キヴォトスを駆ける黒き光【はじめから+】   作:夏乃生ナツメ

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はい、大変お待たせしました。
今日からキヴォトスを駆ける黒き光のリメイク作品を投稿していこうと思っています。
駄作なのは前作と変わっていませんが、それでも良いんであれば是非見ていってください。


プロローグ+

 

ブロロロロロ…

 

青空が広がる荒野にて、一つのバイクのエンジン音が辺りに鳴り響いていた。

荒野には、見渡す限り建物などは一切なくあるのは大きな岩や枯れ木だけだった。

 

ブロロロロロ…

 

そして、少し広がった場所にバイクに股がって荒野を駆け抜ける黒いローブを着た一人の少女がいた。

体は少し小さめだが、その小さな体を巧みに動かしながらバイクの運転をしている。

 

だが、少女が乗るバイクをよく見ると通常のバイクとは思えないような形状をしていることがわかった。

バイクは二輪ではなく一輪でできていて、何よりタイヤの両側面に一つの目玉がついており、瞬きもしているのである。

まるで、バイク自身が生きているかのようだった。

 

「………。」

 

バイクに乗っていた少女は何かを見つけたのか、バイクを止めてからある一定の方向をジッと見つめていた。

暫く立つと、少女は見ていた方向に進路を変えると先ほどよりも速度を上げてそこに向かっていった。

 

「はぁ…おい、本当にここにあるんだろうな?」

 

「確かカイザー理事が言うにはここら辺のはずなんだがなぁ……。」

 

少女が向かう先にいたのは、何処かの会社であるマークを付けたオートマタ数十台だった。

少女はそこにいたオートマタ達に突っ込むようにバイクの速度を徐々に上げていた。

 

「…ん?おい、なんだあれ?」

 

「なんだよ急に……って!敵襲ーッ!!!

 

ガガガガッ!!!

 

「ギャァア!?」ドゴッ

 

「ウゴッ!?」グシャッ

 

オートマタの一人はバイクに乗っていた少女がこちらに突っ込んできていることに気付き、回りにいた仲間に避けるように指示を出したが、気付くのに遅れた数台のオートマタはそのまま突っ込んできたバイクに跳ね飛ばされて破壊されてしまった。

 

「な…何でここにが!?」

 

「と…とにかく体勢を立て直さな……」グシャッ

 

オートマタの一人は少女のことを鬼を呼んで恐れていたが、その中でリーダーらしきオートマタは一度冷静になってから陣形を立て直して少女を撃退しようとした…が、時既に遅く少女が持っていた機関銃によって頭部を破壊され機能を停止してしまったのである。

これには、回りにいたオートマタは堪らず散り散りになって逃げ出すが、少女はそれを許すはずもなくバイクに乗ってオートマタを全て一掃してしまったのであった。

 

「………。」チャキッ

 

辺りを確認して残りの残党がいないことを確認した少女は持っていた機関銃をバイクの横にある立て掛けに掛けると、そのままバイクを走らせて何処かに行ってしまったのである。

 

少女が去った場所に残っていたのは、今だ炎の煙が上がっている戦車と頭部が粉々になったオートマタや原型をとどめていないオートマタ達だけだった。

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

キュィィィィィィイ……

 

ところ変わり、砂漠地帯にて。

昼間の砂漠はとても暑く、油断していれば熱中症になって最悪命を落とす危険性がある気温だった。

だが、そんな時間帯の砂漠に一つの影が砂漠を駆け抜けていた。

その影は桃色と黒が混じったような髪をひと束にまとめてポニーテールにしており、茶色でボロボロのマントを着けていた。

 

ザザザザザザザッ………

 

砂漠を駆け抜けている影の隣には、巨大な“何か”が水飛沫ならぬ砂飛沫を上げながら影に併走するように進んでいた。砂飛沫を上げる存在は影の大きさよりも何百倍も大きく、まるでヘビのような形だった。

 

キュィィィィィィイ…

 

「………♪」

 

影は顔こそフードによって隠れていて見えないが、少なくとも気分が良さそうに駆け抜けていた。

だが、突然の突風によって影のフードが外れ、そこから見えたのは少しばかり幼い少女の顔だった。

 

「…………!」

 

キュィィィイ……キッ

 

少女はフードが外れ手いたことに気付き、少女自身が乗っていた黄緑を新調とした菱形の乗り物を急ブレーキを掛けるように止めると、すぐにフードを被り直してまた何事もなかったように走り始めたのだった。

 

隣で併走していた巨大な“何か”は少女が急停止したことに気付いて進むのを止め、砂の中に潜らせていた顔を上げて少女を見つめていた。

巨大な”何か”の顔はヘビと鯨が合体したかのようなロボットの顔であり、頭上にはオレンジ色の天使の輪のような物を浮かべていた。

だが、少女が再び走り出したのを確認するとその“何か”も再び体を砂に潜らせて進み出したのであった。

 

 

──────────────────────────

 

 

また場所は変わり、水没した廃墟にて。

数々のビルが水没し、辛うじて道路は水没していない物もある中、その上空を飛ぶ一つの物体のような影が現れた。

影はビルを巧みに避けながら飛んでおり、まるでパフォーマンスをしているかのようだった。

そんな時、その影を追うように一つの大きな影が立体機動で上空を飛んでいた。

 

キィィィィィィン……タッ

 

ガガガッ!!

 

影は次第に高度を下げると、そのまま沈んでいない道路に着陸した。

それに続くように大きな影も豪快に滑り、火花を起こしながらも着地した。

 

「………。」チラッ

 

影は隣に着地した存在をジト目で見つめていたが、少し立つとその目は細くなって微笑むような目になっていた。

影の姿は、地面に付いてしまうくらいには長く、そして黒と白の二色が特徴的な髪をした少女だった。

さらに、腰には二丁のリボルバーサイズのレールガンを下げていた。

 

そして、そんな少女の隣に立っている影の姿は人間やオートマタとは似ても似つかない姿をしていた。

それは四足歩行型のロボットであった。

だが、只のロボットではなく頭上に青色の天使の輪があり、その天使の輪の下には巨大な大砲のようなレールガンが装着されていた。

 

「………。」スッ

 

ギギッ

 

「………。」コクッ

 

少女が廃墟のとある方角に指を指すと、ロボットは何かを肯定するように頷いた。

少女はロボットが頷くのを見ると、お礼を言うかのようにロボットに向かって此方も頷いた。

そしてそのまま少女は、先ほど乗っていた機械的な一輪型の乗り物に乗り直すと再び空に飛び出した。

ロボットは少女が飛び立つのを確認した後、体に内蔵されていたグラップリングフックを近くのビルに突き刺して某巨人の漫画の立体機動のような動きで少女の後をついて行ったのであった。

 

 

──────────────────────────

 

 

ヒュォォォォオ……

 

「………。」

 

薄暗い何処かの自治区にて、一人の少女がその自治区の中で一番高い場所から辺り一帯を見渡していた。

少し肌寒い風が靡いており、少女の腰辺りにある機械でできた天使の羽が風に少しだけ呷られていた。

 

「………。」チラッ

 

少女は辺りを見渡すのを止め、自身の背後にある神殿のような建物に視線を移した。

そこには、薄暗い自治区に場違いなほどに光が満ちていた。

だが、神殿が光っているのではなくその中にある物が光を発しているのである。

 

「………。」スタスタ

 

少女は神殿から視線を外し、そのまま少女は近くに鎮座している悪魔の翼が生えた黒い星のような物に股がり、そのまま空へと旅だったのである。

 

神殿には少女がいなくなっても尚、光を失うことは無かった。

そして、神殿の中を見るとあったのは虹色の焔を纏う獅子の頭だったのである。

 

 

 

──────────────────────────

 

 

ブルルルルルル……

 

「………。」

 

とある雪山にて、吹雪が吹き荒れる中それを物ともせずに進む影がいた。

その影は特徴的な狐の耳を持っており、顔には青と黒の二色のみが使われた狐の面が少しだけ雑に被せられていた少女だった。

 

少女はまるで行く先が分かっているかのように自身が乗っている日本の牙のような物が生えたゴツい二輪車を走らせていた。

少しすると吹雪は止んでいき、ある物が見えてきた。

それは、原形を殆どとどめていない寺院のような場所だった。

少女は乗っていた乗り物から降りると、迷いなく寺院の入り口に向かって歩いて行き、寺院の入り口に入る前に目を閉じて通り抜けたのである。

すると、次の瞬間には景色が変わっており彼岸花が咲き乱れる景色へと変わっていた。

 

「……久し振りじゃのう。」

 

「………。」コクッ

 

突然、声が聞こえてきたかと思うと少女が入ってきた入り口の門の上に一人の少女が座っていた。

その少女の正体は百花繚乱紛争調停委員会の創設者にして初代委員長でもあるクズノハであった。

少女は慌てることなく挨拶代わりの礼をした。

 

「…やはり、喋れないのは難義じゃのう。」

 

「………。」ブンブン

 

クズノハは同情するように目の前にいる少女にむかってそう言った。

少女はそれを肯定するかのように頷いた。

 

「して、恐らくお主の用事は妾に預けたアレの確認じゃろう?」

 

「………。」コクッ

 

少女は頷くとクズノハは「ちょっと待っておれ。」と言い、自身の裾に手を突っ込んでまさぐり、そしてアレを取りだした。

 

「ほれ、これのことじゃろう?心配せずとも妾がちゃんと保管してあるからのう。」

 

「………。」ペコリ

 

クズノハが取りだしたのは虹色に輝く八つの欠片だった。

少女はそれを見ると一安心したかのように肩を落とすと、お礼を告げるために深々と感謝の意を込めた土下座をしたのであった。

 

「ふっ…まぁよい。それで、お主はそろそろ行くのじゃろう?」

 

「………。」コクリ

 

「そうかえ、頑張るんじゃぞ。」

 

クズノハがそう言ったのを確認した少女はそのまま来た道を戻るように出口に向かって歩いて行き、そして最初からそこに存在していなかったようにその場から姿を消すのであった。

 

 

 

──────────────────────────

 

 

キヴォトスにはこんな噂がある。

 

曰く、とある荒野には死神がいると。

 

曰く、アビドス砂漠に巨大な蛇と少女が徘徊していると。

 

曰く、ミレニアムの水没地区には何かがいると。

 

曰く、機械でできた羽を持つトリニティ生がいると。

 

曰く、百蓮とにた力を持つ人物がいると。

 

だが、彼等彼女らは知らない。

 

その噂は殆どが本当であることを。

 

そして、その噂となっている者達はキヴォトスを守るために必死である物を守り続けていることを。

 

 





はい、取りあえずここまでです。
次回から第一章が開始しますが、その前にアンケートを設置しておきます。
このアンケートは皆さんの選択次第でルートが分岐しますので、新調に選んでくださいね?

では、また次回お会いしましょう。

どれか一つ選んでください

  • 竜騎士
  • コーカサスオオカブト
  • ライオン
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