「突然ですが私、デベソになります」「なろうと思って簡単になれるもんじゃないぞ」 作:紫苑タウン
近年登場した真菌(水虫の仲間)の一種。若い女性(10代〜20代)のへその窪みの中で繁殖する。
症状は一部の人に痒みが出る程度で影響は少ないが、着衣の隙間から体外へ拡散する胞子を放出する。この胞子は納豆やヨーグルトなどの菌類を死滅させてしまう特徴がある。この胞子が他の女性のへそに入り込むことで感染を広めてしまう。
40℃前後の熱湯やプールなどの塩素でも死滅しないため、専用の薬品で除去する必要がある。
また、へその垢(ヘソゴマ)が溜まりやいへそ、つまり深さがあり、閉じたへそに感染し易いのも特徴である。
ここ数年で急速に感性が拡大しつつあり、女子学生は定期的にへその衛生検査が義務付けられた。ヘソカビに感染している場合は自治体の医療施設で治療を受ける必要がある。
「はぁ…ゆかりさんのおへそに、カビが生えてるだなんて…」
下校途中の電車の中で、ゆかりがため息をつきました。
「そうだねぇ。ゆかりん物臭だから、おへそもゴマだらけだったもんねぇ」
「そう言うマキさんだって汗っかきだから、おへそにカビが生えてたじゃないですかぁ」
「そういえば、治療ってさ。おへそを裏返して消毒するとか聞いたね」
「ひえー。ゆかりさんが死んじゃいますよ!」
「それぐらいで死ぬってゆかりんどんだけ貧弱なの?まあ、ゆかりんは防御力紙だもんね、心臓の周りとか」
「今度余計なことを言うと口を縫い合わせますよ?」
「ごめんて」
ふたりはセーラー服を着ていて、吊り革に捕まっていたので裾が少し持ち上がって、お腹が見えていました。
しかし、普段なら可愛らしい窪みがある筈の位置に絆創膏がバッテンの様に貼られていました。
「この駅で、合ってますね?」
「うん。大丈夫だね」
ふたりが向かったのは自治体の保険センターでした。ヘソカビが生えていると診断された生徒は、下校時に向かう様指示されていました。
「し、失礼します…」
ふたりが診察室に入ると、若い女医がいました。
「ちょわー。結月ゆかりさんと鶴巻マキさんですね。内科医の東北イタコと申しますですわー」
「は、はい。お願いします…」
「あれ?東北ってことはもしかして」
「そうですわ。ずん子がお世話なってますですわ」
「ず、ずん子さんもそうですが、凄いのをお待ちなんですね…!」
「ゆかりんどこ見てんのさ…」
「ではお二人とも、お臍を出してもらえますか?」
ゆかりとマキは制服をめくり上げ、言われた通りおへそに貼られた絆創膏を剥がした。
「あら、二人とも可愛らしいお臍ですわ」
ゆかりのおへそはぴったりと閉じた小さな縦長で、マキのおへそは入り口がまん丸で中が縦に閉じた形です。
イタコの言った通り、二人とも女の子らしい可愛いおへそがお腹に付いています。
「ではお臍を綺麗にしていきますわ。これを使います」
イタコが取り出したのは、非接種式の体温計の様な形をした機械でした。
「これは翻転式臍処理機ですわ。臍部を仮性臍突出の状態にする機械ですの。平たく言うと、お臍を出臍にする機械ですわ」
「や、やっぱりでべそにするんですね?」
そうですわ。この機械は痛みやお臍を傷つけることがない優れものですわ。先ず先生のお臍でお手本をお見せしますわね」
イタコは白衣のお腹の辺りのボタンを外し、更に浴衣の様な服の前をはだけてお腹を出しました。真ん中には大きめの縦長楕円形のおへそが付いています。
おへその底までよく見える開き気味のおへそです。
イタコが突然服をはだけておへそを出したので、ゆかりとマキは眼を丸くしました。
「な、なんかいやらしいビデオみたいですね…」
「わかるけど口に出しちゃだめだよ」
イタコは臍処理機の先っぽの部分に大きな楕円形のノズルを取り付けました。
「このノズルはお臍の形に合うものを付けて下さいね。
そして、ノズルの先をお臍にしっかり着けてください」
臍処理機の透明なノズルがイタコのおへそにピッタリと当て、スイッチを入れました。
「んっ…」
イタコが一瞬眉を寄せて息を止めました。
臍処理機がブーンという音を立てて作動を始めました。
イタコのおへその底の真ん中辺りが持ち上がり、ゆっくりと吸い上げられて行きます。やがておへその底全体が丸く持ち上がり、窪みの中は臍肉で埋め尽くされます。
「あわわ…凄いですね…」
「本当だ、おへそが裏返しになってる」
やがてイタコのおへそが縦長楕円形のドーム状に突出しました。
きゅぽん!
変わり果てたおへそから、臍処理器が外されます。
「はい、この様な感じですわ。この状態のお臍に薬を塗っていきますの。痛みや違和感はありませんが、お臍はデリゲートなので人によってはくすぐったいかもしれませんわ」
「では、おふたりとも、同じように臍処理器を使ってみて下さいね
「こ、怖いんでマキさん先にお願いします!」
「ゆかりんダサっ!まあ、いいけど」
マキは自分のおへそに眼を下ろしました。
「私のおへそなら、このサイズのノズルかな?」
選んだのは直径1センチくらいのまん丸のノズルでした。
「はい、鶴巻さんのお臍でしたらこれがピッタリですわね」
マキは臍処理器のノズルをお腹に当て、スイッチを入れました。
ウイィィン…
臍処理器が作動し、マキのおへそを吸い出します。
「うんっ!…あっ…」
マキが小さく声を漏らしました。
マキの閉じたおへその内部がパカっと開き、顕になったおへその底が膨らむ様に盛り上がっていきます。
「マ、マキさん、大丈夫ですか?」
「んん…なんか、おへそがくすぐったい…」
マキのおへそは内部の臍肉を巻き込みながら、お腹の外へ飛び出していき、ポンと膨れる様にデベソになってしまいました。
「うわぁ。わ、私のおへそが…」
臍処理器のノズルを外すと、貝柱の様な形の小ぶりなデベソがありました。
「はい、ちゃんと出臍になりましたわね。では結月さんもマキさんと同じ様にお願いしますわ」
ゆかりも自分のおへそに臍処理器を当てがいます。縦長おへそに合わせて小さめの楕円形のノズルを付けています。
スイッチを入れると、縦長のおへそがくぱっと開き、臍乳頭を引っ張られる様に引き出されていきます。
「あっ…おへそが…うぅ…んっ」
ゆかりが少し苦しそうな声をあげます。
やがてゆかりのおへそは三角形に飛び出していた臍肉がお腹の外に飛び出し、1.5センチほど出たところでポンと丸く膨らむおへそに変わってしまいました。
臍処理器のノズルを外すと、丸く膨らんでいたデベソが少し縮み、てっぺんの部分に×印のシワが刻まれました。
「ゆ、ゆかりさんのおへそが…凄いコトに…」
「私のより大きいねぇ、ゆかりんのおへそ」
綺麗に凹んでいたおへその、変わり果てた姿を見て呟きます。
「出臍になった時の大きさや形はある程度お臍の形や深さにもよって変わってきますわ。結月さんのお臍ですと、臍輪が厚めなのと、奥にある瘢痕組織が大きいからですわね。可愛らしいバッテンは出臍が大きめの人に良く出たりしますわ」
イタコがゆかりのおへそを見ながら解説しました。
「はい、おふたりとも、ちゃんとお臍を裏返せましたね。
この状態で、後でお渡しするヘソカビを退治する薬を塗って下さいね。
お臍は皮膚が薄くて傷が付きやすいので、必ず綿棒を使って下さい。薬を塗った後は10分ていどそのまま乾かします。乾いたらこの様に…指でお臍を押し込んで元に戻して下さいね」
イタコは自分のデベソを指でぎゅっと押しました。
するとにゅるっとデベソがおへその穴を広げる様にお腹の中に入って行き、おへその壁と底が出来て元の窪みに姿を戻しました。
「ちょ、ちょっと怖いですが」
「押し込んでみるんだね」
ゆかりとマキもイタコと同じように、デベソを押し込みます。
「うんっ…!おへそが…」
「ちょっと、変な感じだねぇ…」
おへその皮膚や肉が、潰れたり揉まれたりしながら窪んで行く過程で、二人はおへそからなんとも言えない感覚に襲われました。
デベソにされ、その後押し込まれたおへそはほんのりピンク色に染まっています。
「お臍が乾いた後は、必ず引っ込めるのを忘れないで下さいね。もしも長い時間お臍を出したままにしておくと元に戻らなくなってしまいますの」
「それって、デベソのままになっちゃうって事ですか?」
「そうですわ。もちろん内臓や腹膜に影響はありませんが、凹んだお臍に戻すには手術をすることになりますわ」
「わかりました。気をつけます」
「もっとも…飛び出したお臍なら、不衛生になることもないんですけどね。まあ、見た目がみっともないことになるだけで健康には影響はありませんわ」
イタコが服を戻しながら言いました。
「では消毒薬を1ヶ月分お出ししますので、来月また来て下さいね。お臍の検査をして、綺麗でしたらお薬は終了ですわ。あ、それと、臍処理器を紛失したり壊れた際は直ぐに伝えて下さいですわ。
「さて、1ヶ月頑張っておへそを綺麗にしましょうかね」
「そうだね。ヘソカビが無くならないと、今年はプールとか行けないからね」
(続く)