流行らせたいので縛りプレイをしようと思います。   作:正体不明の筆者A

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 私、思う事があるのです。やっぱりある程度の長さにして完結させた方が物語として綺麗じゃ無いかと。
 一部の方は理解されていると思いますが、この話はアニメ版をベースに作られています。具体的に言うならアニメ第1期に相当する内容なんですね。自ずと着地点は決まってくると思います。


黒聖女と第2回イベント②

 

 

 フィールド探索において必要なものは何でしょうか。私はマンネリにならないようにする事と見逃さない事が大事だと思っています。

 今回の探索イベントは7日間と言うあまりにも長い期間をかける事になります。するとどうしてもマンネリと言うのが起こってしまう訳です。これの恐ろしいところはどんなに頑張ろうと飽きている状態なのでやる気が出ないと言う点にあります。

 私達は今回3人で30枚という膨大な枚数を集める必要があります。最終的に私とサリーでローラーかけて探し回れば何とかなりますが、出来る事なら皆の力を結集して集めたいところだと思います。

 

「そうなると……私のスタイルは非常に不適合だと言う事がよく分かります」

「そうなの?」

「えぇ……何せ私はソロ専用のスタイルを貫いているものですから、このゲームダメージがほぼ無いとは言えFF(フレンドリーファイア)があるのですよ」

「あぁ〜……リーフその火力でも死んじゃうのか」

「まぁそれだけって訳でもないのですが、個人的に私はある程度自由行動とサポートに回った方が都合が良いのでは?という風に思っています」

 

 イベントが始まり、私達は専用ステージの平原を歩きながらそんな話をしていました。皆さんほぼ気にしていらっしゃらないでしょうが、実はこのゲーム超極小ではありますがFFがあるのです。極小と言うか1ダメージなのですが、実はVIT0の段階でも1ダメージに抑えられるように調整されているだけで、VITがマイナスの値に突入するとダメージが増える仕様なのです。

 そして私のVITは−255。当然その被ダメージも恐ろしいことになります。私のスタイルが大乱闘のマルチスタイルと相性の悪い理由です。まぁ味方の攻撃にみすみす当たる程私も舐めた戦い方はしていませんが、どうしても事故というのは起こってしまいますからね。

 

「ですので、私色々と考えてみました」

「おぉ、例えば例えば?」

「ボス戦は主にメイプルとサリーでやってもらいます。道中の雑魚戦は私が処理します。ボス戦にパーティ単位で突入した場合は私は遠方からサポート特化で攻撃に巻き込まれないようにします。こうして役割をはっきりスイッチさせることで最悪のリスクを回避出来ると言うわけです」

「なるほどね〜。さしづめ今回は私とメイプルが活躍する番って訳だ。くぅ〜腕が鳴るぅっ!」

 

 私は攻撃の回避とサポートにだけ焦点を当て、ボス戦を2人が担当して行う。私はそれ以外の戦闘を代わりに終わらせる。特段難しい事を言っているわけではありません。

 そして時折私は単独行動をしてメダルを集めに行く。今更これで不覚を取るなんて真似をするつもりはありません。そんなことをするくらいなら引退して詫びます。また別垢を作って縛り無しで修行し直すまでです。

 

「そもそも私だけが無双してもメイプルやサリーが楽しめないでしょう?私達はパーティですしサリーは初陣になる日です」

「さっすが私の親友。よく私の事分かってるじゃん」

「ふふ、私の初めての『親友』ですからね。私の不手際で仲違いするわけにはいきませんから」

「な、何か親友の文字に含みがあるような……あ、えへへぇ」

 

 メイプルが何かに気づきかけたので頭を撫でて誤魔化しておきます。ふ、私もこう言ったキザな態度ってものに抵抗がなくなってきましたね。人間やはり振り切れることが必要みたいです。

 ふむ……メイプルは移動速度が遅いですから私が運ぶのもありですね。え、どう運ぶかですか?そんなのお姫様だっこで決まりでしょう。私も武器は使えませんが魔法で抵抗する事はできます。そもそも私は魔法でも物理でも戦えるビルドですからね。メイプルを抱っこして戦う事くらい造作もないのです。

 

「ぇ、はぇ……っ?」

「……おっと。いけませんね。私考えたら即実行してしまうタイプでした」

「あわわわ、リーフちょっと大胆すぎるって……っ!」

 

 ふむ……無意識的にメイプルを抱っこしていました。メイプルの真っ赤な顔がすぐ近くにあります……これはもしや誘われているのでは?真っ赤な顔、少し潤んだ瞳、弱々しく私の肩を掴む腕……ふむ、やはり誘われているようですね。

 

「ぁ、ぇ…んんっ!?」

「り、リーフっっ!?」

「ちゅっ……ぷはっ……まったく、メイプルがそんな顔をするから悪いのですよ」

「あわわわわ……っ!わ、私抱っこされながらキスされて……きゅぅ〜……っ」

 

 あれ、メイプルが目をぐるぐるさせて気絶してしまいました。まだまだウブなメイプルには刺激が強かったですかね。いやサリーはサリーで顔が真っ赤です。どうやらいつも通りやり過ぎてしまったようですね。いやはや愛情の出力と言うのは難しいものです。

 

「リーフ。ちょっと落ち着こ?」

「私はいたって平常だったのですが……制御とは難しいものです」

「愛を覚えた悲しきモンスターじゃんそれ」

「実際愛を知らないモンスターだったのですから当然でしょう?」

「開き直るなぁっ」

「それとも……もしや期待されていたりするのですか?」

「え、そんなわけ……んんぅっ!!?」

 

 

 

 ダウンしてしまった2人を担ぎながら私は引き続き探索をしています。人間やれば出来るものですね。抱っこしながらおんぶ等という意味不明な挙動を実現できるとは思ってもみませんでした。

 あぁご安心ください。実質重量が倍以上になり両腕も当然の如く埋まっていますが、これでも私は戦う事が出来ます。丁度良いタイミングです。今からそれを証明いたしましょう。

 

「ふむ……ここどうやら落とし穴になっているようですね」

 

 私は平原の道になにやら落とし穴を見つけました。見たところ下に広大な空間があるご様子。こういったところにメダルと言うのがあると相場が決まっています。

 私は颯爽と中に飛び込みます。予想通りそこにあったのは広い空間と1つのドア。どうやらボス戦のみのエリアみたいです。私は改めてメイプルとサリーの2人を固定し直すと、そのボス部屋の扉を魔法で吹き飛ばしました。おっと出力をミスってしまいましたね。まぁ良いでしょう。

 

「ほう、やはりボス戦ですか。では2人が起きる前に……いざ速攻っ!」

 

 ボス戦です。やることは変わりません。敵の攻撃を回避して敵に攻撃を当てる。ただそれだけの簡単なお仕事です。動き自体は早いですが私の芯を捉えることは出来ないようですね。

 

「【エクスヒール】っ!【狂気反転】っ【デーモンコア】っ!」

 

【デーモンコア】は科学術に分類される攻撃魔法です。モーション自体は敵に青白い光線を放つだけなのですが、効果と威力はまさに絶大。直撃した相手に科学汚染を付与する事もできるお手軽狙撃魔法です。名前の由来に触れてはいけません。

 

「ふ、あっけないものですね。さて、報酬を受け取りませんと……」

 

 報酬は銀メダル3つですか。まぁこんなものでしょう。このフィールドは見たところかなり広いご様子ですので、急がずとも自然と30枚は集まるでしょう。最悪他人からぶんどれば大体何とかなります。サリーも多分そうするでしょう。

 

 

 

「見つけた枚数は〜……8枚かぁ」

「思ったよりも渋いですね。私も探索結界フル動員で探しているのですが」

 

 今は夜。今日は8枚とまぁ上々の滑り出しといったところかな。今は手軽な洞窟で休息を取っているところ。メイプルには先に寝て貰って私とリーフで見張りをしてるって感じ。

 

「まぁ他のプレイヤーが先に持ってった可能性は否定できないけどねぇ」

「ふむ……やはり手分けして探すべきではありませんか?」

「賛成。リーフ行く?」

「えぇ。メイプルのお守りをするには私は役不足です」

 

 まぁVITの値的にそうだよねぇ。となると、明日は私とメイプルはリーフと別行動した方が良いかな。リーフが南側を、私達は雪が降り積もる山岳地帯を散策ってな感じで。

 私もそろそろ暴れたいって思ってた頃だったし丁度良いかもしれない。今日はボス戦が無いから大体の仕事をリーフに任せちゃった気もするし。

 

「分かった。その代わり、そこそこの枚数を見つけてこないとダメだからね」

「ふふ、私を誰だと思っているのですか?」

「リーフがどや顔してる……珍し」

「私気がついたのです。誇ることを少しは覚えるべきではないかと」

 

 いややっとかいっ!?とツッコミを入れるのは野暮ってもの。なにせ私はリーフの親友だからねっ。親友だからこそリーフがどういう子かっていうのもよく分かる。だからこそって言うのかなぁ。私としては内心とっても複雑ではあるんだけど……

 

「……リーフ?そろそろ寝ても良いんだよ?」

「私はゲーム内で48時間は睡眠無しで動けます。サリーこそ早く休むべきです」

「うむむ、説得力の塊」

「ふむ……なるほど、寝かしつけて欲しいと」

「いや違うよっ!?」

「なんだ、サリーってば私に甘えたいだけだったのですね。仕方ありません。他でもないサリーの頼みなのですから」

「いやだからちが……ふにゃぁ……っ」

 

 や、やばい……これ確実にダメ人間への道を突き進んでる気がする。誰だよこの甘えさせモンスター生み出したの。私だったわ。他でもない私が生み出したモンスターだったわ。いやもうほんと撫で加減が絶妙って言うか私のツボが完璧に押さえられてるって言うか。

 

「ふふ……観察は得意分野なのですよ」

 

 ふ、ふにゃぁ〜〜っ。こ、これダメになりゅぅ〜〜っっ……!!

 

 




前書きの続き
 私って長編を書くとどっかでぐだぐだするという性質があります。グダるとどうなる?投稿頻度が落ちてモチベが落ちるんですね。それで何度も作品やアカウントを投げ続けて来た過去があります。
 ですので今回は明確に目標を決めました。この作品はアニメ第1期のラスト、つまり第4回イベント終了後にて完結させます。元より目標話数を37話から40話程度にするつもりだったので丁度良いかもしれません。リーフはあともう一段階壊れる予定なので皆さんお楽しみにしててくださいね。
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