流行らせたいので縛りプレイをしようと思います。 作:正体不明の筆者A
今日は週末の土曜日。本来であれば私は朝から夜までゲームに籠もりきりになるところです。
ですが私とて今を輝く女子高生。休日がゲームだけになってしまうのは味気ないと言わざるを得ません。そんな青春も悪くありませんが、私の親友達はそれを許してくれるような人たちではありませんからね。
「早苗〜こっちこっち!」
「お待たせしました。ふふ、楓も理紗も可愛いですよ」
「「いやいや」」
「この中で1番目立ってる早苗に言われたくないよね」
「早苗ってしっかり着飾るととんでもない美人なのもあって破壊力がすごいから」
そういうものでしょうか。本日は何時もの青色のベレー帽に白のワイシャツとシンプルな青のロングスカートと言うスタイルです。最近は熱くなってきていますから裸足にサンダルと涼しさを強調した感じにしてみました。
「それにしても、これからどこに向かうつもりなのですか?」
「ふふ〜んっ。そんなのもちろん、ショッピングに決まってるよねっ」
「うんうんっ。そろそろ夏シーズンだから服も欲しいし、3人でプールや海に行くための水着だって欲しいしっ」
ふむ、確かにそろそろ海水浴やプールシーズンでしたね。私はスタイルがほぼ変わりませんから水着はデザインさえ良ければ何でもいいのですが。2人が楽しそうにしているのならそれはそれで良いのかもしれません。バストはともかくお尻や身長は大きくなっていますから……あれ、目から汗が。
さて、周囲の男性方の目を惹いていますのでささっと移動することに致しましょう。私1人だけならナンパ如きくいっとやってぽいなのですが、流石に親友の手前荒事にはしたくありませんので。楓や理紗にバレないように周囲の男性達に視線を向けると、彼らは蜘蛛の子を散らすように去って行きました。そんなに私のにらみ顔は怖いのでしょうか……?
場所はどうやらこの近くにあるショッピングモールの様です。私達は3人仲良く手を繋ぎながら目的地を目指します。私は恥ずかしいからいいと言ったのですが、理紗と楓が無理矢理私を真ん中に押し込んで手を繋いできたので逃げられませんでした。さ、流石に私の親友を豪語するだけあってすさまじい連携プレイです。
「あっそうだ。早苗ってゲーム以外に何か趣味とかあるの?」
「趣味……ですか?」
「そうそうっ。私ってよく考えたら早苗の事あんまり知らないなぁって思ってさ。まぁ元々理紗経由で知り合ったって言うのはあるんだけどさぁ」
「なるほど、そう言うことでしたか。それでしたら……強いて言えばサイクリングでしょうか」
「「サイクリングっ!?」」
えぇ。何やら意外そうな反応ですが、私は昔から自転車に乗って遠くに行くのをよくやっていました。元々は家族から離れるための逃避行みたいなものでしたが、そのしがらみが無くなってからは確かに趣味と呼べるものになったかもしれません。
ちゃんと自前でロードバイクも持っていますし、サイクリング用のウェアも数着持っています。ゲームで行き詰まったりした場合は夜の風に当たりに行ったりもしますね。これが案外良い気分転換になるのですよ。
「へ、へぇ〜知らなかった……」
「理紗にも話したことが無かったはずです。どうです?今度近くの山まで走りに行きませんか?」
「う、運動不足の私には厳しい道のりだぁ……っ」
「早苗ってただのゲーマーじゃないんだよね。何時も思うけど」
ふふ、どうでしょうか。私はただ自分のやりたいことを遂行するだけの人間ですから。やりたくない事はやらない。やりたいことはやる。知りたくない事は知りたくない、知りたいことは知りたい。私と言う人間は思ったより単純に出来ているのですよ。
それにしてもまだ朝早いのに街には多くの人がいますね。今日が休日というのもあるのでしょうが、改めて街を見渡すと人の多さに驚かされます。私という存在がどこまで行っても普通の人間であると再認識出来ますし、やはり籠もってばかりではダメなことも多いですね。
「そう言う理紗や楓は休日にゲーム以外何かしているのですか?」
「私はね〜……読書?」
「いや文学少女かいっ。私の休日の過ごし方は楓とショッピングに行ったり早苗とゲームやったりで潰れちゃうからなぁ。他に何かしようって気にもならないし」
「人それぞれ個性があるのですね。私は……ここ最近はNWOの解析や周回が多いですが、それ以前は目に付いたものを片っ端からやっていましたね」
料理にお菓子作りにサイクリングにピアノ、私がやりたいと思うものをひたすらやっていた気がします。それが私という自我を構成し、私という個をこの世界に残すためならば、私は本当に何でもしただろうと断言する事が出来ます。
幸い私は努力が実るタイプの人間でしたから、どれもある程度上手くなったと思います。ですがやはりゲーム以上に本格的にやろうと思えるものが見つかっていないのも確かです。まぁ趣味と言うのは案外そういうものなのかもしれませんがね。
ちょっとうちの親友が美人過ぎる件について。
いきなりどうしたって思うけど、まぁ取りあえず聞いてってよ。いやさぁ、私って普段から楓は可愛い枠で早苗は美しい枠だと思ってるんだよ。まぁご想像通りって感じなんだけど、ちょっと私は早苗の容姿レベルを正直甘く見ていた気がする。
「……?どうでしょうか?」
「えっ……結婚しよ」
「理紗っ!?」
ここはショッピングモールにあるとある洋服屋。最初はみんなで服を見てただけだったんだけど、早苗がそろそろ新しい服が欲しいって言い出したから一緒に選んでたんだよ。
そしたらね……もうすっごい破壊力の塊が爆誕しちゃって。もうこの際おっぱいのあるなしやスタイルの良さとかは関係ない。早苗は何着ても似合うし着こなせるし、ちょっと私の乙女心がぎゅんぎゅんに悲鳴を上げてる気がするんだ。
「あぁ楓ごめんね……いやでも……おっふ」
「理紗!?だ、大丈夫っ!?」
「ぎ、逆に楓は良くこの破壊神の前に立ってられるよね……あ、やばい鼻血出てきた」
黒のビスチェに花柄の付け襟、その上から薄いレース上のケープを纏い、青い花柄のスカートを合わせて脚はシンプルな白いサンダル。そもそもいつも被ってるベレー帽がおっそろしいほど似合ってるって言うのに、雰囲気がちょっと変わるだけでこれほどの破壊力をもたらすなんて。
「ふむ……理紗的にはどれが一番似合いますか?」
「もう全部買っちゃえばいいと思うよっ!ってか私が全部買ってあげるっ!買ってあげるからお出かけや家に来る度に着て欲しいなっ!」
「理紗、一旦落ち着こ?」
あ、楓に止められちった。イケナイイケナイ、流石にちょっと内に秘めるリピドーを抑えきれなかった、使い方合ってるか知らないけど。
ん〜……やっぱり早苗がお嫁に欲しい、なんならむしろ私がお嫁になりたい。それくらい私的に理想の女性過ぎて語彙力なくなっちゃう。あぁなんで自分が女なんだろうと一瞬後悔しかけたけど、よく考えたら女なら躊躇無く早苗とスキンシップが取れると気づいて覚醒しかけた。性癖が歪む音がした気がする。
「なるほど……楓はどうですか?」
「ん〜どれもとっても似合ってたからなぁ……でも今着てるのも結構良い感じだと思うよっ」
「なるほど……まぁお金に余裕はありますし取りあえず全部買ってみましょうか」
ということでうちの親友がエグい美人な事が判明しちゃった訳だけど、本人はおっぱいのサイズが足りなくて悩んでるらしい。まぁ確かに凹凸が見えないし男装が似合うって言われる所以も分かる気がする。
いや……かぁぁ〜っ分かってない、分かってないなぁっ!むしろ早苗はこれだから良いんじゃないかっ。早苗の素晴らしいところって色々上げられると思うけど、やっぱりスラッとしてて芸術性すら感じるその輪郭が良いんだよ。
高身長のスレンダーで黒髪ロング?そうしたら後は控えめなおっぱいで全てが完璧な黄金比を形成するに決まってるよね。異論は認めない。いやまぁ早苗の事だからもしおっぱいがあろうが無かろうが私の性癖は歪みに歪んでいたと思うけど、やっぱり今の早苗が一番だと私は思うんだ。
「早苗、どうしよう。理紗が壊れちゃった」
「楓、私は何かしてしまったのでしょうか?」
「早苗は悪くないよ……多分。まぁ私でさえちょっとクラッとくる美人だからね早苗は」
「そういう……ものなのでしょうか?何分この顔や身体とは10年以上の付き合いなものですから。小学校のときから身長以外ほぼ変わっていないとよく言われます」
「えっ小学校の時からこの美人っぷり……へぇっ?」
あ、楓が墜ちる音が聞こえた。うんうん分かるよ。私前に早苗の小学校の時の写真見せて貰ったけど、ほんと〜に変わってないのっ!ほんと良い意味で変わってない。早苗の美貌はすでに小学校時点で完成してたって事実に私は脳を焼かれた記憶がある。
私も楓も頬が真っ赤になって早苗をぼ〜っと見つめるだけの生命体になりかけたけど、なんとか2人して持ちこたえることが出来た。多分。買い物が終わったらすぐに早苗の腕を2人して抱きしめてたりしたけどセーフったらセーフっ!
「ええっと、あの、2人とも?」
「大丈夫だよ早苗。早苗に彼氏なんて作らせないから」
「え。どういうことですか?」
「早苗は私と理紗の親友だよね……?」
「え、そ、そうですけど」
「こんな国宝級の美人をどこの骨とも知らぬ男に渡すくらいなら、私と楓で貰っちゃうもんね」
「うんうんっ」
「え、えっ?ちょ、いきなり2人ともどうしたのですかっ!?」
私の親友2人が壊れてしまいました。いや、この場合おかしくなったと言うべきかもしれませんが……なぜか貞操の危機を感じる気がするのです。気のせいだと思いたいです。
そんなおかしくなってしまった2人に両腕を抱きしめられながら、私達は引き続きショッピングモールを歩いています。ん〜……せっかくここまで来たのですから何か食材を買って帰りたいですね。まだ今日の夕ご飯の献立を決めていないのです。取りあえずハンバーグを手作りするのは決まっているのですが……
「理紗、楓?え、えっと、私まだ今日の夕ご飯の献立を決めていないのですが、何か提案はあるでしょうか?ハンバーグだけは決まっているのですが」
「取りあえずアサリの味噌汁は確定かな。後白いご飯にごまドレッシングのサラダ、少量でナポリタンでも作ってハンバーグの下に敷いてあげるとなお良し」
「分かる〜っ。飲み物にコップについだ牛乳なんてあれば完璧だよねっ」
え、えっと……なんで2人ともそんなに目がキラキラしているのですか?まるで今晩食べに来ますとでも言っているようにしか見えないのですが?え、私1人用のご飯を聞いたつもりでしたのに。あれ、もしかしなくても特大の地雷を踏んだ可能性がありますか?
ま、まぁ提案自体は悪くないと思います。栄養バランスも取れていそうですし量もしっかり確保できると思います。い、一応ものすごく、ものすご〜く嫌な予感がしますので、材料を余分に買っていくことにしましょうか。
「……」ワクワク
「……」ワクワク
……だ、大丈夫、ですよね……?さ、流石の私も2人がかりで来られてはどうしようもないのですよ?ここはゲームの世界ではないですし2人は親友ですから荒事にも出来ないのですよ?あれ、もしかして何か致命的な詰み方をしましたかこれ……?
メイサリの脳が破壊された気がしますがきっと気のせいでしょう。まぁさか念のためにと保険のために入れておいたR-15タグとガールズラブタグが活躍するような機会なんて来ないはずで。来ない……はず……です…。