流行らせたいので縛りプレイをしようと思います。 作:正体不明の筆者A
私達のギルドである楓の木が遂に誕生しました。私は身内以外のメンバーとはほとんど面識がありませんので、取りあえずは皆様とのコミュニケーションを取るところから始めたいと考えております。まずは……
「…そこでまず俺のところに来るあたりいい性格してるぜ」
「うふふ。よくも私の事を掲示板で貧乳呼ばわりしましたね。取りあえず決闘100本耐久でもしておきますか?」
「流石に死ぬわっ」
「大丈夫です。これでも私回復職ですので、疲れても疲労回復して戦い続けられますよ。私気になってたんですよね。メイプル以外の大盾使いがどれくらいの耐久をしているのかを」
「俺を人体実験の材料にしないでくれっ!!」
ということでこちらクロムさんです。開幕のトークの掴みはぼちぼちと言ったところでしょうか。まぁいずれ決闘100本耐久はするつもりですが。貧乳煽りの罰は万死に値するのです。
「とまぁ半分の冗談はどうでも良いとして……」
「いや半分は本当なのかよ怖ぇよ」
「クロムさんには私の方からもいくつか伺いたい事があるのです。主に掲示板における各派閥の話しとかを」
「まぁ概ねそんな事だろうとは思ってたがな。とは言ってもリーフもそれなりの情報通だと聞いたことがあるんだが」
「まぁそれもまた戦略の一つですからね」
ですが私だけで全ての情報を追いきれる筈がありません。故に他者からの情報と言うのは金よりも重いと考えているのです。
「分かった。まぁ与太話適度に聞いて貰って結構だ。俺もまぁ所詮は人の又聞きを話してるみたいなもんだしな」
「ありがとうございます。お礼に貴方にお勧めのスキルが取れる場所をお教えしましょう」
「おっそれは助かる。このギルドだと主にメイプルのせいで影が薄くなりそうでな」
「あの子を大盾使いとしてカウントするのは間違っていますし何も問題ありません。それにせっかく私の仲間になってくださったのですから、それはもうリアルに戻れないくらいの人間卒業劇を出来る位に鍛えて差し上げます。安心して下さい。流石に盾からビームは出ませんから」
「いや盾からビームは出ねぇよ普通」
「メイプルは盾からビームもブレスも出ますので」
「やっぱあの子おかしいんじゃ無いのかな……」
それは大いに同意ですね。
「
「でしょ〜?使い方によってはかなり強いスキルになると思うんだよねぇ」
「えぇ。悪用のしがいがあるとも言います」
次に訪れたのはカナデくんのところです。彼からは装備に付与されているスキルについて伺う事になりました。
その名も【
さて、勘の良い皆様ならもうすでにお察しでしょうが、私は既にこのスキルが大変悪いことができるスキルであると考えております。何せこのNWOには専用スキルまで含めて多種多様なスキルが存在しております。
例えばですが、分類としては【狂気反転】も魔法の分類です。あれは攻撃魔法では無く補助魔法と言う扱いになっておりますが、もし【
それに加えてまだ完全に仕様を把握出来ては居ませんが、このスキルはゲーム内に存在する全ての魔法からランダムな一つを選択すると言う仕様の可能性がかなり高いです。つまり私が所持している魔法の全ても発現する可能性が高いと言う事になります。
「ふふふ。やはりメイプルが呼んでくるメンツは特徴的な方が多いようですね」
「トッププレイヤーのお眼鏡にかなったのなら何よりだよ。にゅふふ」
「えぇえぇ。悪用できるものは悪用してなんぼと相場が決まっていますからね。安心して下さい。カナデくんにしか出来ない重要な役目をただいま思いつきましたので」
「それは楽しみだねぇ。ボクの力が役に立つなら、精一杯それを使わせて貰おうかな」
カナデくんはそう言うととても悪そうかつ胡散臭そうな表情を浮かべていました。きっと私も同じ表情をしていたと思います。遠くでチラ見してるメイプルがブルブルと震えているのが印象的でした。
「ふむ……取りあえず決闘一本挟んでおきますか?」
「お、おかしいな……強者に挑めると言うのは素晴らしいことの筈なのに震えが止まらない」
「武者震いというものではありませんか?」
「恐怖の間違いだと思う」
次に訪れたのはカスミさんのところです。開幕の決闘申し込みは断られてしまいました。残念です。後で魔改造してから再挑戦することにしましょうか。別に私は戦闘狂ではありませんが、やはり強者との手に汗握る戦いは何時やっても楽しいですからね。相手が強ければなお良しです。
「とまぁオープニングトークでがっちり心を掴んだところで」
「掴まれたのは恐怖の感情だけだと思うが?」
「細かいことを気にしてはいけません。して、カスミさんはメイプルとどこで出会ったのですか?」
「カスミと呼び捨てにしてもらって構わないよ。メイプルサリーと出会ったのは第二回イベントの砂漠エリアの事でね」
どうやらカスミはそのタイミングで主にメイプルに勝負を挑もうとしたらしいですが、そこでサリーが乱入しもみ合いになった結果、紆余曲折あってトラップにはまりダンジョンを共同攻略することになったのだとか。
そこでメイプルの覇気に当てられて仲良くなった結果フレンドになったとのこと。私がマップボーダーで暴れている間にそんなことが起きていたとは。あの時の私は開眼した喜びで半ば我を忘れていましたから。
「それにしても、リーフはあの二人とパーティを組んでいたのだろう?」
「えぇ。あの時は少々別用で留守にしておりまして。まぁ後で色々と分かると思いますよ」
「恐らく碌な事では無いんだろうが……君の活躍は色んなところで耳にしているからね」
「まったく、私の本職はこれでも補助兼ヒーラーだと言うのに、皆さん私の事をなんだと思っているのでしょうか」
「一度鏡で自分の顔を見ることをお勧めするよ。どこに第一回イベントでプレイヤー数千人を亡き者にするヒーラーが居ると言うんだ」
ですが某RPGの賢者って全ての魔力を解き放って敵を一掃したりしますし、案外そういう物なのではないでしょうか。ん〜……多分論点が違いますねこれ。気にしたら負けという奴です。
「何はともあれ、私達のギルドに参加して下さった以上、それ相応の恩恵はお約束しましょう。何せ私はサポート役ですので」
「なにゆえサポート役にこだわるのか……いや頼もしいことに変わりは無いのだが」
「カスミが扱えるのならAGIを10倍にしたり全ステータスを2倍に出来たりしますのでしっかりサポート役です」
「バフのレベルが異次元過ぎる……と言うかAGI10倍って普通に制御仕切れるのか?」
「ふむ、私が試験運用したときは倍率10,000%までは完全に制御可能でしたので行けると思っているのですが」
「それはリーフが可笑しいだけだと思うぞ!?」
「イズさん。こうしてお会いするのは久しぶりですね」
「そうねぇ。どう?装備はしっかり使ってくれてる?」
「えぇ。それはもうすり切れる程に」
「そうよねぇ。あの第一回イベントはそれは壮観だったわぁ」
最後に訪れたのはイズさん。今私が装備している黒聖女の象徴たる装備を作成して下さった功労者です。あの時は本当にお世話になりました。お陰様でロールプレイにも気合いが入って仕舞います。はいそこ怖いって言った人怒らないから出てきなさい。
「私は生産職を修めていないので素材提供くらいしかできる事は無いと思いますが」
「それだけで十分よぉ。早速大量の素材を補充してくれたようだし」
「モンスター狩りをして溜まった素材って嵩張るのですよ。売るのも手間ですし有効活用して頂けると幸いです」
「それはもう存分に使わせて貰うわ。こ〜んなに希少素材が使える環境なんてそうはないもの」
希少素材、人並みに言えばレアドロップと言う事になりますが、私はモンスターの種類を問わずに片っ端から切り伏せるので、たまりぽろっとレアドロップが落ちたりするときがあるのです。何分物が物ですので売るのも忍びないと取っておくと、エリクサー症候群が発動してドンドンと溜まってしまうのですよね。今の人にこのネタ伝わるのでしょうか……。
「また今度装備のご相談等をすることがあるかもしれないのと、イズさんには色々と頼みたい事があったりしますので」
「あら、悪い顔してる。悪い子ね〜」
「うふふ。使えるものは使ってなんぼと良く言うではありませんか。使える駒や牌というのは多ければ多いほど面白いのです」
「うふふ。良いわよ。お金と素材さえ有ればなんでも作ってあげるわ」
それは良いお返事を頂けました。生産職がギルドにいるというのはそれだけで莫大なアドバンテージになりますからね。今後も頻繁に使わせて頂くことに致しましょう。
次回は遂にあの二人が登場……?