流行らせたいので縛りプレイをしようと思います。   作:正体不明の筆者A

42 / 47
機械神ってあるじゃないですか。私原作を詳しく読み込んでないから分からないんですけど、あれ以外で機械神関連のエピソードってないんですよね。明らか何かありそうな場所なのに。


黒聖女と機械神

 

 

 そろそろ第4回イベントが告知されるかもと言われ始めた日のこと。私達楓の木のメンバーはギルマスのメイプルにお呼ばれされていました。どうやら私達に見せたいものがあるとのことです。

 

「ここらへんなら良いかな」

「それでメイプル。私達に見せたいものって?」

「えへへぇ。全部使っちゃうと大変だから少しだけね。【機械神】!」

 

 メイプルがスキル名のようなものを言うと、メイプルの片腕の装備が破壊されて巨大な砲台へと変化しました。私はまたメイプルが壊れましたね、程度にしか考えていませんでしたが、他の皆様は口をあんぐりと開けてしまっているご様子。

 そしてメイプルはその砲台からすさまじい威力を誇るビームを放ちました。着弾地点は私のスキルでも見ない程度の大爆発を引き起こし、そのビームの強力さを否が応でも私達に見せつけてきます。

 

「天使に悪魔と来て、今度は最終兵器と来たか……」

「えへへ。これでもっとみんなの役に立てるねっ」

 

 メイプルがまた一段と壊れてしまい皆様は賞賛もありながら、驚きや困惑の方が先行している模様。まぁここまでくるともはや1プレイヤー如きが持って良いパワーではありませんからね。

 ちなみにギルドメンバーは実際に【極天】を披露したマイ&ユイ姉妹以外、私の【四神の加護】を知りません。なんならこのスキルに関してはペインの方が詳しいくらいです。私が話していないのと使用をできる限り縛っているせいもあるとは思います。

 

「(それにしても【機械神】ですか…そんなスキルが眠っているなんて思いもしませんでした)」

 

 私はふと考えました。【機械神】はさすがに装備破壊のデメリットがあるので使いにくさはありますが、それに類するスキルが第3層に眠っているのではないかと。もしそれを取得することが出来たのなら、私はさらなる奥の手を手に入れられることになります。

 理想としては防具を破壊するのではなく防具の上からアーマーの様に纏えるタイプのスキルが欲しいところです。気分は戦隊ものの変身シーンでしょうか。そういうスキルって多分何処かに隠されていると思うんですよね。

 

「(なるほど……第3層の捜索範囲を拡大するとしましょうか)」

 

 私はわいわいしているギルドメンバーを見ながら探索案を練ることにするのでした。

 

 

 

 と言うことで私は早速第3層にやってまいりました。ここは事前にある程度下調べをしてはいますが、最近は土日が生配信で潰れているためそこまで本格的な探索は出来ていませんでした。

 そしてこのエリアの特徴ですが、新要素である空飛ぶ乗り物を使って探索出来るエリアがかなりの数存在すると言われています。街の下層にはいかにもな巨大空洞が存在していますし、中央の建物には意味深な扉が設置されていたりします。

 ですが私は【銀翼】を所持しているため、乗り物を使わずともそういう場所を探索する事が出来ます。取りあえず分かりやすい場所として中央にある巨大な建物に向かって進んでみましょうか。

 

「ふむ……扉には鍵がかかっていると。事前情報の通りですね」

 

 ささっと飛んで参りましたが、建物の入り口にはどうやら鍵がかかっているらしく侵入することが出来ない模様。そして先遣隊の検証通り、ただの力任せでここの入り口を開くことは出来ないようです。

 そして解析班の調査曰く、どうやらここには特殊なパッシブスキルに似た効果が付与されており、それを解くための専用のアイテムを持ってくることで、そのスキル効果を解除する事が出来るとのことらしいです。

 

「パッシブスキルですか……【変天】」

 

 私はものは試しと入り口に対してスキル【変天】を使用しました。このスキルはパッシブスキルや永続発動系のスキルに干渉が出来る優れものです。そしてこのスキルはなにも対象をプレイヤーやモンスターだけに絞っていません。

 これで開くのでしたら楽ですね……などと思っていると、突然入り口にかかっていた結界らしきものが排除されたように光を放ち始めました。それが収まり私は恐る恐る入り口の巨大な鉄扉を押してみました。すると……

 

「ふふっ。どうやら直感は当たったようですね」

 

 鉄扉は鈍い音を立てて開き始めたのです。どうやらスキルのようなもので封じられていたという仮説は当たっていたようです。では早速内部の探索と参りましょう。

 私が入ったのを確認してか、鉄扉はひとりでに動き出しがちゃんと音を立てて閉まりました。どうやら死ぬかクリアするまでここから出られないと言うことらしいです。

 内部は天井の高い廃墟となった研究施設のような見た目で、道中に出現するモンスターはまさに機械で作られた生命体。ビームを飛ばしてきたりと多彩な攻撃を仕掛けてきます。

 

「だが基本構成はダンジョンの亜種と言ったところですね」

 

 それでしたらやることはさして変わりません。まぁただ攻略するだけというのは面白くありません。せっかくですからちょっと面白いスキルを使ってみましょうか。

 

「【血氣】」

 

【血氣】

 HPドレイン効果を持つ黒い魔法弾を飛ばす。

【取得条件】

 アンデッド系モンスターに対してスキル【悪食】を500回使用する。

 

 まぁ簡単に言ってしまえばがぶりとしなくてもHPドレインが出来る遠距離攻撃と言うことですね。ですがこのスキルの良い点は威力がINT依存であると言う点。かみつきは一応STRの値で少しだけ威力が変わりましたが、このスキルは魔法扱いのため噛みつき以上に高威力を出すことが出来るのです。

 流石に通常の魔法を使った方が殲滅力は高いですが、これなら問題なく様々なHPドレイン系で得られるスキルの検証が出来ます。難点はアンデッド系モンスターに噛みつきをするのが人によっては抵抗があるという点くらいでしょうか。

 

 <スキル【機獣喰らい(マシンイーター)】を取得しました>

【機獣喰らい(マシンイーター)】

 プレイヤーのVITを5%上昇させ、30%の確率で魔法攻撃を反射する。

【取得条件】

 機械モンスターをHPドレインで10体撃破する。

 

 まぁ雑魚モンスターなのでスキルもこんなものでしょう。メイプルに持たせたら地味に壊れ効果になりそうで大変面白そうですね。それとVIT上昇効果で少しだけマイナス値が低くなってしまいましたので、改めてステータスの振り直しをして戻しておきました。

 このダンジョンに出現するモンスターは共通してこのスキルを内包しているようです。一応見た目の種類が3種類ほど居るのですが、内部的な処理は個別になっていないようですね。ならばこれ以上無駄な時間を過ごす必要はないでしょう。

 

「さてここですか……」

 

 私がダンジョンをひたすら進んでいると、目の前にボス部屋と思しき部屋が現れました。さて毎度の如くHPドレインだけで撃破を狙います。目的は装備ではなくスキルです。まぁ装備が手に入ったらラッキー程度に考えておきましょう。

 私が扉を開けて中に入ると、そこは近未来な演習場のような場所でした。周囲にはモニターらしきものが並び、なぞの文字配列を入力し続けています。そしてそんな空間の中央には一体の静止したロボット。あれが恐らくボスでしょう。

 

「ふふっ……では早速参りましょう」

 

 私が射程圏内に入るとロボットは活性化し動き始めました。私がやることは変わりません。ひたすらに【血氣】でのHPドレインを狙っていくだけの簡単なお仕事です。

 ロボットの行動パターンは右手の銃を使ったレーザー、左手のビームサーベルによる近接攻撃、そして一定時間で発動する口から発射されるなぎ払いレーザー。第一形態なのか攻撃自体は控えめな印象です。

 私的に厄介なのはどちらかというとステージギミックで、ボス戦開始直後に壁面と天井に電気が走り始めます。これはどうやら触れるとダメージを受けるらしく、私が触れたら軽く600人が死ぬようなダメージを受けてしまいます。普通の人だったらちょっとしびれる程度なのですが。

 

 一応戦略ですが、行動自体は早いので空中戦をしたいところですが、電気に触れると死んでしまう貧弱体質のため今回は地上戦をメインにしております。敵のサーベルは体捌きで回避。レーザーは位置避けでなぎ払いはジャンプして回避とある程度パターン化をすることで攻略は容易になります。

 そして攻撃の合間に【血氣】を入れることでHPドレインを入れていきます。相手の攻撃は安定して回避出来るため、地形ダメージを耐えられれば万々歳でしょうか。

 

「そろそろ第二形態のはず……おっとっと」

 

 敵のHPが半分を切ったことで敵の体が青色に光り第二形態に移行しました。それと同時に地面の一部地形にも電気が走り始め、敵本体も一定間隔で電気を纏い始めます。

 一般プレイヤーならどちらかというとロボットの行動変化に気を取られがちですが、私は電気のスリップダメージの方を気にしなければなりません。いよいよまともに地面にも立てなくなったので、私は仕方なく【銀翼】を制御に気をつけながら運用せざるを得なくなりました。

 新形態の追加行動はロボットが展開したファンネルによるレーザー攻撃です。その代わりにレーザー装備だった腕がビームサーベルに変わり、二刀流になりました。単純に近接しながら遠距離レーザーを飛ばしてくるので厄介度が上がっています。

 

 ですがさっきまで【銀翼】を縛っていた身としては空さえ飛べればどうということはありません。警戒すべきはレーザーと電気ギミックだけなので、一般プレイヤーよりも楽に立ち回ることが出来るでしょう。

 私は敵より高度を維持しながらひたすらにHPドレインを続けていきます。まぁここまで来ると後は作業ですね。電気のギミックが移動したりもしないので気をつけてさえ居ればまぁ死ぬことはないでしょう。別に死亡フラグではありません。

 

「ふぅ……強いと言うより面倒くさいボスでしたね」

 

 最後の【血氣】が敵に命中し、敵はHPが0になって消滅していきました。その瞬間周囲の電気ギミックが解除されて中央に宝箱が出現しました。どうやらこのダンジョンの初踏破者は私だったようです。

 

 <スキル【纏雷武装】を取得しました>

【纏雷武装】

 自身に新たなアーマーを纏わせ、様々なスキルを使用可能とする。

【取得条件】

『機械神の化身』をHPドレインのみで撃破。

 

「性質的には【毒竜喰らい(ヒドライーター)】と近いのでしょうか」

 

 効果自体が曖昧でまだ検証の余地が残されていますが、これで取りあえず新スキル自体はあることが確定しましたね。しかもちゃんとロボスーツみたいになれるロマンが分かってるスキルです。

 ではスキルも取った事ですし、早速宝箱を開けてみましょう。

 

 ・虚ロナル機械シリーズ

 <偽リノ銃口>

【破壊不可】

 STR+50

【雷弾の射手】

 

 <虚栄ノ栄冠>

【破壊不可】

 STR+20・INT+20

【スキルスロット空欄】

 

 <偽装サレシ天翼>

【破壊不可】

 AGI+40

【偽装たる自由の翼】

 

 <空想ヲ征ク義足>

【破壊不可】

 AGI+40

【スキルスロット空欄】

 

【雷弾の射手】

 自身の武器に雷属性を纏わせ、攻撃した相手に属性の追加攻撃と3秒間の麻痺を付与する。

 

【偽装たる自由の翼】

 背中に付いているジェットパックを使って空を飛ぶ事が出来る。

 

 入っていたのはやはりユニーク装備でした。見た目は露出度高めのロボットスーツといったところでしょうか。近未来感をバシバシ感じる見た目で格好いいと思います。コメントが薄いのは私の語彙力が足りないからです。

 とはいえこれで新スキルと新装備どちらもゲットすることが出来ました。詳しいスキルの検証をこれからしないといけませんね。そろそろ新イベントも近いですから最終調整もいたしませんと。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。