新・昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2 作:ゆーじ(女神候補生推し)
G.C.2021年5月30日 日曜日。
ゴッデスファイト決勝トーナメント当日と言うこともあり、コロシアムには観戦客が殺到していた。
その上空をロムとラムがスキーズブラズニルことサーフィン・ラムに乗って飛んでいる。
ラムは楽しそうに立っているが、ロムは怖いのか座ってラムの足にしっかりしがみついていた。
「うっひょーーー! 楽しーーーーっ!!」
笑顔でスキーズブラズニルを操縦するラムに対して、「は、速いよラムちゃん(おろおろ)」とロムが怖がっている。
「こんなの全然遅いわよー! もっと飛ばすわよー!」
ラムが更に楽しそうにスキーズブラズニルのスピードを上げると、「はわわわわわわわっ!?」とロムが目を回してしまう。
「よーーし! このまま地面すれすれを飛ぶわ!!」
ラムはそう言ってとんぼ返りをすると地面に衝突するぐらいのスピードで急降下する。
「きゃーーーー!! すごーい! はやーい!!」
ラムは思いっきり楽しそうにしているが、ロムはもう言葉も出ないようだった。
ズガーーーーーン!
「ねっぷうぅぅぅぅぅぅ!?」
激しい衝突音と共に絶叫が響き渡る。
「あれ? 何か当たった?」
スキーズブラズニルを止めて首を傾げるラム。
「ど、どうしたのラムちゃん(はらはら)」
ロムが心配そうに尋ねると、「何かに当たったみたい。これってひき逃げかな?」とラムが首を傾げる。
「逃げて無いから、ひき逃げじゃないと思う(ぴこーん)」
ロムがそう言うと、「こういう時ってどうするんだっけ? 警察? 病院? 消防署? それとも葬儀屋さん?」と言ってラムが腕組みしながら首を傾げる。
「多分、応急処置だと思う」
ロムの言葉に、「それだわ! 流石ロムちゃん、天才よ!」とラムが嬉しそうに言う。
「えへへ(てれてれ)」
ロムがそう言って照れると、「応急処置って言うと、あのコブをどうにかすればいいのよね?」とラムが轢いた人物に出来ている大きなコブを指差す。
「痛そう(ひりひり)」
ロムがそう言うと、「とりあえず触ってみましょう」とラムがコブを豪快に鷲掴みする。
「にぎゃーーーーーーーー!?」
轢かれた人物が大声で絶叫を上げると、「あれ? 違ったかな? 叩いた方がいいのかしら?」と持っている杖でコブを叩く。
「うごーーーーー!」
轢かれた人物が更に絶叫を上げると、「ラムちゃん、コブが増えちゃったよ?」とロムが首を傾げる。
「おかしいわね? どうしたらいいのかしら?」
ラムが不思議そうに首を傾げると、「悪性腫瘍は切り取るのが一番って、お姉ちゃんが言ってたよ(ぴこーん)」とロムが言う。
「それよ! やっぱりロムちゃん天才ね!」
ラムがそう言うと、「氷剣アイスカリバー!」と続けて巨大な氷の剣を呼び出す。
「ロムちゃん、ちょっと押さえてて。今から一刀両断するから」
ラムがそう言って氷の剣を振り上げると、「オッケーだよ、ラムちゃん」とロムがオーディンから貰った植物を操る珠、プラントボールから無数のツタが出てきて轢かれた人物の四肢を拘束する。
「ひっさーーーーーーーーつ!!」
ラムがそう言うと、「わわわわわわわ!! 待ったーーー! ちょい待ってーーー!!」と轢かれた人物が大声を上げる。
「あれ? よく見るとネプテューヌちゃん?」
「本当だ? ネプテューヌちゃんだ」
ラムとロムがネプテューヌの姿を確認すると、「危うく試合前に潰されるかと思ったよー」とネプテューヌが安堵の溜息を吐く。
「なーんだ。ネプテューヌちゃんならいいやー」
「そうだね。ネプテューヌちゃんならいいよね」
ラムとロムがそう言うと、「えー? それどんな扱いー?」とネプテューヌが不満顔をする。
「だって、ネプテューヌちゃんって殺しても死なないってお姉ちゃんが言ってたもん」
ラムがそう言うと、「殺せたら褒めてくれるとも言ってたよ(にこにこ)」とロムが続いて笑顔で言う。
「ブランってば、この子達に何教えてるのさー?」
ネプテューヌが不満そうに腕組みすると、「タダでさえ昨日は寝不足なのにさー」と続けて眠そうな声を出す。
「昨日早く寝なかったの?」
ロムの質問に、「ちょっと、ぷるるんとくんずほぐれつな感じでね」とネプテューヌがお茶を濁すように言うと、「わたし達もシーシャとくんずほぐれつしたわ!」とラムが元気よく言う。
「え? そんな児童ポルノ染みた……」
ネプテューヌがそこまで言うと、「スーパーヘンタイぐるぐる回転落とし五回ぐらい決めたわ!」とラムが元気よく言う。
「シーシャさん、ぴくぴくして動かなかったね(にこにこ)」
笑顔で言うロム。
一回の約束が何故か五回になっていたようだ。
「うわー……あのエグイの五回も? ブラン不戦勝なんじゃないの?」
気の毒そうに言うネプテューヌ。
「ねぷちゃーん、どこー?」
そこに間延びしたプルルートの声が聞こえてくる。
「おーい! ぷるるん、ここ!」
ネプテューヌが手を振ると、プルルートがトコトコとノンビリやってくる。
「あたし達、第一試合だからぁ~、急いで欲しいってエフーシャさんが怒ってたよ~」
まったく危機感の無いプルルートの台詞だが既に試合時間は始まっていた。
「おおうっ! もしかして、わたしの方が不戦敗の危機!?」
慌てるネプテューヌだが、「じゃあ、お昼寝して不戦敗にしょうか~?」とプルルートがのんびりと言う。
「いやいや! 不戦敗なんかしたらプラネテューヌのシェアがだだ下がりだし、かわいーすんも激おこぷんぷん丸だよ!!」
顔を青くするネプテューヌに、「そう言う事なら、わたしにお任せよ!」とラムが両手を腰に当ててドヤ顔を決める。
「メギンギョルズ!!」
ラムがそう言うと右手でネプテューヌ、左手でプルルートと軽々と抱える。
「いっくわよーーーーー! サーフィン・ラム最大速度ーーーー!!」
ラムがスキーズブラズニルに乗って、もの凄い速度でコロシアムの上空に飛び上がる。
「この辺で良いかしら? いいわよね多分」
ラムはそう言うと、おもむろにネプテューヌとプルルートを手放す。
急速に落下していくネプテューヌとプルルート。
「……これ以上は待てないな。不戦……」
エフーシャがそう言うと、「ねっぷぅぅぅぅぅぅぅ!? 待ってーーーー!?」とネプテューヌの絶叫が聞こえて来る。
ずがーーーーん!!
某犬神家の一族のようにコロシアムの床に突き刺さるネプテューヌ。
その上にプルルートが墜ちて来る。
「ねぶっ!?」
思わず呻き声を上げるネプテューヌ。
「どういうことだこれは?」
エフーシャが怒りをかみ殺した声で言うと、「お昼寝?」とプルルートが首を傾げる。
「違うって!! 主人公オブ主人公! ネプテューヌここに見参!! わたしの活躍に刮目せよ!!」
ネプテューヌがハイテンションで言うと、「……仕方ない。試合を始めるから変身しろ」と呆れ顔で言うエフーシャだった。