新・昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2 作:ゆーじ(女神候補生推し)
G.C.2021年5月30日 日曜日。
ゴッデスファイト決勝トーナメント。
第一試合は百発百中スナイパーのユニと鉄壁の守りを持つうずめのチームVS高い攻撃力と機動力を誇るネプテューヌと強力な蛇腹剣と魔法を使いこなすプルルートのチーム。
「さて! あわや不戦敗かと思われたパープルハート様のチームですが、無事に上空から参上しました!」
デンゲキコの試合に、「何かトラブルでもあったのでしょうか?」と心配そうな声を出すファミ通。
「どうなんでしょう? ネプテューヌさんとプルルートさんのことですから、大したことでは無いと思いますよ」
イストワールが冷静に答えると、「何だかアッサリしてますね。もう少し怒るものだと思っていましたが?」とファミ通が質問すると、「ネプテューヌさんとプルルートさんのことは神次元の私に任せていますから。お陰様で毎日規則正し生活で肌の艶も良く胃の痛みなくなりました」とイストワールが笑顔で答える。
「そう言えば、最近は調子良さそうですね、イストワール様……」
ファミ通がやや呆れ顔でイストワールを見ると、「デンゲキコさん、そちらに神次元のイストワール様はいらっしゃいますか?」とデンゲキコに声を掛ける。
「居ますけど、もの凄く調子悪そうですよ? 顔色悪くてうずくまっています」
デンゲキコが気の毒そうに言うと、「出来たら、一言コメントをお願いします」とファミ通が要望する。
「とのことですが、一言いただけますでしょうか?」
デンゲキコが申し訳なさそうに神次元のイストワールにマイクを向けると、「い、胃が痛いです……ネプテューヌさんとプルルートさん、それに神次元と超次元のプラネテューヌの復興……もう限界です……この試合にも遅刻寸前ですし……はぁぁぁ……」と神次元のイストワールが落ち込んだ声で呟く。
「とのことですが、この辺で良いでしょうか? これ以上は気の毒で……」
デンゲキコがそう言うと、「神次元のイストワール様もの凄く大変そうですね……」ファミ通が同情の声で言うと、「頑張って欲しいですね」とイストワールが正に他人事のような言い方で言う。
「あのー? もう少し気持ちの籠ったコメントを……」
ファミ通の言葉に、「私も毎日ネプギアさんの観察で忙しいです」と笑顔でイストワールが答える。
「あっ、はいそうですか……」
ファミ通はこれ以上のコメントを諦めると、「今回の試合はどのような展開になりますでしょうか?」とイストワールへの質問を変える。
「そうですね。今までの試合はネプテューヌさんとプルルートさんが圧倒的な攻撃力で相手を蹂躙してきましたが、今回は相手がユニさんとうずめさんなので、そう簡単にはいかないでしょう」
イストワールが真面目にコメントをすると、「なるほど、具体的にはどのように?」とファミ通が更に質問をする。
「恐らく、ネプテューヌさんとプルルートさんは早めに終わらせてお昼寝でもしたいでしょうし、二人共スタミナが多い方ではないですから速攻を掛けてくるでしょう。それをうずめさんとユニさんがどう凌ぐかですね」
イストワールの答えに、「速攻が通ればネプテューヌ様優位で持久戦ならユニ様が優位と言ったところでしょうか?」とファミ通が言うと、「そうですね。そうなります」とイストワールが答えた。
「それでは、ゴッデスファイトぉーー!」
審判のエフーシャが右手を大きく上げる。
「「「「レディィィィ……ゴォォォォ!!!」」」」
ユニのチームとネプテューヌのチームのメンバーの声が重なり会い、試合が開始される。
バトルフィールド中央に向かう両チーム。
「来るわ! ぷるるん」
ネプテューヌがそう言うと、「わかってるわぁ~」とプルルートが左手から稲妻の魔法を放つ。
同時に、【ズキューンズキューンズキューン!】とビームが飛んで来る音がする。
ユニの狙撃だ。
「びんごぉ~!」
楽しそうに言うプルルート。
プルルートの手から放った稲妻がビームをかき消す。
「いやらしい狙撃する子はぁ~、あの辺かしら~?」
プルルートが左手から稲妻のビームを飛ばす。
「ちっ……流石に勘がいいわね」
プロセッサユニットのブースターを全開にして攻撃を避けるユニ。
「うずめ! 覚悟しなさい!」
そう言いながらプロセッサユニットのブースターを全開にして、うずめに接近するネプテューヌ。
「それは、うずめの台詞だよー!」
言い返すうずめ。
「「はああああああああああああ!!」」
うずめの盾とネプテューヌの太刀が激しい火花を散らしてぶつかり合う。
「遠距離では、グラジオラスプレッジ様とアイリスハート様が激しい撃ち合いを見せ、接近戦ではオレンジプレッジ様とパープルハート様が火花を散らしております!」
デンゲキコの解説に、「流石は決勝トーナメント。序盤から激しい展開が繰り広げられています」とファミ通が大声で言う。
「これは膠着状態ですね」
イストワールの分析に、「そうですね。実力伯仲と言った感じですね」とファミ通が答えた。
「ネプテューヌさんとプルルートさんの速攻をここまで受け流すのは、流石はうずめさんとユニさんですね」
イストワールとファミ通が会話をしてる間にユニとプルルートの激しい撃ち合いとうずめとネプテューヌの激しい打ち合いは続いていた。
「やるじゃない! ちょこまかと!」
プルルートが焦りの声を上げる。いつもの余裕のある間延びした声では無い。
実際にユニの正確な射撃を避けて反撃をするのに大分精神を削られていた。
超長距離戦ではユニの方に分が大きいのだ。
「近づかないと埒が開かないわ!」
プルルートがそう言ってプロセッサユニットのブースターを全開するが、【ズキューンズキューン!】とユニの牽制射撃が飛んで来る。
「つうっ!?」
その一撃がプルルートに被弾してプルルートは1120のダメージを受けるとHPゲージが二割減少する。
「……まったく、ユニちゃんってば焦らし上手ねぇ~」
悔しそうだが少し楽しそうに舌を舐めずるプルルート。
「チャンス!」
その隙にユニは素早く特殊弾を装填してロックオンをネプテューヌに変更する。
「当たれ! フルンティング・パラライズショット!!」
ユニの銃から弾が発射される。
弾はうずめと交戦中のネプテューヌに命中する。
「うっ!? 体が!?」
ネプテューヌの体が一瞬止まる。
フルンティングによって強化されたパラライズショットで一発で麻痺してしまったのだ。
一瞬だがうずめにはそれで十分だった。
ネプテューヌの攻撃に圧され気味だった、うずめが一気に反撃に出る。
「いっくよーーー! 海王拳! 二倍!」
うずめがそう言うと、うずめの体が青く輝く。
「ひっさーーーーーーーーつ!! スター・オレンジ!! ほにゃほにゃほにゃほにゃほにゃほにゃぁーーーー!!」
うずめが両手で無数のパンチのラッシュをネプテューヌに当てる。
「くうっ!?」
パンチのラッシュの直撃を受けて吹き飛ばされるネプテューヌ。
「ギャラルホルン!! ほんんにゃーーーーー!」
強化されたうずめの音波が拡声器から発射されてネプテューヌに命中する。
「ああっ!?」
ネプテューヌは合計で3541のダメージを受けてHPゲージが半分近く減ってしまう。
「ようやく試合が動きましたっ! 先行はグラジオラスプレッジ様のチームです! グラジオラスプレッジ様の鮮やかな狙撃が光りましたーーー!」
デンゲキコの実況に、「先行はネプテューヌ様のチームと思われましたが、うまくユニ様のチームが凌いで隙を突いたかんじですね」とファミ通が言う。
「そうですね。非常に攻撃的なネプテューヌさんとプルルートさんは自由に動ける格下相手には滅法強いですが、自由に動けなくなると苦戦しがちですから」
イストワールが解説すると、「ぷるっち! 行くよ!」と自己バフのかかった、うずめがプロセッサユニットのブースターを全開にしてプルルートに向かって行く。
「くっ! うずめちゃん、速いわね!?」
うずめのスピードに驚きの声を上げるプルルート。
「うずめ! ハイパー全開放!! 海王拳4ばーーーい!!」
うずめが更に激しく輝くが、「早い! 早いわ、うずめ」とユニが焦りの声を上げる。
「ほおんにゃあああああああああああああああああああ!!」
もの凄い速度でプルルートに接近する、うずめ。
腕をぐるぐると回しながら既に攻撃態勢だ。
「くっ! ウィークネスバレット・エンプレス!!」
ユニが特殊弾を装填してプルルートに飛ばす。
「くうっ!? 脆弱化弾。マズイわ!」
逃げようとするプルルートだが、うずめの全速力の方が遥かに速かった。
うずめの射程圏内にはいると、「うずめ! スーパーぐるぐるパーンチ!!」とうずめの渾身の一撃が命中する。
「きゃーーーー!?」
直撃したプルルートは脆弱化弾の効果も相乗された、4821の大ダメージを受けて撃墜される。
「くっ! こうなったら圧倒させてもらうわ!」
ユニがプロセッサユニットから、リフレクタービットを全弾発射する。
「えっ!? ぷるるんが墜ちたの?」
うずめに吹き飛ばされていた、ネプテューヌが驚きの声を上げると同時に四方八方からビームが飛んで来る。
「リフレクタービット!? ユニちゃんね!」
ネプテューヌが一発一発丁寧に回避するが、「あたれーーーー!!」とユニがビーシャから買ったミサイルランチャーのビルドパーツを大量召喚してミサイルの弾幕を張る。
「くううっ!? このわたしが圧倒されている!!」
避けながらも徐々に被弾するネプテューヌ。
「本命はコイツよ! 新しい内臓破壊弾よ! シュート!!」
ユニがネプテューヌに狙いを付けて内臓破壊弾トロイを発射する。
「しまっ!?」
内臓破壊弾トロイが直撃したネプテューヌは2315のダメージを受けて撃墜される。
「えっ! ねぷちゃんが!?」
再出撃したプルルートが驚くが、「うずめ! プルルートさんは無視よ! コスオバしたネプテューヌさんを狙って!」とユニがうずめに指示を飛ばす。
コスオバとはコストオーバーの略。
撃破されて再出撃する際に、残りの戦力ゲージが再出撃する機体のコストを下回っていると発生。
HPゲージが戦力ゲージに応じて低下する。
「りょうかーーーい!」
うずめがネプテューヌの再出撃地点に全力で向かうが、「行かせないわよ!」とプルルートが蛇腹剣を伸ばす。
ズキューン! ズキューン!
「くっ!?」
飛んできたビームを避けるプルルート。
ユニのリフレクタービットを使った狙撃がプルルートの動きを制限させる。
「ねぷっちーーーー! 一騎打ちだよ!」
うずめが元気よく言うと、「いいわ。受けて立つわ!」とネプテューヌがネクストフォームに変形する。
「この一刀。ゲイムギョウ界の為に!」
「ごめーーーん! ねぷっちーーーー! 止まらないよーー! 海王拳凄すぎーー!?」
ネプテューヌの台詞の途中で、うずめが目を回しながら突っ込んで来る。
「へっ!?」
思わず目が点になるネプテューヌ。
思いっきり正面衝突をする、うずめとネプテューヌ。
「きゃーーーー!」
「はにゃーーー!」
墜落していくうずめとネプテューヌ。
「もうっ! 世話が焼けるわね!」
ユニはそう言いながらもネプテューヌに照準を合わせて、「X.M.Bモード・エンプレス!!」と最大出力でビームを発射する。
「くああぁぁ!?」
ビームの直撃を受けたネプテューヌは1815のダメージを受けて撃墜される。
ビーーー!!
試合時間のブザー音が鳴る。
「勝者、ユニチーム」
エフーシャが右手を上げて、ユニチームの勝利を宣言する。
「おおっと! 優勝候補のパープルハート様のチームがまさかの敗退だー!」
デンゲキコの実況に、「これは意外でしたね」とファミ通が言うと、「いえ、予測範囲内です」とイストワールが冷静に答える。
「予測範囲内ですか?」
ファミ通が聞き返すと、「やはり射程と攻撃手段が豊富と言うのは強力な武器ですね。ユニさんの戦い方を見ていると、つくづく感じます」とイストワールが答える。
「そうですね。ユニ様の狙撃はかなり一方的に攻撃出来てますよね」
ファミ通が同意すると、「日々の訓練の賜物ですね。後は頼りになる前衛が居れば今回のように一方的に試合を進められるでしょう」とイストワールが答える。
「確かに一方的でありましたね。ネプテューヌ様のチームは持ち味が活かせなかった感じがします」
ファミ通がそう言うと、「お二人共高い攻撃力で敵を瞬殺するのが得意ですが、逆にその攻撃力でも倒せないうずめさんのように粘れるタンクや、そもそも攻撃が届かないユニさんのような非常に射程の長い相手は苦手としていますね」とイストワールが答える。
「負けたわ。完敗よ」
ネプテューヌがそう言うが、「でも、最後の不意打ちはズルいんじゃないかしら?」とジト目でうずめを見る。
「ごめーーーん、ねぷっち。本当に止まらなかったんだよー」
うずめは両手を合わせて謝るポーズをしながら言うと、「慣れてないのに四倍とかするからよ」とユニが呆れ顔で言う。
「なに? 四倍とかって?」
ネプテューヌの質問に、「ゼウスっていうオジサンから、ポセイドンの力ってのををもらってー。それがすっごい自己バフなんだー」とうずめが簡単に説明をする。
「ポセイドンって海王よね? それだったら、わたしの方が似合うんじゃないかしら……」
ネプテューヌが残念そうに言うと、「今日は散々ね。ラムちゃんにも後ろから轢かれるし、うずめにも正面衝突されるし、厄日かしら?」とネプテューヌが溜息を吐く。
「あらぁ~? ねぷちゃんってば前も後ろもやられちゃったの~?」
プルルートが楽しそうに言うと、「ぷるるん。誤解を招くようなことを言うのは止めてちょうだい……」とあきれ顔で言うが、「まったく、ねぷちゃんは昨日あれだけ絞り出してあげたのに、もう溜まっちゃったの? いやらしいわね~」とプルルートは止まらない。
「ちょ!? ぷるるん? 止めてちょうだい! これ全国放送なのよ!?」
流石のネプテューヌも焦りの声を上げるが、「いいじゃない? あたしとねぷちゃんは全国公認よぉ~」とプルルートがネプテューヌに体を摺り寄せる。
「あああっ……胃が……胃がっっ!?」
苦しそうに吐血する神次元のイストワールだった。