神候補生推し)
G.C.2021年5月29日
無名都市での、あんみつによるネプギアの修行初日。
「ネプギア殿には、この一ヶ月で秘奥義・四天覇の剣を覚えていただきます」
あんみつの説明に、「四天覇? 四つの秘奥義ですか?」とネプギアが首を傾げる。
「そうです。一つは私も使った一撃必殺の【天覇凄煌剣】。二つ目は破壊力重視の連続技の【天覇封神剣】。三つ目は神速の連続技の【天覇神滅剣】。四つ目が天高く敵を打ち上げ連続攻撃を当てる【天覇断空烈剣】の四つです」
あんみつがそう言うと、「あんな凄い技が四種類もあるんですね……」とネプギアが圧倒される。
「煌の剣、封の剣、滅の剣、烈の剣。全てを極めし者は新たな境地に至ると伝えられております」
あんみつの言葉に、「その言い方だと、あんみつさんでも至っていないんですか?」とネプギアが質問をする。
「はい、四天覇の剣は習得しましたが、未だその境地には至っておりません」
あんみつがそう言うと、「まずは基本奥義。旋風裂剣と弧月剣と烈震剣を極めてもらいます」とあんみつがネプギアに向けて言う。
「はいっ!!」
元気よく返事をするネプギアに、「既にファルコム殿との稽古や実戦で色々学んでいると思いますので、まずは私の真似をしてやってみて下さい」とあんみつが言う。
「旋風裂剣!」
「旋風裂剣!」
あんみつの真似をして技を出すネプギア。
二人の竹刀から竜巻が放たれる。
「うむ、流石はネプギア殿。筋が良いです」
あんみつが褒めると、「ありがとうございます。もっと練習しましょう!」とネプギアが再び旋風裂剣を放つ。
その光景を遠くで眺めている、サンジェルマンに仕える執事のロイガーとツァール。
「はっ! ハスター様が連れて来たからどんなモノかと思えば、ひ弱な人間じゃねーか」
先程のサンジェルマンが居る前と打って変わって悪態を付くのが弟のツァール。
「ツァール。言葉を慎め。サンジェルマン様に言われたことを忘れたのか?」
変わらず冷静な態度をするのが兄のロイガー。
「んなこと言ったってよぉ? 気に入らねぇよ。特に薄紫色のガキ。人どころか虫も殺したことのねぇような目ぇしてやがる」
ツァールはそう言うと、唾を吐き捨てる。
「侮らない方がいい。サンジェルマン様からのお話によればダゴン夫婦とツァトゥグァを倒したのが彼女達らしい」
ロイガーの言葉に、「あんな雑魚倒したぐらいで、イキがるなよな」とツァールの態度は変わらない。
「ツァール、今の私達は少しでも戦力が欲しいのだ。クトゥグァ様がニャルラトホテプに敗北し捕らわれ、今もクトゥルフも復活しようとしてる。我々が不利なのだ」
ロイガーがやや語気が強くしつつ言う。
「へっ! 足手まといなんて必要ねぇよ。一ヶ月で強くならないようなら、俺が食ってやる。あいつ等の世話は兄貴がやってくれよ」
ツァールはそう言うと、奥に消えて行ってしまう。
「まったく……困った奴だ」
ロイガーはそう言うと、立ち上がりネプギア達の方に向かって行く。
ネプギア達の修行は続いており、今は孤月剣の練習をしていた。
「主様、お茶が入りました。休憩になせれてはいかがでしょうか?」
ロイガーが丁寧に一礼して涼やかな声で言うと、「そうですね。そうしましょう」とあんみつが答える。
「ありがとうございます。喉カラカラです」
ネプギアはそう言うと、ロイガーの淹れた紅茶を一口飲む。
「美味しい。凄く美味しい紅茶ですねこれ!」
ネプギアがそう褒めると、「お褒めにあずかり光栄です。主様」とロイガーが丁寧に一礼する。
「あの……主様って私のことですか?」
ネプギアがロイガーに尋ねると、「その通りです。サンジェルマン様の主ならわたくしにとっても主当然です」とロイガーが丁寧に一礼する。
「サンジェルマンさんってどんな方なんですか? もの凄く色々なことに詳しくて助かっているんですけど、あまり自分の事をお話してくれなくって……それにさっきハスター様って呼びませんでした?」
ネプギアの質問に、「やはり聞こえてしまいましたか。いいでしょう、私のお話できる範囲でお話しましょう」とロイガーが答える。
「単刀直入にお聞きしたい。あなた方は味方なのか?」
あんみつの言葉に、「あ、あんみつさん!」と焦りの声を上げるネプギア。
「構いません。この無名都市やバイアキーを見られては警戒されるのも無理はないでしょう」
ロイガーが冷静な声で答えると、「あなた方が成長し続ける限り味方だと思いますよ」とロイガーが続けて答える。
「成長し続ける限り?」
ネプギアが首を傾げると、「我が主ハスター様は人間が好きなのです。日進月歩努力し成長し続ける人間が」とロイガーが答える。
「その言い方だと、ハスター殿やロイガー殿は人間では無いように聞こえますが?」
あんみつの質問に、「ご名答です。我々はあなた方の言葉で言えば邪神にあたります」とロイガーが涼やかに答える。
「邪神!? まさかニャルラトホテプの仲間なんですか?」
驚くネプギアに、「いえ、彼等とは派閥が違います」とロイガーが落ち着いた声で言う。
「現在、地球にいる邪神は四つの派閥に分かれております。ハスター様の風。ニャルラトホテプの地。クトゥルフの水。クトゥグァ様の火」
ロイガーの説明に、「ニャルラトホテプとクトゥルフは知っていますけど、クトゥグァと言う方は知りません」とネプギアが答える。
「ニャルラトホテプの天敵であり、ハスター様の同盟者でした。しかし、ニャルラトホテプの姦計に嵌りニャルラトホテプに捕らえられ消息不明になっているのです」
ロイガーがそう言うと、「少し話が見えて来ました。もしや、あなた方はニャルラトホテプに対抗する為にネプギア殿達を利用しようとしているのですか?」とあんみつが少し厳しめの声で言う。
「なかなか鋭い方ですね」
ロイガーの指摘に、「敵の敵は味方と言います」とあんみつが答える。
「その通りですが少し誤解があります。ハスター様は本心から、システィーナの女神様達、特にネプギア様を愛されています」
ロイガーがそう言うと、「私ですか?」とネプギアが首を傾げる。
「ええ、いつもあなたのことを楽しそうに話されています」
ロイガーはそう言うと、楽しそうに微笑む。
「お話はここまでにしましょう。ネプギア様もお忙しいでしょう。私も昼食の用意がありますので」
ロイガーがそう言うと、「はい、ありがとうございます。ロイガーさん」とネプギアが丁寧に一礼する。
***
無名都市での修行三日目。
「はあああああ!!! 天覇封神剣っ!!!」
ネプギアが叫びながら、あんみつに孤月剣を連続で打ち込む。
「良い気迫ですが、スピードが足りません! 封の剣は威力と速度のバランスが重要です。もっと速く孤月剣を繰り出して!!」
あんみつがネプギアの打ち込みを受けながらアドバイスをする。
天覇封神剣は孤月剣の弧を描く動作を連続で繰り出す秘奥義なのだ。
「はいっ!! はあああああ!!!」
ネプギアが更に天覇封神剣を繰り出すと、「良いですよ!! ネプギア殿! その呼吸です!!」とあんみつが褒める。
***
無名都市での修行五日目。
「はあっ! 天覇神滅剣!!」
ネプギアがあんみつに飛び掛かりながら、斬り付けると続けざまに周囲を往復しながら連続で斬り抜け攻撃を繰り出す。
天覇神滅剣は踏み込み技の烈震剣からの連続斬り抜け攻撃だ。
「良いですが、もっと速く! もっと鋭く! 滅の剣は速度が命です!」
あんみつのアドバイスに、「はいっ!! もう一度お願いします!」とネプギアが後ろに下がる。
「はあああっ!! 天覇神滅剣!!」
再び烈震剣で踏み込むネプギア。
あんみつのアドバイス通り、先程より速く鋭い踏み込みだった。
「それです! その勢いを忘れないで下さい!!」
嬉しそうにネプギアを褒めるあんみつ。
***
無名都市での修行八日目。
「はあっ!! 天覇断空烈剣!!」
ネプギアが巨大な旋風裂剣であんみつを空高く打ち上げると同時にネプギア自身も高く飛び上がる。
「甘い!」
あんみつは素早く空中で受け身を取ると、飛び上がって来たネプギアを容赦無く叩き落す。
「あうっ!!」
地面に叩き落とされて声を上げるネプギア。
「烈の剣は打ち上げる高さと、同時に飛び上がる高さと速さ! もう一度!!」
あんみつが厳しめの声で言うと、「はいっ!! 天覇断空烈剣!!」とネプギアが再び巨大な旋風裂剣であんみつを空高く打ち上げると同時にネプギア自身も高く飛び上がる。
「はあああっ!!」
気合い声と共に剣であんみつを地面に叩き落すネプギア。
「烈震剣!!」
地面落ちた、あんみつに飛び掛かって斬り付けるネプギア。
「お見事!」
攻撃を受けた、あんみつが嬉しそうに言う。
***
無名都市での修行十日目。
「はあああああああ!! 天覇凄煌剣!!」
オーラを纏ったネプギアの渾身の斬りつけがあんみつに命中するが、「軽いっ!」と言って、あんみつがネプギアの剣を押し返してしまう。
「煌の剣は一撃必殺! 一撃に全てを込めるのです!」
あんみつが厳しめの声で言うと、「はいっ!! もう一度お願いします」とネプギアが言う。
「はああああああああっ!! 天覇凄煌剣っ!!!」
先程より巨大なオーラを纏ったネプギアの渾身の斬り付けが、あんみつに命中する。
「うぐっ! それです! その気迫です!!」
あんみつが嬉しそうに言う。
「四天覇の剣、確かに授けました。これで守の修行は終わりです。後はネプギア殿が破と離を身に付けて下さい」
あんみつがネプギアに向けて言う。
あんみつが言ったのは守破離のことで以下のようになる。
守【しゅ】: 師匠の教えや型を忠実に守り、基本を徹底的に身につける段階。
破【は】: 基礎を習得した上で、自分なりに工夫を凝らして型を破り発展させる段階。
離【り】: 既存の型や流派から離れ、独自の新しい境地を確立する段階。
あんみつから教わり守を達成したので、後はネプギアなりのアレンジが必要になるのだ。
***
無名都市での修行12日目。
「…………」
ネプギアが正座で瞑想をしている。
「どうですか? 主様?」
そこにロイガーが涼やかな声で話しかけると、「あっ、ロイガーさん」とネプギアが反応をする。
「お邪魔してしまいましたか?」
ロイガーの言葉に、「いえ、ちょうど今考えがまとまったところです」とネプギアがにこやかに答える。
「良ければ聞かせていただいても?」
ロイガーの質問に、「はい、勿論です」とネプギアが答える。
「四天覇の剣はどれも斬属性なので、出来れば属性分けをしようと思うんです」
ネプギアの説明に、「属性?」とロイガーが不思議そうな顔をする。
「ゲイムギョウ界には、攻撃属性って言うのがあるんです。大きく分けて、斬る【斬】、突く【突】、叩く【打】、と魔法の【魔】の四つになるんです」
ネプギアが説明をすると、「それを四天覇の剣に振り分けると言う事ですね」とロイガーが納得する。
「大体イメージは出来たので、後は反復練習をしてみようと思います」
ネプギアの言葉に、「ならば、私がお付き合いしましょう」とロイガーが申し出る。
「いいんですか?」
ネプギアの質問に、「こう見えても邪神ですから、少しの事では動じませんよ」とロイガーが丁寧に一礼すると、執事服のまま修練場の中央に立つ。
「さあ、遠慮なく打ち込んで下さい」
ロイガーの言葉に、「わかりました。ありがとうございます」とネプギアが竹刀を持って立ち上がり、ロイガーの方に向かって行く。
「出来れば実戦に近い方が良いでしょう」
ロイガーがそう言うと、地面に丸い穴が開く。
そこから薄紫色の光が流れ込んでくる。
「これは!? システィーナのシェアエネルギー?」
驚きの声を上げるネプギアに、「女神化して、本気で来て下さい。その方が練習になります」とロイガーが微笑む。
(ロイガーさんは私の力を試そうとしている。全力で行かないと!)
そう感じたネプギアは素早く変身をして、右手にウラヌスの魂の宿ったゲハバーンを変形させた黒いM.P.B.Lを構える。
「意気軒昂! 開け昂次元!!」
ネプギアの背中に薄紫色の昂翼が生える。
その昂翼は以前よりも大きくなっていた。
ネプギアの成長に合わせて昂翼も大きくなっていくのだ。
「よい力です。私は動きませんので、存分に技をお試し下さい」
ロイガーがそう言うと、「それじゃあ、遠慮なく行きますっ!」とネプギアがプロセッサユニットのブースターを全開にしてロイガーに肉薄する。
「紫昂剣っ! 天覇凄煌剣・炎!!」
黒いM.P.B.Lが巨大な赤い魔力の塊を纏うと同時にロイガーに袈裟切りを当てる。
「むうっ……!? やりますね」
驚きの声を上げるロイガー。
「続けて行きます! 紫昂剣っ! 天覇神滅突き!!」
ネプギアは高速で近づくとM.P.B.Lで素早い無数の突きを繰り出す。
ネプギアの高速剣技の突き技シルヴァーティルだ。
「はあっ!」
ネプギアが続けて素早い踏み込みで突き抜ける。
今度は威力重視の突き技ルミナ・アージェント。
「たあっ!!」
更に振り返って素早い踏み込みで突き抜ける。
同じく威力重視の突き技ルミナ・プルマージュ。
「はあああああ!!!」
どんどんスピードを上げて行くネプギア。
「昂翼天翔!!」
最後に昂翼天翔でロイガーを打ち上げる。
「なかなかの速さですね」
落ち着いた声で言うロイガー。
「次行きます! 紫昂剣! 天覇封神剣!!」
ネプギアが再びプロセッサユニットのブースターを全開にしてロイガーに近づくと、以前と同じように強烈な孤月剣の連続技を繰り出す。
「くうっ! 良い威力です!?」
驚きの声を上げるロイガー、少し余裕が無くなってきている。
「孤月! 昂翼天翔!!」
最後に昂翼天翔で大きく飛び上がりながら孤月剣を決める。
「流石はハスター様が見込んだだけのことはある……」
ロイガーがそう言うと、「最後です!! 紫昂拳! 天覇断空烈拳!!」とネプギアが叫ぶ。
同時にGビットが現れ、「Gビットハリケーン!!」とネプギアが叫ぶとGビットがを竜巻のように相手の周りで回転し、エネルギーの渦を生み出しロイガーを完全包囲する。
「うおっ!!」
竜巻に巻き込まれ打ち上げるロイガー。
「ギアナックル!! ダブルスレッジハンマー!!」
浮き上がったロイガーにネプギアが両手を組んで振り下ろすハンマーパンチを食らわせて叩き落す。
地面に叩きつけられるロイガーにネプギアが素早く接近する。
「私のこの手が光って昂る! あなたを倒せと昂揚する!!」
ネプギアが右手を掲げて叫びを上げる。
同時にネプギアの右手が薄紫色に輝く。
「紫昂ぉぉぉぉぉ拳!! シェアリィィィィィングゥゥゥゥゥゥゥ!! フィンガァァァァ!!!」
ネプギアはそう叫ぶと、ロイガーの顔を地面ごとを右手のアイアンクローで掴む。
ネプギアに掴まれたロイガーの顔がミシミシと音を立てる。
「セイクリィィィィィィッド・ブラストォォォォォッ!!」
ネプギアの雄叫びと共に、ネプギアの手のひらが大爆発を起こす。
「ぬおっ! やりますね!?」
驚愕の声を上げるロイガー。
「ふうっ……ふうっ……いかがでしょうか?」
ネプギアが肩で息をしながらロイガーに尋ねると、「合格です。大変素晴らしい技でした」とロイガーが丁寧に一礼をする。
パチパチパチパチ……
続いて、何時の間にか来ていた、あんみつが拍手を鳴らす。
「ネプギア殿。四天覇の剣を自分なりのアレンジ、お見事な破です」
あんみつがそう言うと、「ありがとうございます」とネプギアが一礼する。
「見事に攻撃属性を分けましたね」
あんみつが言うと、「はい、こんな感じにしてみました」とネプギアが説明をする。
ネプギアの説明は以下のようになる。
紫昂剣・天覇凄煌剣【魔法&武器破壊】渾身の魔法剣の一撃
紫昂剣・天覇封神剣【斬&武器破壊】孤月剣の連続で最後に昂翼天翔&孤月剣
紫昂剣・天覇神滅突き【突&武器破壊】シルヴァーティルからのルミナ・アージェント、ルミナ・プルマージュの連続剣で最後に昂翼天翔。
紫昂拳・天覇断空烈拳【打&武器破壊】ビット射出Gビットハリケーンで打ち上げ、ギアナックル・ダブルスレッジハンマーで叩き落した後にシェアリングフィンガーで追撃
「それでは修行を続けましょう。今度は私も少し動かせてもらいますよ」
ロイガーがそう言うと、先程の棒立ちとは違ってファイティングポーズを取る。
「はいっ! よろしくお願いいたします」
一礼して修行を続けるネプギア。
***
無名都市での修行29日目。
ネプギアは四天覇の剣の極め、あんみつとロイガーとの修行でメキメキと実力を上げて行った。
「見事です。ネプギア殿、これだけ強くなれれば、ノワール様にも勝機が生まれるでしょう」
あんみつが嬉しそうにいうが、「本当に大丈夫でしょうか……」とネプギアが不安そうに言う。
「何か不安なことでも?」
あんみつの質問に、「気になっているんです。初日に言われた、【煌の剣、封の剣、滅の剣、烈の剣。全てを極めし者は新たな境地に至ると】言う事が……」とネプギアが答える。
「気にし過ぎでは? 私も未だに至れておりませんし、これから時間を掛けて習得すれば良いのでは?」
あんみつが安心させるようにいうと、「そうですね」とネプギアが答える。
「自信を持って下さい。来た頃に比べて大分お強くなられましたよ」
ロイガーがそう言うと、「はっ! 兄貴は世辞が上手いなぁ! 弱ぇ、弱ぇよ!!」と後ろから声がする。
「ツァール……」
ロイガーが後ろを向くと、不敵な態度で腕を組むツァールがネプギアを睨んでいた。
「兄貴やハスター様がどう言おうが、テメェみてぇな雑魚と組むなんて、ゴメンだ。ここで死ねよ!」
ツァールはそう言うと、もの凄い速度でネプギアに向かって走り寄って来る。
「くっ!?」
両手をクロスさせて防御態勢を取るネプギア。
「くらえぇ!」
その上から構わずに正拳突きを当てるツァール。
「きゃあああああ!」
吹き飛ばされてしまうネプギア。
「くっ!!」
戦闘態勢を取ろうとする、あんみつに、「お待ちを」と右手で制するロイガー。
同時に地面に穴が開くと、薄紫色の光が漏れてくる。
「主様。申し訳ありませんが、物わかりの悪い弟を分からせてあげて下さい」
ロイガーがそう言うと、「ははっ!! 兄貴? 俺を舐めてるのか? あんな弱ぇガキに……」とツァールが言いかけると同時に三発のビームが飛んで来る。
「ちっ!」
慌てて上昇して避けるツァール。
「面白れぇじゃねぇかっ!!」
上昇したツァールが両手から緑色の弾を連射する。
「アイギスの盾!!!」
ネプギアが叫ぶと同時にネプギアの左手に銀色の盾が装着される。
ドカーーーーーン!!
ツァールの放った緑色の弾が大爆発を起こす。
「ふん! 他愛もねぇ」
そう言いながら降りて来るツァール。
着地の瞬間に何かが転がってくる。
「あん?」
ツァールが不審に思った瞬間、【ドカーーーーーン】と転がって来た何かが大爆発を起こす。
「ぐっ!? 舐めた真似しやがって……」
爆風が晴れると同時に、「はああああああ!!」と気合の叫びと共にネプギアがアイギスの盾を構えながら突っ込んで来る。
「野郎っ! 上等じゃねぇかっ!!」
ツァールはそう言うと、右足で上段回し蹴りをネプギアに放つ。
ガキンッ!!
ネプギアのアイギスの盾とツァールの上段蹴りがぶつかり合い激しい音を鳴らす。
「捕らえて! メデューサ!!」
ネプギアがそう言うと同時にアイギスの盾から機械式のアームが何本も出てきてツァールの右足を掴む。
「ちっ!」
舌打ちをするツァール。
「紫昂剣・天覇凄煌剣・光っ!!!」
ネプギアがM.P.B.Lを振り上げながら叫ぶとM.P.B.Lのブレード部分に巨大な白いオーラが溜まる。
「ごめんなさいっ!」
ツァールに向けてM.P.B.Lを袈裟切りに振り抜くネプギア。
「うおおおおっ!?」
驚愕の声を上げるツァール。
「やった!」
喜びの声を上げるネプギアだが、「効かねぇよ!」とツァールが言いながら、ネプギアの頬を殴りつける。
「くうっ!?」
思いっ切り吹き飛ぶネプギア。
「ちっとは効いたが、この程度かよ? この十倍やられても俺は倒せねぇよ」
首を左右に【こきっこきっ】と鳴らしながら悠然と立っているツァール。
「今度はこっちから行くぜ!!」
高速でネプギアに肉薄するツァール。
「くっ!!」
アイギスの盾で防御をするネプギア。
「オラオラオラァ!!」
ツァールが叫びながら両手でパンチのラッシュをネプギアに食らわせる。
(くっ……一撃必殺の煌の剣が効かないなんて……)
攻撃に耐えながら必死に次の手を考えるネプギア。
「テメェなんて、四人ぐらい束になっても俺には敵わんねぇよ!!!」
そう言いながらラッシュを更に速めるツァール。
(四……束……あっ!)
ネプギアはツァールの言葉に何かを閃く。
「コイツで止めだ!!」
ツァールはそう言うと、右手を大きく振りかぶる。
「女神フリッグの盟約に従い万物から護る聖なる盾を!」
ネプギアが呪文を唱える。
「おらぁ!!!」
ツァールの拳ネプギアに迫る。
「ユニバース・キャンセラー!!」
ネプギアが球状のバリアに包まれる。
impossible
ツァールの攻撃を無効化する。
「煌、封、滅、烈。今こそ四つの天を束ねる時!!」
ネプギアがM.P.B.Lを高く掲げる。
「何だか知らんがやらせねぇ……」
ツァールがそこまで言うと、【ズキューンズキューンズキューン!!】とM.P.B.Lからビーム発射される。
「ぐっ!?」
直撃を食らうツァール。
ズキューンズキューン!!
ズキューンズキューン!!
同時にネプギアが放ったGビットがツアールを囲み集中砲火を食らわせる。
「紫昂拳・天覇断空烈拳!!」
ネプギアがそう言うと、「Gビットハリケーン!!」と続けて叫ぶ。
するとGビットがを竜巻のように相手の周りで回転し、エネルギーの渦を生み出しツアールを完全包囲する。
「なんだと!?」
竜巻に打ち上げられるツアール。
「紫昂剣・天覇神滅突きっ!!」
打ち上げられたツアールに向けて飛び上がったネプギアが高速の突き抜け攻撃を連続する。
Gビットも合わせて連携して攻撃を続ける。
「うぐっ!?」
苦悶の声を上げるツァール。
「昂翼天翔っ!!」
昂翼を広げ回転しながら上昇しツァールを更に打ち上げるネプギア。
「紫昂剣・天覇封神剣!!」
ネプギアが叫びながらGビットと共にツァールを追撃する。
今度は孤月剣の連続をツァールに当てるネプギア。
Gビットの連携攻撃も更に続く。
「孤月! 昂翼天翔!!」
続けて昂翼天翔で大きく飛び上がりながら孤月剣を決める。
「ぐあああああああああ!?」
苦悶の声を上げるツァール。
更にツァールを追撃するように上昇するネプギア。
「地、水、火、風、氷、雷、光、闇!! 偉大なる八大精霊よ! 我が剣に宿れ!! エレメンタル・ポゼッション!!」
上昇しながら呪文を唱えるネプギア。
【エレメンタル・ポゼッション】は全属性の力を借りた超攻撃力アップ魔法。
M.P.B.Lが巨大な七色の光に包まれる。
「紫昂剣・天覇凄煌剣!!!」
巨大な光を纏ったM.P.B.Lでツァールを袈裟切りにして叩き落す。
「うわああああああああああああ!?」
絶叫を上げるツァール。
「私のこの手が光って昂る! あなたを倒せと昂揚する!!」
ネプギアがM.P.B.Lをポーチに収納し右手を掲げて叫びを上げる。
同時にネプギアの右手が薄紫色に輝く。
続けて急速に落下していくツァールをプロセッサユニットのブースターを全開にして追いかける。
「紫昂ぉぉぉぉぉ拳!! シェアリィィィィィングゥゥゥゥゥゥゥ!! フィンガァァァァ!!!」
ネプギアはそう叫ぶと、ツァールの顔を空中で右手のアイアンクローで掴む。
ネプギアに掴まれたツァールの顔がミシミシと音を立てる。
ドゴーーーン!!
同時に地面に衝突するネプギアとツァール。
続けて、「セイクリィィィィィィッド・ブラストォォォォォッ!!」ネプギアの雄叫びと共に、ネプギアの手のひらが大爆発を起こす。
更にGビットが連携して集中砲火を食らわせる。
「これが四天覇を束ねた覇王の剣!! 名付けて! 紫昂剣・紫天覇王剣っ!!!」
ネプギアが堂々とポーズを決めながら叫ぶ。
「紫天覇王剣……なんと壮絶な剣……これが新たな境地に至ると言う事なのか……」
あんみつが呆然としながら呟く。
「……流石はハスター様が見込まれた方だ想像以上ですよ」
ロイガーもまた呆然としていた。
こうして、ネプギアは無名都市の修行で、四天覇の剣とそれを束ねる紫天覇王剣を習得したのだった。